なかなかの爆弾を投下した桃香。
「むにゃ~。ひんぬ~」
幸せそうに夢の中に旅だったようだ。
「あら~、桃香ってば大胆ね~♪」
「雪蓮? さっきと言ってることが違うわよ」
覇王様はこめかみをピクつかせながら怒りを必死に抑えているようだ。
「こ、これは事故だからしょうがないじゃない?」
「この娘にはお仕置きが必要かしらね……」
床に寝ころぶ桃香を見ながら呟く。
「まあまあ、これは事故だったということで……」
「あ?」
一刀がその場を収めようとしたが華琳は鋭く睨みつける。
雪蓮に抱っこされているので、それも気に入らないようだった。
子は国の宝。
そんな言葉が一刀の脳裏によぎった。
「華琳お姉ちゃん怖い」
「なっ!」
「お~、よしよし。怖いお姉さんは放っといて孫策無双でもしましょうか?」
幼児退行することでこの場を鎮めようというのだ。
この時代に孫策無双は無いのだが、雪蓮は一刀がチラリとこぼした孫策無双というワードが激しく気になっていたのだった。
そんな人は現代風――――
なにはともあれこの幼児退行の効果はなかなかのモノで、国を問わず将たちが華琳を冷めきった表情で見ていた。
「こ、こら一刀!」
「華琳様、少々大人げないかと。相手は子供です」
「しゅ、秋蘭!?」
秋蘭は一刀に寝返った。
「わ、分かったわよ」
「ほうら、北郷。もう怖くないぞ。ん? ああ、お姉さんがいいんだな」
自然な流れで雪蓮から一刀を奪いとった秋蘭。
あまりに自然だったので雪蓮もポカンとしていた。
「しゅ、秋蘭……」
「ん? 秋蘭お姉さんに何か用か?」
あまりの秋蘭の変わりように驚きを隠せない一刀。
秋蘭は実は、姉ではなく弟か妹が欲しかったのだ。
「と、とりあえず一旦降ろしてくれ」
「そうか。肩車がよかったのだな」
暴走モードに突入したようだ。
このままでは収拾がつかないので、一旦一刀抜きで話し合うことになった。
「おはよ~愛紗ちゃん」
「おはようではありませんよ! 私の天使に…………天の御遣い殿にあのような事をして!」
「…………きゃっ♪」
反省の色が見えない桃香も目覚めた。
「とりあえず呉に招くっていうことでいいんじゃないかしら?」
「私もその意見に賛成だな」
「ああ……私にもあの天使の微笑みを見せてくれるのかしら……? ダメよ蓮華! 戦う前から諦めちゃ!」
「蓮華様…………渡しません」
「モフモフ」
「シャオがもらっちゃうもんね~」
「濡れてきちゃいました~♪」
「一刀くん様…………眩いです」
「こーきん! こーきん!」
なんと祭は生きていた。
「ええ~、一刀くんはこのまま蜀に永久就職するんです! 私のご主人様になるんですよ~」
「一刀くん…………あぁ~」
「鈴々の弟にするのだ~!」
「はわわ~。あんなことやこんなことをして楽しめますね♪」
「あわわ、もげてないかな?」
「一刀くんとメンマ……風流ですな」
「一刀くんと遠乗りに…………もれちまうぜ」
「たんぽぽも行きた~い」
「桃香様以来の衝撃……!」
「璃々のお婿さんができましたわね」
「璃々の婿になるのなら儂の息子になるということか」
「へぅ」
「離間の計を使えばいいかしら」
「…………じゅるり」
「恋殿、食べ物ではありませんぞ!」
「新たな宝が見つかりましたわ」
「か、可愛いね文ちゃん」
「斗詩には敵わないけどまぁまぁだな」
「だじょ~」
「だじょ~」
「だじょ~」
「だじょ~」
それぞれ欲望に忠実だった。
「な、何勝手なこと言ってるのよ! 一刀は私のモノなんだから!」
「ちぃのモノよ!」
なぜか対抗する地和。
「北郷、貴様我々を裏切る気か!」
「その時は私も裏切る!」
「秋蘭様~!」
「流琉、秋蘭様変わったね」
「子供隊長と警邏…………いい」
「減税もなの~」
「補助金もや!」
「弟さんとお昼寝したいですね~」
「小さくなった一刀殿にお手伝いを…………ぶふ」
「二虎競食の計がいいわね……」
「一刀くんと二人で羅馬もええなぁ。楽しみやわぁ♪」
「人和ちゃん。一刀を数え役満☆姉妹にいれちゃおうよ」
「いいわね。さっそく次の公演で考えてみるわ」
やはり纏まらないのであった。
「私は……うん。一緒に白馬の世話なんかしたりしたいな……なんてな」
その頃一刀は。
「次はどこに行きたい?」
「えっと璃々ね、肉まん食べたいの」
「じゃあ行こうか」
一刀は逸れないように璃々の手をしっかりと握った。
「一刀くん、かっこいい~!」
「えっ? そ、そうかな?」
照れる一刀。
町の人たちは温かい眼差しで見守っていた。
この次が浮かばないっす。
キャラが多すぎっす。
魏に行くか。
呉に行くか。
蜀に行くか。
ご意見くださーい。
よろしく☆
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シリアスばかりじゃ疲れるだろうからそろそろギャグをいれていこうかなって思います。
肉体的、精神的に追い込まれることで無双モードに発展します。