12章
翌日の朝、元気一杯でご機嫌の花霞は朝餉の準備をしていた
よくみればお肌が妙に艶々していたような?
歩き方も不自然に内股で太ももをすり合わせて歩きにくそうにしていた
花霞「♪~ふふ、いい天気ですね~ようやく一刀様が閨を共にしてくれました・・・・ウフフフフフ」
いつもの表情はどこへ行ったのかと思えるほど嬉しそうに緩みっぱなしの顔
暫くして朝餉の支度ができたので一刀を起こしに向かった
そっと起こしに来てみればまだ眠っていますねぇ~♪・・・・
可愛い寝顔・・・・はぁぁ//////
ああ~可愛い寝顔です・・・・ハグしたい・・・・癒されます・・けど・・・
そっと頬をツンツンしながら昨夜の事を思い起こしていた・・・・
初めてだったので痛かったし少々歩きにくいですよまったく
こんなに美人さんなのにあんなに激しいんですから・・・
髪を撫でながら呟くように言う、文句を言っている割にその顔は
だらしなくにやけていた、少しの間ポ~と一刀の顔を見ていたが
意を決したように一刀の唇に唇を重ねて
・・チュ・・とキスをした途端ズザザザザッと後ずさりして
花霞「キャァァァァ//////ウッフフエヘヘ」
花霞は一人で悶えながら照れていた・・・・・・
一刀「ん・・・今なにか・・・柔かい物が唇に触れたような・・?」
ムクッと上半身を起こしたが、ぼ~と寝ぼけているようで
あたりをキョロキョロみてふと花霞と目が合う・・・・
花霞「おはようございます一刀様/////朝餉の支度が整っていますのでお食事に致しましょう」
なるべく不自然ではないように振舞いながら一刀に挨拶をした
一刀「//////お、おはよう・・・・花霞」
顔を見た途端昨夜のことを思い出したのか少しテレたように俯きながら挨拶を返していた
きゃぁぁぁぁぁ可愛すぎます一刀様ぁジュル押し倒したい衝動に駆られます・・・ハッだめだめ
一刀「ん、良し食事にしようか」
本格的に起きて食事の準備が出来ている机(暇潰しに幾つかの家具を作っていた)のある方に
移動して二人は席に付いた・・・ちなみに鬼鹿毛は用意された草をもしゃもしゃと食べている
一刀「美味しそうだね、花霞ありがとう」優しく微笑む一刀・・・
花霞「/////い、いぇこれぐらい当たり前です」ボッと火がでそうなほど真っ赤になりながら答えた
食事を取りながら急に一刀様がこれからについて話し始められたのです
一刀「これからの事なんだけど一応武器が出来たので武の修練を開始したいと思うんだ
恐らくこの先動乱の世がくるだろう漢王朝は・・・残念だけど廃れてきてるしな・・」
花霞「はい、今の洛陽は酷い状態だと聞いています、主たる都でそれでは他の街は・・・・・」
一刀「そう・・・だろうね、俺に何が出来るのかはまだ解らないが己を鍛えて事に備えようと思う
そこで花霞、君には俺の知る弓術を会得してもらうよ氣が扱える花霞ならきっと大丈夫だろう」
花霞「一刀様の世界の武術ですか?・・・頑張りますので宜しくご指導お願いします」
一刀様の世界の武術ですか・・・氣を扱う弓術ですかぁ~物凄く興味がわきますね
一刀「ああ、俺の修行は厳しいぞ 手心はないからな」
こうして甘く優しい時間?に別れを告げて辛く厳しい修行の日々に入ったのです・・・
一刀「氣の練成が遅い!それでは打つ前に敵が来るぞ!」
花霞「はい!」あの日から氣の練度を引き上げる訓練や基礎体力向上の修練を集中的に行われている
一刀「もっと早く!!違う、もっと早く大きく鋭く練り上げるんだ!!」
・・厳しいです・・最近疲れきってしまい閨も一緒に寝るだけ、まぁキスぐらいはしてくださいますが
必要な修行だと言うのは解るのですが・・・・たまには・・・ふぅ・・・・
修行を開始してから二ヶ月が過ぎてそんな修行にも慣れはじめたある日の事です
その日も基礎訓練をこなし氣の練成を行っていました・・・・
ふむ、花霞の練度もかなり良くなって来たしそろそろ弓術の修行に入るか、北影流弓術はまだ早いが
小笠原流弓術で弓と馬の扱いを引き上げるとしよう・・・
一刀「今日から弓術の修行を追加する事にする」
花霞「は・はい!」
一刀様が教えてくださった弓術は今まで覚えていたものに近く応用という所でしょうか・・・
小笠原流弓術により弓の精度が上がった様な気がします、今まで騎射は苦手だったのですが
馬の扱いのコツや一刀様の作られた鞍と鐙で馬上での安定度が増しより射やすくなりましたし
騎射における矢の抜き方、矢の番え方、弓の引き方、離れのあり方と色々の事を丁寧に教えてくださいます
それにしても一刀様の愛馬、鬼鹿毛さんは凄い馬です
まるで人の言葉が解るかのように一刀様の指示したがって
急な斜面を登り崖を下るそんな訓練に加え深い川を渡るなど
普通の訓練ではあまりないような訓練をしているというのに
一刀様の期待に答えるかのようにこなしていくのです・・・
ふと鬼鹿毛さんを見ると厳しい訓練を難なく終わらせて一刀様に
撫でてもらって嬉しそうにしています・・・・
これは私も負けていられません・・・・ないとは思いますが鬼鹿毛さん雌馬ですし・・
少し気にしすぎでしょうか?・・・・でも・・一刀様だし・・・
一刀「小笠原流は大分取得できたようだね・・・・・・じゃあ・・・・・・・・
そろそろ俺の北影流弓術の修行にはいろうか?」にっこり微笑む一刀様
花霞「ハ・はい」なんでしょう今ゾクッと悪寒がしたのですが?・・・・・気のせい?
一刀「・・・でもまぁそれは明日からということで、今日はここまで!!」
一刀様は先に洞窟(家)に戻られました
ふぅぅぅ今日の修行も終わりましたか、へなへなとその場に座り込んでしまいます
一刀様が言うには北影流の弓術は少し特殊だと言うのですが・・・・
私には解りませんでも付いて行くだけです
先に戻った一刀は大きめの桶のような物(風呂釜のようなもの)に
水を貯めその下の竈もどきに火を付けて湯の準備をしていた
一刀「さてとこれで良し」・・・よく頑張ってるしご褒美上げておくか・・・厳しくなるし・・・な
花霞「戻りました~」ヘロヘロと戻ると一刀様の姿がありません、鍛冶場の方でしょうか
鍛冶場の方に行くと一刀様が湯の準備をされていました、今日は湯の日でしたでしょうか?
湯は3日に一度一刀様が焚いて下さいますがはて?一昨日入ったような?明日じゃないのかな
まぁ水浴びは毎日していますが湯に浸かる方が疲れが取れるような気がして気持ちよいのですよね~
一刀「お帰り、湯の準備出来てるから入りなよ、良い湯加減だよ」と微笑んで下さっています
壁があるわけではないので・・・服を脱ぐところから全部見られてしまう訳ですが一刀様なので
見られて嬉しいと言いますか?見て欲しい?・・・・という気持ち上回りまして気にせずに入るのですが
(湯の温度調整の為に一人竈についてる必要があるので一刀様がいらっしゃいます)
今日はなんだかいつもと様子が違う?いつもならお顔を赤くして湯に入るまで他所を見てられるのですが
今日は・・・・その・・視線を感じます・・きゃぁぁぁ//////一刀様・・・嬉しいです・・うふふふふふ
湯に浸かりほっと一息つきふと一刀様を見たら・・・見たら・・・・は・はだ・はだ裸で腰に布を
巻いた姿でこちらに向かってきています・・・なにこれ桃源郷?////倒れてしまいそうです・・・
ん?クスッ・・内緒にしておいたら効果的面だね~ご褒美になってるようで良かった良かった
一刀「入るよ?」ちゃぽっと湯に浸かる割と大きめに作ったので二人ぐらい余裕では入れる
ふぁぁぁぁ一刀様とこ・混浴・・鼻血がでそうですああああ夢のようです一刀様からだなんて・・
ふむ、声にならない状態のようで真っ赤になってにやけていますね・・・花霞、涎涎がでてる(笑)
花霞「きょ・今日は如何されたのですか?一緒に入るなんて初めてですが?//////」
普段のキスも閨でもそうですが大抵私からお願いしますし一刀様からなんて・・なにかあったのでしょうか?
一刀「ん?そうだね・・気分転換にかなぁ、嫌だったかい?」と微笑を浮かべて見つめられる・・・
花霞「い・いぇ嬉しいと言いますか・・、ボソボソもっと色々して欲しいといいますか//////」
喜んでいるようだね、最後の方は小声でしたがしっかり聞こえてますよ?
ふむご褒美ですし少しサービスして上げましょうかね・・そう考えて花霞に近づき肩を抱き寄せる
花霞「ふぁ、か・かずとさまぁ~//////」抵抗するはずもなく肩を抱かれて凄い近いです・・幸せです~
まるで夢ではないかと思えるひと時を味わっていましたが・・・・
ふと一刀様の顔をみたらなにか考え事をされている様子でした
溜息を付いた後、私に視線を移し真剣な表情で話し始められました優しく丁寧な口調で・・
一刀「明日からの修行はより厳しい物になります、北影流の技は修行と言うには過酷で
下手をすれば死に繋がるのです・・そんな修行ですが・・・受けますか?」
私の肩を抱いている一刀様は少し震えながら悲しげな表情で聞いてきます・・・・
一刀様が私の事を心配して震えていらっしゃる・・・・
それほど過酷と言う事なのでしょう
でもだからこそ受けなくてはいけません、一刀様のお傍に居る為にも私は強く無くてはならないのですから
花霞「一刀様、私はどんな修行も耐えて見せます・・ずっと貴方の傍に居る為に」
私は・・・一刀様にしっかりと抱きついた・・振るえる一刀様を優しく包み込むように・・・・
そして自分の決意が鈍らないように一刀様の温もりを感じながら・・・
必ずやり遂げて貴方を傍で支えると・・・・・・・
あとがき
花霞 「はぁ・・・・可愛かったです・・・一刀様・・・それに・・凄かった・・・」
一刀 「花霞そういうこと人前で言わない」
たぬさん「おめでとう一刀君&花霞パチパチっと言う事で、はい赤飯」と差し出す
一刀 「なにこれ?」
たぬさん「ん?赤飯だよ、めでたいだろう?」
花霞 「/////」
一刀 「//////花霞そこで無言にならないで恥ずかしいから」
たぬさん「まぁそれは置いといて、修行に掛かってるわけですが・・・」
白蓮 「置いとくのか・・・いいなぁ・・・私も・・・ハッ」キョロキョロ
一刀 「うん、花霞はよくやっているよ・・・・でもなぁ北影流・・・ほんとにおしえるの?」
たぬさん「おや、気が乗りませんか?身近な人は強い方が一刀君も心強いでしょうに?」
花霞 「一刀様は私の事を心配されているのですよ」
白蓮 「たぬさん、らぶらぶ書いてんじゃない風がおこるだろう?」きょろきょろ
風 「呼びましたか?おや、おにいさん等々花霞ちゃん食べちゃいましたか・・・」
一刀 「ふ・ふう」ガクガクブルブル
風 「おやおやなにをそんなに震えているのでしょう?」
宝慧 「風、狸に首輪とチェーンつけといたぞ」
たぬさん「な?!いつの間に」じゃらっとえらく頑丈な鎖が・・・・
花霞 「あ、風さんこの前教えて頂いた事役に立ちましたよ~」
風 「役に立ちましたか、ではその辺の詳細を細かく向こうでお茶でも」
花霞 「はい」すたすたと風と歩いていく・・・・
一刀 「あの二人、いつの間に仲良くなったんだ?」
宝慧 「ボソ・・・・ふっ・・・しらぬは自分ばかりと・・・・・」
及川 「う・う・う・う・うかずピーがワイをおいてじぶんだけ大人の階段を~~~
ワイの事は遊びやッたんかぁ~~~~ブベシッ」ゴロゴロゴロドテ・・・・
一刀 「気色悪い事言うな」
鎖に繋がれたたぬさん「外れない・・・じゃらじゃら・・・一体私を如何する気なんですか・・」
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この作品は真恋姫無双アレンジです チートです 三国志11が気持ち混じってます
12章です 修行再開と一刀の決断と花霞の決意