No.176242

黙々・恋姫無双 肆黙

TAPEtさん

肆話です。

今回はちょっとわけわからないです。

ごめんなさい。

2010-10-03 21:39:25 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:5114   閲覧ユーザー数:4038

「……」

 

タンタン

 

「……(べしっ)」

 

一刀ちゃん、今から町に出るんですか?

 

「(こくっ)」

 

毎日大変ですね…まぁ、遊ぶだけだし別に大変なこともないですか。

 

「(むっ)」

 

あ、はい、はい、遊んでませんよ…

 

あ、そういえば先、春蘭さんと桂花さんが一緒にいるのを見たんですけど…何やら華琳さんと春蘭さんと秋蘭さんで視察に出るとか…

 

「???」

 

え、聞いてないんですか?おかしいですね……

 

「……(むっ)」

 

あ、怒った。

 

スッ

 

 

 

「うぅぅん……」

 

一方、春蘭さんと桂花さんは、約束支点で華琳さんと秋蘭さんを待っている最中です。

 

「うぅぅん……」

 

ちょっと、春蘭さん、いい加減…

 

「もう、いい加減大人しくしていなさい。あんたがそううろちょろしてるから、私まで不安になるじゃない」

 

「だけど遅いではないか。華琳さまと秋蘭は一体何でこんなに遅いのだ?」

 

「髪をお直しに行かれたんでしょ?いいから黙って待ってなさいよ」

 

髪って、あのクルクル…ああ、そういえばそういう話もありましたね。

 

スッ

 

「(びくっ)!?」

 

「きゃああっ!!ちょっと!いきなり現れないでよ!」

 

移動した場所がちょっと悪くて、桂花さんの前3センチというところに落ちちゃいましたので、桂花さんも一刀ちゃんもびっくりしちゃいました。

 

「何だ、人に黙っていろって言ったくせに、お前はでっかい声出すじゃないか」

 

「私のせいじゃないわよ!あんたそのいきなり出てくるのやめなさいよ!」

 

『ここで何してるの?』

 

「人の話を…」

 

「華琳さまを待っているのだ」

 

あ、スルーした。春蘭さんがスルーした。

 

『どうして?お出かけするの?』

 

「人の話を聞き…」

 

「今日は街を直に回ってみることにしてだな。華琳さまはちょっと髪の調整で遅くなっている」

 

『何でボク呼ばなかったし?』

 

「あのね。遊びに行くわけじゃないのよ。ちゃんとした意見も出せないあなたを視察に行かせるわけがないじゃない。大体あんたはいつも遊びに行っているでしょ?」

 

まぁ、確かに子供を連れて行ってもしょうがないですね。寧ろ邪魔になりますし。

 

「……(むっ)」『確認してくる』

 

「「は?」」

 

スッ

 

え?ちょっと…この子どこに行きました。

 

まさか……

 

 

スッ

 

『華琳お姉ちゃん』

 

「なっ!」

 

「??」

 

「なっ、北郷…」

 

「??」

 

「い、い、いぃぃ……

 

 

嫌ああああああああああああああ!!!!!何入ってくるのよ!出て行きなさい!」

 

 

 

 

スッ

 

あ、戻ってきましたって、あれ?顔色が悪いですね。

 

「…どうした?」

 

『何かね?華琳お姉ちゃん悲鳴上げながら近くにいた花瓶や色々投げてきたの…ボク何がいけなかった?』

 

「どうせいきなり部屋に入ったんでしょ?そりゃ華琳さまだって怒るわよ」

 

『いや、怒ったというより……ま、いいや。何か今日は変だから出直す』

 

あれ?帰っちゃうんですか?

 

【何か華琳お姉ちゃんに罵られたら、やる気失くした。帰って寝よう】

 

普通に街にも出かける気まで失いましたか。

 

 

タッタッタッタッ

 

あ、あそこから華琳さんが……珍しく走ってきてるんですが。

 

「はぁ…はぁ…一刀、まだいるわね」

 

「??」

 

「はぁ~……間に合ってよかった…」

 

ああ、目に映ります。

 

クルクルじゃない髪を見られて、とりあえず無意識的に怒鳴りましたが、ふと気付けばこれって不味くない?って感じになって突っ走ってきたんですね。解ります。

 

「???」『何か解らないけど、ボク邪魔そうだから今日は部屋で待って』

 

「いえ!付いてきてもいいわよ。いや、寧ろ付いてきなさい」

 

「……」

 

先と今と接触の差がありすぎて混乱してる一刀ちゃんでした。

 

いやー、あの髪がですね……。

 

 

 

 

「華琳さま、そう先に走って行かれては……と、北郷」

 

暫くして秋蘭さんも来ました。

 

「前から言おうとしたが、そう人の部屋にスッと現れるのは良くないぞ。これからはそんなことは、せめて戸の前にして、入る時は戸を開けて入ってきてくれ」

 

「……(コクッ)」

 

何か、そういうのが生活化してましたからね。

 

確かに一刀ちゃんの悪いくせではあります。

 

「…はぁ……はぁ…」

 

「華琳さま、大丈夫ですか?…あんたのせいでしょ?」

 

『え?何でボクのせいになるの?』

 

「あんたね……」

 

「はぁ…いや、もういいわよ。それより桂花、城のことは任せたわよ。もし何かあったら、その時の判断は任せるわ」

 

「は、はい。そ、それより華琳さま、その髪は…」

 

「え?髪?……」

 

あ、そういえば、髪まだ直してる途中、

 

「嫌ああああああああああああああああああああああああ」

 

「???!」

 

もうこの人わけわかんねぇ……

 

 

・・・

 

・・

 

 

 

 

「…ねぇ、私の髪大丈夫かしら」

 

『大丈夫、大丈夫』

 

【モウワリトドウデモイイ】

 

うわ、一刀ちゃんが諦めたよ。華琳さんのこと諦めちゃったよ。

 

『でも、どうしてボク呼ばれなかったの?』

 

「呼ばなくても出掛けるから適当に会ってビックリさせようと思ったんだが…何故私たちが今日出掛けると解ったのだ?他の連中にも言わないようにいっておいたのだが」

 

「(びくっ)……(じー)」

 

いや、いや、こっち見ないでください!?

 

「まぁ、それは良しとしましょう。それより一刀、私たちに付いてくるのことにしたなら、今日はきっちりと働いてもらうわよ。遊びに来たわけ行くじゃないんだからね」

 

『そのいつもはボクが遊びに回っているように言う言い方は凄く異議を立たせたいんだけど……解った』

 

今日の一刀ちゃんは何かガチガチしてますね。

 

「それじゃあ、桂花、後は任せたわよ」

 

「はい」

 

そうやって、四人は町向かうのでありました。

 

 

 

 

「随分賑やかになったものね」

 

一刀ちゃん、あそこに旅芸人さん居ますよ。

 

「(キラキラ)」

 

「あ、ちょっ、一刀?」

 

ああ、仕方ないですよ。一刀ちゃん、ここに来る旅芸人たち大好きなんですから。

 

歌が好きだそうですよ。

 

この子が言うと何か意味有りげなのがあれですが…

 

「はい、それでは次の一曲、聞いていただけましょう」

 

「(わくわく)」

 

「こら、北郷、私たちは遊びに来たわけでは…」

 

「ほおっときなさい」

 

「う、しかし……」

 

「姉者、今は黙ってみていてくれ」

 

「秋蘭まで…」

 

この二人がこうする理由ですか?

 

一刀ちゃんの目がすごいキラキラしているからです。

 

あれが止められる馬鹿は相当居ませんよ。

 

「ああ、いいな」

 

「ええ……」

 

あの、二人とも?

 

もっとこう…政治的な、君主的意見は…??

 

「ありがとうございます」

 

「それでは、次の一曲行って見ましょう?」

 

まぁ、仕方なく、私が悪人役をしましょう。

 

一刀ちゃん、いい加減華琳さんたちが待ってますよ。

 

「…!」

 

ふと気付いた一刀ちゃんは、おひねりを入れて、華琳さんたちのところに戻ってきました」

 

「あら、もう戻ってきたの?もう少し楽しんできてもいいのよ」

 

『…ごめんなさい』

 

一刀ちゃん、それ皮肉じゃないです。

 

「ま、まぁ、それじゃあ、狭い街でもないし、これから手分けして回ることにしましょう」

 

「では、私は華琳さまと」

 

「一刀は私に付いてきなさい」

 

「(こくっ)」

 

「えー……」

 

「諦めろ、姉者。我々は自分の身くらい守れるだろ?」

 

「あいつも自分の身くらい守れるだろ?」

 

それは確かに。

 

「仕方ない…北郷」

 

「??(きょとん)」

 

「たまに、お前のその小ささがうらやましくなる。どうしたらそう成長しないのだ?」

 

「……」『参旬九食って知ってる?』

 

「何だそりゃ?」

 

「後で調べてやってみて。縮むかもしれないから」

 

【市ね】

 

この一刀ちゃんは、今日本当に機嫌は良くないですね。

 

【人が気にしてるところを突くじゃない】

 

まぁ、確かにその年頃並と比べりゃちょっと小さいですよね。

 

そういうタイプもあるんですよ。後でパッと成長する、

 

【さっちゃんはどうだったの?】

 

僕は…ちょうど小学校入る時から伸びましたね。

 

【…私の背持って行った?】

 

それ他の漫画のネタですから。古いですから。その作者もう他の作品書いてますから。

 

 

ま、というわけで、華琳さんと一刀ちゃんは街の中央、秋蘭さんは左手側、春蘭さんは…もうめんどいのでいいや。

 

「…~♪」

 

一刀ちゃんは華琳さんと仲良く手繋いで歩いています。

 

「……ふぅ」

 

華琳さん、仕事してください。

 

「はっ!」

 

あれ?私の話聞いた?

 

「いけない、いけない…これだから一刀を呼ばなかったのに……」

 

「?」『呼んだ?』

 

「だから呼んでないわよ」

 

「……?」

 

【さっちゃん、今日の華琳お姉ちゃんって何かおかしくない?】

 

一刀ちゃんほどではありませんけどね。

 

「…??」『華琳お姉ちゃん』

 

「な、何かしら」

 

「大通りは見ないの?あっちの方先に見たほうがよくない?」

 

君主さんより子供のほうが真面目に見える件について。

 

「大通りは後でも別にいいのよ。あそこは黙っていてもあそこから話をしてくるから」

 

「???」

 

「つまり、大通りの商人たちは力が強い分、自分たちの不便をもっと積極的にこっちに話してくるの。でもこういうところの人たちは、詳しく見てないと私たちが下す命がこちらの人たちに逆効果を与える可能性もあるの」

 

「……」

 

五秒ぐらい考えた、一刀ちゃん。

 

『華琳お姉ちゃんは優しいね』

 

「なっ!」

 

わー、この子考えるのを諦めて上に、人を討った。

 

「べ、別に優しいとかじゃないわよ。人の上に立つものとして当然な考えよ」

 

「……」

 

「そ、それより一刀、あなたはこの街をいつも見てるでしょ。何か言いたいこととかある?」

 

「??」『言いたいことって?』

 

「何でもいいわ。ここを見て思ったこと。些細なことでも行ってみたさい」

 

「……」

 

また五秒ぐらい考えた一刀ちゃん。

 

『あそこの料理店のおじさんね?この前お父さんになったよ』

 

「そ、そういうあれじゃなくてね」

 

『あっちの店はこの前食い逃げが捕まった暴れて店が大変なことになってたし、あっちは、炒飯が美味しい』

 

「……」

 

『あの店のおばさんは子供たちのお父さんが亡くなって一人で店開いてるし、こっちの店のお婆さんは、目が良く見えなくて、たまにお釣りをもらった金よりもたくさん返す時があるの』

 

「……」

 

『あの隅の店は子供がたくさん居てね。あの辺りに行くと時々一緒に御飯食べられるし、こっちの服屋はこの前ここの女の子が描いた意匠で服を作ったら、子供がいるお母さんたちから大人気だったの』

 

すごいですね。

 

街の店のこと、全部覚えていますね。

 

そうやって暫く話していた一刀ちゃんは、

 

「……」『役立てなかった?』

 

「…いいえ、そんなことないわよ。えらいわね、一刀」

 

「<<なでなで>>……ぁ」

 

褒められて顔がちょっと赤くなった一刀ちゃんは視線を華琳さんから他のところに向かおうとしました。

 

そしたらふと目に入るのが……

 

 

 

「はい、寄ってらっしゃい、見てらっしゃーい」

 

 

露店を開いている女の子。…まぁ、ぶっちゃけて李典さんです。

 

「…」『始めて見るお店』

 

「露天商ね。ああいうのはいつも変わるし、地図にもないわ。ああいうのを見てみるのもいいでしょうよ」

 

近づいてみたら、

 

「……」

 

「うん?」

 

近く来て自分のところを見る一刀ちゃんをじっと見てみる李典さんです。

 

『何売ってるの?』

 

「えっ?」

 

「カゴ屋ね」

 

後についてきた華琳さんです。

 

『ねぇ、ねぇ、お姉ちゃん、これ何?』

 

でも、一刀ちゃんの目に先ず入ったのはそこじゃなく…

 

こう、…なんだっけ、

 

「爆発する何か」これだけは絶対違うな。

 

名前なんだっけ。

 

「おお、子供が見る目が鋭いな。これ名付けて「全自動カゴ編み装置」や」

 

『全自動カゴ編み装置?』

 

ああ、確かにそういう名前でしたね。

 

爆発するけど。

 

「せや、この絡繰の底に、こう竹を細ぅきった材料をぐるっと一週突っ込んでやな……なぁ、ちょっとこっちの取っ手持って!」

 

「(こくっ)」

 

「大丈夫なの?」

 

「大丈夫やー、多分」

 

多分でもない気もしますが。

 

にも関わらず、ぐるぐると回してみる一刀ちゃん。

 

「……ぉぉ…」

 

「な、すごいやろ?」

 

「底と枠の部分はどうするの?」

 

「あ、そこは手動です」

 

「……そう。まぁ便利といえば、便利ね」

 

『凄いね、お姉ちゃん天才?』

 

「嫌だなー。そんな褒められもうたら照れるやんか」

 

純粋で何よりです、はい。

 

ぐるぐる

 

って、それ以上それ回したら、

 

「ええ、ちょっと、危ない!」

 

「??」

 

ドカーン!

 

あっちゃ……

 

「大丈夫、一刀?!」

 

「……」

 

あ、びっくりして固まっちゃいました。

 

「ああ、やっぱダメやったかぁ……」

 

「やっぱりじゃないわよ。そんなものだったら最初から子供にやらせるんじゃないわよ!」

 

珍しく怒っていらっしゃる華琳さんです。

 

「一刀、大丈夫?」

 

「……!!」

 

あ、気が戻った。

 

『ねぇ、ねぇ、今のもう一回やって?』

 

「「…え?」」

 

…なんか、気に入ったっぽいです。

 

「いや…。元々はこう爆発しちゃあかん装置やけどな…」

 

『そうなの?』

 

「……ヨヨヨー」

 

何か泣く方違くないですか?…ま、いっか

 

「大丈夫、一刀?」

 

『うん、でも、ボクのせいで装置壊しちゃった』

 

「ええねん、ええねん。寧ろこっちは悪いわ」

 

「……ぁ」『ねぇ、これカゴ一つ頂戴』

 

「何に必要なところでもあるの?」

 

『そのうちにある』

 

「はぁ……」

 

「あい、まいどー」

 

『ありがとう、お姉ちゃん。ここにずっといるの?』

 

「いや、ずっとはな…まぁ、もう何日はいるだろうけど」

 

『そっか、じゃあボク明日も来るね』

 

「え?」

 

『華琳お姉ちゃん、行こう』

 

「ええ」

 

カゴを持った一刀ちゃんは、華琳さんと一緒に視察の仕事に戻っちゃいました。

 

『またくるっとな……』

 

そして、この人は何か悩んでいます。

 

 

 

 

「…で?何で揃い揃って竹カゴなんて抱いてのかしら?」

 

「こ、これはその…季衣への土産にございます!」

 

「今朝きたら、部屋で使うカゴの底に穴ができていたことに気付きましたので……」

 

『お揃いだね。何か面白いね』

 

何がですか?

 

「北郷、そのカゴ、お前が持ちには大きくないか?私が持とう」

 

最初から言おうとしましたが、それ持ってると前良く見えませんね。

 

途中で部屋に戻っておいとけば良かったものを…

 

『あ、ありがとう』

 

【秋蘭お姉ちゃんのカゴ壊したのボクだけど】

 

…え?

 

じゃあ、そのカゴの使いどころって……

 

「ま、いいわ。お買い物のせいで時間をかけすぎて、視察の仕事に怠っていたわけではないでしょうね」

 

「はっ、問題ありません!」

 

「無論です!」

 

それを華琳さんが言うのもあれですがね。

 

僕が見る限り、この人が一番サボってました。

 

 

 

 

 

「そこの、若いの……」

 

「……誰?

 

「そこの、お主……」

 

…あ、これは。

 

「占い師か?」

 

「占い師?華琳さまはそういうもの信じにならん。慎め」

 

「……春蘭、秋蘭、控えなさい」

 

「は?はぁ……」

 

「強い強い相じゃのぉ。肴に見えない、強い相じゃ」

 

「一体何が見えると?」

 

「兵を従え、地を尊び、その力、国に使えば国が繁栄し、豊かにできる稀代の名臣となるじゃろう…が、」

 

 

 

「今の国ではお主の力を収める器にならぬ。その溢れ出す野心は、国を侵し、野を侵し……いずれこの国の歴史に名を残すほどの稀代の奸雄となるだろう」

 

「貴様!華琳さまを愚弄する気か…っ!」

 

「!!(びくっ)」

 

一瞬に空気が変わったことに気付いた一刀ちゃんはびっくりしましたが、前のように逃げるようにはしませんでした。

 

【約束したから……】

 

そうですね。約束しましたもんね。

 

「乱世の奸雄大いに結構。その程度の覚悟もないようでは、この乱れた世に覇を唱えるなどできはしない。そういうことでしょう?」

 

「それから、そこの坊主」

 

「……??」

 

「!?」

 

来た。

 

「まだ幼いというのに辛い人生を送って来たな……今まではお主の意思に関わらず不幸はお主に宿っていたが、これからはお主の意思でそれを選ぶことができるじゃろう…精々、せっかくの機会をちゃんと掴めるといい」

 

「………」

 

「あなた、この子のことも解っているの?」

 

五秒ぐらい考えた。

 

「(こくっ)」『ありがとう』

 

………

 

『華琳お姉ちゃん、行こう』

 

「……ええ」

 

そして、四人は城へ戻ると足を運びました。

 

さて、僕も帰りましょ…

 

「そしてお主じゃが…」

 

…!

 

僕のことが見えるのですか?

 

どうして

 

「その話は良い。お主に言いたいことがある」

 

…??

 

「大局の示すまま、流れに従い、逆らわぬようにしなされ。さもなくば、待ち受けるのは身の破滅……くれぐれも用心なされ」

 

待て、その予言は…!!

 

「…………」

 

うん?

 

…もしもし?

 

「………」

 

…僕が、見えない?

 

じゃあ、先のあれは…?

 

 

 

・・・

 

・・

 

 

 

 


 
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