あたしは今、六課であてがわれたなのはさんとフェイトさんの部屋に来ている。といってもフェイトさんは部屋にはいない。なのはさんの過去の話を聞き、なのはさんに泣いて謝った後、しばらくなのはさんの腕の中で泣いて落ち着きを取り戻しそろそろ部屋に戻って寝ようと思ったら、なのはさんからこの後、部屋にきてほしいと言われたからだ。
あたしとしてはあんなことがあった後なので気まずかったのでどうしようかと思ったのだが、なのはさんがどうしてもと言うのでお邪魔することにした。なのはさんはお茶をいれてくれている。なのはさんはあたしに何の用があるというのだろか。
「はい、ティアナ。そんなに緊張しなくても大丈夫だよ」
「すみません。ただ、何のお話があるのかなと思いまして。やっぱりさっきまでの続きですか?」
「違うよ。さっきまでの話はあれでおしまい。ここに呼んだのはそういう話じゃなくて個人的にティアナに聞いて貰いたいことがあるからなの」
さっきまでの話じゃなくてあたしに聞いてもらいたい話?なのはさんの様子を見ていると仕事関係の話ということではなさそうだがそうなるとさっぱり見当もつかない。なのはさんはさっきから深呼吸をしたり、顔を赤くしたと思ったら急に下を向いたりしている。
「よし。ティアナ、これから言うことをしっかり聞いてもらいたの……」
「はい、わかりました」
先程から様々な表情を見せていたなのはさんが真剣な表情で言ってきたので余程重要な話なのだろうと思い、気を引き締める。
「私、高町なのははティアナ・ランスターのことが好きです。私と付き合ってもらえますか?」
「……はい……?」
そして、彼女の口から出てきたのは予想外すぎる言葉で何を言われているのか理解できなかった。誰が誰を好きだというのだろうか。なのはさんがあたしを?などと混乱していると、
「ティアナ、どうかな?あんなことがあった後にこんなことを言うのはどうなんだろうって思ったんだけど、やっぱり何か切り出すきっかけがほしかったから。そうじゃないとずっと言えないような気がして」
「突然すぎて何がなんだか理解出来ないんですけど、……先程のことは本当ですか?」
「やっぱりそうだよね。すぐに理解できなくてもしかたないと思う。でも、さっきのことは本当だよ。私はティアナのことが好きなの」
「失礼ですが、どうしてあたしのことをって聞いてもいいですか?あたしは貴女の言うことを聞かずに無茶したり、貴女のことを信頼しきれていなかったのに」
もう一度なのはさんの言葉を聞いてさっきのことは本当なんだと理解できた。しかし、そうすると何故なのはさんがあたしを好きなのかがわからなかった。なので、失礼なことと承知しながらも理由を聞いてみた。
「ううん、ティアナがそう思うのも当然だと思う。どうしてかって言われると上手く説明できないんだけど、この六課を作るときにフォワード候補ということでティアナの写真を見てとっても綺麗な子だなって思ったの。そして、救助隊や六課で実際に頑張っているのを見てこの子の力になりたい、この子には夢を叶えてほしいって他の子に対してより強く感じるようになった。最初はポジションが同じだから入れ込んじゃうのかなって思っていたんだけど、そうじゃなかったんだって気づいたの。現場や模擬選とかで無茶したしたときにいつもよりショックだったのも、他の子より入れ込んじゃったのもティアナのことが好きだからって」
「そんな、あたしなんて何もないのに」
「ほら、言ったけどそういうふうに自分を卑下するのはティアナの悪いところだよ。ティアナは何もなくなんてないよ。ティアナの魔法はこれからもっともっと強くなるし、一生懸命なところもいいところだよ。それで無茶しちゃうところは直していけないところだけどね。それに優しいところもね。スバルに色々きついこと言ったりしてるけど、きちんと手伝ってあげたり面倒をみてあげたりしてる」
なのはさんの話を聞いて、なのはさんは真剣なのだと改めて思った。もともと冗談だとは思っていなかったのだけど。ただ、それはあたしもしっかりとした答えを出さなければいけないということだ。そうでなければあたしなん……あたしに告白してくれた彼女に失礼になってしまう。あたしはなのはさんのことをどう思っているのだろう。スバルのあこがれの人。19歳でオーバーSランク、あたしがどんなに頑張っても届くことのない世界に住んでいる人。そんな人にあたしのことなんてわかるはずがないというのが初めて会ったときの気持ちだ。それは六課で生活していても続いた。
しかし、あの過去の話を聞いて今までのなのはさんの教導もあたしたちのことをしっかりと考えて組まれたものだということが理解できた。そして、それが理解できなくて教えを無視した行動をとったあたしのことをきちんと考えてくれていた。本当に今ならあの教導がどんなに考えて作られたものかもわかる。今までもあたしには届かないと思いながらもなのはさんのように強くなれたらと思っていた。当然それは魔法に関してもそうだが、それ以外でもなのはさんはあたしとは比べ物にならないくらい優れているから。あたしはなのはさんのことが好きだったのではないだろうか。だから、あたしのことをわかってほしかったからあんな無茶をして彼女をがっかりさせてしまったのではないだろうか。
「ティアナ、返事はいまでなくても全然大丈夫だから」
なのはさんは、不安そうにそう言ってきた。当然のことだ。しかし、あたしもなのはさんのことが好きだということに気づいたのだからそのことを早く彼女に伝えなければなれない。
「いえ、あたしもなのはさんのことが好きです。ぜひお付き合いさせてください」
「本当に?私に気を使ってとか、これから気まずくなるのが嫌だからとかそんな理由じゃない?」
「違いますよ。そんな理由で受けたりするほどいい加減ではありません。告白されてあたしはなのはさんのことをどう思っているのか考えました。そして、あんなことをしてしまったのも全部好きな貴女に自分のことをわかってほしい、という気持ちだとわかったんです。貴女のことが好きだからということが」
「嬉しいな。ティアナも私のことを好きって言ってくれて。ティアナ、今日はフェイトちゃんは別のところで寝るみたいなの。なんか気をつかわせちゃったみたい。だから、今日はこの部屋で一緒に寝てくれる?」
あたしはなのはさんの言葉に頷くとこの夜はなのはさんとお互いのことを話し合った。
end
お読みいただきありがとうございます
捏造しまくりですみませんorz
Tweet |
|
|
1
|
0
|
追加するフォルダを選択
なのは×ティアナです
かなり捏造入ってます
ほんとうに下手なので、それでもいいという方はよろしくお願いします