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No.172731
紅蓮の猫さん
神が一つの点から宇宙を創造して幾許もないころ、神の爪より1体の竜が作られた。 竜の使命は、神が作りし箱庭・・・宇宙の監視だった。 星々の動きを司り、宇宙の成長速度を変え、箱庭を形作っていく。 そうして長い時が過ぎた。宇宙は安定を迎え、竜の使命は果たされた。
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竜はすることがなくなった。 監視以外に、神から与えられた使命もなかったし、神のご意志を知るすべも、竜にはなかったからだ。 竜は、仄暗い海を彷徨った。 使命があった時は何も思わなかったが、目的も無く彷徨うには、この広い暗闇はあまりに孤独だった。 神のために作った輝く星々も、銀河も、それらの営みも、竜に語りかけてくれることはなかった。 孤独は、竜を苦しめ続けた。 その苦しみは、心臓を引き裂くようだった。孤独を感じる度、目の奥はチリチリと熱くなり、全身の筋肉は硬直した。 竜は、苦しみから逃れるように飛び続けた。 宇宙の果てまでいけば、いつか孤独も置き去りにできると思ったからだった。
2010-09-15 23:16:11 投稿 / 500×500ピクセル
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神が一つの点から宇宙を創造して幾許もないころ、神の爪より1体の竜が作られた。
竜の使命は、神が作りし箱庭・・・宇宙の監視だった。
星々の動きを司り、宇宙の成長速度を変え、箱庭を形作っていく。
そうして長い時が過ぎた。宇宙は安定を迎え、竜の使命は果たされた。
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