この作品の一刀は、性格、武力ともに原作とは異なっています。
また、一部キャラを否定する場面もございます。
ご理解をお願いいたします。
まだまだ誤字、脱字や分かりにくい表現などもあると思いますが、
こんな自分の作品でも楽しんでいただけたら幸いです。
雪蓮「冥琳、仕込みの方はどんな感じ?」
冥琳「仕込みはほぼ完了。決行の日取りは伝えてあるから、そろそろ袁術に一報が届くころね」
雪蓮「こっちの準備はどうなの?」
冥琳「全て完了しているわ。あとは事態の推移を見守るだけってところね」
雪蓮「了解、、、準備万端。いよいよね」
冥琳「ああ、、、雪蓮、ここから先はあなたの演技に掛っているわ。頼むわよ」
雪蓮「了解」
冥琳「ところで一刀の件、本当に良いのか?」
雪蓮「ええ、一刀には袁術との戦いでは後方で待機していて貰う。これを変える気はないわよ」
冥琳「剣聖鳳薦、白銀の鳳薦隊。その力を使えば袁術からの独立はより確実なモノになる」
雪蓮「わかってるわよ。でも、、袁術からの独立は一刀の力を借りないでやりたいの」
冥琳「意地か誇りか、それとも袁術への恨みか?」
雪蓮「全部よ」
冥琳「そうか。雪蓮がそこまで言うなら異論はない」
雪蓮「ありがと、冥琳。それじゃこのことを一刀に伝えないとね。今どこに居るかしら?」
冥琳「たぶん、今の時間なら小蓮様に勉強を教えている頃だな」
雪蓮「一刀がシャオに勉強教えてるの?」
冥琳「ああ、最初は穏と亜莎が教えていたんだが、そのたびに小蓮様は逃げ出すらしくてな。
亜莎が一刀に頼んで一緒に勉強を教えることにしたら渋々ながら勉強するようになったらしい」
雪蓮「あのシャオが勉強を。ずいぶんと一刀は気に入られているようね」
冥琳「そのようだな」
雪蓮「やるじゃない一刀。いつの間にか冥琳とも真名で呼び合う関係になってるし」
冥琳「何度か政務や軍事のことで意見を聞いてな。その時に」
雪蓮「ぶー。私の知らないところで、なんか楽しいことしたんだ」
冥琳「さあ、どうだろうな」
雪蓮「何したか言いなさいよ。気になるじゃない」
冥琳「そんなことよりしなければならないことがあるだろう」
雪蓮「ぶー、ぶー」
冥琳「はぁ」
一刀達の目の前では孫策による寿春城への城攻めが行われている
獅堂「一揆を偽装した兵達を率いて袁術への奇襲、
ここまで簡単に事が進むなんてもしかして袁術は馬鹿なのか?」
一蝶「もしかしなくても馬鹿なのでしょう」
一刀「ああ、だが好都合だ。雪蓮達には独立してもらわねば困る」
一蝶「そうですね。しかし、本当によろしいのですか?後方で待機しているだけで」
一刀「命令だからな。それに俺が手を貸さなくても雪蓮達なら勝てるさ」
獅堂「一刀の言うとうりだな。見ろよ、もう押され始めてやがる」
一蝶「袁術の敗北。大陸に名を馳せた名門袁家もこれで表舞台から消えてしまいますね」
一刀「未来永劫消えることの無い栄光など無い。時間と運命の前で全ては消え失せてしまう」
獅堂「まるで袁術に負けて欲しく無いみたいな言い方だな」
一刀「まさか、袁術の敗北は必要なことだ」
一蝶「ええ、これでようやく呉で動き出すことが出来ます」
獅堂「ああ、」
一刀「そうだな」
一刀「(美羽、七乃、、、前線に出れていれば助けることも出来たんだが。
祈るしかないか、雪蓮が殺さないことを)」
袁術「なっ七乃~。怖いのじゃ~」
張勲「大丈夫ですよ、美羽様。七乃が付いていますからね」
袁術「ひっく、、、早く逃げるのじゃ~」
張勲「はい。裏門から逃げちゃいますから、もうちょっと頑張ってくださいね」
袁術「コクッ」
冥琳「敵陣が崩れ始めたか。このまま攻め続ければ勝てるな」
雪蓮「ええ、あとは袁術を捕えるだけね」
明命「雪蓮様!裏門から敵の小隊が出てきたそうです」
孫権「それって、」
雪蓮「袁術ね。逃げる気なんでしょう」
孫権「お姉様!すぐに部隊を動かして追いましょう!」
雪蓮「うーん、、後方には一刀がいるし、一刀に任せて大丈夫よ」
孫権「しかし、」
雪蓮「信用できないの?一刀が」
孫権「、、、何故、お姉様はそんなに信用しているのですか。まだ会って日も浅いあの男を」
雪蓮「カン、、かしらね」
孫権「私は真剣に聞いているんです!」
雪蓮「あら、私だって真剣よ?」
孫権「お姉様!!」
雪蓮「そうね。一刀の眼、正面から見てみなさい。そうすれば蓮華にも分かるわ」
孫権「眼を、ですか?」
雪蓮「ええ、」
一蝶「一刀様、袁術の小隊が裏門から出てきたのですがどういたしますか?」
一刀「雪蓮達は動いているか?」
一蝶「いえ、動く気配はありません」
一刀「そうか。、、、天は袁家を見捨てぬか」
一蝶「なにか仰いましたか?」
一刀「いや、何でも無い。獅堂、俺と共に来い。
その他の者はここに残り孫策から命令があればそのとうりに動け」
獅堂「わかった」
兵達「「「はっ」」」
張勲「はあ、はあ、何とか逃げられたみたいですね。孫策さんは追ってこないみたいですし」
袁術「うう~、みじめなのじゃぁ、、」
張勲「戦に負けちゃいましたからねぇ」
敵兵1「しかし、生きていられただけ幸運ですよ」
敵兵2「そうです」
張勲「元気だしてください美羽様、まだ終わったわけじゃないんですから。
孫策さんに復讐する機会はあります」
袁術「そうじゃな。孫策、必ず復讐してやるのじゃ!!」
獅堂「そんな機会もう無いと思うがな」
一刀「、、、、」
敵兵1「だっ誰が」
敵兵2「何者だ貴様!」
獅堂「テメ―らには用はねえ」 ブンッ
敵兵1「がっは、」 バタン
敵兵2「ぐはっ、」 バタン
袁術「、、、つっ!?」
張勲「、、、つっ!?」
一刀「逃げられると思ってたのか?」
袁術「ななっ何の用なのじゃ鳳薦!、、妾はお前になんて用は無いのじゃ!」
張勲「そうそう!そうですよ!用は無いんで私達は先に行かせてもらいますね。鳳薦さんはごゆっくり~」
一刀「残念だが、そうもいかないんだ」 スッ
袁術「なっなっなぜ剣を抜くのじゃ!」
一刀「、、分かるだろう袁術。お前にも」
袁術「ひー!なっ七乃!七乃七乃!妾を助けるのじゃ!」
張勲「無理!」
袁術「なっなんじゃとー!」
張勲「剣聖なんて呼ばれてる人に敵うわけ無いじゃないですか」
袁術「それでも妾を守るのが七乃の仕事じゃろ!」
張勲「守ってますよ!うしろから見守ってます!」
袁術「なんなのじゃそれは~!?」
獅堂「、、、敵の前で漫才、どこまで馬鹿なんだこいつらは」
一刀「まあ、見ているだけなら可愛いがな」
張勲「そっそうですよ。美羽様は可愛いんですから殺しちゃいけませんよ!」
袁術「そっそうなのじゃ。妾は可愛いから殺すのは許されないのじゃ!!」
獅堂「、、誰が許さないってんだよ、、、ホントに馬鹿だなこいつら」
一刀「、、、そうだな。袁術の可愛さに免じて殺すのはやめてやろう」
袁術「ほっ本当かの、、」
一刀「ああ、」
張勲「やりましたね美羽様!可愛さの勝利です!」
袁術「やったのじゃ!妾の可愛さのおかげじゃ!」
一刀「じゃあ獅堂、二人を縛り上げろ」
獅堂「わかった」
袁術「ふえっ」
張勲「ええ!逃がしてくれるんじゃないんですか!」
一刀「そんなこと言って無いだろ」
袁術「言ったのじゃ!」
一刀「殺さないと言っただけだ、お前達は雪蓮の元に連れていく」
張勲「そんなの孫策さんに殺されちゃうじゃありませんか!」
一刀「ご自慢の可愛さで何とかするれば良いだろう?」
張勲「無理ですよそんなの!」
袁術「無理なのじゃ!」
一刀「そうか、残念だな。連れて来い獅堂」
獅堂「ああ、」
張勲「きゃー」
袁術「きゃー」
獅堂「、、、、、なんなんだ、こいつらはホントに」
袁術「ひっく、ひっく」
張勲「うううー」
雪蓮「袁術の捕獲、御苦労さま一刀」
一刀「ああ、」
孫権「、、、、、鳳薦」
一刀「何だ、孫権」
孫権「---」
一刀「、、、」
孫権「----」
一刀「、、、、」
孫権「-----///」
一刀「???」
孫権「そうか、眼を見ればわかる。わかってしまう。
この男は心の底から願っている、民のことを」 ボソッ
甘寧「蓮華様、、、」
孫策「(とても優しい眼、、そしてとても悲しい眼をしている)」
一刀「どうかしたのか?孫権」
孫権「なっ何でも無いわ!それから、これから私のことは蓮華と呼んでいいわよ////」
甘寧「、、、、、私のことも思春で良い」
一刀「??そうか、なら俺のことも好きに呼んでくれ」
思春「ああ」
蓮華「えっええ、かっ一刀////」
小蓮「あー!何赤くなってるのお姉ちゃん!」
蓮華「別に赤くなってないわよ!!」
小蓮「言っとくけど一刀はシャオのだからね!!」
蓮華「なあ!!」
雪蓮「はいはい、そこまでにしなさい二人とも、
まだやらなきゃいけないことがあるんだから。ねえ、袁術ちゃん」
袁術「ひいっ」
張勲「うう~」
雪蓮「じゃあ、そろそろお終いにしましょうか袁術ちゃん」 スッ
袁術「やだやだやだ。死にたくないのじゃ~」
張勲「私もです~~~!」
雪蓮「残念、、、そろそろ死ぬ時間よ。二人とも覚悟は良いかしら?」
袁術「うわぁぁん。助けてたも~」
張勲「うううう。美羽様~」
一刀「、、、、、なあ、雪蓮」
雪蓮「なにかしら?一刀」
一刀「この二人、くれないか?」
雪蓮「えっ、、、、」
小蓮「ええええ!」
蓮華「なあ!」
一刀「なぜ驚く」
雪蓮「欲しいの?」
一刀「ああ、」
雪蓮「こんなのが欲しいなんて。あなたの趣味、変わってるわね、、」
一刀「そうか?」
雪蓮「シャオや他の者達じゃ駄目なのかしら?」
一刀「この二人じゃなきゃ、駄目なんだ、、、」
雪蓮「、、、、、、そう」
袁術「鳳薦、、、助けてくれるのかの?」
張勲「美羽様!騙されちゃだめですよ!助けたフリをして美羽様に変なことをする気なんです!」
袁術「なんと!なんてひどい奴なのじゃ!鳳薦!」
張勲「さっき美羽様を可愛いって言ったのはこういう事だったんですね!この変態!鬼畜!外道!」
雪蓮「、、、、、欲しいの?これが?」
一刀「、、、、、、ああ。駄目か?」
雪蓮「、、、そうね。捕えたのは貴方なんだしあげるわよ。
ただし、、考え直してね色々と、、あの子達の為に」
一刀「??分かった」
小蓮「一刀、、、、」
蓮華「、、、、、、」
亜莎「、、、一刀様」
明命「う~、、、、」
華雄「、、、、一刀」
一刀「じゃあ、袁術、張勲、ついて来い」
張勲「(ついて行くフリをして逃げましょう。美羽様)」
袁術「(分かったのじゃ)」
一刀「それから、、逃げようなんて思うなよ。無駄だからな」
張勲「そっそんなことしませんよ。ねえ美羽様!」
袁術「そっそうなのじゃ!」
一刀「、、、ならいい。来い」
張勲「うう」
美羽「うう」
一刀「、、、ここで良いか」
張勲「ここですか!せめて室内にしません?」
一刀「何でだ?」
張勲「うう~、変態。その私はどうなっても良いですから、美羽様だけは許してあげてください~」
一刀「駄目だ。二人にやってもらう」
張勲「わーん。本当に変態です~」
一刀「(なぜだ?)」
袁術「七乃、、妾は何をやらされるのじゃ?」
張勲「美羽様!痛いと思いますけどすぐに終わりますから我慢してくださいね」
袁術「痛いのは嫌なのじゃ!」
張勲「我慢してください、、美羽様」
袁術「うう~、嫌なのじゃ」
一刀「とりあえず二人には、、、」
袁術「七乃~」
張勲「美羽様~」
一刀「魏に行って華琳に伝言を頼みたいんだが良いか?」
袁術「ふえ、」
張勲「、、、、、、それだけですか?」
一刀「ああ、それだけだ」
張勲「服を脱げ~、とか言わないんですか?」
一刀「服を脱いで魏に行きたいのか?変わった趣味だな」
張勲「そんな趣味ありません」
袁術「魏に行って曹操に伝言を伝えるだけで良いのかの?」
一刀「ああ、俺が今は雪蓮に仕えていることを伝えてくれ。
それから『後悔はしていない』と。路銀も出す、頼めるか?」
張勲「良いですけど、、」
一刀「なら頼む。伝言を伝えた後は好きにしろ」
袁術「うむ、分かったのじゃ」
張勲「はい、、分かりました」
一刀「あと、もう二度と雪蓮に敵対するなよ。次は、、殺さなきゃならないからな」
袁術「 コクッ 」
張勲「はっはい!」
一刀「じゃあな。生きろよ、袁術、張勲」
張勲「、、、、、どうしますか。美羽様」
袁術「、、、とりあえず魏に向かうのじゃ」
張勲「分かりました」
一刀「さてと、戻るか」
小蓮「どーん!」
一刀「っっ、シャオ、居たのか」
小蓮「やっぱり違ったんだよね!うん、シャオは信じてたよ」
一刀「何がだ?」
小蓮「別にー。何でもないよ♪」
一刀「そうか、」
小蓮「---」
一刀「、、、」
小蓮「ねえ、一刀。一刀はシャオのこと、、好き?」
一刀「好きだぞ」
小蓮「シャオも一刀のこと好きだよ。だからシャオが一刀のこと助けてあげるね」
一刀「ああ、ありがとう」
小蓮「なにか困ってる事とか、、、、悲しい事とか無い?」
一刀「、、、別に、無いぞ」
小蓮「、、、、、嘘だよ」 ボソッ
一刀「何か言ったか?」
小蓮「ううん」
一刀「なら戻るぞ。独立したんだ、やることはいくらでもある」
小蓮「一刀は先に行ってて。シャオは後から行くから」
一刀「わかった」
小蓮「、、、、変わらないな、一刀の眼、また悲しそうな眼をしてた。
曹操から降ったせいだと思ってたんだけど違うみたいだし、本当のことも教えてくれないし。
馬鹿一刀、、、何をそんなに悲しんでるのよ。シャオに教えてくれても良いじゃない。」
・・・・新たな夜は始まった。新たな犠牲の元に、新たな裏切りを目指して。
夜を照らそうとする光すらも、それに何も意味もない
夜はただ深まるだけ、永遠に、全てが終わり真の夜明けが来るまでは・・・・
後書き
雪蓮達が独立しました。、、、、早いですね
まあ、独立して貰わないと話が進まないんで、、スイマセン
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真恋姫無双夜の王第18話、
第17話の続きです。