No.177955

異世界冒険譚 魔法少女リリカルなのは月 A`S 18話

RYOさん

交通事故によって死んでしまった主人公。しかし、それは神の弟子が起こした事故だった!?主人公はなぜか神に謝られ、たくさんの世界へ冒険する。

そして物語はA`Sへ・・・

2010-10-13 08:09:13 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:3535   閲覧ユーザー数:3290

 

yukito side

 

海鳴町のビルの上。俺はヴォルケンリッターと向かい合っているのだが……

 

「何者だ……なぜ主のことを知っている?」

 

はい。普通に警戒されてます。誰も知らないはずのはやてのことを知っていたら普通に警戒はするだろうけど。

模擬戦では勝てたけど、本気だとちょっとヤバいかも。

 

「ちょっと待て。まずは話を 「聞かねーよ!」 なっ!?」

 

説得しようとするとヴィータが一瞬で間合いを詰め、俺に殴り掛かってきた。

 

「うおりゃあぁあああ!」

 

「がぺっ!?」

 

グラーフアイゼンが俺に突き刺さるように入り、俺はそのまま吹き飛ばされた。

 

side out

 

 

vita side

 

あたしはいきなり出てきた変な奴をぶん殴った。

 

はやてを治さなきゃいけないのにこんな奴に邪魔されてたまるか! それに、はやての事を知っているやつを、このまま何もしないで帰すわけにはいかねえ。

 

そいつはすげぇ勢いで飛んで行ってビルにぶつかって、ビルに穴を空けた。

 

「どうだ! このヤロウ!」

 

あたしは変な奴が激突したビルに向かって言う。

 

「いててっ……まったく。乱暴だな。」

 

ビルが壊れた時の粉塵の中からそんな声が聞こえた。

 

「なっ!?」

 

煙が晴れると、そこにはさっきのやつが起き上がってきていた。

 

 

「どうやって……」

 

「殴られたのに自分の技を話すと思うか? ……と言いたいところだが教えてやろう。」

 

そう言って変な奴は自分の右頬……あたしが殴ったところを指さす。

 

「なっ!?」

 

そいつの頬は黒いものに侵食されたように覆われていた。

 

「まったく……君は不意打ちが好きだな。警戒してて良かった。」

 

「なんだと!?」

 

こいつ……ベルカの騎士のあたしが不意打ちが好きだって? ふざけやがって……

 

「これで二回目だ。」

 

「は?」

 

二回目? こいつと会ったことなんて……待てよ? どっかで見たことあるような……

 

「まだ分かんないの? う~ん。髪が変わると印象も変わるのかな?」

 

そう言うとそいつはナイフを取り出した。

 

「じゃあこれで分かるかな?」

 

そう言ってそいつは髪を切り始める。

 

「あ……ああ!」

 

「どう? ヴィータ。」

 

そいつははやての友達で、お調子者で、普通のやつと変わらないような性格なんだけど、なんでかギガ強い。

 

「ユキト!?」

 

「こんばんは、ヴィータ。そしてヴォルケンリッター。いい月夜だな。」

 

高科雪人だった。

 

side out

 

 

yukito side

 

ふう。危ない危ない。ヴィータが不意打ちしてくるかもって予想してなかったら反撃してたかもしんねーな。今度は魔力全開状態だからヴィータが死んじゃうかもだし。

 

ちなみに使った能力はハガレンのグリードの能力だな。

 

俺はヴィータ達に近づいて言う。

 

「さてヴォルケンリッター。単刀直入に聞こう。君たちははやてを犯罪者にするつもりか?」

 

「なっ!? そんなわけねーだろ!」

 

ヴィータはすぐに反論してくる。

 

「ほう。先ほど人を襲う……と聞こえたが? 私の聞き間違いだったのかな?」

 

「言った…けど。あたしたちが勝手にやることなんだから、はやてに迷惑は「甘い!」っ!」

 

「甘いんだよ。その考えが……管理局がそんな甘い組織だと思うか? あいつらは訳わかんねえ理由で犯罪者を引っ張っていくぞ。」

 

うろ覚えだが原作ではやてが管理局に問われた罪状はロストロギアの不当所持だったはず。管理局はこの管理外世界で使い方すら知らずに持っていただけのロストロギアの事を罪に問うような組織だ。言うなれば法律が届く範囲の外の事すら犯罪と言ってくる訳だ。

 

「それにはやてが所有しているロストロギアの一部のお前たちが人を傷つけたら、はやては自分の所有している物すらまともに見れない。そう思われるだろうよ。」

 

「そんな……」

 

「てめえらのやっている事はただはやてを犯罪者にしようとしてるだけだ。」

 

 

「…………」

 

俺もヴォルケンリッターも何もしゃべらない。一瞬、辺りを静寂が包んだ。

 

「……くっ。ならば……」

 

その静寂を破ったのはシグナムだった。

 

「ならばどうすれば良かったのだ! 我が主は闇の書の覚醒が原因で刻一刻と体が蝕まれているのだぞ!」

 

シグナムは俺に近づき胸倉を掴みながら問う。

 

「蒐集せずにどうやって主を助けられるんだ!」

 

「……一つだけ出来ることがある。はやてが罪に問われずにはやてを治す方法が。」

 

「……何!? それはどんな方法だ!? どんな方法だ!? 何でもする! だからその方法を早く

「うぉ!? お、落ち着けシグナム! 極まってる! 極まってるからあぁああ!」 っ! す、すまない。」

 

「ぜぇ……ぜぇ……。その方法は……」

 

「方法は?」

 

「魔獣だけを狩ることだ。」

 

「なん……だと?」

 

「魔獣だけを蒐集すればとりあえずは罪には問われないだろう。あったとしてもそこまでではないはずだ。管理局が無人の次元世界を保護区とか訳わかんない事してない限り…ね。」

 

魔獣なら管理局が罪に問おうとしてきても言い逃れは出来るはず。魔獣は人の言葉を喋らないからな。「襲ってきたので迎撃しました。」とでも言っておけば良い。

 

「し、しかし、主はもう危険な状態なのだ。魔獣を狩れば確かに罪には問われないかもしれないが……もう時間がない。」

 

「なんだそんなことか。」

 

「なっ! そんなこととはなんだ!」

 

「おおっと! 落ち着けシグナム。また絞められちゃたまらん。」

 

「うっ!……だが本当に時間が無いのだ。」

 

「ふう。いい言葉をやろう。」

 

俺は天の道を往き、総てを司る男のポーズをしながら言った。

 

「紅い弓兵は言った。現実では敵わない相手ならば、想像の中で勝て。自身が勝てないのなら、勝てるモノを幻想しろ……と。」

 

「なに?」

 

「つまり、現状では無理なことなら、出来るような状況を作り出せ。ということだ。」

 

「……何か違くないか?」

 

「気にするな。適当に格好良いこと言ってるだけなんだから。兎に角、魔獣だけを狩ってはやてが危険な事態になる前に蒐集し終えるような状況を作り出せ。」

 

「そんなことは……不可能だ。」

 

「本当に?」

 

「ああ。人も魔獣も蒐集してギリギリのレベルなのだ。魔獣だけでなど。」

 

「協力者も?」

 

「私達の行為に賛同する者がいるとは思えん。」

 

「そんな事ないだろ。少なくとも一人ここにいる。」

 

「何?」

 

「俺が、お前らを手伝ってやる。だから一人はいる。」

 

「なっ!? 危険だ! 魔獣との戦いは命を懸けたものになるのだぞ!」

 

シグナムが反対してきた。

 

「そうよ。それにあなたに何かあったらはやてちゃんも悲しむわ。」

 

いままで喋ってなかったシャマルも反対してくる。

 

「それはお前らも同じだろ? あんた達に何かあったらはやてが悲しむ。だから俺も協力する。」

 

「しかし!「まどろっこしいな!」……」

 

「はやてが管理局にアホな罪で捕まらないのと、はやての命を救うのを同時にやるのはこのプランくらいしかないぞ。それとも何かアイディアがあるのか? お前らに。」

 

俺の質問にヴォルケンリッターは押し黙る。

 

「無いだろ? だから俺が協力する。それで一緒にはやてを助けようぜ?」

 

「……むぅ…」

 

シグナムが考えるように俯く。

 

「分かった。では協力してもらう。」

 

「シグナム!?」

 

「良いのか?」

 

「ああ。断ったら勝手についてきそうだ。それならば着いて来てもらったほうが良い。」

 

「そうかい。」

 

あんまり信用されてないのか? ちょっとがっくり。

 

「余計な時間があったが、すぐに蒐集に行くぞ。」

 

「「応!」」

 

「ええ!」

 

「了解!」

 

俺たちは次元世界に転移した。

 

 

 

あとがき

 

お久しぶりです。作者です。

 

投稿が遅くなってしまってすいません。体育祭やらなんやらで書く時間が無かったので。

 

と言うわけで今回の異世界冒険譚は!ようやく過去編終了。

 

久しぶりに書いたので前とちょっと違うとか思うかもしれませんすいません。

 

次回は……フェイトがケータイを買いに行く話からですね。

 

次回はいつも通りにかけると思うので、みなさん応援よろしくお願いします!

 

 

 

 


 
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