No.180610 黒猫、ネコ、ねこtanakaさん 2010-10-27 00:24:14 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:1910 閲覧ユーザー数:1716 |
「おい、黒猫。お前は一体、人のベッドで何をしているんだ?」
「何って……先輩のベッドで寝ているだけだけど?」
「ああ、そうだな。俺が言いたいのはそういう事じゃなくてだな――」
「…………?」
「何故、俺のベッドで寝ているかを聞いているんだが」
「……私が兄さんのベッドで寝るのに理由がいるのかしら?」
と、いうよりあなたは理由を言ってもらわないと、理解出来ないのかしら。
「理由がいるに決まっているだろうが」
「はぁ……それは、私が黒猫だからよ」
「はぁ? 何を言っているんだ?」
「猫はベッドで寝るものでしょう」
「いや、そんな話は聞いた事ない」
「こちらの世界では常識の範囲の話なんだけど」
「それは、何処の世界の話だよ」
「……知るともう戻れなくなるわよ」
私の気持ちを知るという事は、今の関係ではいられなくなる。
進むか、壊れるか。そのどちらかを選ばないといけない。
「それでもいいかしら?」
「…………止めておこう」
「そう……」
残念なような、ホッとしたような……不思議な気分ね。
「まあいい。おい黒猫。せっかく来たんだ、何かして遊ぶか?」
「そうね。ゲームでもして、負け犬の顔でも見ましょうかね」
「その台詞は俺が負けるのが決まっているような言い方だな」
「勝つつもりなの?」
「勝負はやってみないと分からないだろ」
「じゃあ、その自信を打ち砕いてあげるわ」
そして、存分に凹んだ表情を見せてもらおうかしらね。
「さぁ、楽しみましょうか兄さん」
「おう」
私とあなたの二人だけの時間を――
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初めに物凄い言い訳を――
軽くアニメを見て、wiki等で調べただけで書いたお話なので、矛盾や変な感じになっているかもしれませんが、寛容な気持ちで見てやってください。
ただ、黒猫が可愛くて仕方なかったんだ……
あと、短いです。