これは「ハートキャッチプリキュア!」本編の第27話~第31までの間に起こったこの作品オリジナルの出来事です。
それは8月に起こったことである。
「♪~~♪~~♪」
リュックサックを背負った一人の青年が、自転車である街に向かっていた。
「ふう~」
青年は街の境目辺りにまでやって来たところで一息ついた。
「ここはっと……希望ヶ花市か……」
青年がその街の市を確認する。
「とりあえず、街に入ってみるか」
青年は再び自転車を動かし、希望ヶ花市に入っていった。
「特に変哲もない街……うん?」
青年は街に入ってある異変に気付いた。
それは街のところどころが破壊された跡があり、それを修復作業があった。
「なんだこりゃ?」
青年は少し不審がった。
いくら建物の破壊はあっても、ここまで破壊された跡は普通ない。
「どうすればこんな破壊……まさか……」
青年はその様子を見ながら、少し街はずれの方に向かう。
街はずれにさしかかった時であった。
「うわ! 変な人!」
「うん?」
青年は変な声を聞き、自転車を安全な場所に止め、声のする方へと走っていった。
青年はその声の主らしき人物の男を見つける。
その声の主は一人の不審な女性を見て、驚いた様子であった。
青年は安全など諸々のため、茂みに身を隠し、会話の様子を見る。
「心の花よ、出てきてーーーー!」
「うわあああああああ!」
(何!?)
青年は驚いた。
それはその怪しい女が何か呪文か何かの声をかけ、ポーズを取った直後に男の体が光り出し、光が消えたと同時に男の姿が消え、クリスタルとクリスタルの下には小さい球体が付いていた。
青年はそのクリスタルに花、球体には先ほどまで居た男が小さくなって入っていたことに気付く。
(何だあれは?)
「これはいらないわね」
女が球体を外し、クリスタルだけのものを手に取る。
(人はいらない? 狙いはあの花か?)
女は自分の近くにあったバールを見つける。
「デザトリアンのお出ましよ~」
(デザトリアン?)
女はクリスタルとバールを合体させ、光だす。
するとその光が消えるとそこには巨大なバールの怪物が現れる。
「ぬおおおおおおおお!」
(怪人! いや、あれは怪物が正しいか?)
青年はその一部始終を見る。
(どうする? 出て行くか?)
青年が出て行こうとした時であった。
「サソリーナ!」
(うん?)
青年は少女の声が聞こえる。
その声の主は確かに少女であり、声を発した少女の他にも二人の少女と三匹の未確認生物がいた。
(あの子達はいったい……そしてあの小さな生き物は……)
青年は茂みの中から一部始終を見る。
少女達はどこからかよく分からないアイテムを取り出す。
小さな生き物達が首にかけてある首輪のようなものから小さいメダルサイズのような色のついたものを出す。
「「「プリキュア、オープンマイハート!!!」」」
三人はその場で光り出し、光が消えると三人の姿が完全に変わっていた。
(姿が変わった! まさか……)
「大地に咲く、一輪の花! キュアブロッサム!」
「海風に揺れる一輪の花! キュアマリン!」
「日の光浴びる一輪の花! キュアサンシャイン!」
「「「ハートキャッチ、プリキュア!!!」」」
(プリキュア? 変身ヒーローとかヒロインとは思ったがあれはプリキュアと言う名前なのか……)
青年はプリキュア達とサソリーナと呼ばれた女性、そしてデザトリアンの戦いを一部始終を見る。
プリキュア達はデザトリアンを浄化させ、サソリーナは消えて撤退し、クリスタルを男の入っている球体に触れさせ、男を元に戻した。
プリキュア達は変身を解き、元の姿に戻りその男を介抱した。
その様子を完全に見ていた青年は……。
(………プリキュアか……。しかし、街の破壊された様子はあいつのせいなのは分かった。
ああいうのは必ず組織で動いているから仲間がいるはずだ。
俺も…………俺も戦える力が欲しい。……となると……少し一か八かだが、やってみるか……)
青年はある覚悟を決めて、その場を去った。
それから数日後。
「ふぅ~」
青年は人外れの場所に立っており、手に何かを握りしめて、自転車を近くに止めていた。
「まだかな……」
青年はあるものを待っていた。
「あら~」
その青年の前にはサソリーナが現れた。
「(来た!)誰だ!」
「私の事なんかどうでもいいわよ~」
サソリーナの目が光る。
「いい感じに心の花がしおれているわね」
(よし!)
「心の花よ、出てきてーーーー!」
「うわああああああああああ!!」
青年は心の花を取られ、クリスタルに閉じ込められた。
サソリーナはいつものように球体を外し、ある物を見つける。
それは青年が手に持っていた改造フィギュアであった。
「デザトリアンのお出ましよ~」
クリスタルとフィギュアを合体させて、デザトリアンを生み出すが……。
「うらあ!」
デザトリアンは生み出されたと同時にサソリーナを拳で攻撃しようとしたのだ。
「な、何?」
「残念だったな」
デザトリアンは声を発する。デザトリアンが声を発するのはいつものことだが、その声はいつも子供っぽい声だが、このデザトリアンは違う。
このデザトリアンの声は先ほどの青年の声、そのものであった。
「俺はお前に心の花を取られる瞬間、俺は自分の心の花にしがみついたんだ!」
「何ですって? だけど、そんなことできるわけ……」
「大方、今までの人間は突然のことでそんなこと出来なかったんだろう。
だが俺は違う。俺は自分の力で心の花を枯らすようにしてお前をおびき寄せ、そしてこの姿になるように仕向けたんだ。
そして俺は確固たる意志がある! それが俺をデザトリアンになっても俺の意志を残したんだ! いくぞ!」
青年デザトリアンはサソリーナと戦う。
その戦いの中、変身したプリキュア達がやって来る。
「「「やあああああああ!!!」」」
「ぐわあ!」
プリキュア達は青年デザトリアンに向かってキックを当て、青年デザトリアンは吹き飛ばされる。
「デザトリアン、そこまでです!」
「ま、待て!」
青年デザトリアンが手を前にして、待って欲しいポーズを取る。
「待たないよ!」
「待ってくれ!」
「ちょっと待って、マリン」
キュアサンシャインがマリンを止めようとする。
「どうしてよ?」
「あのデザトリアン、いつもと声が違う」
「声?」
「気付いてくれたか」
青年デザトリアンは手を引く。
「その球体をよく見てくれ」
「ああー!」
小さい生物の妖精達は球体を見て驚く。
「人が入ってないですー!」
「人が入ってない?」
「その人は今、このデザトリアンになっている俺だ」
「でも、どうしてそんなことに?」
「俺が自分からそうするようにしただけだ。事情は後で説明する。今はそれより……」
青年デザトリアンはサソリーナの方を見る。
「あいつを倒すことだ!」
青年デザトリアンはサソリーナとの戦いを続け、そこにプリキュア達も加わる。
しかし……。
「ぐわっ!」
青年デザトリアンは突然膝を突く。
「どうしたんですか?」
「体が……まさか……」
「そりゃあ、そうよ。生身の人間がデザトリアンになったのよ。体が耐えられるわけないじゃない」
「やはりそう言うことか……」
「だ、大丈夫ですか?」
キュアブロッサムが青年デザトリアンに近づこうとする。
「来るな……。それよりも俺を浄化しろ」
「え?」
「俺を浄化しろ。俺に考えがある」
「考え?」
「ああ、いいから早く!」
「わ、分かりました!」
三人はフラワータクトやシャイニータンバリンを取り出し、青年デザトリアンに向かってキュアサンシャインはプリキュア・ゴールドフォルテバースト、キュアブロッサムとキュアマリンはプリキュア・フローラルパワー・フォルティシモを青年デザトリアンに当てる。
「「「はあああああああああ!!!」」」
三人はそれぞれの武器を回そうとすると……。
「俺が入るべき球体を俺に向かって投げろ!」
「はあああああ!」
キュアサンシャインが球体を青年デザトリアンに向かって投げ、青年デザトリアンはそれを受け取り、近くに置いてあった自身の改造自転車を掴む。
「回せ!」
「「「はあああああああ!!!」」」
三人は武器を回す。
青年デザトリアンは浄化された。
そして浄化の光が終わるとそこには一人の人物が立っており、その近くにはバイクが置いてあった。
「あれは……」
その人物は先ほどのデザトリアンを小さくして、怪物の顔ではなく、どこかのヒーローのような仮面をしていた。
そのヒーローのような姿は近くに落ちていたフィギュアそのものであった。
「成功だ……」
「な、なんなのよ! あれ!」
サソリーナは大いに驚いた。自身が生み出したデザトリアンがあそこまで姿を変えるのを見たことが無いのだ。
「あの……あなたは……」
キュアブロッサムが恐る恐る尋ねる。
「俺か?」
その声は先ほどの青年のものであった。
「その声……」
「そう。さっきまでデザトリアンになっていた俺だ」
「その姿は……」
「俺が望んだもの。そう、今の俺は……。
闇を駆け、悪を滅ぼす悪の戦士、その名も……『仮面ライダーD』!」
その仮面ライダーDの姿はフィギュアの姿のまんまである。
顔はよくある悪魔のような造形をし、首には黒いマフラー、体は昭和ライダーのような肉体。
腰には蓋のしてある風車の付いたベルトがあった。
「でも悪を滅ぼすのに、なんで悪の戦士なの?」
キュアマリンが尋ねる。
「それはこの姿がデザトリアンから生まれたからだ。デザトリアンは元々悪が生み出した存在。ならばそこから派生したこの仮面ライダーDも悪と言える。
だが俺は俺以外の悪を滅ぼすために戦う」
「ふぅ~ん。それでその『D』って何?」
「『D』はデザトリアンのD、デストロイのD、ダークのDっと結構色んな意味がある。今思いついた名前だ」
「これは……サバーク博士に急いで報告しないと!」
サソリーナは急いでその場を去っていった。
サソリーナが去ったのを見て、仮面ライダーDは変身を解き、元の青年の姿に戻る。
「あの……」
「ああ。言っておくが俺は君達の元の姿は知っているよ。名前までは知らないけど……」
「そうですか……」
プリキュア達も変身を解く。
「まずは俺の名前からだ。俺は拳。闇藤拳(あんどうけん)だ」
「花咲つぼみです。キュアブロッサムです」
「来海えりか。キュアマリンで~す」
「明堂院いつきです。キュアサンシャインに変身します」
「シプレです」
「コフレです」
「ポプリです」
「よろしくな」
こうして青年拳は仮面ライダーDとしてプリキュア達と戦うことになるのであった。
しかし……。
「言っておくが、この戦いの主役はプリキュアである君達だ。俺は可能な限り戦闘には参加しない。
相当まずいと判断したら戦ってやるからな」
「そんな~~~~~~」
一番ショックを受けたのはえりかだとか……。
ハートキャッチプリキュア! 「悪の戦士? 仮面ライダーD、登場です!」
ひょっとして続きがあるのですか?
設定
闇藤拳
22歳。フリーター。
適当に旅をしている中、希望ヶ花市にやって来た。
元々特撮が好きな青年であり、正義感も高い。
アニメ・マンガも結構好きである。
お金は以前に宝くじなどで当てた賞金でかなり持っている。
身長は180である。
仮面ライダーD
闇藤拳が変身するヒーロー。仮面ライダーと言う名前は仮面を付けている上に自転車をバイクに出来るようにしたため、ライダーとなるため仮面ライダーと名乗った。
Dと言う名前の由来は本編通りであり、Dのイニシャルを元にしている。
必殺技もパンチやキックなどの前にはDのイニシャルのつく単語を発する。
必殺技(一部)
「D(ダイレクト)パンチ」「D(デストロイ)キック」「D(デス)エンド」「D(ドラゴン)ドライバー」「D(ダブル)クラッシュ」
パンチやキック、クラッシュ以外の技の元ネタはキカイダー01のものを参考にしている。
昭和ライダーと同じように変身ポーズがある。
変身ポーズは両手をアマゾンのように指を立て、両腕を左右に交差させる。(手の甲を相手に見せるようにする)
交差させたと同時に両手を広げる。(その際、指は立てたままであり、掌を相手に見せるようにする)
広げた後、ゆっくりと左腕を上に、右腕を下にとやり、時計の6時のようにする。
そして「変身」の掛け声とともに左肘を自身の胸の手前に近づけて曲げ、右腕を左肘の裏にくっつけてクロスさせる。
実は変身ポーズを取らなくても変身できるが、拳の特撮好きのためにポーズを取っているだけである。
バイク(自転車)「ダッシュ」
普段は電動自転車であるが、緊急時や仮面ライダーDに変身している時はバイクへと姿を変える。
最高速度は時速1000キロメートルである。
おまけ
作者「かなり久しぶりの投稿だ!」
一刀「何でプリキュアなんだよ!」
作者「お前の出番ないから!」
一刀「そりゃあ、作品が全然違うから出れねえだろ!」
作者「まあツッコミ見たいなのが欲しいから敢えて出してやった。感謝しろ」
一刀「ところでなんでプリキュアなんだ?」
作者「前々からこのネタ自身は考えていたが、書く機会が無かった。で、少し書けるようになったから書いた。言っておくがちゃんと『ディケイド×恋姫×三国志』や『鬼姫武者』も書いてるぞ。まあこれらはストックが2話ずつほどあるからその気になれば投稿できるが、敢えてしない。
その理由は何となくだ」
一刀「何となくかよ!」
作者「鬼姫はともかくディケイドの方は書きにくいからな。そして今回の作品、一応はまだ続くからな。よろしく!」
一刀「いい加減にしろ!」
作者「とは言っても俺自身が終わったコンテンツみたいだからかな。閲覧数とかがまるっきり少ない」
一刀「とは言っても一応は応援メッセージとかもらってるんだろ?」
作者「ああ。これを投稿する直前にもメッセージがあったから読んだが、とても嬉しいことが書いてあった。やって良かったなと思ってるよ。
それに前に何度も言ったはずだ。俺は孤独でも書きたいから書き続ける」
一刀「だがリアルは大事にしろよ」
作者「まあな。ちなみに余談ですが、最近フィギュアーツに手を出し始めて、ディケイド激情態、クウガアルティメット、ン・ダグバ、スカル、スカルボイルダーを買いました。
スカルとスカルボイルダーがめっちゃかっこいいぜ。
それでは!」
一刀「これはお前の日記じゃないぞ!」
作者「ごめんなさい」
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この作品はタイトルのように「ハートキャッチプリキュア!」に作者が考えた仮面ライダーを加えたものです。
オリジナルの仮面ライダーが嫌な方、本編を尊重して勝手に加えたりするのが嫌いな方はご閲覧を勧めません。
ご了承ください。