No.181105

真・恋姫†無双 記憶の旅 10

たくろうさん

真・恋姫†無双 記憶の旅10です。

予定より長くなってしまいましたが付き合って頂けると幸いです。

2010-10-29 19:59:18 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:10127   閲覧ユーザー数:7633

うう・・・・・・・寝苦しい。

 

何だこれは。

まさか、曹操に近付き過ぎたからまた新しい症状が発症したのか?

 

曹操に近付く時の頭痛とは違う。体が重い・・・・・・・・・。

体に重圧が掛かってくる感じだ・・・・・・・。

 

だがまだ人が起きるような時間帯ではない。

だがもう駄目だ、寝てられない、目を開けよう・・・・。

 

 

 

 

 

目を開けると曹操に宛てがわれた客室の天井が見え・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ることはなく一人の少女の顔があった。

 

「・・・・・・程昱、何故俺の上にいる?」

 

「とても寝心地が良さそうだったので、つい~」

 

「つい、で野郎の寝ている部屋に無防備に入るのは感心しないよ」

 

「大丈夫ですよ~、何処かの誰かさんとそっくりで節操無い顔ですけど、女の子に

 

乱暴するような方には見えませんから~」

 

「・・・・・それは褒めてるのかい?」

 

「・・・・・・・・ぐぅ」

 

「寝るな!!」

 

まあみんな寝ててもおかしくない時間帯ですけどね。

 

「・・・・・おおっ!?」

「ニーチャン、ツッコミが手馴れてるじゃねーか」

 

「今のツッコミに慣れるも慣れないもないと思うぞ。つーかさっさと俺の上から降りてくれ」

 

「嫌です~。 ふぁぁ・・・・・」

 

どうやら本当に眠いみたいだな。しかし今の時間に部屋に突き返すのも忍びない。

 

「よっと・・・・・」

 

とりあえず程昱を横にどかしてから寝台から起き上がる。

 

「もう眠いんだろう? 俺の寝台使っていいから」

 

「何処かに行っちゃうんですか~?」

 

「顔はともかく性格だけは節操なしと思われないようにと思ってね」

 

そう言い部屋の扉に手をかけたら服を引っ張られた。

 

「そういう時はおとなしく腕枕するものですよ~」

 

「いや、それは・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・・わかったよ。やればいいんだろ」

 

仕方ないじゃないか。そんな捨てられた猫みたいな表情されたら断れないよ。

 

再び寝台に寝転がり腕を伸ばすと程昱は何の躊躇いもなく飛び込んできた。

 

まさか知り合った(?)ばかりの娘相手に添い寝することになるとは・・・・・・・・。

 

俺ってどうも押しに弱い気がする・・・・。

種馬って言われてたのも案外この気質が原因なのかもしれないな。

 

「・・・・・・ぐう」

 

完全に弛緩しきった顔で程昱は寝てしまってる。

 

「お兄・・・さん」

 

「違うってのに・・・・・」

 

ただの寝言だろうが一応返しておこう。

 

さて、俺ももう寝てしまおう。朝早くに起きてこの現場を誰にも目撃されないようにしないと。

 

俺も直ぐに意識を飛ばした・・・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

とても懐かしい、心ごと寄りかかることのできるこの温もり。

 

いくら年月が経とうが忘れるわけがないです~。

 

(やっぱり、風にはこの人がお兄さん以外の人物だなんて考えられません・・・)

 

「まあ風の知ってるお兄さんよりはかなり紳士的ですけど・・・・・」

 

聞こえない程度の小声でそう呟く。

 

もしもこの人がお兄さんじゃなかったとして今の現状をお兄さんが知ったらどう思うか、それはそれで楽しみです~。

 

まあ今は何も考えず長い間感じることが出来なかった安らぎに溺れることにしましょう~。

 

・・・・・・・・ぐぅ。

小鳥の囀りが聞こえる。

 

「・・・・・・朝、か」

 

起き上がろうと思うと腕に重さを感じ・・・・ってそうか、程昱がいるんだったか。

 

こうしちゃいられない、さっさと程昱も起こして誰にも見られないようにせねば。

 

「おい、もう朝だぞ。 起きてくれ」

 

「・・・・・・・・ぐぅ」

 

「起きろ!!」

 

「・・・・・おおっ。 おはようございます~」

 

どうやらこの言葉には敏感に反応するみたいだな。

 

「さあ、誰も来ないうちに早く自分の部屋に戻ってくれ」

 

「まだ眠いです~・・・・」

 

「コラ、二度寝するな、早くしないと・・・・・・」

 

コンコンッ・・・・・・。

 

扉からノックが聞こえた。

 

「すいません、そちらに風は来てませんか?」

 

この声は郭嘉だな。そして今部屋を見られるのは非常にマズイ。ここは丁重にお引き取り願いたい。

 

「郭嘉、今ちょっと取り込み中だから後に・・・・・「稟ちゃ~ん?」

 

おぃぃ? 俺の心情を少しでも汲み取ろうとしてくれ・・・・・・。

 

「風、そこにいるのですか? じゃあ入りますよ」

 

扉が開き郭嘉と目が合う。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

俺の腕を枕に寝ている程昱がいるこの状況・・・・・・俺ヤバくないか?

 

しばらくの沈黙が続く・・・・・・・・・・・。

 

「・・・・・夜が寂しい風の心につけ込み信長殿が風にあんなことやこんなことを・・・・・・・・」

 

突然郭嘉が顔を真っ赤にしてブツブツ言い始めた。

・・・・・何だろう、とても嫌な予感がするんだが。

 

「あの、郭嘉さん?」

 

「・・・・・・・・ぶはっ!」

 

次の瞬間、郭嘉が盛大に鼻血を吹いた。

 

「気にしないでください~、最近はご無沙汰でしたがいつものことなので~」

 

「ふがふが・・・・・・・」

 

「はい稟ちゃ~ん、とんとんしますよ。 とんと~ん」

 

「ふが・・・・・で、風はここで何をしていたのですか?」

 

程昱がイタズラっぽい笑みを浮かべた。

 

「お兄・・・・信長さんが風を・・「やめなさい」

 

すぐに程昱の言葉を遮る。これ以上は危険だ。

今の流れから察するにこのままいくと郭嘉が・・・・・・・・・・。

 

「・・・・・・・ぶはっ!」

 

・・・・・・・遅かったか。

 

郭嘉が再び血の海に沈んだ。

 

この後鼻血の処理に追われる俺だった。

朝に少々のハプニングはあったがまあ問題ない。

早速仕事に取り掛かるとしよう。

今日は他の文官が祭りの準備に関して忙しく動き回っているため政務の仕事だ。

そして思っていたより仕事の量が多い。

これは文官達が忙しいからこちらに仕事がまわっているのか、それとも俺の仕事の力を試されているのだろうか。

まあ内容こそ大したものではない。

 

「さっさと終わらせてしまおうかな」

 

俺は筆を持ち机の上にある竹簡に向かった。

 

 

 

・・・・・・・・どれくらい経っただろうか。

仕事も大分進んだ。

 

「でもさすがに量が沢山あるから疲れたな・・・・・」

 

息抜きにちょっと中庭あたりを散歩してこよう。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

・・・・息抜きのつもりだったが部屋で仕事をしていたほうが良かったと思う。

 

もう外套を被る意味がないので普通の格好で廊下を歩いていると全員が俺の顔を見る。

歩くたび視線が刺さってとても居心地が悪い・・・・・。

 

だがそうこうしてるうちに中庭に着いた。

するとネコミミフードを被った後ろ姿が見えた。

 

「やあ、荀彧だったっけ?」

 

「・・・・・・ちっ」

 

今舌打ちしましたよこの娘。

 

「俺、何か悪いことしたかな?」

 

「あんたの存在そのものが害悪よ! 寄るな、触るな! 孕んじゃうじゃない!!」

 

すげぇ、まるで息を吸うかのように暴言吐いたよ。

 

そして何でだろう、どうしてこんなこと言われてんのに清々しいのだろう。俺ってMっ気があるのか?

 

「まったく、あの全身精液男と同じ顔してるから気が狂うのよ!」

 

「まあまあ、少し落ち着けよ。 荀彧タン」

 

「タンって何よ!! そんなところまで似せるな! この顔面孕ませ男!!」

 

「おや、これは失敬」

 

うん、今はこれくらいトゲがある相手のほうが相手しやすいな。妙な気を使うこともないからな。

 

「じゃあ機嫌を損ねちゃったみたいだし俺はそろそろ行くよ~」

 

うん、中庭に来たのは正解だったな。いい気分転換になった。

 

「ちょっとアンタ、フラフラしてるけど仕事はどうしたの? まさかサボってるんじゃないでしょうね?」

 

「もうほとんど終わったよ。あとは午後に回す予定さ。 さすがにあれだけ量があるから疲れたけどね」

 

「・・・・・フンッ 噂通り仕事だけは出来るみたいね。忌々しい」

 

「それじゃあな、いい気分転換になった。ありがとう」

 

そのまま俺は中庭をあとにした。

 

 

 

 

「・・・・・・・こういうところもそっくりなのがムカつくわ」

・・・・・・先程の仕返しだろうか。

俺が仕事を順調に進めて暇そうにしていたと荀彧が曹操に告げ口をしたようだ。

 

「あら、そんなに暇を持て余しているなら警邏にでも行って頂戴」と言われて俺は街の警邏に駆り出されてしまった。

 

そして気まずい、ああ気まずい。

 

「ほ、北郷隊長!?」 「北郷様!?」 

 

聞くと俺は以前、警備隊長をやっていてこの人達は俺の部下だったようだ。

 

とりあえず全員に「違います」と言っておいて警邏を始める。

あと今は外套変わりに魏の兵の兜を被って顔を隠している。このままだと街が混乱すると予想したからだ。

 

実際その判断は正解だった。

 

警備がてら人に天の御使い北郷一刀について聞くとある人は英雄、ある人は息子を自慢するかのように、またある人はまるで神様を奉るかのように語ってくれた。

 

・・・・・・俺ってそんな凄い人間だっけ?

はっきり行って高校生の頃の俺は何処の高校生とも変わらんただのハナタレ小僧だったと思うのだが。

 

そんなことを考えてると楽進達三人と目があった。

ビクッっと三人は分かりやすいリアクションをする。

 

うーん、こうも露骨な反応をとられると正直やり辛い。

まあそんなこと言ってても仕方ない。

 

「あ、そこの警備兵はあっちの通りをまわってくれ。それと君達はあっちに」

 

「は、はい!」

 

兵は一瞬呆気に取られてからすぐに行動しはじめた。

まとめ役のこの三人がこんな状態じゃ隊の指揮が乱れる。

ここは俺が一肌脱ぐとしよう。幸い俺には警邏の才能があるようだしな。

 

「・・・・随分と手馴れているのですね」

 

楽進が驚いた顔をする。

 

「まあ警邏は蜀を含めてこれで二回目なんだけどね」

 

自分でもここまで警邏をスンナリと出来ることには驚いている。

 

「本当に隊長が帰って来たみたいなのー」

 

「沙和、分かってても口に出さんといて・・・・・」

 

「ゴメンなのー・・・」

 

イカン、また微妙な空気が流れ始めた。

何か、何か話題を・・・・・・・。

 

「あー、えーっとさ、ここの警備隊長って楽進かな?」

 

「・・・・・いえ、違います」

 

「あれ、そうなんだ。 仕切ってるからてっきり楽進が警備隊長だと思ったよ」

 

「今はここに警備隊長はいないの」

 

「ウチらが隊長と認めとるんは一人だけやからな」

 

于禁と李典も会話に混ざる。

今はいない隊長、それは俺のことだ。

しかし何で俺はそんなに慕われているんだろうか、気になる。

 

「・・・・・君らにとって北郷一刀ってどんな人だったんだい?」

 

気づいたら質問してしまっていた。

 

「まあ節操の無い種馬でどうしようもないお人好しやったよ」

 

「それによく仕事も一緒におサボリしたのー」

 

おいおい、それじゃ全然ダメな奴じゃないか。本当に俺は街の人が言うような奴だったか疑問になってきたぞ。

 

「でも、私達にとって、とても、とても大切なお方でした」

 

「なんだかんだ言ってウチらあの人がおらんとダメやからなー」

 

「そうなのー」

 

三人の顔が遠い過去を振り返り寂しさを孕んだ笑みを浮かべた。

 

その表情はとても不釣合いな気がした。可愛い娘がこんな表情似合わないのは当然だ。

だがそうじゃない。

 

違う・・・・・なにか違う。 この表情は違うんだ。

この三人はもっと・・・・・・・・・何だ? わからない。

 

更に思考を深く巡らせようしてもわからない。

 

「どうしたん? 急にボーっとして」

 

「大丈夫ですか?」

 

「具合が悪いなら休憩してても構わないのー」

 

楽進、李典からも心配の声がかかる。

 

「あ、ああ。大丈夫だよ。さあ、仕事に戻ろう」

 

さっきの疑問は気のせいだろう。

 

俺達は再び警邏の仕事に戻った。

警邏の仕事は終わり残していた政務の仕事も終わらせて今は寝台の上に寝転がっている。だが正直まだ寝る気分ではない。

 

「そうだ、今のうちに城内を散歩しよう。午前は人の目が気になってばっかだったし夜ならそんなに人に会うこともないだろう」

 

寝台から身を起こし俺は部屋から出た。

 

 

 

月が廊下を照らしていて明かり無しでも充分に歩けるぐらい明るい。

月はもうかなり満月に近い状態であと二日か三日もすれば満月の夜になるだろう。

 

「もう少し・・・・・・か」

 

満月の夜が待ち遠しく、また満月の夜が近付く度に不安になる。

矛盾した二つの思いが心の中をいっぱいにする。

 

そんなことばかり考えて歩いているといつの間にかある一室の前に通りかかろうとしていた。

 

仕事中の侍女が話をしている時に小耳に挟んだ情報によると

 

「・・・・・ここは確か、以前俺が使っていた部屋だっけか」

 

少し気になるな。 以前俺はどんな部屋で生活していたのだろうか。

 

「そこに誰かいるの?」

 

後ろからよく通る声が聞こえた。それに少しだけ頭が痛くなる。

 

「ああ、曹操か」

 

後ろを向くと月の光に照らされた曹操がいた。

 

「こんなところで何をやってるの?」

 

「寝付けないから散歩してたらここを通りかかってね。あとは俺のソックリさんの北郷一刀がどんな奴かが気になったからここに来た、というところかな」

 

「そう、何なら部屋の中にも入る?」

 

「ああ、そうさせて貰おうかな」

 

 

 

 

部屋の中に入るとそこは何の飾り気もない普通の一室だった。

 

(まあ、自分らしい部屋だな)

 

「どうしたんだい、曹操?」

 

「・・・・・っ、いえ、なんでもないわ」

 

しかし俺が居なくなってから数年経つのに部屋には埃が積もっておらず綺麗なままだ。

 

「部屋の主がいないのに随分と綺麗な部屋だね」

 

「ええ、私がちゃんと細目に掃除しているから当然よ」

 

「へえ、曹操に掃除させるなんて天の御使いもいい御身分だねぇ」

 

「ホント、帰ってきたらお仕置きが必要ね」

 

曹操の色んな意味でいい笑顔を見た途端背中に寒気が走った。

俺帰ったら死ぬんじゃね?

 

「そんなことより今日の警邏の仕事、見事な働きぶりだったそうじゃない」

 

「ん、俺はどうやら警邏の仕事と相性がいいみたいでね」

 

「凪達がまるで一刀が帰ってきたようだったって言っていたわ」

 

「まあ何度も後ろ姿を見て「隊長!?」って勘違いされたからねぇ」

 

そう言われる度に言い返すのが本当に面倒だった。

 

「それにしても魏の街はいい街だったよ。皆笑顔で活気に溢れててさ」

 

「当然よ。誰の街だと思っているのよ」

 

「偉大なる三国の覇王、曹孟徳さんの作り上げた街だね」

 

「そうよ、よくわかっているじゃない」

 

 

 

おや? あれは・・・・・・・・・・

 

机の上を見ると失くしたと思ってた携帯電話があった。

こんなところに置いてあったのか。これじゃ見つからなくて当然だ。

 

手に取って画面を開く。懐かしいなぁ。

電源ボタンを押すと・・・・・・・・さすがに電池は切れてるか。もう何年も前の物だしそもそもここには充電器なんてないだろうしまずこの時代に電気なんて通っていない。

 

「・・・・・・・随分とそれの扱いに手馴れているわね」

 

「え? あっ・・・・・」

 

俺は急いで携帯を閉じて元あった場所に戻した。

 

しまった。つい反射で携帯をいじってしまった。

早く何か言い訳しないと・・・・・・。

 

「ああ、見慣れない物だったからつい気になってしまってね」

 

「ふうん・・・・・・・・」

 

やばい、完全に疑っている。

 

「勝手に物に触って悪かったね。謝るよ」

 

「本当に、それが何なのか分からずに触ったのよね?」

 

嘘は許さないと曹操の目が語っている。だがこの程度で折れるほど俺はヤワではない。

 

「本当さ、これが何なのかなんて皆目見当がつかないよ」

 

「・・・・・そう、もういいわ」

 

ふう、どうやら危険回避ってところか。

 

「じゃあ、部屋も見せてもらったし俺はそろそろ寝るよ。おやすみ」

 

俺はすぐに部屋を出て行った。

 

いかんいかん、少しの気の緩みが命とりだ。

もっと慎重に動かねば。

 

肝を冷やされることがあったが俺は今日も無事に過ごすことができた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

私は今一刀の部屋の前で考え事をしていた。

 

あの男の行動はどうにも腑に落ちない部分が多い。

 

それにやはりあの男は一刀に似すぎている。口調、発している雰囲気、立ち振る舞い。

この部屋に入った時は本当に本人がそこにいると錯覚してしまった。

だが本人は否定してるし王手となる確証はないから正体が一刀であると断言は出来ないけど。

 

 

 

 

チャリリン♪

 

突然一刀の部屋から奇妙な音が聞こえた気がした。

 

「何の音かしら?」

 

部屋を開けると何もない、真っ暗なだけでさっきと変わらない部屋だ。

 

「気のせい、かしらね」

 

そう思い部屋の扉を閉めて廊下を歩き始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

充電してください

 

ピー・・・・・・・・・

 

~続く~


 
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