No.171188

魔法少女 華琳たんPART9

戯言使いさん

PART9です。今回は道中日記ですので、本編とは関係ありません。ぐだぐだです。

いつもコメントありがとうございます。ネタがなくて苦しい時も、みなさんのコメントのおかげで頑張れています。
これからも精進していきたいと思います。

2010-09-08 13:47:10 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:3722   閲覧ユーザー数:3087

 

 

 

「えっ?巨大な暴れ牛?」

 

「はい。どうやら、ずっと前に逃げ出したメス牛が、野生で暮らしていく内に、こーんなに大きくなりまして、人を見かけたら何振り構わず突進してくるんですよ」

 

とある田舎村に辿り着いた華琳とホウケイは、宿に泊まるために、寂れた宿に立ち寄ることにした。

 

そして今、世間話に店主はずっと前から現れている巨大な暴れ牛のことを話始めた。

 

 

「何度も国に助けを求めたんですが、相手にされず、村人たちは怖くて山の奥に入ることができません。とても困っています。なので、旅人さんも、山奥には行かないほうがよろしいかと・・・・どうやら、山奥の蔵を寝床にしているらしく、その周辺は危険ですよ」

 

「牛・・・ねぇ」

 

一国の王として、村人が困っているのは見過ごせない。しかし、相手は暴れ牛。確かに何の訓練を受けていない村人なら、手に余るだろう。だが、国の兵士や武将なら、きっと楽勝だ。

 

「よし、それなら国に手紙を送って、誰か来させようかしら」

 

「『おいおい。これこそ、魔法少女華琳たんの出番なんじゃねーのか?』」

 

「時間が惜しいわ。この暴れ牛の件は他に代えがきくけど、一刀を助けるのは私しか出来ないもの。別に身捨てるとかではなくて、キチンと対策はするのだから、いいじゃない」

 

「『ふむ・・・確かに、その方が合理的だな』」

 

ホウケイと華琳は小声でそんな相談をしながら、食事を終え、そして2階の自分たちの部屋へと帰ろうとした。

 

その時、さきほどの店主がやって来て

 

「そう言えば、その暴れ牛の乳を飲めば、たちまち女性の乳房が大きくなるって噂ですよ?何でも、野生の薬草を食べて成長したから、その乳には栄養が豊富で、一日でどーんと大きくなったらしいです。でも注意しないといけないのが、生きている牛の乳じゃないと効果がないんですよ」

 

と、それだけ呟いて、店主は厨房の方へと帰って行った。

 

 

「『・・・・・華琳さま?』」

 

「私、思うの。どんな些細なことでも、村人を守ることが、よい国作りにつながるって」

 

「『ほぅ・・・・それで?』」

 

「きっと一刀は大丈夫よ!だって、敵は蜀なんだし、だから今はここに居る困っている人たちを助けた方がいいと思うの!」

 

「『やっぱりか!』」

 

「か、勘違いしないでよね。これは村人のためなんだからっ!」

 

「『ほぅ、あくまで村人のためとほざくかこの魔法少女は』」

 

「とにかく!明日にでも山奥に入って、暴れ牛の乳を飲むわよ!・・・・じゃなかった、退治するわよ!でも、いきなり殺してしまうのは可哀そうだから、ちょっとだけ温情をかけるかもしれないわ!」

 

「『俺・・・・最近の華琳さまが分からないよ・・・・』」

 

 

こうして、急遽決まった暴れ牛退治(仮)。

 

 

 

魔法少女VS巨大暴れ牛の対決は、明日から始まるのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日の夜 宿屋の華琳の部屋にて

 

 

 

「それでは、これから反省会を始めます」

 

「『始めます』」

 

「何か意見がある人は、挙手してください」

 

「『はい』」

 

「はい。ホウケイ君」

 

「『僕は華琳さんがいけないと思います』」

 

「それはどうしてですか」

 

 

 

 

 

「『だって、牛を見るや「乳よ!ほら、乳があそこに!」と突撃して行ったからです。当然、殺気垂れ流しの華琳さんに牛は警戒して、華琳さんに突進してきました』」

 

 

 

 

 

 

 

「だ、だって仕方がないじゃない!あれが乳・・・じゃなかった。村人を困らせる元凶だと思ったら、内なる正義の心が暴れて!!」

 

「『おいおい、華琳さまよ。魔法少女に変身してなかったら、死んでたと思うぜ?』」

 

「でも私は生きているから問題ないわ!」

 

「『はぁ・・・・なぁなぁ、諦めないか?』」

 

「何を言っているのよ!困っている村人を助けるために暴れ牛を退治するわ!」

 

「『見上げた根性だぜ』」

 

「当然よ!一国の王として!」

 

「『なら、それなりに策がないと』」

 

「それなら考えたわ!」

 

「『ほぅ』」

 

「暴れ牛も所詮は牛!だから、村の職人に頼んで、牛そっくりの人形の中に私が入って、牛を油断させて、そしてドバー」

 

「『ほぅ。いいんじゃないか?』」

 

「よし!それなら準備して、明日は倒すわよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日の夜 宿屋の華琳の部屋にて

 

 

「それでは、これから反省会を始めます」

 

「『始めます』」

 

「何か意見がある人は、挙手してください」

 

「『はい』」

 

「はい。ホウケイ君」

 

「『僕は華琳さんがいけないと思います』」

 

「それはどうしてですか」

 

 

 

 

「『だって、途中まではうまく油断させて、とても近くにまで近づくことが出来たのに、肝心な所で「私は牛モゥ。お乳を飲ませて欲しいモゥ。モゥモゥ」と喋ったからです。当然、不審に思った牛が突進してきました』」

 

 

 

 

「だ、だって仕方がないじゃない!牛の言葉で「乳を飲ませて」って分からなかったんだもん!」

 

「『それでも語尾に「モゥ」はねーだろ!』」

 

「くっそ、これでもうあの作戦は使えないわね」

 

「『はぁ、諦めないか?』」

 

「何を言っているの!困っている村人のために胸を大きくするわ!」

 

「『おーい。建前と本音が混ざってるぜー』」

 

「だって、私は一国の妻だもの!」

 

「『おーい、変なこと言ってることを自覚しろー』」

 

「次の策わね、一刀の言っていた『闘牛士』を利用するわ。これは、ピラピラした布で牛をあえて興奮させ、突進させて。ひらり、と華麗に避けて、牛の体力を消耗させる作戦よ」

 

「『ほぅ。それで疲れて動かなくなったところを狙うと』」

 

「どうかしら?」

 

「『いいんじゃねーか?一刀の世界の話なら、信頼出来る』」

 

「よし!それなら準備して、明日こそ飲む・・・じゃなかった、倒すわよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日の夜 宿屋の華琳の部屋にて

 

 

 

「それでは、これから反省会を始めます」

 

「『始めます』」

 

「何か意見がある人は、挙手してください」

 

「『はい』」

 

「はい。ホウケイ君」

 

「『僕は華琳さんがいけないと思います』」

 

「それはどうしてですか」

 

 

 

 

「『だって、魔法少女華琳たんの服が、準備した布よりもピラピラであることを忘れていたあげく、突進する牛から避ける方法を考えてなかったからです』」

 

 

 

 

「だ、だって仕方がないじゃない!生身の体で突進くらったら死んじゃうかもしれないし、それに一刀は避け方なんて教えてくれなかったもん!一刀のせいだもん!」

 

「一刀は知識として教えてくれただけで、あいつが出来るわけじゃなかったんだろ?事前に確認しなかった華琳さまの方が悪い」

 

「くっそ。魔法少女華琳たんでは、この作戦は出来ないわね」

 

「『はぁ。もう諦めないか?』」

 

「何言っているの!一刀と私のために胸を大きくするわよ!」

 

「『もはや本音しかねぇじゃねーか』」

 

「だって、私は一刀の妻だもの!」

 

「『くそ。完全に欲望に忠実になっちまった』」

 

「次は策とかないわ!私の全力・・・・魔法少女華琳たんの力で、あの牛を倒して、それからゆっくりと乳を飲むことにするわ!」

 

「『結局、力技かよ』」

 

「その為に、今日はゆっくりと休んで、明日こそは飲むわ!」

 

「『もはや村人のことを忘れてるよ・・・・』」

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日の夜 宿屋の華琳の部屋にて

 

 

 

 

「それでは、これから反省会を始めます(もぐもぐ)」

 

「『始めます(もぐもぐ)』」

 

「何か意見がある人は、挙手してください(もぐもぐ)」

 

「『ありません(もぐもぐ)』」

 

「どうしてですかホウケイ君。作戦は失敗したのですよ?(もぐもぐ)」

 

 

 

 

「『だって、必殺のラブリーツインドリルで見事に牛の心臓に風穴を開けて倒したじゃないか。おかげで村人は大喜び。今だって、あの牛の肉を味わってるだろ?だから、作戦は成功だよ』」

 

 

 

 

 

「それでもよ!乳は吸えなかった!」

 

「『いいじゃないか。村人の笑顔を見れたんだから』」

 

「私はそれよりも、一刀の笑顔がみたかったのよ!」

 

「『でも、一刀のことなら「小さい胸でも、華琳が好きだよ」って言ってくれようだけどな』」

 

「そんなの当然じゃない!でも、私の気が済まないのよ!」

 

「『まぁまぁ、そう暴れなさんな。村人からお礼として、お酒やらお金ならいっぱいあるし、それに牛の肉だってまだこんなにある。今日は飲もうや、食おうや』」

 

「うぅ・・・・そうね。今日は潰れるまで飲んだり食べたりするわよ!ホウケイ!分かっているわね!?」

 

 

「『はいよ。お姫さん』」

 

 

 

 

 

 

 

次の日の朝、宿屋の華琳の部屋にて

 

「ねぇ!ホウケイ見て!」

 

「『うぅん・・・何だよ。華琳さまよ』」

 

「胸が少し大きくなったわ!ほら!掴んだらフニフニよ!あぁ、この感触をどれほど夢みたことか・・・・」

 

「『・・・・・華琳さまよ。鏡は見たかい?』」

 

「えっ?まだ見てないわ。寝癖が酷い?」

 

「『いや・・・・あのな?すげぇ言いにくいことなんだけど・・・・』」

 

 

 

 

「胸以外にも・・・・・特に腹がフニフニだぜ」

 

 

 

 

「えっ?」

 

「『まぁ、あれだけ肉や酒を飲めば太るよな。そんで、胸も同時に大きくなった・・・と』」

 

「そ、そんな!」

 

「『おーっと、先に言っておくぜ?魔法少女に変身するのはやめは方がいいぜ。服のボタンが弾け飛んだら、もう立ち直れないだろ?』」

 

 

「い、いやぁぁぁぁ!」

 

 

 

 

 

 

次回、蜀編に続く

 

 

 

 

 

 

おまけシリーズ

 

 

 

『さぁーて、来週の華琳たんは?』

 

 

冥琳だ。

 

先日、北郷にいいことを教えて貰った。何でも、天界には高齢の人にも言える、夢と無限の可能性を秘めた言葉があるそうだ。

その言葉とは

 

○女

 

少女、熟女、幼女。確かに無限の可能性を秘めている。

また、卑猥な言葉として

 

○学生

 

と言っていたが、何のことか分からない。

 

 

 

 

 

 

先日、祭どのの様子がおかしい。

 

休日になると、近くの街へ行き、何やら街人たちと集会を開いている。

不思議に思った私は後をつけることにした。

 

すると、祭どのは大衆の前に立ち、叫んでいた。

 

「呉の宿老、黄蓋、十七歳じゃ!!」

 

「おいおーい!」

 

 

・・・・この光景を見た時、最初に考えたことは

 

 

 

私、いつのまにか祭どのよりも年上になってる・・・・

 

 

 

 

次回、魔法少女華琳たんPART10

来週も見てくれ じゃんけんぽん!ふふふ

 

 

 

 

 


 
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