No.176115

花蓮✝無双 6時間目 (黄巾討伐)

花蓮第6章です…
やっと完成しましたので投稿しました。

は~うまく書けたかな…?
不安です…。

続きを表示

2010-10-03 09:48:46 投稿 / 全11ページ    総閲覧数:4757   閲覧ユーザー数:4031

紫苑親子と合流し数日が経過した。

一刀は合流した夜から兵士たちの剣や槍などを砥ぐようになった。

刀職人の癖なのだろう兵士たちの武器に自然と目がいった。

やはり使い込まれているが刃こぼれや傷みは大なり小なりあった。

本来ならもう一度焼き入れしたりして修理するはずなのだが孫策は無類の戦好きとして有名でそれができる時間がなかった。

一刀はどうにかしてやりたいと思っていた。

そして紫苑達と合流したことによりそれが実現した。

璃々が気を使って“雪月花”と一緒に砥石も渡してくれたのだ。

しかも粗目,中目,仕上げの三種類を揃えてくれていた。

一刀はさっそく兵士たちを集め武器を砥いであげようと言った。

しかし兵士たちは断った。

いくら現代では世界的な名工でもこの世界では無名で信用もない軍師見習い。

そんな人間に兵士の魂でもある武器を渡すはずもなかった。

仕方がないのでその夜は蓮華の太刀“愛”を研ぐことにした。

蓮華の“愛”も切れ味が悪くなっていた。

あっちでは知人の刃物関係は全て一刀が手入れしていたので蓮華はどうすればいいのかわからなかったのだ。

 

「……………………よし…」

「ありがとう…パパ(ちゅ)」

「ぱぱ~♪」

「とりあえず試し斬りをしてみて」

「ええ…」

 

砥ぎ終わった“愛”を蓮華に渡し近くにあった木をほり上げた。

 

「………は!」

 

蓮華は居合い斬りで木が真っ二つになった。

一刀と付き合うようになって蓮華も剣術を習うようになった。

 

「やっぱり…良くなってるわね」

「そっか…よかった」

「ぱぱすご~い♪」

 

一刀も久しぶりに砥いだので心配だったが切れ味が戻ったので安堵した。

 

その翌日黄巾党の小部隊が行く手の近くにいたので蓮華の隊が討伐に行った。

討伐から帰ってきた蓮華隊の一人が一刀のところにやってきた。

 

「北郷様…ちょっといいですか?」

「なに~?」

「あの…昨日のあの話ってまだ大丈夫ですか?」

「大丈夫だけど…急にどうしたの?」

「孫権様の剣の切れ味が今まで以上に良かったので…聞いてみたら北郷様が研いだと聞いたので…」

「なるほど……いいよ。夜、天幕に来てくれ」

「はい」

 

そしてそれが噂を呼び全部隊の武器を砥ぐ事になった。

それにより兵士たちが一刀を尊敬するようになった。

黄蓋の兵士も同様でなぜ彼らを監視しなければならないのだろうとも思ってしまうほどだった。

そしてその兵たちは蓮華や一刀に監視していたと告白した。

一刀達は監視した兵たちは悪くないのはわかっていたので許そうと思ったが他の兵の手前それが出来ないのでやむなく処罰をした。

処罰として一刀のもとで刀鍛冶の修行をすることと花蓮親衛隊に強制加入という事にした。

兵たちも喜んでその処罰を受け入れた。

そんなことがあったある日。

 

「ぱぱ~はたがある~♪」

 

最近諸侯の旗がちらほら見られるようになってきた。

花蓮は旗を見るたびにうきうきとした表情を見せる。

 

「そうだね…璃々、平原までは近いのか?」

「そうですね…あと13里ぐらいですね」

「そして斥侯の情報では黄巾党の本体とはあと20里と言うところですわ…」

「それじゃあ平原に入ったところでに本陣を形成しましょう~」

「そうね…それで行きましょう」

 

その日の夜平原に入り予定通り本陣をつくった。

そしてこれからどうするか軍議を開いた。

しかし花蓮はおねむの時間だったので蓮華の天幕で眠っている。

その天幕の周りには花蓮親衛隊が護衛していた。

 

「さてと…思春。黄巾党本体周辺の情報はどうなっているの?」

「は…斥候の話では我ら以外にも諸侯が陣を張っています」

「はい~。西に2里離れた所に官軍、南は私たち、北に5里離れた所に公孫賛と劉備と言う人が引き連れている義勇軍,といった感じですね~」

 

さすがに黄巾党本体討伐だけあって諸侯も集まっていた。

花蓮が見たらうきうきしっぱなしになるだろう…。

 

「なるほど…ところで官軍とかの旗はどんなのがあるの?」

「官軍の方は曹,馬,袁,董です」

「お父様…北は公,劉,関,張,趙,諸葛,鳳です」

 

黄母娘の報告を聞き蓮華はある策を考えた。

 

「そう…共闘して黄巾党を鎮圧するのは」

 

自分たちと同じように飛ばさせたと考えた蓮華はそう思った。

しかし紫苑は同じ考えを持っていたが反論した。

 

「難しいでしょうね。ここにいる子が全部あの世界の子だったら可能でしょうけど」

「そうですね~…それがわからない以上個別で戦ってもらった方が得策でしょ~」

「…そうだな。周りが味方とは限らないからな」

 

穏,一刀は紫苑の意見に賛成した。

 

「そうね…じゃあ私たちが単独で戦うとして…」

 

蓮華も紫苑の言い分を理解し自分たちだけで戦う策を考えた。

攻める城は北は崖になっており西,東に門があり南に正門という造りになっていた。

そしてある程度鎮圧方法が決まったとこで一刀はある事を思い出した。

 

「さてと…大体鎮圧の方法は決まったとして、重要な案件が一つある」

「私たちにとって重要ね」

「…そうね」

「はい~」

「ええ」

「そうですね…」

 

みんなも思い出した…。

自分たちは前の世界でいやというほど経験したことだったがしたくなかった経験…。

それを花蓮に見せたくなかったのだ。

 

「あの子に人が殺しあってるところを見せたくないわ…」

「そうだな…」

 

そして花蓮をどうするか考え始めた。

 

「ならば眠り薬を…」

「却下よ思春」

「そ~ですね~御本を読ませて…」

「却下だ!!」

 

呉軍の二人は眠らす事を考えた。

しかしその方法があまりにもひどいので一刀夫婦は却下した。

 

「でしたらご主人様私が御守り致しましょうか?」

「…紫苑」

「後曲でしたら人殺しを見る確率も少ないでしょうし…」

「一刀…」

 

この中で蓮華以外に子育てしている紫苑が自分が守ると立候補した。

蓮華は一刀を見た。

そして一刀は決断した。

 

「わかった…紫苑すまないが頼む」

「わかりました…ご主人様」

 

作戦決行の夜花蓮を預ける為に紫苑の部隊に来た。

 

「花蓮、紫苑ママの言う事をちゃんと聞くんだぞ」

「は~い♪ぱぱ」

「紫苑お姉様スイマセンが…」

「ええ…二人も頑張ってね」

「「はい!!」」

 

花蓮を預けた二人は自分の所定位置に着く為馬を走らせた。

 

「さてと…花蓮ちゃんちゃんとつかまっててね」

「は~い♪」

 

紫苑の部隊は西門に向かった。

馬を走らせている間花蓮は紫苑の胸に埋まってた。

埋もれている花蓮は紫苑の胸を堪能した。

 

「もう花蓮ちゃんったら~」

「しおんままふかふか~♪」

「花蓮ちゃん?」

「ふかふか~……すぴ~…」

「あらあら~…でもよかったわ~」

 

走っている途中花蓮は眠っていしまった。

やはり6歳児に徹夜はきつかったようだ。

紫苑としては嬉しい事だった。

西門より少し離れた場所に到着した紫苑は攻撃指令を出した。

 

「黄忠隊…火矢用意!!…………放て!!」

「持てる火矢は全て放ちなさい!!」

 

紫苑の部隊はひたすら火矢を放った。

西門周辺に火が立ち上ってきた。

 

「よし……これくらいかしら………打ち方止め~!!」

 

周りを確認した紫苑が部隊に命令した。

その間花蓮はにこやかに眠っていた。

 

「すぴ~…もうだめたって…すぴ~…いやんえっち…すぴ~…」

 

「…火矢がやんだ…………わかりました…お母様」

 

璃々たち黄叙隊は東門で待機していた。

火矢がやんだのを確認した璃々…そして指示を出した。

 

「黄叙隊突撃!!」

 

東門を破り突入した黄叙隊。

 

「やはりこの服だと…胸が邪魔になりますね……は~!」

「でも足は動きやすいですね…………せい!」

 

服に対する愚痴をこぼしながら璃々は大薙刀で黄巾党を薙ぎ払いながら前に進んだ。

 

「おうお嬢さん、いい胸してんじゃね~か」

「んだ!んだ!」

「綺麗な生足見せつけて…さそってんのか~」

 

命知らずの二人組の黄巾党が前に出て璃々に触れた。

黄巾党どもに触れられ璃々の雰囲気が変わった。

 

「…触れるな……外道」

「いいじゃね~かよ…」

 

璃々の雰囲気が変わった事に気が付かない二人組は胸や足などを鷲掴みにした。

やってしまった…。

 

「…私に触れていい男の方はお父様だけだ…死ね………セイヤー!!」

 

裏璃々が降臨してしまった…。

中高と璃々はたまに警察にお世話になる事があった。

痴漢とかに遭うと過剰防衛で相手を半殺しにしていたのだ。

その為学校では男子は璃々に触れるなという暗黙の了解が出来ていた。

 

「なに~!!」

「やばいぞ…西門に行くぞ」

 

璃々の豹変に周りの黄巾党は逃げる為に西門に向かった。

黄叙隊は黄巾党を追撃した。

 

「私とした事が…………でも後は頼みます」

 

我に戻った璃々はある程度追撃した後西門を守るように指示を出した。

 

「ここから逃げれば…」

 

黄巾党たちは火の上がっている西門に到着した。

しかしどこからか声が聞こえた。

 

「ゴールの音が聞こえるか…(ちり~ん)」

「ごーるってなにわからん事を…て」

 

声の方向を見るとそこには思春が立っていた。

 

「鈴の音を聞きながら黄泉に行け…甘寧隊突撃!!」

 

思春の号令で前もって潜入していた部隊がぞろぞろと黄巾党の前に出て来て攻撃を仕掛けていった。

突然のことで黄巾たちは反転し正門に向かった。

 

「やばいぞ早く逃げるぞ!!」

 

黄巾党はこの城にいると殺されると勘付き一刻も早く逃げようと思い正門を開けた。

あけるとそこには二人が前に立ってた。

 

「特訓開始ー!!!!」

「次回…黄巾党討伐……私の歴史にまた1ページ♪」

 

某4号機の演出のセリフを言うと二人は刀を抜いた。

 

「「孫権・一刀両部隊…突撃!!!!」」

 

二人の号令で後ろにいた部隊が一斉に正門から入って行った。

 

「負けんじゃないわよ~……せい」

「楽勝~…は!」

 

「もおふ~り~む~かず♪とりゃ~」

「一本いっとく~?……そりゃ~」

 

二人は絶好調だった。

たまに斗詩の店に遊びに行く事があった。

その為絶好調になるとスロットやパチンコのセリフを言う事があった。

黄巾党にもう逃げ場がなくなおかつ兵数では勝っていたものの鍛錬や将の質があまりにも違いすぎる為投降するしかなくなってしまった。

 

「ふ~終わった」

「お疲れ一刀」

「紫苑…ありがとう」

 

黄巾党討伐に成功した一刀夫婦は花蓮を引き取りに紫苑のところにやってきた。

 

「…ご主人様…蓮華ちゃんちょっといいかしら」

 

不敵な笑みを浮かべた紫苑は二人が来たのに気が付き人気の少ない自分の天幕に呼んだ。

二人は訳もわからず紫苑の後について行った。

 

「二人とも!!若いのは知っているから夜の事にはとやかくは言いません…しかし花蓮ちゃんが見てたらどうするんですか!!」

 

花蓮の寝言を聞いた紫苑は一刀夫婦に説教をした。

その説教は夜が明けるまで続いた…。

そして翌日南陽に戻る為再会の約束を交わし黄母娘と別れた。

 

「覇道にもう興味ないのに…」

 

そう呟きながら大地を眺めていた

 

「よう久しぶりだな、華琳」

 

聞き覚えのある声が後ろから聞こえた

 

「天皇賞(春)を制した若手№1ジョッキー…白銀の精霊さん」

「その名で呼ぶな『魏恩』総帥」

「冗談よ…翠。貴女もこの世界に」

 

やはり知り合いに逢えるのは嬉しいものだ…

 

「私だけじゃないぜ」

「あらあら華琳さんもいらっしゃったのですの~」

「麗羽さん、そんなこと言っちゃだめですよ」

「ごめんなさい月さん」

 

麗羽は月の尻に敷かれているわね

 

「『袁月』総裁,副総裁もこの世界にきたのね…という事は董軍と袁紹軍も」

「はい…」

「ええ一緒ですわ」

 

やはりみんな来ているようね…

 

「それで何か用」

「そうだった…孫の旗見たか」

「…ええ」

 

最近この近くに通る時見たわね

その中に懐かしい十文字の旗があったわ

 

「一刀も来たんでしょう…」

「どうするんですの…合流します?」

「いや…やめときましょうきっと合流しても混乱すると思うわ」

「わかった…まあご主人様のところには紫苑が行ってるっぽいからな」

 

きっと時期に再会出来るでしょうから…

花蓮…いるかしら

 

「策殿…」

「祭どうだった」

 

黄巾党鎮圧の為出発して数日経過したある日

 

「とりあえず部隊に数名儂の兵を入れて、監視させてるぞ」

 

孫策の指示で黄蓋は部隊に数名潜入させ監視及び出来れば暗殺を命令していた。

 

「それで、何かわかった?」

「とりあえず三名は健在、初対面で権殿と思春は真名を交換した…と言うぐらいじゃの」

「そう…ありがと」

 

報告を聞いた孫策は呟いた

 

「……交換したか…二人も妖の手先となったのね…」

 

つづく

 

おまけ

ぱぱはさいきんよるになるとみんなのぶきをといでるの

とてもたのしそうなの

かれんもおてつだいしたいけどぱぱとままにとめられるの

でもほかのひとはいっしょにしてるの~

でもそのひとたちはかれんのいうこともきいてくれるの

いろんなはなしがきけてたのしいの~

きょうはままにいわれてしおんままといっしょにうまにのったの~

しおんままのおむねふかふかなの~

でもぱぱはいつもままといちゃいちゃするときおしりばっかさわってるの~

ぱぱはどっちがすきなのかな~


 
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