No.178401

花蓮✝無双 9時間目 (顔合わせ)

どんどん投稿する間隔が広くなってきている感じがする。

うまく書けたかな…?
不安です…。
誹謗中傷はやめて下さいね…。

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2010-10-15 19:58:21 投稿 / 全10ページ    総閲覧数:4343   閲覧ユーザー数:3650

「さてと…正宗準備はいい?」

「ああ…」

 

その日は朝から慌ただしかった。

支度の終った一刀夫婦は城門に向かおうとした時勢いよく扉が開いた。

 

「ぱぱ~まま~」

「花蓮ちゃん早くお着替えしましょうね」

 

寝間着姿の花蓮と花蓮の専属侍女になった月が入ってきた。

月の手には蓮華のお古である服があった。

花蓮の服はみんなのお古で事が足りていた。

 

「すまんな月」

「いえ…ご主人様の子供は私の子供でもありますから」

「…言っておきますけど花蓮は私の子でもあります!だから正宗は私のものです!」

 

そういうと蓮華は一刀の腕をギュッと抱きしめ月を睨んだ。

 

「へぅ~…仕方ありませんね」

「それよりぱぱ~まま~おうまさんいこ~」

 

月は少し残念そうに二人を見た

花蓮は早く馬に乗りたくて仕方がなかった。

そう…今日は連合結成のために向かう日だったのだ。

兵や兵糧は準備が終わりあとは総大将である蓮華,その筆頭軍師であり片腕でもある一刀,天の御遣いである花蓮の準備が完了すればいつでも出発できるのだった。

 

「こら花蓮!お馬さんのところに行きたかったら月お姉ちゃんの持ってる服に着替えなさい」

「そうだぞ花蓮。ママの言う通りだぞ。みんなの前でパジャマ姿で会うのはパパ恥ずかしいぞ」

「は~い♪」

 

元気に返事をした花蓮はその場で着替えを始めた。

 

「本当に花蓮ちゃんはご主人さまに懐いていますね」

「まあ…母親が…ねえ」

 

一刀はまだ腕を抱きしめている母親を見た。

 

「なによ~…嬉しくないの?」

 

そういいながら蓮華は腕を抱きしめただけではなく胸まで押し付けてきた。

 

「…嬉しいです」

「ほんと~に?どれどれ~」

 

蓮華は抱きしめている手の片方を一刀の下半身を触ろうとした。

一刀の下半身は抱きしめられた時点で戦闘体制に入ってしまっていた。

もし気付いたら出発が遅れると思い一刀は言い含めようとした。

 

「こら蓮華…月が見てるから触らない」

「だ~め。正宗は私のものなんだから拒否権はないの」

「へぅ~」

 

夫婦の行動に月は顔を真っ赤にし俯いてしまった。

蓮華の手が一刀の下半身に到着しそうになった時軍師様が部屋に入ってきた。

 

「やっと見つけた。花蓮準備は…ってなにをやってるのこの馬鹿親!!一撃命奪!!スピニングサンダーキーック!!」

「ぐが~!!」

 

花蓮を探しにきた詠が入ってきたのだ。

夫婦の姿を見て某メイドの攻撃を一刀めがけてくりだした。

攻撃を食らった一刀は気絶してしまった。

 

「正宗大丈夫!!詠なんて事を!!」

 

一刀を抱きかかえながら詠を睨みつけた。

 

「なにって早く出陣しなくちゃいけないのに妻に手を出そうとしてたから蹴っただけよ」

「手を出そうと思ってたのは私の方よ」

 

蓮華の回答に詠は方向転換した。

 

「…花蓮着替え終わってるわね。先に行ってるからほら月も行くわよ」

「へぅ~」

「まま~いってきま~す」

 

そして月と花蓮を連れて逃げ…もとい部屋から出て行った。

 

「…二人っきりね…さ~てとこの子は元気かな~」

 

三人が部屋から出て行って二人っきりになった。

詠の乱入で確認できなかったので再度確認しようと下半身に手が行った

しかし邪魔する者がまた入ってきた。

 

「なにをしようとしているのです蓮華様」

「なにってもちろん…って冥琳」

「は~そういうことは夜にして下さい。こら正宗起きろ」

 

いつまで待っても二人がこないため心配して冥琳が探しに来たのだ。

冥琳は蓮華に注意したあと一刀を起こすため鳳凰で頭を叩いた。

 

「痛いぞ詠…って、なぜ冥琳がここに?月,詠,花蓮は?」

「なにを寝ぼけている…蓮華様,正宗準備は」

「問題ない」「いつでも」

「では…行きますか」

 

準備はできていたので冥琳と共に二人は部屋を出た。

 

「おうまさんがんばってね」

「ヒヒ~ン」

「花蓮~本当にお馬さんが好きね」

「うん♪」

 

先頭を走るのは北郷親子。

花蓮は例の如く一刀の馬に一緒に乗っていた。

 

「連合に向かっていると思えませんね」

「いいじゃないですか思春ちゃん」

「たしかにそうだな」

 

傍から見ると親子仲よくピクニックに行く雰囲気。

思春と穏も親子の雰囲気を守ってあげたいと思った。

 

「はにゃ~車だと速いのに。ね~うたまる」

「ヒヒ~ン」

「小蓮様!わがままを言わないで下さい!」

「そんなこと言ったって~。みんなが願えばハッピ~になれる桜の木があればな~」

「はぁ~」

 

アイドルになってから車や電車移動が多くなった小蓮。

だだをこねる小蓮をなだめようとした冥琳だったが全く通用しなかった。

数日馬を走らせると何やら旗みたいなのが見えてきた。

 

「あれが連合の陣っぽいわね~袁家の旗がありますし~」

「それじゃああそこの近くまで行くわよ」

「「御意」」

 

旗があったところはやはり連合の拠点だった。

近くまで行くと現代ではイベントでしか来ていない鎧を着た店長がやってきた。

 

「お疲れ様です。盟主袁紹の家臣顔良です。孫権様ですよね」

「ええ」

 

この外史では初対面になるので斗詩は周りに無礼に思われないような言い方をした。

蓮華もそのことを理解し話し方を変更した。

 

「お疲れの所申し訳ありませんがこれから軍議を開催しますので出席を御願いしたいのですが」

「わかりました。準備が出来次第向かいます」

「ありがとうございます。軍議は袁紹陣営の天幕で開催しますので御願いします」

 

そういうと斗詩は麗羽の陣に戻った。

 

「さてと…軍議に参加するのはいいとして誰を行くかが問題だな」

「そんなの私と正宗が行けばいいわよ…ね~」

「駄目です。どちらか片方なら賛成ですけど二人ともなんて」

「そうですよ~二人一緒だと蓮華様暴走するでしょうし」

「暴走なんてしてないわよ!!そうよね正宗」

 

連合の話を聞いてから蓮華は妙に一刀に甘えるようになった。

一刀はこの外史では外に出た時はそういうことをあまりさせないようにしていた。

しかし最近はその行為を止めようとしなかった。

現に一刀の腕を抱きしめた。

 

「…それでは説得力がありません」

「思春まで…でも軍議ではしっかりするわ、正宗行くわよ」

「はいはい。冥琳すまんが」

「はぁ~……ああ…花蓮の事は任せておけ」

 

花蓮のことを冥琳に頼み一刀は蓮華と一緒に行った。

 

「やっと来ましたわね」

「遅れてすまない」

「これで全員揃ったのじゃ」

「それでは開始致しましょ…お~ほっほっほっほ」

 

蓮華たちが到着した時には他の諸侯は集まっていた。

数人見慣れた顔もあった。

麗羽は最近しなくなった高笑いをしながら軍議を開始した。

 

「それでは最初にだ~れ~がこの連合を纏める総大将を決めなくてはいけませんわね」

「そんなの誰でもいいわよ」

「そうはいきませんわ」

「そうなのじゃ」

「それなら袁紹殿がすればいいわ」

 

蓮華はさっさと軍議を進めたい為麗羽を推薦した。

 

「そうですか…名門袁家出身の袁本初が引き受けさせていただきますわお~ほっほっほ」

「総大将はいいとしてどうやって洛陽を責めるのじゃ~」

「そんなの決まっていますわ。全力で突撃すればいいのですわ」

「…」

 

麗羽の提案にみんな唖然とした。

言った本人は心の中では納得していた。

しかしこの外史では馬鹿を演じなければいけなかったので本意ではないがそう発言した。

この発言に反論する者がいた。

 

「そんなの策と言えませんね」

「なんですの…いきなり総大将である私の考えを否定するなんて…ところで貴女は」

「平原の州牧劉備と申します」

 

一刀は彼女(劉備)を見ながら思った

(彼女が劉備か…愛紗たちの現主君………それにしても胸大きい…は!)

 

何やら隣から殺気を感じたのでおそるおそる隣を見た。

すると少し膨れ顔をして怒っている蓮華が一刀を睨んでいた。

(へ~一刀…私より彼女の方がいいのかな~)

(そんなことないよ)

(ほんとうに?嘘だったらまたお尻でおしおきしちゃうわよ)

(あれはおしおきになってないような…あんなおしおきだったら毎日して欲しいかな)

(もう…一刀の馬鹿……したくなっちゃうじゃない)

 

アイコンタクトで二人で会話をしていると麗羽の声が急に聞こえた。

 

「孫権さん…よろしいですわね」

「え…」

 

二人がアイコンタクトで会話をしている間に軍議は進んでいた。

蓮華はいきなり呼ばれて意味がわからなかった。

 

「大事な軍議中ですのに…この後でもう一度言いますから残りなさい」

「…ああ、わかった」

「とりあえず軍議は終了しますわ。それにしても始めてみる顔が多いですわね…」

「そうじゃの~ついでじゃ全員自己紹介せい」

 

袁術の提案により今回軍議に参加している者の紹介が行われた。

劉備陣営は劉備と朱里

華琳陣営は華琳と桂花

涼州連合は翠

麗羽陣営は麗羽と猪々子と斗詩

袁術陣営は袁術と張勲と楊弘

いろいろ紹介があった後最後に蓮華陣営の紹介となった。

 

「孫権だ…の隣にいるのは」

「北郷かz「まま~ぱぱ~」」

 

一刀が名前を言おうとした時娘が乱入してきた。

 

「!!花蓮どうしてここに?」

「お姉ちゃんごめん…花蓮ちゃんがいきなり走り出して」

 

花蓮の後に小蓮も軍議場にやってきた。

花蓮を捕まえた後不意に楊弘と目が合った。

(あれ…)

小蓮は違和感を感じた。

確かに楊弘の格好はおかしかったがそれと違う違和感を感じたのだ。

 

「そう…まあいいわ改めて紹介するわ私の片腕の」

「北郷一刀だ」

「そして天の御遣いである…花蓮みんなに自己紹介して」

「そんとうです」

 

小蓮をよそに蓮華は改めて紹介をした。

 

「全員自己紹介終わったのじゃ…麗羽お姉さま」

「そうですわねそれじゃあ孫権さん以外は帰ってよろしいですわ」

 

麗羽の号令で軍議は終了した。

 

「わかったのじゃ~七乃,もどるぞ」

「は~い」「りょ~かい」

「劉備様は先に帰っててもらえますか」

「わかったよ孔明ちゃん…白蓮ちゃんいこ」

「ああ」

 

次々と自分達の陣営に帰って行き最終的に朱里,華琳,桂花,翠,麗羽,猪々子,斗詩そして孫姉妹と一刀親子が残った。

 

「ふ~もう大丈夫ですわよね…」

「そうだな…みんな久しぶりだな」

 

一刀は周りを確認して改めて挨拶をした。

久しぶりに会った友達として…。

 

「ご主人様~会えてよかったでしゅ~」

「そうだぞ…この前のレースは見に来てくれなかったしな」

「それは奉納する為の刀を作らなくちゃいけなかったからな」

 

朱里と翠は一刀のもとにやってきた。

本当なら数週間前に翠が出場するGⅠレースで会う予定だった。

しかし一刀はいけなかったので本当に久しぶりの再会となってしまったのだ。

 

「蓮華久しぶりね…例の話覚えてる」

「ええ…でも一刀が乗り気じゃないのよ」

「勿体無いわね…でも刀鍛冶の誇りがそうさせているのかもね…」

 

華琳も会うのは久しぶりだったが電話ではよく話していた。

内容としてはスカウトの話が主だった。

華琳としては一刀の刀鍛冶としての腕を『魏恩』グループに入れたいと思ったのだ。

 

「ちょっとあんた!花蓮ちゃんをこんなところまでつれてきて…」

「そう怒るなよ桂花。ちゃんと守るつもりだから」

「それならいいけど…」

 

桂花との仲も花蓮が生まれてから良好になった。

最近では一刀に華琳や私生活について相談することもある。

再会を喜んでいると申し訳なさそうに麗羽は口を開いた。

 

「さっき軍議で蓮華さんに承諾して欲しいことがあるのですけど」

「そうだったわね…何かしら」

「今回の汜水関攻略…先鋒を御願いしたいのですが…」

「私達がですが…」

 

軍議中では総大将にしてくれたお礼に汜水関攻略の先鋒を押し付けようとしたのだ。

しかしそのことは麗羽本人としては本意ではなかった。

しかしあの場ではなんらかの態度を示さなくては盟主としてのメンツが立たなかったのだ。

なので引き受けた場合の条件を言った。

 

「ええ…私達の方でも協力しますから。よろしいですよね華琳さん」

「そうね。問題ないわ」

「いざとなったらあたしらも応援に行くしさ」

 

その条件を聞いた蓮華は承諾した。

 

「わかりました…引き受けさせて頂きます」

「よかった~」

 

麗羽は蓮華が承諾してくれて安堵した。

軍議での内容はこれでどうにかなったので一刀はあの事をいうことにした。

 

「みんな…ちょっと聞いてくれるか」

 

一刀は月たちのことを話した。

そして今は月と詠は自分たちが保護していることも言った。

 

「はわわ~!!」

「まじかよ」

「月さん…よかった」

 

朱里と翠は驚き麗羽は安心した。

 

「へ~…それでどうするの一刀何か策があるのでしょ」

 

華琳は一刀に何か策があるのを察していた。

一刀も聞かれるのをわかっていたのでその内容を言った。

 

「とりあえずこのまま洛陽を落としからくりの月たちの首を切る」

「そのあたりが無難ね」

「それを魏にして欲しいんだけど」

「でもご主人様どうして魏に頼むんだよ」

「簡単なことだよ…」

 

翠の質問に一刀は答えた。

 

「まず麗羽たちは無理だ…わけは言わなくてもいいよね」

「そうですわね…」

「次に愛紗たちだけど…劉備と言う主君がいるだろ」

「はわわ…そのとうりでしゅ」

「袁術の目がある為俺達も大きく動けないだから…」

「なるほど…わかったわ…その代わりみんなサポートよろしくね」

「ええ…」

 

一刀が言い終わると不意に小蓮が口を開いた。

 

「…あの楊弘っていう人には気をつけて」

「?どういうことシャオ」

「アイドルの勘なんだけど…なんか軍師って言ってたけど、なんか雰囲気が違うの」

 

小蓮は歌を歌うだけではなく役者としても売り出し中のアイドルだった。

その小蓮からすればその役者として何か引っかかるものがあったのだ。

 

「わかった…それじゃあみんな行こうか…」

 

小蓮の忠告を聞いた後一刀はみんなに出発準備をするように言った。

 

軍議終了後の袁術陣営

 

「軍議に参加してどうじゃった?」

「そうね…あの劉備って娘見た目とは裏腹になかなか強かそうね」

「そうですね~…どうします」

「仲間に引き込みましょう」

「わかったのじゃ!ならば同盟を結びに行くのじゃ!」

 

同時刻の劉備陣営

 

「劉備様お帰りなさい」

「劉備お姉ちゃんおかえりなのだ~」

「ただいま関羽ちゃん張飛ちゃん………」

「どうされたのですが」

「うん軍議の時にね、ちょっと雰囲気の違う人たちがいたのよ」

「そうなのか~」

「うん…確か名前は北郷一刀,孫登って言ったっけ」

「「!!」」

「そうですか…どういう印象を受けたのですか?」

「北郷って言う人は何か妖が化けているみたいな感じで登ちゃんはただ単に担ぎ出されてるみたいな感じだったかな~」

「…そうですか」

(やはりこの人に付いたのは間違いだったのかもな…)

 

つづく

 

おまけ

いまからおでかけなの

ぱぱとままにすぐあいたいからおへやをでたの

ゆえおねえちゃんがきがえをもっておいかけてきたの

へやにはいっておうまさんにあいにいきたいっていったらままにおこられたの

だからふくをきがえたの

きがえおわったらぱぱがねてたの

そんなにおつかれなのかな~

おそとにいったらおうまさんがいっぱいいるの

のんせんせいとししゅんおねえちゃんがいたの

かわいいってほめてくれたの♪

ぱぱたちもきたからぱぱといっしょにおうまさんにのったの

ぱっかぱっかはしるの

おうまさんがんばってね

としおねえちゃんがきたの

そしたらぱぱとままはどっかいったの

しゃおおねえちゃんにきいたらぐんぎにでるっていってたの

だからしゃおおねえちゃんにおねがいしてそのばしょにいったの

なかからこえがきこたの

たのしそうなのでてんとのなかにはいっていったの

なかにはぱぱままいがいにもおねえちゃんもいたの

かりんおねえちゃんのそばにこわいおねえちゃんがいなかったからよかったの~


 
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