今日はもう終業式。
こちらの世界に帰ってきて(みんな的にはやって来て)約一週間たった。
こちらの世界での生活にはほとんど全員が慣れた。文字のほうはかなりできに差があるが、みんなでフォローし合ってちゃんと覚えていけている。
しかし、今俺は俺に課せられている問題が解決できていないでいる。それはみんなを俺の実家に連れて行くこと。
もう夏休みになるということで、五十人近くの空きがあることは無い。バラバラにいけば行けるがさすがにそれは不安だ・・・。学校の先生とかに聞いてみようと思ったが、そんな余裕がなかったのと、きっと旅行会社との連携とかでやっているんだろうと思ったためやめた。
う~んと悩んでいると、一枚の紙切れが目に入った。
一刀「これは・・・・貂蝉の連絡先・・・・。そうだ!そういえば何かあったら相談しろって言ってたよな。忙しすぎて忘れてた・・・・」
でもなんか等価交換で要求されたりしないかな・・・・。ええい!頼れるのは貂蝉だけなんだ!何とかなるんなら何だってやってやる!
心に硬く決意をして俺は携帯を取り出し、番号を入力した。
プップップップル・・・・・・
貂蝉「もすぃも~~~~~~~し!!!!!」
一刀「早っ!!!」
貂蝉「むふふふ、待ちに待ったご主人様からの電話ですもの。速攻で出るわよん。それで?何かあったの?」
一刀「実は折り入って頼みたいことがあるんだ」
貂蝉「ふぅん。話しを聞きましょ」
そうして俺は今回あった出来事を貂蝉に話し、相談をした。
一刀「どうだろ?」
貂蝉「話しは分かったわ。なんとかしてあげる」
一刀「本当か!?」
貂蝉「ええ、でももしかしたら駄目になる場合も考えておいてね」
一刀「わかった。ありがとう。貂蝉」
貂蝉「むふふふ。それじゃあ準備ができたら連絡すわ。駄目だった場合でもね」
一刀「ああ、よろしく頼む」
ふぅこれで何とかなるかな。よし!学校行くか!!
現在校庭にて校長の長ったらしい話しを聞いている。すると俺の後ろにいる及川が話しかけてきた。
及川「なぁかずピーなんで男子寮から引っ越したん?てか、どこに引越したん?」
一刀「ま、まぁ・・・色々あってな」
及川「ふ~ん。まぁええわ。それよりも知ってるか?」
一刀「何を?」
及川「なんでもこの学校に大規模な留学生の団体が来るらしいで」
一刀「へ、へぇ~」
なんなんだ、こいつの情報の速さは。というかどこからそんなの調べ来るんだ?
及川「ああ!可愛い女の子がぎょうさん来たらええなぁ」
一刀「そ、そうだな」
よかったな及川。全員可愛い女の子だよ。まぁお前には絶対になびいたりしないがな。
校長「ええ~それでは有意義な夏休みを過ごしてください」
ああ、やっと終わったか。ったく毎回長いんだよなぁ。しかも話しに脈絡ないし。これなら華琳の説教のほうがまだましだよ。
副校長「(ふぅやっと終わったか・・・)それでは最後に。正式には二学期からだが、この学校に中国からの留学生の団体がやってきます。このあとのHRで紹介されると思います。殆どが二年生に集中していますが各クラスに大体二,三人が入ることになるので、みんなでフォローをしていってあげてください。それでは一学期の終業式を終了します。
こうして終業式は何事もなく終了した。
そして所変わってここは俺のクラス。今は担任教師(女性。二十七歳。独身。気さくで男女問わず人気がある。冥琳が少し年取った感じ)からの成績表やら夏休み中の諸注意のプリント、まだ渡されていなかった宿題などが配られた。
担任「え~それではみんなお待ちかねかと思うが、留学生を紹介する。入ってきなさい」
ガラガラ・・・・・・おおおおおぉぉぉぉぉ
男子も女子も入ってきた女の子たちの美しさに見惚れていた。みんな口々に「綺麗・・・・」とか「可愛い!」とかも言っていた。
桃香「えっと、劉 桃香です!よろしくお願いします!(ペコッ)」
華琳「曹 華琳よ。よろしく」
蓮華「孫 蓮華だ。よろしく頼む」
このクラスに来たのは以上の君主三人。桂花とか春蘭とか焔耶とか思春がブチブチ文句とか、俺の陰謀だとか言ってきたが、俺が決めた訳じゃないんだからさ。
担任「それでは何か質問とか・・・・」
はい!はい!はい!はい!はい!
男子1「趣味は何ですか!」
女子1「どうしたら肌がそんなに綺麗になるの!」
男子2「スリーサイズ教えて!」
等などいろんな質問が一斉に投げかけられて三人とも困惑している。
担任「ああほら、一人一人しろ」
担任のその一言でみんなちゃんと一人ずつ質問をしていった。そしてある質問で俺が注目と言うかなんと言うか、視線を集めた。
女子2「彼氏はいるんですか?」
三人「彼氏・・・・」
一刀「ん?」
三人が一斉に俺のほうを見た。そしてクラスの特に男子から「え?」という視線を受けた。
担任「それじゃあ、そろそろ三人に席に着いてもらうんだが席は・・・・・佐藤と斉藤と・・・北郷の隣だな」
三人「一刀(さん)の隣は私よ!!」
!!!!!!!!?????????
ああ、完全に爆弾のスイッチが押された・・・・・・
及川「かずピーどういうことや!」
男子4「そうだぞ北郷!どういうことだ!」
一刀「い、いや~話せば長いことに・・・・」
華琳「一刀」
一刀「何?華琳」
及川「か・り・ん?」
しまった!
男子5「ずいぶんと仲がいいようだな~北郷」
一刀「い、いやだから・・・・」
ああ、変な汗かいてきた・・・・
華琳「ちょっと一刀。聞いているの?」
一刀「はい。なんでしょう」
なんだか、涙まで出てきたよ・・・
担任「お~い北郷。こっち全然決まらないからお前が選べ」
三人「!!!」
華琳「そうね。一刀あなたが選びなさい」
桃香「ごしゅ・・・一刀さん私ですよね!」
蓮華「か、一刀、私よね!(//////)」
華琳も口には出さないが、「私に決まっているわよね」とその物腰が語っている。
三人からは期待の眼差し、周りの野郎どもからはあっちの世界の戦場での殺気に近い殺気・・・・四面楚歌ってこういうんだなぁ・・・・。って、先生!なんであんたそんなに楽しそうなんだよ!!
一刀「・・・・・・(ダラダラダラダラ)」
三人「一刀(さん)!!」
一刀「ええっと・・・・じゃんけんで決めたら?平和的に・・・」
華琳「一刀」
一刀「はい」
華琳「私いえ、私たちは『あなた』に決めてほしい、と言ってるのよ」
周りのみんなはすっかり華琳の迫力に押されている。
一刀「・・・・・いや・・・・でも・・・・・」
担任「男らしくないぞ~」
一刀「煽らないでくださいよ!」
担任「お前がさっさと決めればいいことだろが」
一刀「いや・・・・でも」
担任「はぁぁぁ、じゃあお前とその周りの席を替えて、両隣と前後どちらかを空けてやる。それで決めろ」
一刀「うう~」
三人「一刀(さん)」
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結局三人のじゃんけんで決着が付いた。負けた蓮華は俺の後ろ、最初に勝った華琳が右、桃香が左。
その後のHRは滞りなく進んだ。HRが終わると、俺を含む桃香たちが囲まれ質問攻め。もちろん内容は・・・
クラスメイト「北郷との関係は?」
桃香「え、え~と、一言では語れないというかなんというか~。えへへ(/////)」
華琳「そうね。桃香の言う通りね」
蓮華「う、うん。そうだな(/////)」
ギロリ。なんで俺を睨む!いや、分からんでもないが・・・・・。ああ誰か、誰か助けてくださ~い。教室の中心で救援を求む。誰も現れなかった・・・・・
それからみんなの気が済むまで三人は質問を受け続けた。その間俺は殺気混じりの視線を受け続けたけど・・・・・。
どうやら他の教室のみんなも同じようだったらしく、春蘭や桂花、思春までもみんなの勢いに圧倒され質問の輪を抜けられなかったと言う。
さぁ!明日からは夏休みだ!俺ちゃんと二学期出席できるかな・・・・・・?
<あとがき>
いつも読んでいただきありがとうございます。
今回は皆様にお願いがございます。
こうしてここまで書いてきて気がついたのですが、筆者自身が好きなキャラや動かしやすいと思ったキャラばかりが動いていることに・・・・。
なので、以前にも言った気がするのですが、みなさまのご意見がほしいです。
どんなことでも構いません。とにかくご意見(ネタ)をください!
具体例を挙げますと、「一刀と蓮華を二人っきりでデートさせてほしい」みたいな。
もちろんキャラの要望やシチュエーションだけもOKです。
ただし、筆者は相当な未熟者であるためにできない場合がございますので、あらかじめご了承ください。それから自分でも考えていることがありますので、そちらを優先してしまうこともあるかもしれません。
これからもみなさまが楽しんでいただけるよう努力していきますので、よろしくお願いします。
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今回は恋姫たちの初登校です(一刀のクラスしかやっていませんけど・・・・)。
そしてここから夏休みです(もう普通に終わってるけど・・・)
コメント大歓迎です!よろしくお願いします!