小鳥の囀りが聞こえ朝の日差しが差し込む道場。場内では少年と少女が木刀を持ち試合を行っていた。
少年「隙あり!」
バシッ!
少女「あう!」
少年の出した一撃が見事少女の持っていた木刀を弾く。少女はヒリヒリと痺れる手を撫でながらその場に座り込んでしまう。
少女「うぅ、また負けた~」
少年「ハハハ!、まだお前に負けるわけにはいかないからな!」
少女「う~次は負けないんだから!」
少年「はいはい、精々がんばれよ」
少年は手を振りながら道場を後にする。少女は少年が去るのを見送ると床に仰向けになり
深いため息を出す。少女は試合の疲れから眠くなり少しの間休もうと目を瞑った。
一刀「っん・・・・・うっ・・・・ん・・・・・朝?」
朝の日差しで目を覚ます一刀、見慣れない天井を見て今自分がいるのが三国志の世界だと言う事を思い出す。彼女が曹操こと華琳の下で仕えるようになり一週間が経とうとしていた。
一刀「昔の夢を見るなんて・・・・俺ホームシックなのか?」
こちらの生活にも徐々に慣れて来た彼女だが、華琳や城の者たちに自分が女である事は秘密にしている。自分が女だとバレてしまえば華琳の毒牙の餌食になるのはもちろんだが、御使いとして扱われるのなら男性の方が受けが良いと判断した彼女はこの世界でも男装を続けることにした。が、彼女にはもう一つ誰にも言えない続けなければならない理由があった。
一刀「はぁ~、とりあえず着替えを・・・・・とその前に」
バタン!!
春蘭「北郷!起きているうぼっ!!」
突然、部屋のドアを蹴り破ってきた春蘭。一刀は来る事を察知していたかのように春蘭が入ってくるなり枕を春蘭の顔目掛け投げつけた。
春蘭「いきなりなにをするキサマ!!」
一刀「それはこっちのセリフだ!!この前、言ったばかりだろ、入る時はノックしろと。毎度毎度少しは学習という物をしろよ!!」
華琳に仕えることになった次の日、一刀が着替えようと服を脱ごうとした時、扉を蹴破ってきた春蘭に驚き反射的に手元にあった花瓶を春蘭に投げつけてしまった。幸い春蘭は頑丈だったため大した怪我はなく正体もバレずにすんだが、他の人が入って怪我をさせては大変なので華琳に元の世界の礼儀を話し部屋に勝手に入らないようにしてもらった。だが・・・
春蘭「別に私ならかまわんだろ?私は頑丈なのだから!それにめんどくさい!」
一刀「そういう問題じゃねぇ!常識の問題だ!お前は着替え中に俺が部屋に入って裸を見ても怒らないのか?」
春蘭「怒るに決まっておろう。見た時点で貴様の首を刎ねている。」
一刀「それと同じだ。ほら、わかったんなら着替えるから出た出た。」
春蘭「別に私は貴様のち○こを見てもどうってことないのだから、気にせんでもよかろう」
一刀「俺の方が困るんだよ!!」
バタン!
春蘭を押し出した後、部屋の外から『華琳様がお呼びだ!』と用件だけ言って去る春蘭を確認してから一刀は着替えを始める。体を見せないように羽織っていた掛け布団をたたみ、愛用のサラシを胸に巻く、その上からTシャツ、上着と重ね男装の完了である。
一刀「よし!今日もいくか!」
準備を終えた一刀は華琳の元に行くため玉座の間に向かう。
玉座の間に着いた一刀は扉を開き中に入る。部屋の中は学校の体育館と同じぐらいの広さがあり、その中心の玉座に堂々と座る華琳の姿とそれを守るように立つ春蘭と秋蘭の姿を確認する一刀。しかし、華琳の横に見知らぬネコミミ頭巾を被った少女が立っていた。
華琳「来たわね一刀」
一刀「どうした華琳?こんな朝っぱらから?」
少女「ちょ!・・・アンタ何華琳様の真名を呼んでいるのよ!死刑よ、今すぐその首を前に出しなさい!!」
一刀「・・・・・・・・・なぁ華琳、誰だこのネコミミ?」
少女「誰がネコミミよ!それよりも人の話を聞いているの?」
華琳「紹介するは一刀。この子の名は荀彧、私の軍師よ。そして桂花・・・この男が新しく私に仕えある事になった天の御遣い北郷一刀よ。」
一刀「この子が・・・・荀彧」
一刀は桂花を見つめながら、また女の子なのかと肩を落とす。本当に武将全員女の子なんだなと再度感じさせられた。
桂花「な、なによ!見ないでくれない妊娠しちゃうじゃない!」
一刀「見ただけで妊娠するかよ!」
(仮に男が見ただけで妊娠させれても俺はできないから!なんてツッコミできないよな・・・)
華琳「・・・・はぁ~、案の定こうなるわね。一刀、桂花は重度の男嫌いなのそこを踏まえこれからは付き合いなさい。桂花も、これからは共に戦場に赴くのだから少しは仲良くしなさいこれは命令よ」
桂花「そんな!無理です!こんな奴と一緒に居たら妊娠した挙句にその子供も妊娠してしまいます!」
一刀「子供は空気感染、母子感染ではできませんから!・・・・はぁ~、俺は別に構わないけど同じ華琳に仕える身なんだし・・・」
(それにこの子の場合、悪口は全部男に関するモノだから別に女の俺はムカツク事はないんだけど・・・・・・ツッコミだけはさせてもらうけどな)
華琳「だそうよ桂花?・・・一刀の方が私の命令を聞けて貴方は出来ないっていうのかしら?」
華琳は桂花を横目で見ながら意地悪く微笑む。桂花は慌てて否定するが、男と仲良くするのは嫌だと苦悩して頭を抱えてしまう。それを見て楽しむ華琳・・・・・一刀は華琳がドSだと認定した。
一刀「ところで華琳、呼んだのは彼女と合わせるだけじゃないんだろ?」
華琳「あら、察しがいいわね。・・・・秋蘭」
秋蘭「はっ!・・・つい先日、この近くで黄巾党の拠点と思しき情報が入ったのだ」
一刀「つまりは出陣?ってことか?」
華琳「その通りよ。この情報は桂花に調べさせていたのだけれど、調べた結果、その拠点は黄巾党の物資の運搬拠点という事がわかったわ。ここを抑える事で黄巾党の行動は一気に制限されるわ」
一刀「なるほどな。・・・んで俺はどうするんだ?留守番か?」
華琳「なわけないでしょ!貴方にも出てもらうわよ!・・・貴方には私の警護をしてもらうわ」
一刀「俺なんかでいいのかよ?」
華琳「仕方がないでしょ。今は人員不足なのだから」
一刀「はぁ~、わかったよ。なるべく頑張るよ」
華琳「そうしなさい。・・・出発は明日、各自持ち場に着き出陣の準備にかかれ!」
三人「御意!」
一刀「りょーかい」
華琳の号令に一刀達は出陣の準備に取り掛かる。解散する際に華琳の命令で荀彧の真名を預かる事になった一刀だが、桂花は目から血涙を出しながら渋々預ける姿から本当に男が嫌いなんだとひきながら実感した。
一刀「・・・・・ん~、準備と言っても俺やること無いんだよなぁ」
一刀は解散後、部屋に戻り身支度を始めるも十分で終わってしまい。この世界に来てから今の自分に仕事が無い事にこの時点でようやく気が付いた。
一刀「この一週間は華琳から『まずは字を一週間で読み書きできるようになりなさい。仕事はその後に与えるわ』・・・・って言われて字の勉強ばかりだったもんなぁ」
一刀「まぁ、華琳も仕事の合間に観てくれたから、たった一週間でかなり読み書きできるようにはなったけど・・・・・・・・しょうがない、他の奴らの仕事を手伝わせてもらうか」
一刀は仕事を手伝うために華琳を探す。華琳なら何時も忙しそうにしていたので少しは助けになるだろうと考えたのだが、城内は出陣の準備で騒がしく華琳の姿を探したが一向に見つかる気配がなかった。
一刀「くっそ~どこにいるんだよ!あのクルクルドS穣さんは!・・・・・ん?あれは・・・」
いつの間にか中庭に来ていた一刀は何処からか聞こえてくる風切り音に気付きそちらを向くと春蘭が愛用の大剣で素振りをしていた。春蘭の素振りは肌にピリピリと感じるほどに一振り一振り気迫が籠っており一刀は胸に熱く滾る何かを感じていた。
春蘭「はっ!・・・・ふぅ・・・・ん?なんだ北郷、どうしたのだそんなところで?」
一刀「え!?いや~・・・・そうそう!華琳見なかったか?なにか仕事を貰おうと思って!」
春蘭「華琳様?いや、見てないなぁ。多分秋蘭と共に武器の最終確認をしていると思うが・・・」
一刀「そうか・・・ところで春蘭は何をしているんだ?」
春蘭「私か?私は準備が終わったのでな己の最終確認だ、将が万全でなければ率いる兵にも影響が出てしまうからな。・・・そうだ!北郷、貴様仕事を探していたのなら私の相手になれ!」
一刀「な!?俺が?」
春蘭「そうだ!貴様は仮にも華琳様の護衛を任されたのだ、その実力私が試してやろう!」
春蘭の突然の申し込みに戸惑う一刀。なるべくなら女だとバレルような行動は控えたい一刀、もし試合の最中に女だとバレてしまったらと思い断ろうとする。
一刀「なぁ、春蘭・・・俺別の仕事を探しに・・・」
春蘭「ほら、貴様はこれでも使え!」
一刀「・・・・・・・・・」
人の話を聞いてない春蘭は予備の剣を一刀に投げ渡す。もう何を言っても無駄なのだと悟った一刀は深い溜息を吐き渡された刃無しの剣を抜く。
一刀「・・・少しだけだからな。弱くても文句いうなよ」
春蘭「何を始める前から弱気な事を言っている!いくぞ!」
春蘭は掛け声と共に駆け出し一刀との距離を詰める。一刀は一歩下がり剣を構え春蘭の突撃に備える。春蘭は大剣で横薙ぎに切り込む、春蘭の横薙ぎは完全に一刀の横腹を捕えたかに見えた。しかし・・・・
春蘭「でりゃぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・あれ?」
切り込んだ春蘭の目の前から突然一刀の姿が消えた。春蘭は辺りを見渡し一刀の姿を探す、前方左右にはいない、残るは後ろだと振り向くとそこにはこちらを背にして立っている一刀がいた。
春蘭「な、なんだ今のは?貴様なにをした!」
一刀「別になにも・・・ただ春蘭が俺を素通りしただけだよ」
春蘭「素通りだと!?馬鹿な確かに私はお前の腹を狙って・・・・あぁもういい!もう一度だ!でりゃぁぁぁぁぁ」
考えるのが苦手な春蘭はもう一度切り込む。今度は上段に構え一刀の頭を狙う当たればいくら刃が無いとしても、相手が大剣を鉛筆のように扱う春蘭・・・命は無い。しかし、またしても捕えたと思った一刀の姿は無く春蘭の後ろで背を向けていた。
春蘭「どうなっているのだ?貴様何をした!言え!言わねば叩き切る!」
一刀「待て待て!、話す!話すから!」
春蘭「なら早く言え、今言え!すぐに言え!!」
一刀「はぁ、まったくせっかちだな。・・・受け流しだよ。受・け・流・し」
春蘭「受け流しだと!?」
一刀「そう、俺は春蘭の攻撃を剣で受け止め流してただけだよ」
春蘭「だが、私はお前に受け止められた手応えは少しも感じられなかったぞ」
一刀「それは春蘭に掛る力も流してたからな、回転で」
春蘭「回転?」
一刀は回転の説明をしながら自分の足元にでき渦模様を指す。一刀によれば剣は相手の攻撃を抑えるためのクッションであり、受け流しの基本は相手のの体重移動と足捌きだと言う。回転により相手からくる攻撃を流し、剣の微妙な流し方で相手に気付かれないよう体重を移動させる。そのため、相手は受けられた事に気付かないまま素通りすることになる。
一刀「本来なら素通りさせるのではなく、投げに持って行くんだけどな。剣は防御、攻撃は投げ。これが俺の戦い方、流水剣術っていうんだ」
春蘭「なるほどな。だいたい理解できた・・・・・なら!」
一刀「だから何度やっても同じだって!」
春蘭はなにか閃いたらしく、また同じように切り込む。だがまた流される。だが・・・
春蘭「まだまだ!」
一刀「!?」
素通りさせた春蘭だが、すぐに切り返して一刀に向かっていく。一刀もすぐに体勢を整え受け流す。しかし、またすぐに切り返して戻ってくる。
春蘭「流されるのならその流れを断ち切るまで突っ込めば良のだ!」
一刀「ぐっ!・・・しまった!」
春蘭は一刀の流水剣術の弱点を的確についていた。流水は向かってくる力を周りに流すが、時として流れを生まない一直線の力が何度も向かってくれば流れは乱れ消えてしまう。今の状況はそれと同じ。一刀の流水は春蘭の連撃に消えようとしていた。
(やばい・・・このままじゃ)
春蘭「これで終わりだ!」
一刀「しまっ!?」
遂に春蘭の攻撃に対応が遅れた一刀。春蘭はその隙を見逃さず切り込む。一刀は当たると思い目を閉じる。だが・・・
ガクン!
春蘭「・・・・・あれ?」
ドンガラガッシャーン!!
春蘭の足は度重なる切り返しに耐えきれなかったのだ。そのため力が抜けてしまい目を閉じていた一刀に多い被るように転んだのである。しかし、トラブルはそれだけで止まらなかった。
一刀「いたたたなんだよ。いきなり・・・・」
春蘭「うぅ、すまぬ・・・突然足に力が入らなくなってな・・・・・ん?」
ムニュムニュ?
一刀「あぅ!・・・・・え?」
気付けば春蘭は一刀に覆いかぶさるように倒れており、その手は一刀の胸にあった。春蘭は握っているモノを何度も握り確かめる。一刀は冷や汗を滝のように流しす。
一刀「春蘭、えっと・・これは~」
春蘭「北郷・・・・・貴様、もしや・・・」
頭の中で必死に言い訳を考える一刀。しかし、混乱していて良い案が思い浮かばない。もう駄目だと覚悟を決めた・・・のだが
春蘭「お前・・・・着痩せ体型なのだな」
一刀「・・・・・・・はい?」
春蘭「なんだこの脂肪は!男ならもっと締りのある体にせぬか!!」
ぎゅぅぅぅぅぅ
一刀「痛い痛い!!わかったから!わかったから胸を強く握らないで!!」
春蘭「わかったのなら立て!今から私が貴様のその肥満体形を直してやる!覚悟はいいなぁ?」
一刀「ひいぃぃぃぃぃ」
春蘭が馬鹿なお陰で正体がばれずにすんだ一刀だが、春蘭のしごきに付き合わされ地獄を見る事になった。
ようやく春蘭のしごきから逃げ出s・・・・・もとい終わらせてきた一刀は華琳を探すために厠舎に来ていた。そこには多くの馬が並びその背に荷物を積んでいた。
一刀「華琳は・・・・いないみたいだな。それよりも多いな・・・何頭ぐらいいるんだろ」
桂花「ちょっと!アンタこんなところでなにしてるの!!」
一刀「ん?・・・なんだ桂花か」
一刀が並んでいた馬を見ていると後ろから声を掛けられたので振り向くと桂花が鋭い目付きでこちらを睨んでいた。手には帳簿らしい紙があり、どうやらここで糧食の点検を行っていたらしい。
桂花「なんだじゃないわよ!、私はなんでこんなところにいるのか聞いてるのよ!邪魔よ、私の目に写る場所から更に遠くに消えてちょうだい!孕んじゃうじゃない」
一刀「男はアイコンタクトでは孕めません!華琳を探しに来たんだけど、どこにいるか・・・・教えてくれないよな・・・」
桂花「当り前じゃない!誰が貴方に教えるものですか!知ってても絶対に教えないんだから!」
一刀「なるほど、知らないのかだったら他を探すか。それじゃ」
桂花「ちょっ!待ちなさいよ。今、華琳様は忙しいのよアンタの相手なんかさせられない、きゃ!」
一刀が他を探すためと去ろうとすると桂花が華琳に会わせないように引きとめようとする。だが、その時桂花の足元には馬に乗せるときに転がったジャガイモがあり桂花は知らずに踏んでしまい転んでしまう。
桂花「いった~い!誰よこんなところにイモを置いたのは!」
ドドドドドドガラゴロガラゴロガラゴロ!!!
桂花「へ?きゃあぁぁぁぁぁぁ」
桂花が転んだ衝撃で高く積んでいた糧食のバランスが崩れ桂花向けて落ちて来た。桂花は転んでいたので身動きが取れない状態、もう駄目かと身を縮み込ませる桂花。
桂花「うっ・・・うぅ・・・ん?・・・あれ?」
一刀「大丈夫か?桂花」
いつまでも衝撃と痛みが来ない桂花は不思議に思い目を開けるとなぜか自分は一刀に抱かれていたのだった。
なんでこんな事になったのかと言うと、答えは簡単一刀が糧食が落ちる前に桂花を助けたからである。桂花は突然の事で目を丸くするが段々と理解するが、男に抱かれていると思った瞬間、彼女の男嫌いのスキルが・・・・
桂花「い、いやーーーーーー!!・・・・・じゃない?」
彼女は男に見られたりすると嫌な気分になり、男に触れられる鳥肌が発つなどさまざまな症状が出るのだが一刀に抱かれているのにそれが出ない事に彼女は疑問に思った。
一刀「な、なんだよ!いきなり大声だして、怪我が無いみたいだから降ろすぞ!」
桂花「え!?あ、うん・・・」
一刀「まったく、今度は気をつけろよ。」
桂花「・・・・・・・うん」
一刀は桂花に怪我が無いか確認し、無事だとわかると桂花を降ろし気を付けるよう注意しながら頭を撫でてその場を後にする。残された桂花はポカーンと一刀に撫でられた頭を擦りながら彼女が去って行った方向を見つめていた。
その後、ようやく華琳を見つけたが日はに沈んでいて聞けば華琳も一刀に仕事を頼みたく探して回っていたらしい。華琳は一刀に自分を見つけられなかった罰として漢文の書き取りを百回、翌朝までに終わらせるように言い渡した。
おまけ
左慈「・・・・・・・」
于吉「どうしました左慈?難しい顔をしまして」
左慈「・・・・・于吉か」
于吉「もしかしてまだ任務失敗を気にしているのですか?あれは思わぬ邪魔が入ってしまたのだからしょうがありません。それにまだ挽回できる失敗なのですからそう気を落とさずに・・・」
左慈「・・・・・・・干吉」
干吉「はい?」
ガシッ!むにゅむにゅ
干吉「・・・・・・・左慈・・・・これは何の真似ですか?」
左慈「お前は別に胸を揉まれても怒ったりしないか?」
干吉「・・・別にしませんね。なぜです?」
左慈「ふふ、そうだよな・・・・そうだよな!男なら別に揉まれても何も感じないよな!!そうだあいつが怒るのが可笑しいんだ!きっとそうだ!」
干吉「えっと・・・・よくわかりませんが、元気になられたのならよかったです」
左慈「あの野郎よくわからない怒り方で殴りやがって・・・今度は絶対に殺す!」
干吉「ふふ、そんなに元気なら・・・・・」
左慈「ん?なぜ服を脱ぐ?そしてなぜ脱がそうとする?」
干吉「ふふ、確かに怒りは感じませんでしたよ。しかし、貴方に揉まれて私の奥底からムラムラと湧き出るモノがありましてね。左慈、貴方から仕掛けてきたのですよ」
左慈「ちょっと待て!俺はそんなつもりは!」
干吉「さぁ左慈、二人で薔薇の世界へ」
左慈「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
おわり
左慈「勝手に終わらしてんじゃねぇ!!」
ドガァン!!
干吉「あぁ、貴方の愛が痛い!!」
本当におわりだよ
あとがき
どうもbsrsです。どうでしょうかこの作品は?
私は性転換などが大好きなのでどうしても一刀くんには女になってもらいたかったので書きました。
ですが、ただ女にするのでは面白くないのであえて男装少女として登場させました。これからの彼女はいったいどうこの世界で変わっていくのか楽しみにしてもらったら感激です。
それではまたお会いしましょう。
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今回は挿絵がありませんすみません。
なるべく乗せれるように頑張りますので応援のほうよろしくお願いします。
あと、この作品でなにかリクエストがあれば取り入れたいと思うのでコメントお願いします