サルファはヴェインの膝にのってぼんやりと考えていた。ヴェインはそんなサルファを見ながら無言で背中をそっとなでていた。
『ヴェイン。』
「ん、なに?」
『俺はプレゼントとして渡せる物は何も持っていない。』
「え?そんなこと気にしなくていいよ。」
『俺でいいか?』
「…なにが?」
『プレゼント。』
ヴェインは暫く黙って膝の上でくつろいだままのサルファを見ていた。
「うん、じゃあサルファには僕でいい?」
『いや、特にはいらん。』
「…」
ヴェインは無言でサルファの頬をぐしゃぐしゃとなでた。サルファはその手から逃れるように顔をぐいっと上げるとヴェインを見た。
『まぁ、貰えるのなら何でも貰っておくか。』
サルファは仕方ないなというように呟くとまた膝の上にぺたんと顎を乗せた。ヴェインはサルファの頬を毛並みにそって優しくなでた。
お誕生日プレゼントはゲームの中でサルファのパターンもあるのかなと期待しておりましたよ。なかったのは本当に残念でした。
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マナケミアのヴェインのお誕生日用に書いた物です。