No.181691

シュチュエーションで遊んでみる。

横ッち話です。設定が設定なので、色々アレなんですが。
知名度不明ですけど デルフィニアIN横島忠夫
ハルヒ編と(横っちの)世界観が繋がっています

王妃様帰った後で何十年か経っていますので注意

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2010-10-31 20:46:50 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:2346   閲覧ユーザー数:2214

 

 

 

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深い翠の森だった。

その一角にある、大きな湖の、大体真ん中辺りに・・・・・・

服を着たまま、器用に浮かんでいる青年が一人。

未だ少年らしさを残している、だがきわめてこの世界では異質な格好の彼は、浮いた体の上で器用に腕組みをしながら、小首を傾げていた。

 

「もーちょい着地地点を配慮してくれてもえーやろに」

 

水を吸った額中て……バンダナに使われている紅い布が重さとその色彩の濃度を増す。

水音を間近に、夏の鳥や虫の生命力を遠くに聞きながら、青年は思考する。

ことの始まりは、あるカミサマたちからの「依頼」だった。

 

 

「バルバルがな、こまっとんねん」

 

パチ。

 

「は?誰だよ、それ。あ、ロン。りゅーいーそー」

「あぁあああ非情や!よこっち!!」

「知っかよ。勝負だ。で?」

「バルバルというのは、異界の軍神です。

こちらでいう中世ヨーロッパくらいの文明世界なんですけどね」

「あんま良い思い出のない話になってきたな」

「お前さんにいい思い出のあった話なんかあったかのぅ」

「あ、ジジィひでぇ」

「まぁ魔女狩りとかはないで。平和なもんや。

せやけど平和やから、いけすかん、て奴もおる」

「面倒だな。で?」

「・・・・・・・・・・・・・横ッち」

「んだよ」

「成長しましたね。先を促すなんて」

「どの道やれといわれるんやったらその辺覚悟するわい」

「ちゅーわけで、ここは一発、”軍神の化身”を救って欲しいねん」

「はい?」

 

 

 

 

「軍神の化身なぁ」

 

向かうべきところはデルフィニアという国らしい。

そこの王様が命を狙われているのを「出来れば奇蹟で救って」欲しいという奇妙な依頼。

 

 

「なんでわざわざ"奇蹟"なんだよ」

「軍神の化身と呼ばれとる、まぁデルフィニアっちゅーとこの王様な男なんやけどな?奥さんがホンマもんの能力者やってんよ」

「へぇ?」

「しかし、事情がありましてね。実家の方に・・・・・・この場合、本来生まれた世界なんですが……戻ってしまわれたんです」

「捨てられたってことだな」

「お前さんと一緒にするでないぞ」

「いや、俺捨てられてねーから?!ってか誰に俺が捨てられたとか?!」

「まぁそんなんやから。今回の"危機"は奇蹟で乗り越えなあかんのや」

「流れがわからん?!」

「てなわけなので」

「ま、頑張って来い」

「うがーっ」

 

 

 

「失礼」

「へ?あ、ども」

 

漂ってたら、体躯の良いじーさん手前くらいのオッサンが泳いできた。

服のままの自分を批難するでもなく(学校のプールででもやったら顰蹙物は間違いない)黒い目を丸くして、どこか子どもめいた笑顔すら浮かべて声をかけてくる。

 

「驚いたな。貴公は何か訓練でもしていたのか?」

「え?あ、いえ。なんつーか事故的な意味で服のまんま水に落ちたっとゆーか」

「ふむ。だが岸に荷物はなかったようだが、着替えはあるのか?

もし水に沈んだのなら、もう少し困っていてもよさそうなものだが」

「・・・・・・・・・」

 

とおり(およぎ?)すがりに、誠実に聞かれて答えをごまかす通りもない。

とはいえ、たった今異世界から堕ちてきましたって説明しても。

 

(しんじねぇよなぁ)

 

「あー、通りすがりにスイマセン。

デルフィニアってわかります?」

「デルフィニアか?変なことを聞くな。ここも一応デルフィニア領なのだが」

 

そこはそうなのか。

 

「ほんじゃ、首都かな。多分。王様いるってならそーでしょ」

「コーラルのコトかな。確かに王宮はあるが」

「あ、やっぱ。んじゃそっちかと」

「・・・・・・・・・なんの用を?」

「いえね」

 

信じられなくてもまぁいいか。

どうせココだけの話なわけだし。

 

なんとなく、このひとのよさそーなオッサンに、信じてもらえなくても嘘を言う気が起きなかったのも原因だろう。

なんの根拠もなく。

 

「奇蹟を起こして来いって、神様に命令されたんですよ。王様助けて欲しいって」

「ほう。それは、長い黒髪の、蒼い瞳を持った、どこか幼い仕草をする男にも女にもなれる、だがとてつもなく強い、とても美しい神のことだろうか?」

 

イヤに具体的な事例とともに、投げかけられる目線の試すような気配。

そういえば、外部依頼なものの、バルバルって謎の愛称しか聞いてなかったなぁと。

 

「いえいえ。うちの世界のカミサマが、頼まれたらしいんですよ」

 

よーわかりませんが、と言ったら、その人は爆笑した。

泳ぎながら笑うなんてなんとも器用だとおもいながら。

 

「ウォル・グリーク・ロウ・デルフィン。

まさか、この年になって、そんな奇妙な話に巻き込まれる日が来るとはおもわなかったぞ」

「へ?」

 

 

 

・・・・・・・・・・

ごめん、全然まとまってない。

っつーか何が書きたかったんですか?俺

 

 

 


 
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