No.170741

真・恋姫無双 夜の王 第17話

yuukiさん

真・恋姫無双夜の王第17話、
第16話の続きです

2010-09-06 01:37:55 投稿 / 全9ページ    総閲覧数:12508   閲覧ユーザー数:9442

この作品の一刀は、性格、武力ともに原作とは異なっています。

 

また、一部キャラを否定する場面もございます。

 

ご理解をお願いいたします。

 

まだまだ誤字、脱字や分かりにくい表現などもあると思いますが、

 

こんな自分の作品でも楽しんでいただけたら幸いです。

 

一刀「、、、、、、、」   ペラペラ

 

一蝶「、、、、、、、」   カキカキ

 

獅堂「、、、、、、、」   イライラ

 

一刀「、、、、、、、」   ペラペラ 

 

一蝶「、、、、、、、」   カキカキ

 

獅堂「、、、、暇だ、、一刀、何読んでんだ?」

 

一刀「孫子だ。暇ならお前も読むか?華雄に持ってきてもらったのがまだあるぞ」

 

獅堂「いや、いい。、、一蝶、お前は何してんだ?」

 

一蝶「そこの窓から見える景色を描いているんです。ほら結構うまく描けていると思いませんか?」

 

獅堂「、、、、そうだな」

 

 

一刀「、、、、、、、」   ペラペラ

 

一蝶「、、、、、、、」   カキカキ

 

獅堂「、、、、、、、」   イライラ

 

一蝶「、、、、はあ。少しは落ち着いたらどうですか?獅堂」

 

獅堂「もう三日も軟禁状態なんだぞ。暇でしょうがねえ」

 

一蝶「普通、降将の扱いというのはそういうものですよ」

 

獅堂「孫策達、言ってたことと違うじゃねえか。俺達のこと信じるとか言って無かったか」

 

一刀「雪蓮は信じてくれている。周瑜も俺達に利用価値を見出しているだろうが、

   他の者達がまだ俺達を仲間にすることに反対しているんだろう」

 

獅堂「度胸の無い奴らだな」

 

一蝶「信じられない者に対して用心するのは当然のことですよ。

   それに、貴方が無意味に挑発した甘寧や

   貴方が殺そうとした孫権が私達に嫌悪感を持つのは当然の事だと思いますよ」

 

獅堂「っっ、テメーだって呂蒙を殺そうとしただろうが!!」

 

一蝶「でも私は無意味な挑発はしていません」

 

獅堂「、、、、、」

 

一蝶「、、、、、」

 

一刀「そこまでだ、獅堂、一蝶。不満が有るのは分かるが少し落ち着け。

   仲間同士で喧嘩なんて疲れるだけだぞ」

 

獅堂「テメー」  ギロッ

 

獅堂「まあ、正論だな。仲間内で争っても仕方ねえか、悪かったな一蝶」

 

一蝶「いえ、いつもの事ですから。しかし、獅堂がイライラするのも分かります、

   このままでは平和のために動く事も出来ない。どうしますか一刀様」

 

一刀「待つしか無いだろ。孫策の決断を」

 

一蝶「それもそうですね」

 

獅堂「配下に加えるかどうか、早く決めて欲しいもんだな」

 

一刀「ああ」

雪蓮「という訳で。一刀には私達の仲間になって貰うわ」

 

一刀「、、、どういう訳かは良く解らないが。分かった」

 

周瑜「雪蓮、間を飛ばして話すのはやめろ」

 

雪蓮「良いじゃない。一刀も分かったって言ってくれたんだし」

 

周瑜「はあ」

 

 

一刀「それにしても決めるのに随分とかかったな」

 

雪蓮「ごめんなさい。うちには頑固な子が多いから」

 

孫権「、、、、、」

 

甘寧「、、、、、」

 

一刀「いや、別に良い」

 

雪蓮「そう、ありがと。じゃあ早速一刀には盗賊の討伐に行って貰いたいんだけど、良いかしら?」

 

周瑜「待て雪蓮、それは袁術から討伐の命令があった賊か?」

 

雪蓮「そうよ」

 

周瑜「まだ敵の規模もわかってないんだぞ。討伐には経験豊富な祭殿に、、」

 

雪蓮「だから経験豊富な一刀にお願いしてるんじゃない」

 

周瑜「しかしだな」

 

雪蓮「信用できないかしら?一刀は」

 

周瑜「、、、、、、分かった。だがさすがに一人で行くことは許せんぞ」

 

雪蓮「そうね、なら誰かついて行きたい者はいるかしら?」

 

華雄「なら私が、、」

 

周瑜「華雄は駄目だ」

 

華雄「何故だ!」

 

周瑜「もしものことを考えて、祭殿に次ぐ武勇を持っている貴方には守りを固めていてもらう」

 

華雄「むう、」

 

雪蓮「『もしものこと』ね。相変わらずね、冥琳」

 

周瑜「それが軍師の仕事だ」

 

 

孫尚香「はい、それならシャオが行くよ」

 

孫権「なっ、それは駄目だ小蓮。危険かもしれないんだぞ」

 

孫尚香「大丈夫だよ。それに鳳薦が信用出来るかどうかシャオが見てきてあげるから」

 

一刀「(、、、そういうことは普通本人の前では言わないんじゃないか)」

 

孫権「しかし」

 

孫尚香「いいよね、お姉さま」

 

雪蓮「そうね、なら亜莎と明命もついて行きなさい」

 

呂蒙「はっはい」

 

周泰「はい」

 

孫権「姉さま!」

 

雪蓮「大丈夫よ。一刀、小蓮達のこと頼んだわよ」

 

一刀「分かった」

 

 

周瑜「良かったのか。ついて行かせるのは小蓮様達だけで」

 

雪蓮「本当は蓮華も付けたかったんだけど。今回はシャオ達だけでいいわ」

 

周瑜「そうか、うまくいくと良いがな」

 

雪蓮「大丈夫よ。きっと」

 

出陣の準備を終えた一刀と達は進軍を開始していた

 

一刀「、、、、、」

 

孫尚香「じーーー」

 

一刀「、、、、、、、、、」

 

孫尚香「じーーーーー」

 

一刀「、、、孫尚香、なぜそんなに俺を見るんだ」

 

孫尚香「別にー、気にしないでいいわよ」

 

一刀「、、、、そうか」

 

孫尚香「、、、顔は悪くないわね、それに祭より強いらしいし

    頭も良いだろうって冥琳は言ってたし、、う~ん、」  ボソッ

 

一刀「何か言ったか?」

 

孫尚香「気にしないでいいって言ったでしょ」

 

一刀「、、、わかった」

 

孫尚香「じーーーー」

 

一刀「、、、視線が、、気にしないのは無理だろう」  

 

 

一蝶「、、なぜ孫尚香様はあんなに一刀様を見ているのでしょうか、、、

   まさか一刀様に好意が、、そうなると色々問題が有りますね、、」 ボソッ

 

呂蒙「、、、、、」  

 

一蝶「、、、、、」

 

呂蒙「、、、、、」

 

一蝶「、、、呂蒙様、あの時のことを怒っているのですか?」

 

呂蒙「ふえっ、どっどうしてですか」

 

一蝶「私のことを睨んでおられましたので。、、、申し訳ありませんでした」

 

呂蒙「ちっ違います。もう怒ってなどいません」

 

一蝶「では何故、、」

 

呂蒙「その、私は目が悪いので目つきが悪くなってしまうんです」

 

一蝶「そうでしたか。申し訳ありません、勘違いをしてしまいました」

 

呂蒙「いえ、謝っていただく必要など」

 

一蝶「、、、、、、そうだ、」

 

呂蒙「どうかしましたか?」

 

一蝶「呂蒙様、少しの間一刀様を見ていてくれませんか?」

 

呂蒙「鳳薦様をですか?」

 

一蝶「はい、見ているだけで良いので」

 

呂蒙「??わかりました」

 

一蝶「ありがとうございます」

 

呂蒙「いえ」  じーーー

 

一蝶「(これで一刀様は呂蒙様に睨まれていると勘違いするはずですから、

    呂蒙様に好意を抱く確率が低くなりますね。、、私の主は誰にも渡しません)」

 

獅堂「なんか最近、一蝶から怪しい気配がするんだが、、、まさかアイツ、

   いや、それは無いだろ、無い、あったら困るし。無いという事にしておこう」 ボソッ

 

周泰「むーーーー」

 

獅堂「、、、、、」

 

周泰「むーーーー」

 

獅堂「何か用があんのか?周泰」

 

周泰「いえ、特には」

 

獅堂「そうか」

 

周泰「むむむーー」

 

獅堂「なんで俺を見てんだ?」

 

周泰「はい、皆さんへの警戒を怠るなと言われましたので」

 

獅堂「それでなんで俺ばっか見てんだ」

 

周泰「思春様に特に興煜さんを警戒しろと言われました」

 

獅堂「、、、あの根暗、妙なこと吹き込みやがって」

 

周泰「むーーーー」

 

獅堂「、、安心しろ、俺は裏切るつもりは無い」

 

周泰「本当ですか!」

 

獅堂「ああ」

 

周泰「そうですか、、良かったです!」

 

獅堂「だが、一刀が裏切れと言ったら裏切るがな」

 

周泰「はうわ!そうなんですか!」

 

獅堂「ああ、だから警戒するなら一刀にした方がいいぞ」

 

周泰「はい、わかりました!!」

 

獅堂「たく、あんなふうに見られてたら気になってしょうがねえ」

 

 

一刀「、、、、、、」

 

孫尚香「じーーーー」

 

呂蒙「、、、、、、」

 

周泰「むむむーーー」

 

一刀「、、、なんか視線が増えてないか、、」

一蝶「報告、この先に目的の盗賊と思われる大軍が布陣しています」

 

周泰「えっ」

 

呂蒙「私達の来ることがばれてしまっていたのでしょうか?」

 

一刀「さあ、それは分からないが」

 

孫尚香「どっちでもいいよ。探す手間が無くなって良かったじゃない」

 

一刀「そうだな。数はどれ位なんだ?」

 

一蝶「およそ、五千ほどです」

 

周泰「なっ、そんなにいるんですか!?」

 

一刀「こちらの約5倍か。もう少し兵を連れて来るべきだったな」

 

呂蒙「どうしてそんな大軍が、、黄巾党の壊滅以来、盗賊達が集まることなんて無かったのに」

 

一刀「、、、、集まらねばならない理由があったんだろうな」

 

孫尚香「それで、どうするの?」

 

呂蒙「これだけの兵力差ですからなにか策を、、」

 

一刀「立てる時間があれば良いけどな」

 

呂蒙「えっ、」

 

獅堂「敵が突撃して来たぞ」

 

呂蒙「そんな、、」

 

一刀「馬鹿は決断が速過ぎるのが厄介だな」

 

 

周泰「これだけの兵力差です。いったん退きましょう」

 

孫尚香「うん、、、そうね。退却するってみんなに伝えてきて」

 

亜莎「はっはい」

 

一刀「いや、その必要はないだろ」

 

周泰「ですが!」

 

孫尚香「退かなきゃだめだよ。みんな死んじゃうかもしれないのよ」

 

亜莎「そうです。これからのことも考えれば兵を無駄にする訳には」

 

一刀「違うな、間違っている。これからのことを考えるからこそ、ここは退いてはならない」

 

孫尚香「、、、どういうこと」

 

一刀「、、、頂に立つ者は決して虎の一撃をかわしてはならない、

   背を向けて逃げればそれは味方全てに波及する。

   ここで退けばこれから先、盗賊達は更なる悪行を繰り返す。それは止めねばならないだろう」

 

孫尚香「なら、どうするのよ」

 

一刀「威風堂々見せてやればいい。5倍の兵力差など通じない、悲しいほどの力の差を。

   そうだろう、それとも孫尚香。お前達呉の兵は盗賊達などに後れをとるのか?」

 

孫尚香「そんなわけ、、無いじゃない」

 

一刀「それでいい。将は兵を信じるものだ」  

 

孫尚香「、、、、、////」

 

 

 

一刀「、、、、、、、、」

 

一刀は歩みだす、善王と覇王。二人の王に仕えた時と同じように全てを偽りながら、

夜の果てに、平和を手にする為に。揺るぎない信念と覚悟を糧に新たなる道を

 

一刀「敵は五千の軍勢。だがしかし、恐れることは何も無い。

   奪おうとする者と守ろうとする者、どちらが勝るかなど比べるまでもない

   恐怖に打ち勝ち、前を見ろ、進め、決して立ち止まるな!

   退けば老いるぞ、臆せば死ぬぞ!ただひたすらに敵を殺せ!その先で、多くの民を救う為に」

 

一刀「   大義は我らにあり   」

 

兵達「「「「おおおおおお」」」

孫尚香「すごい、、」

 

呂蒙「、、、はい」

 

周泰「、、、です」

 

兵数差は5倍、普通なら最後は勝てるとしても最初は敵に押されてしまうだろう

しかし、そんな常識は一刀と鳳薦隊には通じていなかった

 

孫尚香達には分からなかった、一刀はただ敵の前線に突っ込んだだけ、

そう、それだけで既に前線は崩壊していた。

 

たった一人にて戦局を左右する圧倒的なまでの武、

その前では連携も取れぬ盗賊など壁の役割すら果たしはしない。

 

驚きは一刀の武勇だけでは無かった。兵達もまた、一般兵とは一線を画くする所にいた

呉の兵達も精兵と言えるだけの実力を持っている、だが鳳薦隊の兵はさらにその上をゆく。

 

敵が弓を引けば放たれる前に斬り裂き、槍を構えれば射抜き、斬り込んでくれば刺し殺す。

 

反董卓連合の戦い、袁紹との戦い、劉備と孫策の連合軍との戦い。

三度もの死地を越えた彼らの連携と自己判断能力はすでに完璧なモノになっている。

 

 

一刀「さすがは俺の兵達だな」

 

それを見た一刀は笑みを浮かべる

 

 

鳳薦隊、その全員が一刀が董卓の将だった頃より仕えて居た者。そして鳳薦隊で一番最初に求められるモノ

それは武力でも、知略でも、一刀への忠誠でも無い。それは一つの言葉を己の心に刻むこと

 

獅堂「神を信じす!」  ブンッ

 

一蝶「運命を認めず!」 ブンッ

 

兵士2「戦いを嫌い!」

 

兵士3「戦いに生きよ!」

 

兵士5「死を畏怖し!」

 

兵士6「生を尊べ!」

 

兵士7「他者に頼らず!」

 

兵士8「友と生きよ!」

 

兵士10「己の身は、己で生かせ!」

 

兵士達「「「それこそが、鳳薦隊の生き方だ!!!」」」

 

一刀は元々、戦いが始まれば兵達を指揮することは無い。どう動くかは兵達個人に任せている。

 

戦場は情報が多く、流動性が高い。だからこそ上の人間が指揮するより、兵達には目的のみ与え

後は戦っている本人達に任せる方が良い。指揮官が動くのは危機の時だけで良い、それが一刀の考え方

 

故に一刀はただ敵を殺すために戦場を駈ける、後のことは後に続く者達に任せて。

むろんそれがうまくいくとは限らない、普通なら指揮官の居ない兵達の動きは混乱してしまうだろう

だが、鳳薦隊の兵達は違う、一刀と共に戦った経験と一刀への信頼。

それを持って兵達一人ひとりが自分の成すべき仕事を見つけ、それに全力を注ぐ。

 

ただ一個の武とそれを支える数多の忠義、それにより究極の部隊が完成する

 

その部隊ならば、たとえ何倍もの兵数差があろうとも連携を取る事もせずに戦う盗賊など敵では無い

 

 

孫尚香「そっか、、、そうなんだ」

 

そして、気づく者もいるだろう、その戦い方こそがその男の生き方なのだと。

人を殺すことを嫌いながら、誰よりも多くの人を殺し、

平和を願いながら、自らは平和を生きようとはしない、

ただ一人で戦場を駈け、己の身を犠牲にして勝利を掴む、悲しいまでの自己犠牲者。

それが、それこそが北郷一刀という男なのだと。

 

そして、戦いは終わった、一刀達の勝利によって

一刀「、、、、、、」

 

孫尚香「どーーーーん!」

 

一刀「っっ、なんだ孫尚香」

 

孫尚香「そんな他人行儀な呼び方よりシャオって呼んでよ、

    シャオも一刀のこと一刀って呼ぶからさ。良いでしょ?」

 

一刀「別にかまわないが、どうしたんだいきなり」

 

小蓮「シャオ、一刀のこと好きになっちゃたの」

 

一刀「どうして」

 

小蓮「だって一刀かっこいいんだもん////。ねえ、そう思うよね」

 

周泰「はい!私のことも明命と呼んでください!////」

 

呂蒙「わっ私も亜莎とお呼びください////」

 

一刀「わかった。俺のことは好きに呼んでくれ」

 

明命&亜莎「「はい、一刀様!////」」

 

小蓮「あー、二人ともなに一刀に色目使ってるのよー。一刀はシャオのなんだからね」

 

亜莎「べっ別に色目など、、」

 

明命「そんなのずるいのです。小蓮様」

 

一刀「、、、、、何なんだ?」

 

小蓮「安心してね一刀。シャオが妃になって一刀のこと支えてあげるから」

 

一刀「、、、、、ああ」

 

 

一蝶「まずいですね、、やはり三人は一刀様に好意を抱いてしまいましたか。

   一刀様は素晴らしい御方、しかたの無いことでしょうが、、、

   ですが、一刀様は私の主、、渡すわけにはいきませんね、、、、、、」  ブツブツ

 

獅堂「、、、、、なあ、一蝶。聞きたい事があるんですが良いですか」

 

一蝶「どうしたんですか?敬語を使うなんて貴方らしくないですよ」

 

獅堂「あっああ。その、だな、前にお前、酒の席で初めて好きになった女の話、してくれたよな?」

 

一蝶「しましたが、それが何か?」

 

獅堂「そうか、そうだよな、そんなわけ無いよな、それなら良んだ。

   悪かったな変なこと聞いて。お前が好きなのは女だもんな」

 

一蝶「はい。前に好きだった人は女性ですよ」

 

獅堂「、、、、、、、『前に』って、今は、、、、」

      後書き

 

最近は忙しく、あまり話を考える暇が無いので、前より更新が遅くなってしまいます。

申し訳ありません

 

、、、、、、一蝶の件は悪ノリしすぎました、、スイマセン、、、、、

 

 


 
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