この作品の一刀は、性格、武力ともに原作とは異なっています。
また、一部キャラを否定する場面もございます。
ご理解をお願いいたします。
まだまだ誤字、脱字や分かりにくい表現などもあると思いますが、
こんな自分の作品でも楽しんでいただけたら幸いです。
拠点・猪々子、斗詩
一刀「ふう、やっと終わった。やっぱり哀が居ないと色々手間取るな」
一刀はようやく確認を終えた案件の山を見ながらそんなことを呟いた
すると、そこへ
バタン 「アニキー!」
猪々子が部屋に飛び込ん、、突撃してきた
一刀「なっ、、」
ドアを開ける→勢いが止まらない→目の前には書簡が置かれた机
猪々子「ふへ」
ガッタン バラバラ ドカ ガンッ
斗詩「ちょ、文ちゃん!」
猪々子「う、うう~」
斗詩「大丈夫?文ちゃん」
一刀「大丈夫そうか?」
猪々子「ありがと、斗詩、アニキ。なんとか大丈夫」
斗詩「良かったー。もう、気よ付けなきゃ駄目だよ。文ちゃん」
一刀「良かった。割れてる書簡はないな」
猪々子「うん、これからは気よ付ける。って、なんだよ!
アニキはあたいじゃ無くて書簡の心配してたのか」
一刀「心配して欲しかったのか?怪我でもしたか?どうせ大丈夫なんだろう?」
猪々子「そりゃ、これくらいで怪我なんてしないけど、、、」
一刀「なら良いだろ」
猪々子「うわーん。斗詩、アニキがいじめる!」
斗詩「ちょ、こんな所で抱きつかないで////まっ、」
猪々子「心配してくれるのは斗詩だけだよ。アニキなんて最低だ!女の子いじめて楽しいのかよ!」
一刀は首をかしげながら問いかける
一刀「女の子?何処にいるんだ?」
猪々子「もう許さねえ!アニキでも言って良いことと悪いことがある!」
斗詩「ちょ、文ちゃん。落ち着いて」
斗詩は一刀に殴りかかろうとする猪井子を必死で止める
猪々子「止めるな!斗詩、こいつはあたいを怒らせた!」
斗詩「もう、やめなよ。文ちゃんも悪いんだよ。下見て下!」
猪々子「した?」
猪々子が下に眼を向けると、そこには
ばらまかれた大量の書簡 床にぶちかけられた墨汁 砕けた硯 折れた筆、、
猪々子「、、、あ、あ、アニキ?」
それを見た猪々子は顔を青くしながら、、一刀を見る
一刀「何だ?」
猪々子「ごめん、、」
一刀「ごめん?」
猪々子「ごめんなさい」
一刀「許して、、貰えると?」
猪々子「うう、、ごめんなさい」
一刀「、、、まあいい。次から部屋に入る時はもう少し静かに入れ」
猪々子「はい」
一刀「で、なんの用なんだ?」
猪々子「そうだよ!聞いてくれよ!今日、町で金を奪われたんだ!」
斗詩「ちょ、違うでしょ」
一刀「そうか。また賭場で大負けしたのか」
猪々子「うっ、、」
斗詩「嘘言ってもすぐにばれちゃってるよ、、、」
一刀「運が無いくせに大金賭けた勝負なんてするな」
一刀は呆れた様子でそう言った
猪々子「違う!あいつら絶対イカサマしてんだ!じゃなきゃあたいが負け込むなんてありえねー!」
一刀「それはないな。やったのは公認の賭博場だろ?あそこには見張りも居るんだ。イカサマは出来ない」
猪々子「、、、もしもの場合が」
一刀「それに昨日麗羽が大勝ちしたとか言って変な、神輿、、を」
一刀は昨日見た光景を思い出し、、
斗詩「ああ、一刀様も見ちゃったんですか、、」
一刀「、、、見てしまった。一緒に上に乗るか?って聞かれて断った」
斗詩「そうですか、災難でしたね」
一刀「まったくだ」
猪々子「あたいの給料がー。斗詩、慰めてくれよー」
斗詩「ちょ、文ちゃん!一刀様の前で、んっ、、やめてよ////」
猪々子「なんだよ、斗詩のケチ。じゃあアニキで良いから慰めてくれよー」
斗詩「なに言ってるの////そん「慰めて欲しいのか?」、へっ?」
猪々子「へっ?」
一刀「慰めて欲しいのか?」
猪々子「あー、冗談だったんだけど、、良いの?」
一刀「別に俺が拒む理由も無いからな」
猪々子「そっか」
猪々子は斗詩の方を見る。そこには顔を赤くして放心状態の斗詩が居た
猪々子「斗詩に見られながら、、、なんか興奮するな////」
一刀「おいで猪々子」
猪々子「あ、うん////」
猪々子は一刀に近づき、一刀は猪々子に手を伸ばす。斗詩はそれを顔を赤くしながら見る
猪々子「あっアニキ////」
一刀「猪々子」
そして
一刀「、、、、、」 ナデナデ
猪々子「、、、、ふへ?」
一刀は猪々子の頭を撫でていた
一刀「、、、、」 ナデナデ
猪々子「、、、、」
猪々子「慰めてる?」
一刀「慰めてる(キッパリ)」
猪々子「そうだよなー。頭撫でてるもんな」
一刀「ああ、撫でてるからな」
猪々子「って、違うだろ!」
一刀「何がだ?ちゃんと慰めてるぞ?頭をなでて」
猪々子「だって、もっとこう大人な感じの慰め方じゃないのかよ?」
一刀「大人な感じ、、そういうこと、して欲しかったのか?」
一刀は驚いた様子で猪井子を見る
猪々子「だって、慰めるなんてそっちだと思うだろ、、」
一刀「そうか。なら、さすがに昼間っからはな、夜に俺の部屋に来てくれ」
猪々子「えっ、、すんのか?」
一刀「大歓迎だぞ。猪井子は可愛いしな」
猪々子「可愛い?、、あたいが、可愛い」
一刀「猪々子、どうかしたか?」
猪々子「/////」
猪々子「あっあたい、賭場行ってくる////」
一刀「おい、猪々子!、、、アイツ、金ないんじゃないのか?」
斗詩「、、、、」
一刀「分かりやすい、照れ隠し。、、、苛めがいがありそうだな」 ボソ
斗詩「あっあの、するんですか?文ちゃんと////」
一刀「ん?猪々子が部屋に来たらな」
斗詩「そっそうですか////」
一刀は斗詩に近づいて行き
斗詩「えっ、一刀様、、」
吐息が耳にかかる位置で斗詩に囁く
一刀「斗詩も、一緒にやるか?」
斗詩「なっでっでも////」
一刀「俺は大歓迎だぞ?斗詩も可愛いしな」
斗詩「っっ~~////」
一刀「どうする?」
斗詩「、、わっ私、その、文ちゃんの所に、お金無いのに止めなきゃ。失礼します!////」
一刀「、、、、二人一緒に苛めるの、楽しそうだな」
拠点・元兵士達
獅堂「 ゴク ゴク 」
一蝶「 コク コク 」
ある日の夜のこと
獅堂「久しぶりだな、こうして二人で飲むのは」
一蝶「そうですね。魏や呉にいた頃はよく飲みましたが最近は忙しかったですから」
獅堂「たくっ、あのヤローが馬鹿なことしやがるから」
一蝶「私は楽しいですよ?国作りも将の仕事も」
獅堂「俺は楽しくねーよ」
一蝶「ふふっ、相変わらず素直じゃないですね」
獅堂「なにがだよ?」
一蝶「本当は嬉しいんでしょう?一刀様が国を立ち上げたのも、将に昇格したのも」
獅堂「、、、、」
一蝶「あのまま進んでいれば一刀様の先に待っているのは死だけだった。
そして、あのままの私達ではあの人の力にはなれても支えることなど、救う事など出来なかった」
獅堂「そうだな」 ゴクゴク
一蝶「でも今は、一刀様の歩む先にあるのは死ではありません。
そして、支えることもできる。将としてあの人を、本当はそれが嬉しいんでしょう?獅堂」
獅堂「っ、うるせ―よ。黙ってろカス」
一蝶「まったく、あなたから話を振って来たのでしょう?その言葉使い、直さないと友達無くしますよ」
獅堂「オメーには関係ねーだろ」
獅堂「それより一蝶、酒が切れる。つうか前より少ねーだろこれ?」
一蝶「量は少ないですが、その分良いお酒ですよ。前より味が良いでしょう?」
獅堂「しるかよ、そんなこと。酒の味なんて酔っちまえば全部同じだろう」
一蝶「はあ、本当にあなたは変わりませんね」
獅堂「元々質の悪い酒飲んで育ったんだ。いまさら良い酒飲んだって良さなんてわかんねーよ」
一蝶「分かりました。次からは質より量を優先しますよ」 コクコク
獅堂「ああ、そうしろ」 ゴクゴク
一蝶「ところで獅堂」
獅堂「なんだよ」
一蝶「一刀様のことで聞いて欲しいことがあるのですが」
獅堂「だから何だよ?」
一蝶「実は、、」
獅堂「、、、」 ゴクゴク
一蝶「一刀様は男色なのではないかと思うのですが」
獅堂「ブッ!!ゲホッ、ゲホッ」
一蝶「、、獅堂?一刀様が口に入れたモノならともかく、
私は貴方が口に入れた酒を顔に吹きかけられて喜ぶような変態では無いのですが?」
一蝶は責めるように獅堂に言う
獅堂「ざけんな!テメーが悪いんだろ!あと、お前は完全な変態だ!」
一蝶「まったく、何故私が怒られなければならないんですか?相変わらず理不尽ですね、あなたは」
一蝶は顔を拭きながら呆れた様子で獅堂を見る
獅堂「何処がだよ。たくっ、酒がもったいねーだろ、寝言は寝て言え」
一蝶「寝言などではありませんよ。私は確信があって言ってるんです」
獅堂「その理由は?」
一蝶「魏に呉、董卓様に仕えていた時も一刀様の周りには魅力的な女性が多く居ました。そうですよね?」
獅堂「まあ、否定はしないな」
一蝶「なのにその女性達と一刀様は関係を持たなかった。
つまり、あの人の性対象は女性じゃ無いと思うんです」
獅堂「いや、その理屈だと良い女が居たらなりふり構わず襲いかかる鬼畜以外、全員男色になるだろ」
一蝶「違います。私が言いたいのはそういう機会があるのにしていないということです」
獅堂「機会ね。あったのか?」
一蝶「獅堂だって魏に居た頃見たでしょう?
一刀様、許緒様が一緒に寝ようと誘ったのに断っていたじゃありませんか」
獅堂「あれは酔ってたし、ガキだったからだろ」
一蝶「許緒様だけではありません。呂布様に霞様、他にも大勢明らかに好意を
寄せている女性が居るんですよ?それなのに手を出さない、そんなこと聖人でも無理です。
つまりは一刀様の性対象は女性では無いということになる、つまりは男色」
獅堂「、、、妙に説得力があるのが嫌だな。だが、それは間違えてるよ。あいつは間違えなく女好きだ」
一蝶「どうしてですか?」
獅堂「なんかそんな気配がするからだ」
一蝶「気配ですか?」
獅堂「ああ」
獅堂「それに今まで手を出さなかったのはそいつらを裏切んなきゃならなかったからだろ?
手を出した女を捨てられるほどあいつは出来ちゃいねーよ」
一蝶「言われてみればそうですね」
一蝶は獅堂の言葉に納得したように頷く、するとそこに
逆狗「こんな所で、まだ飲んでたのか」
逆狗がやって来た
獅堂「良いだろ別に」
逆狗「まあ、良いんだけどな。それより今日は風呂の日だぞ。行かなくていいのか?」
一蝶「そういえばそうでしたね。忘れていました」
獅堂「風呂か、、入ったら酔いが覚めちまうし。もう少し後にすっかな」
逆狗「獅堂は嫌いなのか?風呂」
獅堂「嫌いじゃねーけど好きでもねーよ」
逆狗「そうか。どっちでも良いんだけどな。
それにしても主といい、お前達といい、風呂の日ぐらい覚えていた方が良いぞ」
獅堂「アイツも忘れてたのか?」
逆狗「ああ、仕事をしてて忘れてたみたいでな。さっき伝えたんだ」
一蝶「さっき、伝えた?じゃあ一刀様は今、、」
逆狗「風呂に入ってるんじゃないか?」
一蝶「 ピキピキーン! 」
獅堂「っっ、」
一蝶「じゃあ、行かなければ!」 ダッ
獅堂「待て!一蝶!」 ガシッ
一蝶「何ですか?獅堂、肩から腕を離してください!」
獅堂「離せるか!テメー風呂に行かせるわけにはいかねーんだよ」
一蝶「貴方に私がお風呂に入るのを止める権利はありません!」
獅堂「お前からアイツを救う義務はある!」
一蝶「獅堂、私たち友ですよね?」
獅堂「ああ、だから止めんだよ」
一蝶「、、、、、、」
バチバチ
獅堂「、、、、、、」
逆狗「何やってんだ?お前ら」
一蝶「そうですか。やっぱりあなたは」
獅堂「なんだよ?」
一蝶「一刀様のことを愛しているんですね!だから、他の者に一刀様の体を見られたくないんですね!」
逆狗「なっ、、、、」
獅堂「変なこと大声で言ってんじゃねー!」
逆狗「、、、、そうなのか?獅堂」
獅堂「違げーよ!」
逆狗「安心しろ。このことは主には言わない、絶対に」
獅堂「違うって言ってんだろ!俺は女の方が好きだ!」
一蝶「スキありです!」 ダッ
獅堂「なっ、しまった」
一蝶「駄目ですよ獅堂。あれぐらいで心を乱されては」
獅堂「待て!」
一蝶「ふふははは!もう誰も、私を止めることなど出来ません!いざ、理想郷へ!!」
獅堂「酒か?酒のせいで理性を失ってんのか?それとも素でああなのか!」
逆狗「だから、何やってんだよ?」
獅堂「おい!逆狗、俺達も風呂場に行くぞ!」
逆狗「酔いが覚めるから行かないんじゃないのか?」
獅堂「酔いなんてもう覚めてる!それより急がないと色んなもんが壊れるぞ!」
逆狗「色んなものって何?」
獅堂「職場の人間関係とか友人との接し方とか、一刀の心とか色々だよ!ともかく行くぞ!」
逆狗「あっああ、分かった」
休憩終了、本編突入します
その日、君主である一刀を始め、将にから部隊長に至るまでが集められ軍議が行われていた
一刀「風、今の状況は」
風「 ぐうぐう 」
斗詩「(風様、起きてください)」 コソコソ
風「おお!」
一刀「まったく、状況は?」
風「ええとっ、治安の方は凪ちゃん達の報告を」
一刀「凪」
凪「はっ、町の治安については問題はありません」
一刀「そうか、ご苦労さま」
凪「はい!」
一刀「他はどうなんだ?」
風「税収も安定してますし、町の整備も終わりましたし。問題はないのです」
一刀「なら、南蛮への進行は可能か?」
風「問題ありませんねー」
一刀「麗羽、異論は?」
麗羽「ありませんわ」
一刀「なら、次に軍部」
音々「はいですぞ。部隊の編成。武器、防具の支給は終わっていますぞ」
一刀「兵の徴錬は?」
音々「うっ、、全ての兵はまだ終わってないのです」
一刀「恋、終わって無いのか?」
恋「、、、、、、 コクッ 」
一刀「、、、そうか」
音々「ちっ違うのです!終わっていないのは新しく入って来た兵達で、、
建国当初に入った者たちの徴錬は完璧なのですぞ!」
一刀「なら、南蛮への進行は可能か?」
音々「問題はありませんぞ」
一刀「恋、異論は?」
恋「 フルフル 」
一刀「わかった。みんなご苦労だったな」
一刀は集まっている全ての者に微笑みながらそう言った
そして一刀は静かに、はっきりと喋り始める
一刀「準備は全て終わった。これより、南蛮への進行を行う」
麗羽「、、、、」
恋「、、、、」
一刀「俺は南蛮の統一も共生も望まない。ただ、支配のみを目指す」
小蓮「、、、、」
明命「、、、、」
一刀「なるべく平和的にことを進めようと思うが、それが無理だった時は、独善を捨て、独悪をなす」
真桜「、、、、」
沙和「、、、、」
一刀「武力による侵略を行う。認めさせる、南蛮にこの俺を。服従してもらう、我が国に」
一刀「これは始まりだ、俺が天座へ至る為の道の。故に独善を捨て独悪をなせ、我が大義の名の元に」
「「「「「「御意」」」」」」
一刀「音々、進軍の準備を始めてくれ」
音々「わかっているのです。すぐに全軍の「いや、全軍は要らない」、、っへ」
一刀「南蛮に行くのは俺と音々、あとシャオだけで良い」
音々「なっなにを言ってやがるのです!そんなの無謀すぎますぞ!」
一刀「南蛮と戦うのは可能なんだろ?」
音々「それは恋殿や他の将や部隊を動かした場合で」
一刀「兵はまだ徴錬が終わって無い新しい者達を連れていく。良い経験になるだろう?」
音々「そんなのわざわざ死にに行かせるようなものなのです。そんなこ「音々」、、なんですか」
一刀「これは提案じゃない。命令だ」
音々「なっ、、っっ、、ですが、」
一刀「音々」
音々「、、、、、本当に、、それで」
一刀「ああ、勝てるさ、必ず。信じてくれ、俺を」
音々「わかったのですぞ、、」
一刀「良い子だな。音々」
音々「うう~。子供扱いはするなです!!」
そうして、天による南蛮への進行が始まった
南蛮進行中、一刀達
音々「むー」
一刀「、、、、」
音々「むむむーーー」
一刀「はあ、そんなに不服だったのか?」
音々「当たり前なのです!」
一刀「信じてくれるんだろ?」
音々「そうですが、、やっぱり新兵での進行など、自殺行為ですぞ」
一刀「大丈夫だ」
音々「恋殿を連れてくれば良かったのです。うぅー」
一刀「城を空にするわけにはいかないだろ?劉備達もいるんだ」
音々「そうですが、、、なら、せめて他の将を」
一刀「心配性だな、音々は。シャオ、何か言ってやってくれ」
小蓮「そうだよね。一刀を疑ってるわけじゃないけど、ちょっと不安だよ。シャオ」
一刀「お前もか。、、今、本当に脅威なのは南蛮じゃなく蜀だ。城の守りは厚い方がいい」
小蓮「でも、明命は連れてきた方が良かったと思うな。得意だよ、こういいう所」
一刀「明命はウチで一番速く動けるから連絡役に城に残っていて欲しかったんだ」
音々「まあ、それは妥当な判断ですな」
一刀「それに、、、」
小蓮「それに?」
一刀「南蛮制圧に明命ほど適していない奴は居ないんだよ」
小蓮「適して無いって、役に立たないってこと?」
一刀「ああ、相性が最悪なんだ」
音々「そうなのですか?」
一刀「行けばわかるよ」
南蛮進行中、居残り組
恋「、、、、」
風「 ぐうぐう 」
恋「風、」
風「おお! なんですかー」
恋「音々、ずるい。恋も一刀と行きたかった」
風「むー。しかし、お兄さんの命令ですし」
恋「最近一刀、冷たい」
風「そんなことないと思うのですが?」
恋「最近、、恋と遊んでくれない」
風「お兄さん、忙しかったですからねー」
恋「、、、、、誰のせい?」
風「はい?」
恋「恋と遊んでくれないの、、、、ダレノセイ?」
風「とりあえず、、風では無いのです」
恋「ジャア、、ダレ?」
風「 ぐう ぐう 」
恋「寝ちゃった?風」
風「 むにゃ むにゃ 」
恋「、、、寝ちゃった」
麗羽「こんな所で何してますの?恋さん、風さん」
恋「麗羽、、風、寝ちゃった」
麗羽「はあ、まったく、一刀さんが私達を信頼して城を任せてくれたというのに何をやってますの」
恋「一刀、信じてる?」
麗羽「ええ、そうでなければ城を任せたりしませんもの」
恋「一刀、恋も信じてる?」
麗羽「当たり前ですわ。恋さんはこの私、右大臣であるこの私と同等の地位を与えられているのですから」
恋「そっか、、♪」
麗羽「恋さん。嬉しいことは笑った方がいいですよ」
恋「笑う?」
麗羽「ええ、おーっほっほっほ! ですわ」
恋「おーほほ?」
麗羽「なにか、、違いますわね?」
恋「??」
風「 ぐう ぐう 」
南蛮進行中、南蛮
??1「みぃさまー!てんのくに、が攻めてきたのにゃー」
??2「てんのくに?どこにゃそこ?」
??1「さあ、しらないにゃ」
??3「わからないにゃ」
???「てんは最近できた新しい国だじょ」
??1「みぃさま、知ってるのにゃ?」
美以?「当たり前にゃ。みぃは南蛮大王だらか知っているのにゃ」
??2「さすが、みぃさまにゃ!」
??3「みぃさま。すごいのにゃ」
??1「みぃさま。どうするのにゃ?」
美以?「決まっているじぇ、出陣するのにゃ。てんの国を倒して、てんをみぃの領土にするのにゃ!」
??1「出陣するのにゃ?」
美以?「出陣にゃ!行くじょ、トラ、ミケ、シャム」
トラ?「しゅつじんにゃ!」
ミケ?「しゅつにんにゃ!」
シャム?「しゅつしゅつにゃー」
一刀達は南蛮に到着していた
一刀「さてと、どうするかな」
小蓮「どうするって、策はあるんでしょ?」
一刀「ああ、ある」
小蓮「なら何悩んでんの?」
一刀「策はあるが、猛獲が出て来てくれないと使えないんだ」
小蓮「ふーん。待ってれば出て来るんじゃないかな?」
一刀「まあ、そうかもな」
そんなことを話していると兵が一刀達の元にやって来た
兵士「鳳薦様!」
一刀「どうした」
兵士「はい、実は何か妙な者たちが此方に向かって来ているのですが、、」
小蓮「妙って、南蛮の兵じゃないの?」
兵士「はあ、あれが南蛮兵なのでしょうか?」
一刀「来たようだな、猛獲」
兵士「あれが猛獲ですか?」
一刀「たぶんな。迎撃はいい、こちらに向かうように仕向けろ」
兵士「はっ、わかりました」
小蓮「一刀、戦わないの?」
一刀「ああ、なるべく平和的に終わらせる。なるべくな、、」
小蓮「そっか。頑張ってね♪」
兵士「きっ来ました。何かが」
兵士の声と共になにかが一刀達の元に近づいてきた
猛獲「にゃー!」
兵士「、、、、、あれが猛獲?」
兵士「いや、猫だろ」
小蓮「猫だよ」
音々「猫ですな」
猛獲「なっ、みぃは猫じゃないにゃ!」
小蓮「でも、にゃあって言ってるじゃん」
音々「やっぱり、猫ですな」
猛獲「猫じゃないにゃー!」
小蓮「 にゃあ にゃあ♪ 」
猛獲「真似するにゃー!」
一刀「そこまでだ。小蓮」
小蓮「はーい」
一刀の言葉で小蓮は後ろに下がり、一刀が猛獲と話し始める
猛獲「ううー、みぃを馬鹿にして!もう絶対ゆるさないにゃ!」
一刀「猛獲、落ち着け。俺はできれば戦いたくないんだ」
猛獲「許さないって言ったにゃ!」
一刀「なら戦うか?兵はこちらの方が多いぞ?」
猛獲「うっ、そうなのにゃ?」
一刀「そうだ。だが、戦えば双方に被害がでる。だから、話し合いで終わらせないか?」
猛獲「、、、わかったにゃ、話し合ってやるのにゃ。で、お前は誰ににゃ?」
一刀「鳳薦、天の国の王だ」
猛獲「王様なのかにゃ、ならみぃと一緒だにゃ」
一刀「そうだ」
猛獲「で、なにを話し合うにゃ?」
一刀「まずは確認だが、猛獲、領土を明け渡す気はないか?」
猛獲「ないにゃ。南蛮はみぃの領土にゃ」
一刀「そうか。なら、戦うしかないな」
猛獲「そうだじょ」
一刀「だが、兵の被害は抑えたい。それはお前も同じだろ?」
猛獲「まあ、そうにゃ」
一刀「だから、俺とお前が戦うってのはどうだ?それなら兵への被害はない」
猛獲「直接対決かにゃ?」
一刀「そうだ」
猛獲「うー、まあ良いじぇ。でも何で戦うのにゃ?」
一刀「そうだな、何で戦うかは交互に決めよう。
それを七回繰り返して多く勝った方が勝ちってのはどうだ?これなら公平だろ」
猛獲「まあ、それなら公平にゃ」
一刀「ああ、公平だ。先に何で戦うかは俺が決める。いいか?」
猛獲「まあいいじぇ」
一刀「そうか、ありがとう猛獲。、、相変わらず素直な奴だ」
猛獲「にゃ?」
天国王 対 南蛮大王 第一回戦
トラ?「みぃさまー、がんばるにゃー」
ミケ?「がんばってにゃー」
猛獲「おお、がんばるにゃ!最初は何で戦うにゃ?」
一刀「最初はこれだ」
そういうと一刀は懐からあるモノを取りだした
猛獲「なんなのにゃ、それ?桃色できれいだにゃ」
一刀「紙を花の色素で染めたモノ、折り紙だ」
猛獲「おりがみ?」
一刀「ああ、これをこうして折っていくと」 オリオリ
猛獲「どうなるのにゃ?」
一刀「ほら、完成」
猛獲「おお、鳩だにゃ!」
トラ?「ちがうにゃ、カモだにゃ」
ミケ?「あひるにゃ!」
シャム?「スズメだにゃ」
一刀「、、、鶴なんだけどな」
一刀「じゃあ、猛獲。これを俺よりうまく折れたらお前の勝ちだ」
猛獲「そんなの、みぃは折り方知らないにゃ」
一刀「教えてやるよ」
猛獲「ほんとにゃ!」
一刀「ああ、ここをこう折ってだな」
猛獲「こうにゃ?」
一刀「そうだ。次はここを、、」
トラ?「みぃさまだけずるいにゃ!トラもやりたいにゃ」
ミケ?「ミケもー」
シャム?「やりたいにゃ」
猛獲「だめにゃ、今はみぃが教えてもらってるのにゃ」
猛獲達は楽しそうに折り紙を折っている、それを見た兵士が小蓮に聞く
兵士「あの、いいのですか?あんな勝負で」
小蓮「なに?一刀を疑ってるの?」
兵士「そっそういうわけでは」
小蓮「あはは♪冗談だよ」
兵士「はっはあ」
小蓮「大丈夫だよ。一刀が大丈夫って言ったんだもん」
兵士「そうですか。、、、そうですね」
小蓮「うん」
猛獲「できたにゃー」
トラ?「でも、なんか変にゃ」
ミケ?「こっちの方がうまいにゃ」
シャム?「みぃさま、ぶきようにゃ」
猛獲「確かにほうせんの鳩の方がうまいにゃ」
一刀「鶴なんだけどな、、まあいい。この勝負は俺の勝ちで良いか?」
猛獲「ああ、いいじょ」
一刀「なら、次の勝負は?」
猛獲「次はかくれんぼにゃ!時間内に隠れたみぃたちを見つけられたら勝ちにゃ」
一刀「わかった」
第一回戦 折り紙対決 一刀勝利
第二回戦突入 かくれんぼ対決
第二回戦 かくれんぼ対決 猛獲勝利
一刀「負けたな、、」
猛獲「次はなにするにゃ?」
猛獲は楽しそうに尋ねる
一刀「そうだな。じゃあ、次は、、、」
小蓮「ねえ、音々。いつから気づいてた?」
音々「最初からです。じゃなきゃこんな馬鹿な策認めませんぞ」
小蓮「そっか。シャオと同じだね♪」
音々「まったく、騙すなんて。相変わらず性格が悪いのです」
そう、この勝負始まった時から一刀の勝利が決まっていた。
交互に勝負内容を選ぶのだから自分の選んだ勝負では勝てる、
だから六回までは勝敗は拮抗する、
そして勝負を決める七回目の勝負内容を決めるのは、、、順番的に一刀である
第三回戦 パズル対決 一刀勝利
第四回戦 ぷにぷにの実探し 猛獲勝利
第五回戦 囲碁勝負 一刀勝利
第六回戦 木登り対決 猛獲勝利
そして
第七回戦 武術対決 一刀勝利
一刀「さて、俺の勝ちだな。猛獲」
一刀は刀を納めながらそう言った
猛獲「ううー、ほうせん強すぎにゃ。速過ぎて見えないにゃ」
一刀「四対三、猛獲お前の負けだ」
猛獲「まっ負けたにゃ、、、って待つにゃ!よく考えればほうせんの方が一回多く勝負を選べるにゃ!」
一刀「気づいたか」
猛獲「ずるいにゃ!ズルしたからみぃの負けは無しにゃ!」
一刀「約束を破るのか?」
猛獲「うっ、そっそっちがズルしたのがわるいのにゃ!」
一刀「そうか、、、なら仕方ないな」
その瞬間、一刀の気配が変わった。それは猛獲にも伝わる
猛獲「なっ、、なんにゃ」
一刀「本当は、平和的に終わらせたかったんだがな」
そう言うと一刀は納めていた刀を抜く
猛獲「(ちがう、、にゃ。さっきまでのと、、な、んでにゃ)」
猛獲が負けを認めなかったのは、一刀の策に気づいたからもあるが、
本当は、もっと遊びたかった。楽しかったから折り紙というモノを教えてもらうのも
かくれんぼも、木登りも、楽しかった。もっと遊びたかった
だから、負けを認めない。そうすれば、、遊んでくれると思ったから
猛獲「みぃは、、、だってにゃ、、にゃ、」
一刀「、、、、、」
だが、その願いは届かない。当然だ、すでに袂は開かれた。
もう一刀にとって猛獲は敵であり、倒さなければならない相手、そんな者に優しさなど、与える筈が無い
その場を包む空気は変わる
さっきまでの笑い声が嘘であったかのように猛獲達の表情は凍りつき、涙ぐんでいる
だが、それは猛獲達がだけが感じる恐怖ではなかった
兵士「(何を俺は恐れているんだ、、味方だろ、鳳薦様は。いや、あれは鳳薦様なのか?
違いすぎる、、、さっきまでとは、あれが俺の知ってる鳳薦さまなのか?)」
一刀が放つは覇気などという高尚なものではない、闘気などよりは遥かに静か
静寂、血も骨も、魂までも凍らせる。冷気、、、霊気
それはただ、人に恐怖を与えるモノ
小蓮「一刀だよ」
兵士は小蓮の言葉で我に帰る。だが、満足に言葉を発することすらできない
小蓮「優しいのに、優しくない。怖いよね?」
兵士「、、、はい」
小蓮「でも、あれがシャオ達の王。だから、だめだよ裏切ったりしたら。一刀、怒るから」
兵士「はい、、わかっています」
小蓮「(これで良いんだよね。怖がられて、恐れられて、一刀)」
猛獲「どうしてにゃ、、みぃたちは何も悪いことなんてしてにゃいのに。どうしておこってるのにぁ」
一刀「悪いことをしていない?傷つけただろ、南方の民を」
猛獲「でもそれは、、」
一刀「そうだ。悪いことじゃない、王が領土を欲しがるのは当然だ。俺もやっていることだしな」
猛獲「、、、、、」
一刀「略奪も生活の延長線上でやったこと、そこに悪意はなかった。知っているさそんなことは」
猛獲「なら、なんで怒ってるのにゃ、、、」
一刀「敵だからだ。俺は敵に向ける優しさなど持ち合わせてはいない」
猛獲「みぃが、、敵だからにゃ」
一刀「ああ、だから。お前の行った事を、悪と呼び裁こう。俺の独善で」
刀を向ける、怯える猛獲に躊躇などすることはなく
猛獲「、、みぃはそれでいいにゃ。だからトラたちは、、トラたちは助けて欲しいにゃ」
猛獲は懇願する。あの時見た、一刀の笑顔を信じながら
一刀「駄目だ。背負って貰う俺に従わなかったその罪は、全員に」
猛獲「おねがいにゃ!おねがいにゃ、、」
一刀「お前の願いを聞き届けてやる理由など無いだろう?」
だがそれも、叶わぬ願い
一刀「罪には代価を。これは俺の独善だ、恨んでくれて構わない」
猛獲「、、、、、」
一刀「それでも友を救いたいなら。猛獲、お前が、、、俺のモノになれ」
猛獲「にゃ、、」
猛獲はその言葉を聞き、顔を上げる
一刀「俺への隷属、そして天による支配を受け入れろ。そうすれば、許してやる」
猛獲「ほんとうにゃ、、ほんとうに、だれも」
一刀「殺さない、傷つけない。いや、守ってやる。我が国に入るのなら南蛮を、お前達を」
猛獲「、、、、」
一刀「だから、、」
そう呟くと一刀は猛獲の頭に手を置き、その手を降ろしながら頬を撫でる
一刀「これが最後だ、頷いてくれ、美以。じゃなきゃ俺はお前を、、」
その時、猛獲は確かに見た。、、一刀の頬をつたう、涙を
猛獲「、、、」
一刀は立ち上がりそして問いかける、そこに居る全員に聞こえるように
一刀「南蛮大王猛獲、俺に仕えろ」
猛獲「、、わかったにゃ。みぃは、ほうせんのになるにゃ」
一刀「良い子だ。美以」
美以「にゃあ」
美以の投降の後、退却準備を始めていた
音々「わかってやがるのですか。猛獲を受け入れるということがどういうことか」
一刀「わかっている」
音々「南方の民は南蛮を恨んでいるのですぞ!なのに」
一刀「音々、俺は救うと言ったんだ。なら救うさどんな手を使ってもな」
音々「、、、、」
一刀「このことに異を唱えるということは、俺に逆らうということは何より重い罪だと思わないか?」
笑いながら、一刀はそう言った
音々「邪悪な笑みですな」
一刀「音々、天の国の軍師なら背負って見せろ。悪も善も」
音々「わかって、いるのです」
明命「一刀様!」
その時、明命が一刀の元へとやって来た
一刀「明命、何かあったのか?」
明命「えっえっと、涼州からの使者が来たので風様が至急戻ってきて欲しいと」
一刀「そうか、ご苦労。、、、動いたか、未知数が」
明命「未知数?なんのことですか?」
一刀「いや、何でも無い。音々、俺は先に戻っている。指揮権はお前に任せるぞ」
音々「了解ですぞ」
一刀「馬騰、初めてだな。お前と会うことになるのは」
後書き
前半は休憩です。後悔はありません(キッパリ)
後半は本編、南蛮侵略と言いながら戦闘シーンは無し
、、美以達が戦う姿が思い浮かばなかった、、
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真恋姫無双夜の王第22話、
第21話の続きです