No.179424 真・恋姫†無双 頑張れ一刀くん 魏ルートあふたぁ22010-10-20 22:20:27 投稿 / 全5ページ 総閲覧数:16339 閲覧ユーザー数:11579 |
「ねえ一刀、どうやってここに帰って来たの?」
いきなり目の前が光ったらと思ったら一刀が倒れていた。
もしかしたら天の国に行けるんではないかと思った雪蓮。
「えっと部屋で孫策無双Ⅱの全年齢版してて、気付いたら筋肉が目の前にあって、筋肉と話し終わったらここにいたんだよね」
なんと、孫策無双はR-18指定だった。
「その筋肉ってのがわからないけど自由に行き来できるわけじゃないのね」
「残念ながらそうだね」
「一刀がいたところに行ってみたかったのになー」
「そうだねー。みんなにも俺が住んでいたところを紹介したいな」
そんな人は現代風一刀くんを読もう。
「それより本当にこのまま突っ込むの?」
「あら? 冗談かと思ったのかしら?」
目の前には宴会場へと繋がる扉。
そして雪蓮に抱っこされている自分。
洩れてくる声に懐かしいものも混じっており、一刀は少し涙ぐむ。
「なんか華琳が言いだしたんだけど今回は立食ぱぁてぃっていうのをやってるみたいよ」
「華琳が……」
自分が言った些細なことを覚えてくれているとは思っていなかったので嬉しさが込み上げてくる一刀。
「それじゃあ行きましょうか」
「うん!」
覚悟を決める一刀。
そして扉が開く。
「遅れちゃってごめんね~」
「遅いわよ雪蓮。もうとっくに…………あなたどこで誘拐を?」
一番扉の近くにいた華琳が雪蓮に声をかける。
そして抱っこされている幼い少年に目がいく。
「ぶーぶー! 誘拐なんて失礼ねー! そんな華琳には抱っこさせてあげな~い♪」
「はぁ……。別にいいわよ。それよりちゃんと家に帰して来なさいよ」
そう言って華琳は二人に背を向けて歩き出す。
どこかで見たことあるような服装だったわ記憶を探りながら。
「うふふ♪ そうね。華琳なんて放っといて行きましょう一刀♪」
その瞬間華琳の足が止まり、ギギギと首だけが180度回転する。
「今、なんて言ったのかしら?」
「一刀って言ったのよ? ね、一刀♪」
そして一刀もこちらに顔を向けた。
「ひ、久しぶりだね華琳」
一刀は久しぶりに見た愛しい人の顔を見て、相変わらず綺麗だと思った。
そしてこうしてまた会えたことを筋肉に感謝した。
「か、一刀なの!?」
思わず叫んでしまった華琳。
その声にみんなの注目が集まる。
「ず、随分見ない間に小さくなったわね」
「そ、そうだね」
なんとなくぎこちない二人。
それもそのはず。
あのような悲しい別れをしたのに久しぶりに会ってみれば小さくなっていたのだから。
距離感を上手く掴めないのである。
「もう、なに辛気臭くなってるのよ。せっかく会えたんだからもっと抱き合うとかしなさいよー」
「それ雪蓮が抱っこしてるから無理なんですけど」
「また呼び捨てにしたわねー! そんな悪い子にはお仕置きよ!」
「むはー!」
再び巨乳を押しつけられる一刀。
それを見た華琳はだんだんいらいらが込み上げてくる。
「か~ず~と~?」
どこからか絶を取り出す華琳。
「覚悟はいい――」
そんな華琳の横を何人かが通り過ぎる。
「や、やば!」
雪蓮は一刀を降ろして一時避難する。
「へっ? ……うおぉ!?」
一刀は目の前にせまる女性たちに驚く。
かつて愛し合った者たちに。
「隊長!」
「たいちょー!」
「たいちょ!」
北郷隊の三人が。
「兄ちゃん!」
「兄様!」
妹分の二人が。
「お兄さん!」
「一刀殿!」
「か、可愛い!」
軍師の三人が。
「一刀ぉ!」
「北郷斬る!」
「その時は私が姉者を斬る!」
共に覇道を支えた仲間たちが。
「あっ、一刀ってば可愛い~!」
「一刀!」
「一刀さん!」
三人の歌姫が。
一斉に一刀に抱きついた。
「しかし、一刀はひらりと身をかわした」
そして全員地面にダイブ。
「身体小さいんだから怪我するじゃん?」
ドライな性格になった一刀。
しかし、それは冗談で改めて一人一人に挨拶をしていく。
「凪、沙和、真桜」
「隊長! 私たち、隊長の残した平和を精一杯守りました!」
「そんなことよりたいちょー可愛くなっちゃったのー」
「ホンマやな~。こりゃからくり一刀くんの製作にとりかからなアカンで~」
「季衣、流琉」
「兄ちゃん、ボクよりちっちゃくなったね~」
「もう、季衣ったら。兄様、おかえりなさい」
「風、稟、桂花」
「お兄さんじゃなくて弟さんと呼ぶことにするのです~」
「姉と弟のアブナイ関係…………プハッ」
「ちょ、ちょっと可愛くなったじゃない?」
「霞、春蘭、秋蘭」
「一刀ぉ~。えらいちっちゃくなったなぁ~」
「北郷、貴様可愛くなりおって!」
「ああ、北郷。こっちにおいで」
「天和、地和、人和」
「一刀可愛くなったね!」
「あんたちぃのモノなんだから手を繋いであげる」
「一刀さん、抱きしめても良い?」
ほとんどの者は再会の喜びというより、一刀の新しいフォルムについての方が興味津々だった。
「お、遅れをとったわ……」
華琳はその光景をただ見つめていたのだが、そんな華琳に一刀が気付かないわけがなかった。
「華琳、ただいま」
「…………バカ」
一刀は華琳を優しく抱きしめた。
しかし、背が足りないので腰あたりに。
「この私を一年も待たせるなんて」
「ごめん。でもまた会えてよかった……」
華琳はすこし体制を低くする。
一刀もそれに合わせて背伸びをする。
そして二人の唇が近づく。
「はい、そこまで~」
「わっ!」
「しぇ、雪蓮! あなたね~!」
雪蓮がいきなり一刀を抱きかかえたのである。
「だって、今の華琳ってば犯罪者みたいよ?」
「だ、だれが………………」
言い返そうとした華琳だが、確かにこのように小さくなってしまった一刀にキスなどしてしまえば性犯罪者になってしまうと思った。
「ねっ? だからそういうことはしないの」
「わ、わかったわよ。というよりなんであなたに言われなきゃならないの!?」
「だって同盟国の王がこんな小さな男の子に欲情するなんて嫌だも~ん♪」
「よくっ!? 誰が欲情よ!」
「違ったかしら~?」
こういう言い争いでは雪蓮に勝つことが出来ない華琳だった。
「あ~、雪蓮さん来てたんだ~? その子供は誰~?」
そこに空気の読めない蜀王桃香がふらふらとした足取りで雪蓮に近づく。
「あなたまた酔っぱらったわね。酒が強くないんだからほどほどにしときなさいよ」
「全然酔っぱらってなんかいませんよ~? 僕可愛いね~? 名前はなんて言うの~?」
「えっと北郷一刀だよ劉備さん」
「一刀くんって言うんだ? 一刀くんって可愛いね~?」
「あ、ありがとう」
そのまま桃香はふらふらと一刀に近づいて行く。
「ん~~、チュッ♪」
「ん!」
『ああ!』
一刀の唇を奪ってその場で眠りに就いてしまった。
それを見た者たちは桃香にいろいろな感情が籠もった眼差しを向けるが、当の本人は幸せそうに寝ていた。
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軍師†無双はなかなか案が決まりませんので、ゼニガメ更新となります。
そいじゃあれは知らないんだ。