No.179626

花蓮✝無双 12時間目 (虎牢関攻略/狂い始めた…)

虎牢関攻略編突入です。
どうなるのでしょうか…
更新できるかな~


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2010-10-21 22:58:43 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:4208   閲覧ユーザー数:3620

一刀の活躍により汜水関を制圧した連合軍は虎牢攻略の為参加勢力の代表を集め軍議を開催した。

 

「さすが孫権軍ですわね汜水関を無血開城してしまうなんてやはり私の眼に狂いはありませんわ…お~ほっほっほっほ」

「そうじゃの。さすが妾の家臣なのじゃ」

 

麗羽は言葉とは裏腹に全員無事でここまでこれたことを喜んだ。

袁術はさも自分の言う通り動いたのような口ぶりで言った。

 

「それわどうも…」

 

袁術に対して蓮華は軽くあしらった。

 

「次は虎牢関の攻略ですわね…」

「誰か先陣を切る部隊はおらんかの」

 

袁術の呼びかけに誰も応じなかった。

 

「ふ~仕方がありませんわね…ここは」

 

当初の予定通り麗羽が名乗りを挙げようとした。

しかしその言葉を被せるように名乗りを挙げた者がいた。

 

「私たちの部隊が先陣を切ります」

「はわわ!!」

 

劉備の発言に何も聞かされていなかった朱里は驚いてしまった。

このままでは予定が狂ってしまうと考えた麗羽は辞退させるよう促した。

 

「劉備さん…でもあなた達の部隊はしょっぱい部隊でしたわね~」

「そのしょっぱい部隊でも指揮する者によっては一騎当千の兵集団にもなります」

 

劉備の言葉のあと袁術たちは息が合ったように劉備を後押しした。

 

「そうじゃの…麗羽お姉様、妾は劉備たちに任せてもいいと思うのじゃが」

「そ~ですね美羽様~」「そ~ね…私もいいと思うわ」

 

袁術たちの後押しにより麗羽は渋々劉備を先方にすることを決めた。

 

「…わかりました。でもさすがに劉備軍だけでは心細いですわね~」

 

確かに劉備軍は参加勢力の中で弱小の方に入ってしまうが愛紗,鈴々という勇将、朱里という知将がいた。

この三人が独立して勢力をもっていたのなら何の心配もなかった。

しかし実際には劉備という主君の下に三人はいた。

そして軍師は朱里だけではなく鳳統もいた。

その点を麗羽は心配した。

麗羽の心配を汲み取ったのかある者も名乗りを挙げた。

 

「ならば私も行きましょう」

「曹操さん」「曹操かの~」

 

麗羽は華琳の参戦をありがたいと思った。

しかし麗羽の態度を見た袁術はこう言い放った。

 

「麗羽お姉様…もしかして馬鹿なのかえ」

「そうですねお嬢様。確か巷では乱世の奸雄って言われていますしね~」

「曹操!お主は信頼できん」

 

さすがに袁術たちの発言に頭にきた麗羽はゴリ押しで華琳の参戦をお願いした

 

「美羽さんに何を言われても結構ですわ。曹操さんお願いしますわ」

「ええ…」

「それでは軍議は終了いたしますわ」

 

麗羽の発言で軍議は解散し前回と同じメンバーが残った。

 

「予定とずれが生じたわね」

「そうですわね…」

「はわ~…劉備さん何を考えているのでしょうか」

 

朱里は何も聞かされていなかったため考え込んでいた。

蓮華は軍議中思ったことを言った。

 

「それにしても袁術のやつ妙に劉備のことかってるのね」

「そうだな…朱里、劉備と袁術の仲になにかあったのか?」

 

一刀もそれは思っていた。

本来弱小の勢力を先鋒にするのは負け戦で自分の勢力を生き残らせる為に捨て石にする時ぐらいしかない。

しかし袁術にはそんな雰囲気がなかった。

 

「いえ…そのようなことは聞いていませんが」

「そっか…」

 

一刀の言葉を聞いたあと朱里はまた考えこんだ。

すると翠は華琳を気遣いながら言った。

 

「それにしても華琳もひどい言われようだったな」

「言わせておけばいいわ…」

 

さすが『魏恩』グループの総帥なのだろう。

政財界から色々言われていたが華琳はやはり毅然とした態度をとり続けていた。

 

「けど、どうするんだ?霞はどうにかなるだろうけど恋は」

「しょれはわらしのほうでなんとかしましゅ」

 

朱里はなぜか噛んでしまった。

いくら年月がたってもこれだけは直らなかった。

 

「朱里…噛み過ぎよ」

「はわわ!!」

 

蓮華の指摘に驚いた朱里。

それを見た麗羽は頭を抱えた。

 

「なんだか心配ですわね…」

「大丈夫だよ朱里はやる時はやる子だから…それで俺は何度助けられたか」

「ご主人さま……はわわ!!」

 

一刀は昔の外史の事を思った。

確かにカミカミなところは相変わらずだったが朱里の献策により何度も命を助けてもらった。

しかしこの言葉を聞いたヤキモチ焼きな奥さまは美しい微笑みを浮かべながら一刀を見た。

 

「ま~さ~む~ね~」

「は…はい」

「仲間が仲良しなのはいい事だけど…ね♪」

「ごめんなさい!決して口説いていたわけでは…」

「そうよね♪呉羽はいいけどそれ以外の女の子にはね~」

「呉羽も口説いたわけでは」

「へ~、じゃあ汜水関の事ここで言っていいのね♪」

「言うな~!!蓮華の事を一番愛しているからあの事は言うな~」

 

桂花はラブラブ夫婦の会話を呆れながら流した。

 

「はいはい…痴話喧嘩はよそでやりなさいよね。ところで花蓮ちゃんはいつまで預かっとけばいいの」

「ああ…今日迎えに行くよ」

「わかったわ」

 

とりあえずこのままいても仕方がないのでみんな自分の陣地に戻った。

 

麗羽たちが軍議場で話していた頃…

袁術たちと劉備たちが話し合っていた。

 

「桃香さ~ん、大丈夫ですか~」

「はい♪…ね、雛里ちゃん」

 

張勲の心配をよそに劉備は魔女っ子帽子を被った女の子に声をかけた。

 

「はい…曹操さんと一緒に攻略することになったのは想定外ですが」

「それについては最悪私の方でなんとかするわ…」

「ありがとうございます…s」

「桃香…」

 

劉備は口を滑らしそうになった。

それに気が付いた楊弘は劉備を睨んだ。

 

「ごめんなさい楊弘さん」

「いえいえ…」

「それにしても私たちみたいな弱小な勢力と同盟を結んでくれてありがとうございます」

「妾の方も助かってるぞ…軍師がの~」

「そうですね~…私たちの軍は軍師が無能しかいないので助かっちゃってます~」

「あわわ!!とこりょで桃香様…」

「な~に?雛里ちゃん?」

「同盟の事朱里ちゃん達には…」

「当然…ね♪」

「りょうはいでしゅ」

 

魔女っ子は朱里と同じでカミカミだった。

 

「雛里ちゃん噛んでるよ」

「あわわ!…ごめんなさい。確かに最近朱里ちゃんの動きが怪しいですしね」

「それじゃあ桃香さん、お願いしますね」

「頼むのじゃ」

「はい…美羽ちゃん、七乃さんの期待以上に働きますね…頑張ろうね雛里ちゃん♪」

「御意」

 

そういうと劉備たちは自分の陣地に戻った。

 

花蓮side

 

「花蓮ちゃん忘れ物はない?」

「うん♪」

 

今日はパパとママが迎えに来る日なの~♪

桂花お姉ちゃんにもらった猫耳頭巾も被っているからだいじょうぶなの~

 

「また遊びに来ていいからな」

「今度街に来たら美味しい物教えてあげるね」

「は~い♪」

 

秋蘭お姉ちゃん,季衣お姉ちゃんはいたけど怖いお姉ちゃんはいなかったの~

 

「やっと来たわね…遅いわよ蓮華、一刀」

「ぱぱ~♪まま~♪」

 

パパとママが迎えに来てくれたの♪

やっぱりうれしいの~♪

 

「ごめんねいろいろ準備してたから…ね♪正宗」

「ああ…花蓮いい子にしてたか?」

「うん♪」

 

泣いちゃったけどそれは秘密なの

 

「みんなありがとう」

「ありがとうございます♪」

 

お礼は大事ってパパとママはいつも言ってるの

 

「いいわよ、困った時は助け合うのが当たり前だし」

「本当にありがとう…華琳、虎牢関攻略がんばってね」

「ええ…またね花蓮」

「うん♪ばいば~い♪」

 

また会えるよね

今度会うときはもっとみんなと遊びたいの♪

 

「花蓮ちゃん行っちゃいましたね」

「そうね…みんな気合い注入は完了してる?」

「はい!」

「虎牢関攻略の準備に入る!」

「「「御意」」」

 

「そっか…よかったわね花蓮」

「うん♪それでね…」

 

パパとママに桂花お姉ちゃんとの事を言ったの♪

パパもママも聞いてくれてうれしいの♪

 

「おかえり、蓮華,正宗様それに孫登ちゃん」

「ただいま呉羽」「呉羽ただいま」

 

?知らない人がいるの

 

「ぱぱ~このひとだ~れ?」

「そっか花蓮は初めて会うんだったね…呉羽」

「はじめまして孫登ちゃん我が名は華雄だよろしくな」

「はじめまして♪そんとうです♪…まま~」

 

パパは名前と違うのを言ってるの~

 

「な~に?」

「まなはいっていいの~?」

 

真名は大事な名前なの~

パパとママは言ってるから花蓮も言っていいよね♪

 

「ええ、それに本当の名前も言っていいわよ」

「やった~♪」

 

うれしいの♪

 

「かゆうおねえちゃん。ほんごうとうです♪まなはかれんっていいます♪」

「正宗様と蓮華の娘なら私の真名を教えておかなくてわな…真名は呉羽だ。よろしくな花蓮ちゃん」

「~♪」

 

呉羽お姉ちゃんに頭撫でられたの~♪

パパやママとなんか似ているので落ち着くの~

 

「本妻の娘と愛人の対面…」

「そういえばそうですね~思春さん」

「!!わ…私は正宗様の愛人ではない!…なれたら嬉しいけど……」

 

なんか呉羽お姉ちゃん顔を赤くしてうつむいちゃったの~

 

「呉羽だめよ。正宗は私のものなんだから」

「私は…身も心も正宗様に捧げているから指示してもらえたら……」

「駄目よ正宗!私もすべて捧げてるのよ…だから…」

「二人ともやめろ…花蓮が見てるんだから」

「「あ…」」

 

パパとママイチャイチャしてるの

呉羽お姉ちゃんも一緒にやってるの~

いつものママとなんか違うの~

ママ他の女の人とパパがイチャイチャしていると本気で怒るのになんでだろ~

 

「おいおい…何を騒いでいるんだ?」

「そ~ですよ~。せっかく私たちが策を考えていいるのに~」

「まったくだわ」

「あ~♪めいりんせんせい、のんせんせい、えいおねえちゃんただいま♪」

 

先生たちもいたの~

 

「ああ…お帰り花蓮」

「おかえりなさい花蓮ちゃん」

「花蓮おかえり…」

 

思春お姉ちゃんが言ってたこと先生教えてくれるかな~

 

「めいりんせんせ~おしえてほしいの」

「なんだ?」

「あいじんってなんですか♪」

「…」

 

みんなだまっちゃったの~

でも冥琳先生はやっぱりすごいの~

教えてくれたの

愛人ってその人を愛する人の事なんだって~

だったら花蓮もパパとママの愛人になれるの~

 

つづく


 
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