No.173084

黙々・恋姫無双 拠点フェイス1 春蘭&秋蘭黙

TAPEtさん

秋蘭とも寝るシーンが欲しいっていう要望がありましたので入れてみました。

どうですか?

2010-09-17 21:56:53 投稿 / 全11ページ    総閲覧数:5925   閲覧ユーザー数:4747

いつものような平和な朝。

 

今日の一刀ちゃんは……一刀ちゃん?部屋にいませんか?

 

トントン

 

 

うん?

 

一刀「……(わーっ)」

 

うわっ!!

 

一刀「…(にしっ)」

 

人の後ろに現れるのやめてください!

 

一刀「……」

 

【侍女さんからお菓子もらった】

 

はい、はい、よかったですね。

 

お皿一杯もらってきましたね。

 

【さっちゃんも一緒に食べよう】

 

僕ですか?……僕より、たまには華琳以外の人たちと一緒に仲良くしませんか?

 

一刀「……」

 

まだ春蘭さんと仲悪いでしょ?

 

まぁ、あの人も色々あるのですよ。いきなり一刀ちゃんが来て華琳さん独占してますし。ここ最近だって、一刀ちゃんばかり華琳さんの部屋に行くから溜まってるんでしょうね。

 

一刀「……」

 

ああ、今のは子供に言っちゃダメなことを…口が滑っちゃいました。

 

一刀「………」

 

はい、はい、お菓子一緒に食べますよ。

 

一刀「…(にこっ)」

 

がたん!

 

 

春蘭「北郷一刀!!」

 

その声まさに飛行機のエンジンの音を直前で聞くようなdB!

 

一刀「!?!」

 

がちゃん!

 

ああ、お菓子の皿が……!

 

秋蘭「姉者、そんなに戸を?抉じ開けないでっていつも……北郷?」

 

一刀「……(ぐすん)」

 

ああ、お菓子、食べれなくなりましたね。

 

春蘭「なっ、ど、どうした?」

 

一刀「……ぅぅ……」

 

ああ、春蘭さんまた一刀ちゃん泣かせやがった!

 

秋蘭「大丈夫か?」

 

驚いた一刀ちゃんの様子を見る秋蘭さんです。

 

秋蘭「……危ないから下がっていろ。お菓子なら後で代わりのものをあげよう」

 

一刀「……ぅ…」

 

秋蘭「ぅぅむ……」

 

これは完全に気に障っちゃいましたね。

 

秋蘭「仕方ない。北郷、私たちと一緒に少し出かけないか?」

 

一刀「……??」

 

春蘭「秋蘭、今日は暇つぶしでなく、華琳さまの……」

 

秋蘭「少しぐらいなら時間を分けてもいいだろう。それに、私たちが北郷を連れに来なければこうにもならんかったしな」

 

正確には、戸さえ普通に開けていれば、ですけどね。

 

一刀「……(しゅん)」

 

春蘭「うぅ…仕方ないな。少しだけだぞ」

 

秋蘭「というわけだ、北郷。一緒に街に出かけないか?」

 

一刀「………………………………………………………………………(こくっ)」

 

すっげー間とりましたね。

 

 

初めての時はあまり詳しく見ていませんでしたけど、陳留の街ってすごくにぎやかですよね。

 

一刀「…ぉ……(キラキラ)」

 

秋蘭「特に食べたいものはあるか?」

 

『何でもいい』

 

秋蘭さんの手を掴んで歩いてる一刀ちゃんの目は、久しぶりに輝いています。

 

秋蘭「そうか。なら…こっちも少し時間が惜しいのでな。露店の店のもので勘弁してくれるか?」

 

一刀「(こくっ)」

 

 

 

 

 

 

その後、露店で買った桃まんを手にして歩いている一刀ちゃん。

 

春蘭「しゅうらん…」

 

秋蘭「まぁ、そう焦るな。いつもより早く回っていればすむことだろ?」

 

春蘭「う、うむ……」

 

そういえば、今日二人さんは何のために出かけたのでしょうか。

 

一刀ちゃんが心辺りが……

 

一刀「…(もぐもぐ)」

 

桃まんにしか目がない。

 

逸れちゃいますよ?

 

秋蘭「北郷、こっちだ」

 

一刀「?…(こくっ)」

 

秋蘭さんの呼び声に気づきついていく一刀ちゃんです。

 

やたらと秋蘭さんの言葉には従順なんですね。

 

一刀「……(もぐもぐ)」

 

話したいことがあるのか、食べてる途中の桃まんを口に挟んで竹簡に言葉を書く一刀ちゃん。

 

『どこに行くの?』

 

春蘭「何だ、そんなことも知らずに付いてきたのか?」

 

『連れてこられただけだし』

 

春蘭「誰もお前に是非にも来いと言っておらん!」

 

『ボクもそんなこと聞いてないよ』

 

春蘭「ええい!なら何故お前は私たちに付いてきたのだ!」

 

『春蘭お姉ちゃんのせいだよ!ってかお姉ちゃんの馬鹿っぷりにボクの書くスピードが追い付かないよ!』

 

そう書く割には長い文章もよく書きますね。

 

春蘭「だーれが!脳みそまで筋肉な馬鹿だと!?」

 

『誰もそこまで言ってないよぉぉ!』

 

もう泣きたいって顔してますよ、一刀ちゃん。

 

秋蘭「姉者、時間がないんじゃなかったのか?

 

春蘭「ああ、そうだったな。良いから黙って付いて来い。来れば解る!」

 

一刀「……」

 

結局、どこに行くのかは説明せずに言っちゃう春蘭さんです。

 

寧ろ忘れたかもしれませんが。

 

 

一刀ちゃんが連れてこられた場所は……女性専用服屋

 

『服買うの?』

 

春蘭「当たり前だろ?それ以外に何がある?」

 

一刀「………(じー」

 

春蘭「な、なんだ。何故私をそんな目で……」

 

一刀「……」

 

まぁ、女性服屋ですし、一刀ちゃんの服を買いに来たわけではなさそうですね。ならこの面子だとやはり……

 

 

 

 

 

秋蘭「これから華琳さまの服を選ぶのでな。北郷も手伝って欲しい」

 

一刀「……(こくっ)」

 

春蘭「よし、それじゃあはじめようか」

 

秋蘭「うむ」

 

一刀「……」

 

一刀ちゃん、女の人の服とか選んでみたことあるんですか?

 

一刀「…(ふるふる)」

 

ですよね。まぁ、皆さんスタイルいいですからね。素直に考えて、似合いそうな服見つけたらいいと思いますよ?

 

一刀「……(こくっ)」

 

そう言って一刀ちゃんは二人と一緒に服を見始めました。

 

 

 

 

 

 

ぐいぐい

 

秋蘭「うむ?」

 

秋蘭さんが裾を引っ張れるのを感じて振り向けば、一刀ちゃんは服を一枚もって立ってます。

 

『これは?』

 

秋蘭「ふーむ…華琳さまはこういう派手な服はあまり……」

 

一刀「……」

 

服が汚れちゃだめなので何も言わずに先ず服をあった場所戻す一刀ちゃん。

 

一刀「…??」

 

『そういえば、華琳お姉ちゃんの服を選ぶのに、どうしてボクが来たの?』

 

秋蘭「たまには他の人たちの意見も聞きたいのだ。北郷も華琳さまの最近一緒にいたから解るだろうと思うが、華琳さまは忙しくてこんなに服を選んでいる暇などはない」

 

『そっか』

 

春蘭「おい、北郷。これをどう思うか?」

 

一刀「??」

 

春蘭さんが選んだ服は……うわぁ……

 

一刀「……(ぽかん)『春蘭お姉ちゃん、本気?』

 

春蘭「どういう意味だ?」

 

『それ、本当に華琳お姉ちゃんに着させる気なの?』

 

春蘭「だからなんだ!私が選んだ服が華琳さまに似合わんと言うつもりか?」

 

『凄くいい。でも、』

 

春蘭「でもなんだ!何が問題だ!」

 

『でも華琳お姉ちゃんが着ない』

 

春蘭「……ふふーん」

 

一刀「??」

 

何ですか?あの笑いは?ちょこっと怖いんですけど。

 

 

すっ

 

 

春蘭「何故秋蘭の後ろに隠れる!!」

 

移動して秋蘭さんの後ろに隠れる一刀ちゃん。ドン引きです。

 

秋蘭「実は、華琳さまの身代わりの人形があるのでな。その服で、試してみたりするのだ」

 

一刀「………」

 

それって、所謂等身大ドールですか?この前言ってた……

 

だからその身代わりに人形に、華琳さまにはとても着てくださいと言えない服たちを着させると……

 

一刀「………」

 

一刀ちゃん、ドン引きしますn……

 

一刀「…!(ドン)」

 

って!もっと凄い服選んできやがったこの子!

 

春蘭「おお!そ、それは……!」

 

秋蘭「うむ……確かに華琳さまに着せたい服ではあるが……あんなもの、我々の体が持たんぞ?」

 

春蘭「ええい、私も負けられん。これはどうだ!」

 

一刀「! ……(ドン!)」

 

春蘭「なん……だと?」

 

秋蘭「はぁ……」

 

ああ、何かこう、フォローできませんね。

 

案外、あんなところ似てますね。あの二人。

 

 

ちなみに、このノリで選んだ服たちは、後で全部秋蘭さんに没にされました。

 

 

そうやって三人が買い物を終えた時は、もうすっかり夜でした。

 

春蘭「イマイチだったな、今日は」

 

秋蘭「うむ、めぼしい収穫はなかったな」

 

一刀「………(よろよろ)」

 

秋蘭「おっと」

 

一刀ちゃん、遅くまで二人と一緒に服を選んで疲れてるんですね?

 

秋蘭さん、よろよろと歩く一刀ちゃんをおさえて、服のバックを抱いたまま一刀ちゃんまで抱き上げました。

 

春蘭「大丈夫か?」

 

秋蘭「ああ、…少し、これを持ってくれるか?」

 

春蘭「うぅん」

 

一刀ちゃんを抱いた秋蘭さんからバッグをいくつが代わりにもっと持った春蘭さん。

 

春蘭「結局、あいつは特に役に立ってなかったんじゃないか?やはり時間の無駄だった」

 

秋蘭「ふふっ、いや、そうでもなかったぞ?」

 

春蘭「どういう意味だ?」

 

秋蘭「後で説明しよう。私は北郷を部屋に戻すから、姉者は先に行って服を片付けててくれ」

 

春蘭「うぅむ」

 

 

 

春蘭&秋蘭の部屋

 

 

春蘭「よいしょっと……えーと、それじゃあ……」

 

がちゃ

 

春蘭「この前作った華琳さまの人形は、華琳さまにばれて処分されてたからな。念のため二体も作っておいて良かった」

 

二体あったんだ……

 

それにしても、本当にうまく作ってますね。

 

まるで本物………

 

 

……

 

隠しどころから人形を抱き上げようとする春蘭さん。

 

春蘭「??…なんか、人形が生暖かいんだが……」

 

人形が生暖かい……あぁ、春蘭さん、それは……

 

華琳「春・蘭?」

 

春蘭「げっ!華琳さま!?」

 

本物ですww

 

えっと、どういうことかとですね……

 

 

 

 

『昨日ね?華琳お姉ちゃんと一緒に寝てたらね……』

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

華琳「一刀?明日は私と一緒に寝られないわよ?」

 

一刀「(ガーン)」

 

華琳「私はあなただけじゃなく、他の部下たちのことも気を使わないとだめなのよ。だから今回は、あなたが少し私を手伝いなさい」

 

一刀「??」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

『今日春蘭お姉ちゃんと秋蘭お姉ちゃんが絶対買い物に行くから、ボクもそれについて行って、華琳お姉ちゃんの服だけじゃなくて、春蘭お姉ちゃんと秋蘭お姉ちゃんの服も選びなさいって』

 

秋蘭「何だか選んだ覚えのない服があったのはそういうことだったのか…華琳さまが気づいていらっしゃるだろうとは思っていたが……じゃあ北郷も、私たちが来ることを最初から知っていたのか?」

 

『うん。……お菓子のことはわざとじゃなかったけど……でも桃まん美味しかった』

 

秋蘭「私たちの服は、何故買ったのだ?」

 

『できるだけ恥ずかしい服に選びなさいって言われたから…多分……』

 

 

 

「また一つあると私が知らなかったと思ったのかしら?今日はあなたが着せ替え人形になってもらうわよ?」

 

「か、華琳さまーーー!!!!」

 

悲鳴× 嬌声○

 

 

 

 

 

 

 

 

秋蘭「……姉者」

 

一刀「……」『ご冥福』

 

秋蘭「だが、私は大丈夫なのか?行かなくても」

 

『秋蘭お姉ちゃんはボクと一緒にいるのがお仕置きだって』

 

秋蘭「……ふふっ、そうか」

 

 

 

 

 

すすー

 

『……あのね、秋蘭お姉ちゃん、ボクと寝るのが嫌だったら、他のところに行って寝てもいいよ?ボク華琳お姉ちゃんに嘘で言うから』

 

秋蘭「うん??いや、それは別にかまわないが…どうして私がお前と一緒に寝るのが嫌いだろうと思うんだ?」

 

『だって、女の人って子供と一緒に寝るの嫌がるでしょ?』

 

秋蘭「……??すまん、話がわからないのだが」

 

一刀「…???」

 

『お母さん、ボクと寝るの嫌がってた』

 

秋蘭「……」

 

一刀「……」『華琳お姉ちゃんも最初は怒ってたし、お母さんも男の子はお母さんでも女の人とはいっしょに寝ないんだって言ったかr…』

 

一刀「!<<なでなで>>」

 

秋蘭「……」

 

一刀「…??<<なでなで>>」

 

秋蘭「嫌がるなんてとんでもないさ。私はかまわんぞ」

 

一刀「………」

 

秋蘭「たくさん歩き回って疲れてるんだろ?もう寝るぞ」

 

一刀「……(こくっ)」

 

 

 

そして、夜遅くまで灯りが付けてあった二つの部屋の中で、一つの部屋の灯りが消えた。

 

 

 

 

一刀「すーすー」

 

秋蘭「………」

 

 

 

 

 

ちなみにもう一つの部屋の灯りは、次の朝までずっとついてあった。

 


 
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