???「夜討朝駆けは兵法の基本なの~♪」
メガネをキラリと光らせつつ物騒なことを笑顔で言いながら
???「朝駆けに驚いて役に立たないフニャチン野郎はいらないの~♪」
長髪を纏めた三つ編みを揺らしながら
???「でも”たいちょ~”は役に立たないどころか有り余ってそうなの」
と、けして小さくない胸を抱きしめて頬を赤らめた。
???「でも、有り余ってるのを朝から処理してあげるのがいちゃいちゃ担当の役目なの」
気を取り直して胸を張りながら歩くは”魏のファッションリーダー”またの名は”魏の鬼軍曹”こと”沙和”その人である。
沙和「昨日は真桜ちゃんが一緒の当番だったから譲ってあげたけど、今日は沙和がペアの番なの」
向かうは”愛しのたいちょ~(別名:魏の種馬)”こと”北郷一刀”の私室。
沙和「真桜ちゃんの話だと鍵はかけてないはずなの」
と、扉に耳を当てて中の様子を伺うと
???「やん、”かぁくん”いきなりそんな太いの入れたら痛いやん」
???「ごめんごめん、じゃあこれを塗ってほら”まおたん”のここ滑りがよくなった」
???「やぁっそんな奥まで一気に、くすぐったいやん。あふぅんんんんっ」
沙和「朝っぱらから何をやってるの~!!」
と、自分が何をしに来たのかは棚に上げて声を荒げて入ってみると
沙和「真桜ちゃん何やってるの?」
と、一刀に膝枕をされた状態の真桜に訊ねた。
真桜「んとなぁ~昨日”たいちょ”が耳掃除してやるからこいって言われたんできたんや」
と、しらっと答えた。
沙和「こんな朝っぱらからなの?」
少し疑い気味に
一刀「俺も空いている時間は朝早くだからなぁ。ほら、今日は沙和と警邏あるし身だしなみは朝のうちに整えておいたほうがいいだろ?」
とフォローするように
沙和「”かぁくん”とか”まおたん”って単語が聞こえたの」
より疑い気味に
真桜「あぁそれは蚊ぁくんなぁ(来るな)って言ってたんや」
一刀「耳掃除は間をたんと取らないと耳を痛めることもあるって言ってたんだよ」
真桜「さてと耳の中もきれなったことやし、ウチも今日の準備しにもどろっかな」
と膝から頭を起こして部屋を出て行く。そして沙和と擦れ違い様に
真桜「あんじょういちゃいちゃしてきーや沙和。今日のヒロインはあんたなんやで」
と囁いた。
『真桜ちゃんありがとうなの~』
頭ではわかっててはいても誰かに背中を押して貰いたいことがある。
一刀「よっし沙和もうちょっとで準備できるから外で待ってて・・・・・・ちょっとこっち来て」
と手招く一刀
沙和「何なの~?外って言ったりこっちって言ったりしてわけがわかんないの」
と、言いつつも素直に近寄っていく沙和
一刀「そのままでいてね。チュッ」
と、いきなり柔らかい感触が唇に
一刀「やっぱりいちゃいちゃの基本はおはようのチューからだもんね」
と、少し照れくさそうに言いながら
沙和「も、もう”たいちょ~”ったらそれならそうと言って欲しいの」
こちらも負けずに照れ返す。
一刀「よしっ、さぁ行こう」
照れてる間に準備が出来たのかそう言って沙和の手を取って外に向かった
真桜との事を踏まえてなのか今日は最初からいちゃいちゃモード全開の一刀。
警邏をしながら勿論二人の手は繋がっている。
一刀「いやー沙和と手を繋ぎながら警邏するのって楽しいなぁ」
沙和「沙和もなの・・・・・・”たいちょ~”とこんな風に警邏できて幸せなの」
二人の歩いている姿から’るんたったるんたった’と擬音が聞こえてきそうな雰囲気だった。
???「おいニィちゃん達頭がお花畑なのは勝手だが警邏はきちっとしてるのか?」
???「これこれ~宝譿。そんな野暮な事は言ってはダメなのですよ~二人の為~♪世界はあるの~♪みたいな状態なのですから~」
と、声をかけてきたのはどこか不機嫌そうな雰囲気の風と宝譿。
沙和「風ちゃんやーっなの~」
と、手をひらひらさせると
風「やーっ」
と、手を振り返すが・・・・・・一刀の方を振り返って
風「風は待たされて喜ぶ稟ちゃんみたいな変態さんとは違うのですよ~。何時になったら風といちゃいちゃしてくれるのですか~?」
沙和「”たいちょ~”?」
一刀(やばい、忘れてたわけじゃないけど今はマズい)
一刀「沙和ちょっとここで待っててね。すぐ戻るから」
と、沙和のを離して風の手を取る
沙和「なんだかわからないけど待ってるの~」
一刀「風こっちへ(あれ?で・デジャブ?)」
と言いつつ手を引っ張りながら路地の方へ
風「風は何度もホイホイついていくそんな軽い女じゃないのですよ~」
と言いながらも大人しくついてきてくれる
一刀「あのね、風。いちゃいちゃは絶対するからもう少し待っててくれないかな?」
風「ならその証拠を見せていただきましょう~。もうデコチュ~じゃごまかされません「チュッ」お、お兄さん」
今回は右の頬にホッペチュ~だ。不意をつかれて真っ赤になってる風を残して・・・・・・あれ?なんか動けない。
風が袖を掴んで左頬を突き出してる。
風「右の頬にホッペチュ~をされたら左の頬もホッペチュ~なのですよ~」
『ってどこの宗教家の言葉ですかって何で知ってるんですか?風さん』
風「ささっお兄さん」
一刀「チュッ、ペロッ」
ホッペチュ~に加えて一舐め
風「お、お兄さん!!」
オマケ付きの効果で耳まで真っ赤な風を残して沙和のところへ戻る。
一刀「沙和お待たせ~」
と手を振りながら戻ると
沙和「誰がよその女といちゃいちゃしろと言ったのこの蛆虫がーっ!!」
一刀「見てたの?沙和」
沙和「その口から糞垂れる前後にはサーッをつけろなのこの蛆虫以下の便所の糞紙がー!!」
一刀「サーッイエッサー!!」
沙和「これから二人でいちゃいちゃする時は貴様の名は”かずくん”なのこれは決定なのー!!」
一刀「サーッイエッサーって?沙和さん何かどさくさに紛れてませんか?」
沙和「えへへばれたなの。でも二人っきりの時は”かずくん”って呼びたいの」
真剣な眼差しで訴えられた。
一刀「サーッこれから二人っきりの時は私の名前は”かずくん”であります。サー」
沙和「たい”かずくん”ありがとなの」
一刀「んじゃ・・・・・・いちゃいちゃ再開な。チュッ」
軽く唇を重ねる。
沙和「再開なのー」
警邏を終えて小川のほとりまでいちゃいちゃしにきた。
適当な岩に俺が腰を下ろしてその膝に沙和が腰掛けて体重を預けてくる。
後ろから抱きしめるような格好で沙和に問いかける。
一刀「沙和は俺のどこが好きなのかな?」
沙和「んーとねぇ。普通なとこなの」
一刀「普通?」
沙和「”かずくん”は普通だからいいの。ううん、普通でいられるからいいの」
沙和「”かずくん”は常に民の立場で物事を考えてて民になるように行動してるの」
一刀「華琳とか風とか稟とか桂花とかもちゃんと考えてると思うけどなぁ」
沙和「ううん。華琳様や風ちゃん達は民の為にと思ってても結局は国の事を考えてるの」
一刀「(為政者と市井者の違いかなぁ)普通でいられるってのは?」
沙和「国主に意見できる一般人なんていないの。でも”かずくん”は国主に意見できる一般人の観点を持った人間なの」
沙和「そしてそれに驕ったりしないの、そこが凄いの」
一刀「そ~かなぁ。俺は普段通りにしてるだけなんだけど」
沙和「もし華琳様が居なくなったとしてもこの国はやっていけるけど、”かずくん”の代わりは誰もできないの」
一刀「買被り過ぎじゃないのか?」
沙和「なら”かずくん”は誰だったら”かずくん”の代わりが出来ると思うの?」
一刀「凪とかなら民目線だし華琳にも意見出来るんじゃない?」
沙和「確かに凪ちゃんなら民目線だし華琳様にも意見を述べる事は出来ると思うの。でも意見を述べる事は出来てもそれを押し通す事は出来ないの」
一刀「俺には天の知識って後ろ盾があるが、凪には無いか」
沙和「そして何より・・・・・・皆から愛されてるの”かずくん”は」
沙和「華琳様や武将の皆それに民にも愛されてるの・・・・・・だから、だから二度と消えないで欲しいの」
最後は涙交じりだった。
一刀「沙和・・・・・・あぁ俺は二度と消えないよ、まだまだいちゃいちゃし足りないからね」
そして沙和の瞳に溜まった涙を口でぬぐった。
そしてそのままキスの雨を降らした。
沙和「”かずくん”・・・・・・”かずくん”んんんんっ」
???「隊長・・・・・・次は私ですよ」
と自室で気合を入れる乙女が一人。
???「おや、あれは北郷と沙和か・・・・・・」
俺はいちゃいちゃ坂を登り始めたばっかりだ。これからもいちゃいちゃするぜ。
-沙和編- 完
-あとがき-
はい、駄文製作者のshirouです。蜀パンッ祭りの割りにパンッの描写がなかったことに後で気づきました。
後、秋蘭の人気が凄いですねぇ。とりあえずアンケはこれで〆させていただきます。
凪⇒秋蘭⇒???⇒???⇒な感じで甘々物語を作っていきたいと思います。
蜀パンッ祭りの第二弾が始まってるかもしれませんが・・・・その時はご容赦願います。
コメント・ご指摘(甘さが足りんぞゴラァとか)お待ち申し上げております。
皆様のコメントが作者の創作意欲の源の半分です。(後の半分は煩悩と恋姫LOVEです)
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この作品は誤字脱字遅筆駄文製作者が妄想の元書き上げる魏ルートEND後アフターIFストーリーです。キャラ崩壊口調違和感等は生温かい視線とコメントでお願いします。