No.181946

真・恋姫†無双 たった一つの望み 第五話

一刀君が行動を開始する手前まで終了
しかし今回の描写の拙さは酷い!

2010-11-01 21:10:34 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:1917   閲覧ユーザー数:1698

擬態・・・生物が色やカタチ、行動によって他のモノの様子や姿に似せること

 

普通・・・ごくありふれたこと、またはそのさま

 

常識・・・ある社会で、人々の間に広く承認され、当然もっているはずの知識や判断力

オレが出した結論は、人として逸脱したと判断される部分を変えるということ

良く言えば人間社会の常識や普通という枠組みに溶け込む方法

悪く言えば"人間"に擬態する行為

 

「オレの結論はこの方法、だから華佗には最初に言ったように気の使い方を教えて欲しい

 できるかどうかわからないけどそれでもやらないよりはいい、少しでも可能性があるなら試したいから」

 

北郷の出した結論は望まずに持っていた力を自分の望むカタチに変化させるというもの

確かにその方法だったら他人からの認識は変わるかも知れない、だが・・・

 

「北郷がその方法を取るとしても、人から認められるカタチっていうのは何か考えているのか?

 あまり変なカタチにしてしまえば現状より悪化する可能性もあるんだぞ?」

 

俺も今まで旅をしてきた中でそういうことが何度かあった

自分の使う治療法はどう考えたって一般に認知されているものとはかけ離れている

怪しいと思われたこともあるし、実際に言葉として言われた事だってある

だからこそ、北郷の出した方法は言うほど簡単じゃないということを伝えたかった

 

なにより、昨日のように北郷に苦しい思いをさせたくなかった

 

「そうだね、華佗の言うとおりだと思う

 それでもオレはやってみたい、今まで見つからなかった手がかりがやっと見つかったんだ

 どんな結果になってもいい、だけどできるだけのことをせずに諦めるなんてことはできないよ」

 

華佗の言うことももっともだと思う

人に認められるカタチでなんて言ったけど実際にはどうしたらいいかわからないし

気を使うことでなにができるかもまったくわからないから

もしかしたらそもそもカタチを変えるなんてことはできないかもしれない

 

だけど、できないかもしれないからってやらないなんて事はしたくない!

 

「だから華佗にお願いしたい、オレに・・・北郷一刀に気の使い方を教えて下さい!」

 

形振りなんて構わず床に膝をついて頭を下げた

この時代、この世界の作法なんてわからないがそれでも誠意を見せなきゃならないと思ったから

 

沈黙が部屋を満たす、北郷の覚悟を決めた一言に未だ返事はなく

頭を下げたまま姿勢を崩さない一刀と、腕を組み真っ直ぐに一刀を見据えたままの華佗

 

やはりダメなのか、どんな理由があるのかわからないが華佗にも考えがあることは確か

医者として考えれば危険のある物に態々近付ける行為は止めるべきだろう

 

しかし・・・

 

「いいだろう、俺が教えられることは全て教えてやる!」

 

華佗からの返事は、是だった

 

その一言は華佗が話を聴きながら悩んだ末に出した言葉

正直に言えば外気を操ることができるかどうかなどハッキリ言ってわからない

むしろできない可能性の方が高い、外気というのはそれくらい偉大で強いものだと知っている

それどころか下手をすればそれが原因で死ぬ可能性すらある

 

医者の立場から言わせてもらえば、北郷のやろうとしてることを止めるべきだ

命の危険がある行為をやらせるべきではないし、なにより自分がその手伝いをするなど・・・

 

だがしかし、悩みを抱える者を医者として、なにより華佗という男として放置などできるはずがなかった

それに、昨夜寝る直前に聞いた北郷の言葉・・・

 

「ありがとう、華佗のおかげでオレの心は癒されたよ」

 

恐らくこちらが聞いているなんて思ってなかっただろう

医者として体の怪我や病気を治してきた、だけど心を癒すなんて発想はなかった

 

だから、それを教えてくれた北郷からの頼みを断れるはずがない

 

 

ありがとう・・・――

 

 

華佗の口から小さく漏れたその言葉と、一刀の感謝の気持ちが重なったのはきっと偶然

 

・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・

 

それからしばらくはいくつかの村を回りながら華佗に気の扱いを教えてもらうという生活が続いた

 

まず始めにやったことは気を感じるということからだった

今までは無意識でやっていたのだから、意識的にもできるだろうと思っていたがそんな簡単な事じゃないらしい

いきなり外気を感じるのは危険だということから、華佗に気を打ち込んでもらってそれを感じる

たったそれだけのことがあんなに難しいとは思わなかった

 

それができるようになってからは自分で内気を練ることを覚えた

だがこれが曲者で、華佗が言うにはオレに内気の才能はないらしい

 

「外気が関係しているかわからないが、北郷は自分で気を練るのは苦手みたいだな」

 

ということらしく、一般人並みの気を練るのだけでも精一杯だった

 

次にやったのはその気を実際に使ってみること

華佗曰く、自分の体内で気を使うのを『内気功』、体外に放出するのは『外気功』と言うようで

華佗の場合だと内気功で病魔に対する感知能力を発現させ、外気功で鍼を使って病魔を滅ぼすらしい

 

実際にはどうやっているのかと聞いて驚いた

 

「気の操作と言っても特別なことは何もないんだ、気を感じることができれば本人の意志である程度は使える

 火事場の馬鹿力なんてのは気を普段意識していない人が強い意志で無意識に気を使っている状態だ

 もっと精確に気を使うのであれば想像力が大切になる、そう在るべしとしっかりと想像できればいい」

 

まさかそんな適当な答えが返ってくるとは思わずに吃驚したが、深くは考えないことにした・・・

結果としては、自分で気を使うのは問題なくできた

外気を無意識に使っているくらいなんだから、そちらの才能はあったようだ

 

「しかし北郷、いきなり手から火や雷が出た時はどうしようかと思ったよ・・・」

 

それについては申し開きの余地がない

手に気を集中させて光らせてみろと言われて、うっかり想像したのが火と電気だった結果がそれだ

 

華佗が言うには才能があるといってもそんなことができるとは思わなかったらしい

一応気は万物の元というくらいだからできないことはないらしいが、そんなことを想像できる人はいないらしい

元の世界でよくある物語の影響だとは言えず、注意しようと心に誓ったのは内緒である

 

そして最後は外気の操作

内気とは桁違いの難易度に何度も死にそうになった

 

今まで水鉄砲をもって遊んでいた子供がいきなり機関銃を使い始めたようなものだ

あまりにも大きな気の流れに、操作しようと思ってもなかなかうまくいかず暴走しかけて血を吐くこともあった

その度に華佗に心配をかけてしまったのは今でも後悔している

結局それまでの修行が一週間ほどだったのに、外気の修行には二ヶ月もかかってしまった

 

華佗からは五斗米道の医療術も教えてもらったが、残念ながら内気に乏しいオレには使えなかった

だけど気を使っての治療はできるようになった

もともと自分の体の治癒はずっとできていたから、それを他者に再現することで可能にした

最初は動物相手に試してみたけど、うまくいく事がわかってからは華佗と一緒に人を助けることに使った

 

修行の意味でもそうだが、人の役に立つ気の使い方ができれば人から受け入れてもらえるようになる

そんな考えからの行動だったが結果は上々で、最初は奇異の目でみられても最後には感謝されることが多かった

 

だけどある時問題が起きた、骨折していた足を何も考えず完治させてしまったのだ

最初は喜んでいたその人も、冷静になるとこちらを恐れるような態度をとってきたのである

 

治癒は加減が難しく、想像するものが今までの自分のイメージなせいか治癒というより再生に近い

病気や毒なんかは目に見えないから治しても違和感はないが、怪我の場合はあまりにも効き過ぎる

動物で試した時は体の一部が欠損していても元に戻ったくらいだった

 

華佗と話し合ってどう対処するかを考えたが、なにが役に立つのか世の中わからないものだ

最終的な結論は、"天の御使い"として振舞うことだった

 

この時代では天の御使いなんて良くわからないものでもそこに畏敬の念が湧けばそれを信じてしまう

だからこそ帝が天である、なんてことにもなっているのだろうが・・・

 

実際の方法としては、天の御使いとして振舞う時には元いた世界で来ていたあの服を着て顔を隠すだけ

偶に盗賊退治なんかをすることもあったが、その時もこれを着て退治した

 

華佗と修行をしてから約三ヶ月で外気の操作もできるようになり

バレにくいカタチで外気を消費することもできるようになった

 

そして今から、オレは当初の目的のために行動を開始する・・・

 

 

 

「それじゃ華佗、またどこかで会おうな

 今まで付きあってくれてありがとう」

「あぁ、北郷も元気でな

 この大陸のどこかで再会できるのを楽しみにしている!」

 

 

あとがき

 

 

どうも、へたれキノコです

うーん、まさかここまで酷いことになるとは思いませなんだ・・・

まぁこれから一刀君の旅が始まることになったわけですが

きっとある程度経って余裕が出きたらこの話は大幅な修正が入るんだろうなぁ

内容に変わりはないけど描写的な意味で・・・

しかし今はこれが精一杯、ということでしょぼくれながらの更新です

 

これからもへたれキノコをよろしくお願いします

 

さて、コメント返信のコーナー

 

第五話投稿時のコメントより・・・

 

 

Q1.消費された分、外からまた吸うってことは、バケツで半永久的に流れ出るものを受け取るってことかな?

Q2.自分は、蛇口に繋いだホースをイメージしました。入ってきた分出て行って、出て行った分入ってくる。

A1+2.どちらかというとホースかなぁ・・・

 

イメージとしては蛇口から水が全開で出てると思って下さい、これが外気

次にそこにホースを取り付けます絶対に取れないように接着までしましょう、これが一刀君の体

もちろん先っぽから大量に水が流れ出てますよね?これが力として消費してる部分です

問題は消費しないとどうなるか、ホースの先っぽに詰めものをしてみる感じです

行き場を失った水が溜まってホースが膨らんで・・・最後にはパーン!って破壊されちゃいます

こんな感じでイメージしていただけるといいかなぁと思います

 

以上でコメントへの回答は終了です

 

 

それではまた次回の更新で!


 
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