No.170557

2人の望んだ平和

恋姫無双の新作・萌将伝が発売されましたね~すっごい欲しいんですけど、無職の自分にはとてもじゃないが買うお金が…気分だけでもということで蜀・魏ルート後を書いたので最後に呉を書いてみました。


一部出ないキャラもいますが、そこらへんは許してください…(ホントに)
気に入らないところが多々あるかと思いますが、温かい目で見てやってください。

2010-09-05 12:09:16 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:4942   閲覧ユーザー数:4273

小覇王こと雪蓮と大軍師・冥琳…この2人の大きな犠牲を払ったことによって今の呉はこれまでにないほど繁栄しただけでなく、また亡き2人の願いも叶い一刀が呉の種馬としての役割を果たし、たくさんの子宝に恵まれていた。

 

 

城の中庭で子供たちが遊んでいるのを一刀や蓮華達は見守っていた。

 

蓮華「平和ね。少し前まで私たちはたくさんの血が流れる戦場にいたのにね…今ではその時がまるで嘘のようだわ…此処にお姉様と冥琳がいれば…」

 

 

今の平和を嬉しく思う反面本来ならここにいるべき人達がいないことを蓮華は悲しんでいた。

 

 

 

一刀「蓮華…俺だってあの2人が居ないのは本当に悲しいよ。でもあの2人のお陰で俺達はここまで来れたんだ。泣き言を言ったら、雪蓮と冥琳は間違いなく愚痴ってると思うしね。」

 

 

 

「お父様~何してるんですか~早く一緒に遊ぼうよ~~。」

 

 

 

我が子達に呼ばれたので一刀はみんなのもとへと行ってしまった。

誰もいなくなった蓮華の隣に明命と思春の稽古を終えた祭が立っていた。

 

 

 

祭「呉の王である蓮華様がそのような顔をしていると子供達も心配しますぞ。理由は大体想像がつきますがのう…儂は辛気臭いのが好きではないので、儂もあやつらと戯れてくるとしますわ。」

 

 

 

あまり子供が好きではないにもかかわらず祭はそう言って一刀と子供たちの輪に入って行った。そして、入れ替わるように穏と亜沙が中庭に現れて蓮華に声をかけた。

 

 

 

穏「蓮華様~一刀さんを探してるんですけど見かけませんでしたか~?一緒に書物の勉強する約束してたのに…」

 

 

 

亜沙「穏様~私が先に一緒にゴマ団子を作る約束してたんですけど…それに穏様と一緒に勉強なんてしたら、また一刀様が寝込んでしまいますよ。」

 

 

 

蓮華「一刀ならあそこで祭と一緒に孫登たちと遊んでるわよ。さすがにあなた達でも子供たちの邪魔はできないでしょ?少し待ってみたら?」

 

 

祭たちの様に体力バカではない2人はそう言われて渋々城の中に戻って行った。

すると今まで後ろに控えていた思春に蓮華が話しかけた。

 

蓮華「思春…子供達が気になるならいつまでもそんな所にいないであなたも行けばいいのに…それとも子供達より気になるのは一刀の方かしら?」

 

 

思春「だ、誰があの様な脆弱な奴を!!!わ、私はただ一刀が何か変なことをしないか見張っているだけです!!!蓮華様も人が悪い。」

 

 

 

照れ隠しであることを蓮華に見破られただけでなく、本音を当てられたうえにどこからどう見ても顔が真っ赤になってバツが悪くなった思春はどこかへと歩いて行ってしまった。

 

 

 

一刀「祭さんスト~~~ップ!!!遊びなんだから本気でやらないで~~~!!!こら~~!!!お前たちもストップ~~~!!!」

 

 

 

到底遊びとは思えないほど全力で攻撃する祭や子供達から命がけで逃げる一刀の姿を見て蓮華やそれを見ていた人たちは大笑いをしていた。

 

 

 

一刀「ふぅ~危うく遊びで命を落とすところだったよ…みんな加減って言葉を知らないのかな~。毎度毎度これだと俺の命がいくつあっても足りないな…。」

 

 

 

蓮華「あら、でも面白かったわ。だって一刀あんなに必死で逃げ回っているんですもの。見てるこっちはハラハラするというより、面白くって仕方なかったわ。しかし、情けないわ…私たちを救ってくれた人がこんなに弱かったことが…。」

 

 

 

一刀「そう言わないでくれよ~こっちだって必死なんだから~そんなこと言うなら拗ねて他の国に逃げようかな~蜀とかなら俺のこと守ってくれそうだし…。」

 

 

 

冗談のつもりで言った一刀であったが、周りにはそうは聞こえなかったらしく…殺気のこもった視線が全方位から一刀に向けられた。

 

 

一刀「ま、まぁ俺はみんなが好きだからね…ずっとここに居るけど、みんなが行っていたように本当に種馬になっちゃったからなぁ~蓮華…この際だからもう1人作る?」

 

 

一刀の爆弾発言に周りからの視線にさっき以上の殺意が込められていたのだが、1人だけ違った。

 

 

蓮華「一刀がどうしてもというなら私は…構わないが…いやむしろ欲しいというか…」

 

 

顔を真っ赤にして明らかなパニック状態に蓮華は陥った。

そんな蓮華を尻目に当の本人は再び子供たちの輪の中に戻って行った。

そして我に返った蓮華はまるで天を仰ぐようにぽつりとつぶやいた。

 

 

蓮華「お姉様と冥琳が望んでいた呉の未来が今なのかを知るすべは私にはないです。でもお姉さまはこれを見たらきっとこう言うでしょうね。」

 

 

(ずる~い!!!私も一刀と遊びたい~それでもってイチャイチャして子づくりするの~)

 

 

するといつの間にか祭が隣に来ていて…

 

 

 

祭「儂もそう思いますわ。冥琳たちに盗られませんように注意しないといけませんな。」

 

蓮華はその言葉に笑って答え、そして改めて思った。今の幸せを2人のためにも守り続けていこうと最愛の人と一緒に…。

あとがき

 

最後まで読んで頂いてありがとうございます。

なんとか全ルートを書くことができました…読んでくださった皆さんにとって納得の出来になっているかは不安ですが…。

 

実を言いますと前回にアンケートを取ったのですが1人も答えてくださる方が居ませんでした。

 

でも、自分のような奴にはこういった手段に出るのは早すぎたかもしれません…。かなり反省しています。

 

それでも続けたいと思っていますので、これからも宜しくお願いします。

 


 
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