No.177160

真・恋姫†無双 頑張れ一刀くん改 その17

無理がある。
この展開はゼニガメの目を持ってしても見抜けなかった。
ご都合主義、あり得ない展開、へぅ。
気にしないで。
エピローグはいるかな?

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2010-10-08 23:54:12 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:10197   閲覧ユーザー数:7814

 

 

戦いの後に残っているのは戦後処理。

 

 

まずは敗軍である魏国をどうするか決めることになった。

 

 

「俺としては争う気が無いならこれまで通り魏の領土を治めてほしいな」

「私も。あんまり領土広いと大変だしね~」

 

 

勝利した二人の王がこういう感じだったので魏軍は唖然とした。

 

 

「そんな簡単に決めちゃっていいの?」

『いいよ』

 

 

一刀と雪蓮はあっさりと頷いた。

 

 

「この曹孟徳。庶王北郷一刀、呉王孫伯符と共にこの大陸を共に繁栄させることを誓うわ」

 

 

華琳は絶を地面に刺して高らかに宣言した。

 

 

こうして乱世は一時の終息を迎えたかのように見えた。

 

 

しかし、一刀たちはまだ気付いてなかった。

 

 

すでに魏国は存在しないことに。

 

 

第四の勢力『普』の台頭に。

 

 

彼らがこの事実を知るのはすぐのことだった。

 

 

 

 

漢王朝という大きな国を三つに分け、それぞれの王が統治する。

 

 

これが天下三分の計。

 

 

三国同盟を組んだという報告を帝にするために一同は洛陽に向かっていた。

 

 

そして魏国との国境で事は起こった。

 

 

「どういうことかしら?」

 

 

華琳は沸き上がる怒りを抑えて国境の衛兵に尋ねる。

 

 

「で、ですからここより先は普国となっておりますから許可が無ければ通ることが出来ません」

 

 

兵士は何とか答える。

 

 

「私たちが戦ってる間に占領するなんて腐った根性してるわね~」

「でも短期間でまとめ上げる政治手腕は凄い物があるね」

 

 

雪蓮と一刀はそんな会話を交わす。

 

 

「あなたじゃ埒が明かないわ。いいわ。その普王とやらに会わせなさい」

「そうだね。まずは会ってみないと分からないしね」

「しばらくここで滞在ねー」

 

 

一刀たちは近くの町で数日間滞在した。

 

 

 

 

普王との会談の部屋には、庶王、呉王、領土の無い魏王、メイドの月と桃香がいた。

 

 

「一体どのような輩が私の国をかすめ取ったのか楽しみだわ」

 

 

にこやかに笑っている華琳だが、こめかみには青筋が浮いていた。

 

 

「まあまあ華琳さん。お茶でも飲んで落ち着いてくださいよ~」

「お茶菓子もありますよ」

 

 

そんな華琳を桃香と月が宥める。

癒し系の二人のおかげか、華琳の怒りは少しだけ治まったように見えた。

 

 

しばらくして相手側の扉が開いた。

 

 

そこから現れたのは文官風の男と護衛の兵士が数名、そして普王だった。

 

 

「あっ、白蓮ちゃんだ~!」

「桃香じゃないか! 久しぶりだな~! 元気してたか?」

 

 

いきなり和み始める二人に知り合いなのかなと一刀と月は考える。

 

 

一方、華琳と雪蓮はどこかで会った事があるのだがどこか、そして誰だったかなかなか思い出せないでいた。

 

 

 

 

「思い出したわ。……確かあなたは公孫なんとかだったかしら?」

 

 

一番最初に思いだしたのは華琳。

 

 

「あっ! 反董卓連合の時にいたっけ?」

 

 

次いで雪蓮がおぼろげながらも思い出した。

 

 

「公孫賛だ! それに反董卓連合もいたぞ!」

 

 

少し怒りながら白蓮は答える。

 

 

「っで、お前たちは何の用なんだ? 急ぎって言うから仕事ほっぽり出して来ちゃったけど」

「何の用ですって!? 人の国を火事場泥棒のように奪っておいて!」

「……なんのことだ?」

 

 

白蓮は何の事分からないようだった。

 

 

ぷっちーん。

 

 

何かの切れる音がした。

 

 

「ふふふふふ。簡単なことだったわ。さっさと首を切り落とせばよかったのよね。あは、あははははは!」

 

 

華琳はどこからか絶を取り出した。

 

 

「ちょっと華琳さん落ち着いてください!」

「へぅ~。お茶どうぞ」

「華琳落ち着きなさいよ! ああもう、こうなったら行きなさい一刀!」

「へっ?」

 

 

暴れ出しそうになる華琳を止めるために雪蓮は一刀を華琳に押しつける。

 

 

そして一刀の両手は華琳の発展途上の両乳を掴む。

 

 

一刀の小さな手には少し大きかった。

 

 

「あんっ、だ、らめぇーーーー!」

 

 

しばらくして華琳は落ち着いた。

 

 

 

 

「ええ!? じゃあ私は曹操の国を乗っ取ったのか!?」

 

 

驚愕の事実に驚く白蓮。

 

 

白蓮としては冀州をもらっただけと思っていたのだ。

 

 

それでも火事場泥棒には違いないのだが、出来心だったのだ。

 

 

青州はむこうがくれたのかと思っていた。

 

 

知らない間に巨大国家を築いていたのだ。

 

 

「ええ。私たちが二国と争っている間にね!」

「冀州と青州だけと思ってたんだけどなぁ……」

「悪いけど返してもらっていいかしら?」

 

 

白蓮は元々そっとものだから、と言って返そうとしたのだが、黙っていない人物がいた。

 

 

「なぜ我々の国を曹操どのにやらねばならんのですかな?」

「ちょっ!」

「私の国だからに決まっているでしょう?」

「今は公孫賛様の領土だが?」

「それはあなたたちが勝手に――」

「乱世では当たり前の事では? そなたもそうして国を大きくしたのであろう?」

「そ、それはそうだけど……」

「ならば我々が領土を返す必要など無い事も分かるであろう?」

 

 

文官の男の言うとおりだった。

 

 

口を出そうとした白蓮もそう言えばそうだなと納得してしまう。

 

 

しかしお人よしな白蓮はこう言った。

 

 

「な、なあ少しだけでも返したあげないか?」

「おお! さすが徳の高い公孫賛様だ! では益州ではいかがですかな?」

「益州も領土だったのか……。うん。幽州からは遠いからいいな」

「ではそのように。曹操どの、公孫賛様に感謝するように」

「…………イツカコロス」

「何か言いましたかな?」

「なんでもないわ」

 

 

こうして大陸は四つに分けられた。

 

 

 

 

そしてその日、四国同盟を記念して盛大に宴が開かれた。

 

 

騒がしい喧騒から少し外れた小川の辺に一人の少年が居た。

 

 

「……もう、時間が無いのかな」

 

 

一刀は夜空に輝く月を見ながら寂しげにつぶやいた。

 

 

「へぅ~、一刀くんどこですか~?」

 

 

そこで一刀は今、一番聞きたい声を聞いた。

 

 

「あっ、こんなところにいたんですか~?」

「月お姉ちゃん」

「へぅ?」

 

 

月を見つめる一刀。

 

 

「やっと平和になったね」

「はい。これも一刀くんのおかげです!」

「そんなことないよ。これもみんながいてくれたからだよ」

「へへへぅ。一刀くんだからみんなが支えてくれてたと思います」

「そうだと嬉しいね」

 

 

 

 

「へぅ? 一刀くんの身体が透けて見えます」

「もう時間がないみたいだね」

 

 

一刀の身体は透けており、その後ろの景色が見えていた。

 

 

「ど、どうしてですか!?」

「多分、俺の役目が終わったんだろうな……。…………最近頭痛もひどかったし」

 

 

なんと、後付け設定が発覚した。

 

 

「終わりにしなければいいじゃないですか!」

「それは無理だよ」

 

 

もう何もかも遅かった。

 

 

「さよなら、誇り高きメイド」

「へぅ」

 

 

別れの言葉を紡ぎ出す一刀。

 

 

「さよなら、寂しがり屋の女の子」

「へぅ!」

 

 

だんだん身体が光を帯びていく。

 

「さよなら、愛していたよ月お姉ちゃん」

「へぅー! へぅ? へぅ! へっへっへぅー!」

 

 

そして、一刀くんは消えた。

 

 

 

 

 

「へぅっ、へぅっ……」

 

 

月の下でただひたすら泣く月。

 

 

そんな月の頭を撫でる者がいた。

 

 

「へぅ?」

「やあ」

 

 

ニッコリ笑う青年。

 

 

「一刀……くん?」

「そうだよ」

 

 

なんと、一刀は大きくなった。

 

 

「へぅ~!? どうなってるんですかー!?」

 

 

慌てふためく月。

 

 

そんな月の方に一刀は手を置く。

 

 

「そんなことはどうだっていいんだよ。それより、俺と一つになろう」

「へぅ!?」

 

 

いきなり唇を塞がれた月はパニックに陥る。

 

 

「さあ、いくよ」

 

 

小さい姿の間に溜まり溜まった性欲が元の身体に戻った瞬間に爆発したのである。

そのはけ口となったのが目の前にいた月だった。

 

 

「へぅっ、あっ、んっ! へっ、へっ、へぅ~~~~!」

 

 

輝く月の下で月の艶声は一晩中絶えることはなかったという……。

 

 

 


 
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