No.174506

きらっ☆霊夢さん。

tanakaさん

ツンツンデレデレ。
そんな気分……

2010-09-25 00:16:42 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:856   閲覧ユーザー数:819

「霊夢さ~ん。遊びに来ましたよ~♪」

「遊びに来たって、仕事はどうしたのよ?」

「えへっ♪ サボって来ちゃいました♪」

「来ちゃいました♪ じゃないわよ。後で咲夜に怒られてもしらないわよ」

 ただでさえ、毎日のように怒られてるのに、わざわざ怒られる要因を作る必要は無いでしょ。

「だって、霊夢さんに会いたかったんですよ」

「だからといって、仕事をサボるのはマズイでしょ」

 仕事をクビにでもなったらどうするのよ。

 もしそんな事になったら、美鈴の住む所がなくなるじゃない。

「確かに仕事をクビになるのは困りますけど、それでも好きな人に会いたいと思う乙女心は理解

して欲しいですね」

「は? 何言ってるのよあんたは」

「ちょっ、人の告白を軽くスル―しないで下さいよ!」

「スル―するに決まってるでしょ」

 仕事をサボる口実に使われてるんだから無視するわよ。

 どうせ告白するならロマンチックな告白しなさいよね。

 いや、まぁ、別に告白して欲しいわけじゃないけど。

「ええっ!? 割と本気なんですけど……」

「信じにくいわよ」

 普段のあんたの性格から考えたら、冗談にしか聞こえないのよね。

「ひ、酷いです霊夢さん! あ、あと、お茶を貰えますか?」

「……そんなんだから冗談にしか聞こえないのよ」

 勝手に遊びに来て、お茶を要求するなんてどんだけ図太いのよ。

「あははっ♪ まぁ、まぁ、何だかんだ言って霊夢さんも実は嬉しいんですよね?」

「は、はぁ? 何意味の分かんない事言ってんのよ!?」

 何でわたしが美鈴が来たくらいで喜ばないといけないのよ!

「大丈夫ですよ。私はちゃんと霊夢さんの事分かってますから♪」

「ちょっ、何ニヤついた顔で言ってんのよ! 全部あんたの思い違いなのよ!」

「はいはい。分かってますよ霊夢さん♪」

「うがーっ! あんたなんか咲夜に思いっきり怒られればいいのよ!」

 そしてたくさん落ち込めばいいのよ!

「あはっ♪ では、咲夜さんに怒られたら慰めてくれますか?」

「慰めるわけないでしょ!」

「あらら。拗ねちゃいましたか」

「拗ねるかっ!」

 わたしだって、そんな子供じゃないわよ。

 ただ、あんたが変な勘違いをしてるからであって、わたしは――

 

「ところで霊夢さん。お茶はまだですか?」

 ………………

「霊夢さん?」

「し……」

「し?」

「死ね――――――っ!」

「う、うわぁっ!? いきなり何をするんですか!?」

「いいから、とっとと帰れっ!」

「え、ちょっ、霊夢さん!? い、いやぁっ!?」

 

 あーもうっ! ムカつく。何なのよ、美鈴は。

 マジで咲夜に一度本気で怒られればいいのよ!

 

 


 
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