突然あらわれた賊を討伐するため急遽編成された軍が出発してから早三日

大物が掛かったようだ

桂花「華琳様！こちらに迫ってる軍が･･･」

華琳「ドコの軍かしら？」

桂花「旗は劉･･･それに関や張の旗も･･･」

華琳「劉備ね････桂花、一刀たちを呼んで頂戴」

桂花「御意」

華琳「着たわね･･･早速だけれども」

一刀「戦か」

華琳「ええ、劉備が攻めてきたわ」

一刀「･･･兵は」

桂花「動かせるのは････３万」

一刀「厳しいか」

華琳「私たちは民が巻き添えにならないように、近くの城に篭るわよ」

一刀「わかった･･･月と詠は桂花の補助を･･･恋、麟、三羽鳥は兵を」

『御意』

一刀「風は華琳のそばで･･･」

風「おまかせなのですよ～」

一刀「時間が無い！さぁ準備だ！」

『はっ！』

華琳「なんとか間に合ったみたいだけれど･･･一刀」

一刀「ん？」

華琳「劉備は何を目的に来ると思う？」

一刀「華琳の覇道を止めるため････と考えるのが普通だな」

華琳「それ以外だと？」

一刀「････」

華琳「一刀？」

一刀「････着たぞ」

華琳「ええ」

桂花「華琳様、劉備軍より舌戦の要求が･･･」

華琳「うけるわ･･･一刀ついてきて」

一刀「わかった」

劉備「お久しぶりです、曹操さん」

華琳「久しぶりね････劉備、で？何の用かしら？」

劉備「あの･･･」

華琳「大方覇道をやめろとかそんな感じかしら？」

劉備「はい！力だけで戦うやり方は間違っています！なぜ、話会わないのですか！？」

華琳「愚問ね。力なき王には誰も付いてこないからよ」

劉備「仮にソウだとして･･･話合いをすれば皆仲良く･･･」

華琳「では、あなたは何で此処に来たのかしら？軍を率いて」

劉備「それは････曹操さんを説得するために････」

華琳「アナタのいう話会いに力は不必要ではなくて？」

劉備「そうです！「ならなぜ！？」それは････」

華琳「結局アナタも力でねじ伏せたいだけでしょ････話し合いに応じなかったらその力でねじ伏せる････違うかしら？」

劉備「ちがいます！私は本当に話し合いを････」

華琳「話し合いだけで済めば誰も死なずに済むわね････だけど、それは無理な話よ」

劉備「なんで････なんで決め付けるんですか！？」

華琳「私たちは既に武器を持ち、策を持ち････人を殺している悪人なのよ･･･それをいまさら話し合いなど･･･」

劉備「そんなことない！話し合いをすれば･･･」

華琳「では、黄巾党が攻めてきたときあなたは話し合いを持ちかけたかしら？それとも獣になったものはだめだとあきらめて討伐したかしら？」

劉備「それは････話し合いをしたかった･･･けど･･･」

華琳「ほら見なさい、結局あなたも話し合いと言ってるけど･･･力で解決してるじゃない」

劉備「ちがう！」

華琳「違わないわ･･･これ以上話し合っても埒が明かないわ････一刀戻るわよ」

一刀「わかった」

桂花「華琳様････どうでしたか？」

華琳「少しは成長したと思ったけど････相変わらずだったわ･･･」

一刀「劉備の方も下がったみたいだ･･･桂花、風。策はあるか？」

桂花「篭城しかないかしら」

風「ここは一度野戦で士気をあげてみては？」

桂花「冗談言わないで！相手はわが軍の３倍よ！？」

風「ですが･･･このまま篭っていても････」

華琳「一度でるわ･･･一刀、兵を」

一刀「わかった･･･」

華琳「私が････力だけで戦をしているなんてね････フフフ」

一刀「七夜････劉備軍のｘｘｘを焼いてきてくれ」

七夜「わかった」

一刀「他の子は兵を･･･あ、真桜」

真桜「なんや？たいちょ」

一刀「工作兵を連れて一緒に来てくれ････皆頼んだよ」

『はい！』

おまけ

一刀「コレをみてくれ」

真桜「これは････この城の地図？」

一刀「ああ、ここわかるか？」

真桜「バッテン？」

一刀「ここには空洞があってな････俺が持ってきた酒あるだろ、アレを一瓶ずつ流し込んでほしいんだ」

真桜「ええけど･･･なんになるん？それ」

一刀「あっちが攻めてくればわかる」

一刀「それと････」

真桜「ふんふん･･･」

その夜、城の内部ではあわただしく･･･兵が動いていた