No.179961

狩人†無双 さん

その場の勢いと思いつきのみの作品です。

気に入って頂けたら幸いです。

では、どぞ↓

2010-10-23 21:33:37 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:2383   閲覧ユーザー数:2106

俺は今、フラヒヤ山脈―――通称、“雪山”に来ていた。

 

ここはポッケ村から最も近い狩り場で俺は自分家の庭のようなものだ。

 

6年前からかなりの回数訪れている。

 

最近では遠くの狩り場に行くようになった。

 

まぁ、それも雪山でのモンスターによる被害が前に比べてかなり減っていたからだ。

 

被害が減れば必然的にクエストの数も減る。

 

それはいいことだが俺の経済的には全くよろしくない。

 

だから、遠くまでクエストしに行くことが増えていたのだ。

 

「準備は終わったかい?」

 

俺は後ろで準備をしている劉備達に声を掛ける。

 

今回は劉備達がクエストに誘ってきた。

 

何でも俺の実力が知りたいらしい。

 

最初は俺も断ったさ。

 

ああ、断った。

 

だがな、断ると関羽が『そうですか・・・・・・』って俯いて劉備は『ダメ・・・ですか?』って瞳を潤ませながらお願いしてくるんだぞ!?

 

これが断れたら男じゃねぇ。

 

断れる奴は・・・・・・漢女だっ!!

 

・・・・・・・・・

 

すまん、自分で言ってて何だが寒気がした。

 

「ええ、こちらの準備は完了しました。」

 

関羽はこちらに歩いてきながら返事をする。

 

後ろに劉備と張飛が続いている。

 

リーダーは劉備だと聞いたんだけど・・・・・・

 

ま、いいか。

 

俺達は拠点を後にした。

 

 

エリア1は素晴らしい景色が広がっていた。

 

まず、見えるのが雪で真っ白に染められた山。

 

その足下には湖があり、水面に山を映している。

 

ポポ達は親子で草を食べているようだ。

 

まるで絵画の世界に入り込んだかのような不思議な気持ちになる。

 

俺はこの雪山が好きだった。

 

後ろを見ると劉備達もこの光景に見惚れていた。

 

自分が好きなものを気に入ってもらえるってかなりうれしい。

 

だけど、狩りで訪れているので時間が惜しい。

 

「劉備、あそこからエリア4に行ってエリア5、6と進んでいく」

 

俺はエリア4の入口である洞窟を指さしながら劉備達を促した。

 

俺の声で二人はハッとして見惚れていたことを恥ずかしそうにしながら洞窟の方へ歩く。

 

張飛は“にゃははは”と笑うだけだった。

 

洞窟の入口は少し高いところにあり段差があるのでそこを上らなければならない。

 

まず、俺が最初に上る。

 

次に劉備が上るので上から手を取ってそれを手伝う。

 

「きゃっ」

 

引っ張る力が強すぎたのか劉備が俺の方に倒れてきた。

 

あぶねぇ。

 

俺はそれを支える。

 

劉備と抱き合うような形になる。

 

「大丈夫?」

 

笑顔で問いかける。

 

こんな時は笑顔がいいらしい。

 

村でも年齢が近い女の子に聞いたことがある。

 

「だ、大丈夫です」

 

劉備はすぐに離れた。

 

あれ?

 

俺ってそんなに嫌われるようなことしたか?

 

まさかっ!?

 

臭いのか!?

 

この歳で臭うのか!?

 

まだ(自主規制)歳だぞっ!?

 

俺が打ちのめされている間に関羽と張飛は劉備を連れて先に行っていた。

 

扱いがひどい・・・・・・

 

俺は泣いた。

 

 

エリア6に着く。

 

途中でエリア3を確認したがターゲットの姿は無かった。

 

今回のクエストは“ドドブランゴ1頭の狩猟”だった。

 

何でも近々、ポッケ村に商隊が来るそうなのだ。

 

なので早めにドドブランゴを退治して商隊が安全に通行できるようにしなければならない。

 

エリア6を見回してみてもドドブランゴの姿は無かった。

 

取り合えず、これからどう動くのか行動を決めようと思う。

 

思うんだよ。

 

思うんだけど。

 

視線が痛い。

 

関羽がずっとジト目でこっちを見てくる。

 

劉備は劉備で視線を合わせると顔を赤くして目をそらすし。

 

“熱でもあるのかな?”と思って聞いたら“だ、だだだ、だいじょうぶです”って距離を取るし。

 

まぁ、張飛は相変わらずだが。

 

「えっと、これからどう動くのかを決めたいなぁ・・・なんて思ったりしてるんですけど・・・」

 

弱気?

 

知らん!!

 

関羽の殺気の前で腰を低くしない方が無理だ。

 

俺はプライドよりも命が惜しいっ!!!

 

「そうですか」

 

それだけ。

 

しかも笑顔で。

 

笑顔はマイナス196度です。

 

怖い・・・・・・

 

「お、俺はエリア8に行きますんで関羽さん達はエリア7の方からお願いしてもよろしいでしょうか・・・・・・?」

 

「分かりました」

 

関羽はその笑顔のまま、劉備と張飛を連れてエリア7へと向かった。

 

 

全くあの御仁は・・・。

 

桃香様をだ、抱きしめるなどっ!

 

それに桃香様も何やらあの御仁のことを気にしているようだし・・・。

 

桃香様はモンスターを狩り世の中を平和にしていった伝説のハンターの末裔なのだからもう少し自覚を持っていただいきたいものだ。

 

別にあの御仁のことは悪いとは思いはしないが・・・。

 

ああ、もうっ!!

 

何なんだこの胸のモヤモヤはっ!!

 

これも全てこの雪山に出現したドドブランゴのせいだ。

 

そうだ、そうに違いない!

 

ならば、やることは単純だ。

 

早く出てこい。

 

「あ、あの、愛紗ちゃん・・・?」

 

「どうされましたか?」

 

桃香様は私の後ろで遠慮がちに声を掛けていた。

 

「さっきから、笑顔だからどうしたのかなって・・・・・・」

 

「久しぶりの狩りなので気分が良いんです」

 

「そ、そっか」

 

それだけ言うと桃香様は鈴々と何やらコソコソと話し始める。

 

気になりはするが今はドドブランゴを発見するのが優先だ。

 

エリア7に着くとブランゴがいた。

 

ドドブランゴの姿はない。

 

「ドドブランゴはいないようだな」

 

私はそれだけ呟くと太刀の柄を持って手近なブランゴを切る。

 

刃が当るとそこから火が出た。

 

私が使用しているのは“飛龍刀【朱】”

 

火竜の素材を使い標的を切るのと同時に火属性のダメージが標的を襲う。

 

私はブランゴの位置を確認すると戦闘態勢に入る。

 

「関雲長、参る!」

 

 

『懺悔室』

 

相も変わらず勢いだけで書いている作品です。

 

よって矛盾点があるかもです。

 

そこは報告してくれるとありがたいです。

 

 

さて、一刀の実力を知るために狩りの同行をお願いした劉備たち。

 

標的はドドブランゴ。

 

初めにドドブランゴ発見するのは誰なのか。

 

そして、狩りの中で通じるものがある。

 

次回『それぞれの想い』

 

To Be Coming

 

 

↑適当ですw

 

というか、To Be Comingはあってるんでしょうか?

 

 

それではここまで見て下さった皆様に多大なる感謝を!!

 


 
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