No.168410

真・恋姫無双 夜の王 第15話

yuukiさん

新恋姫無双夜の王第15話、
第14話の続きです。

2010-08-27 01:51:52 投稿 / 全10ページ    総閲覧数:12307   閲覧ユーザー数:9410

この作品の一刀は、性格、武力ともに原作とは異なっています。

 

また、一部キャラを否定する場面もございます。

 

ご理解をお願いいたします。

 

まだまだ誤字、脱字や分かりにくい表現などもあると思いますが、

 

こんな自分の作品でも楽しんでいただけたら幸いです。

一刀「将は俺と真桜だけ、あとは風と桂花が居るだけか、、

   良いのかこんなにここを無防備にしても」

 

華琳「ええ、良いのよ」

 

一刀「そうか、魚が餌に掛ってくれると良いな」

 

華琳「あら、何のことかしら?」

 

一刀「さあ、何のことだろうな?」

 

華琳「、、、、、、」

 

一刀「、、、、、、」

 

 

一刀「それで劉備には勝てるのか」

 

華琳「あら、どうして劉備が来ると分かるのかしら?」

 

一刀「あれだけ餌をまいたんだ。必ず来るさ」

 

華琳「そう」

 

一刀「、、、、勝てるのか」

 

華琳「勝てるかではないわ、勝つのよ」

 

一刀「そうだな」

 

一刀「じゃあ兵の訓練があるから行くな」

 

華琳「ええ、、」

 

一刀「じゃあな」 スタスタ

 

華琳「、、一刀」

 

一刀「なんだ、」

 

華琳「劉備との戦い、働きを期待しているわよ」

 

一刀「ああ」

 

華琳「それと、、」

 

一刀「なんだ」

 

華琳「、、、、戦いが終わったら季衣や霞達ばかりでなく私とも、、////」

 

一刀「よく聞こえないんだが」

 

華琳「なっ何でもないわよ!!////」

 

一刀「なぜ怒ってるんだ?」

 

華琳「もういいわよ!!」

 

一刀「なんて言ったんだ。もう一度言ってみろ」

 

華琳「、、、///」

 

一刀「、、、、、」

 

華琳「そうね、、劉備との戦いが終わったら教えてあげるわ」

 

一刀「、、そうか。、、じゃあ楽しみにしてるな」

 

華琳「ええ、そうしなさい」

 

一刀「じゃあ、もう行くな」

 

華琳「行ってらっしゃい」

 

一刀「ああ、」   スタスタ

 

華琳「ふふ、戦いが終わったらか」

 

 

 

一刀「、、、、、、」

 

兵士4「どうかしたのか」

 

一刀「いや、何でも無い。それより準備の方はどうだ」

 

兵士4「新たに信用出来る奴が何人か入った。準備は出来ている」

 

一刀「そうか、ならば俺達はそろそろ魏を出るぞ」

 

兵士4「、、良いのかよ。本当にそれで」

 

一刀「ああ」

 

兵士4「許緒将軍や曹操様の事は、、あんた、本当は」

 

一刀「人は何かを失わなければ、何も得ることは出来ない。俺は、、平和な世界が欲しい」

 

兵士4「、、相変わらず馬鹿だな」

 

一刀「、、、、それが兵が将に言う言葉か」

 

兵士4「事実だろう。自分の幸せより他人の幸福が欲しいなんて、正気じゃ無い」

 

一刀「それは俺に従うお前も同じだろう」

 

兵士4「、、、それもそうだな」

 

一刀「、、、ははは」

 

兵士4「、、、くっくく」

 

一刀「ふっ、もう行くぞ。兵達を待たせてるんだ」

 

兵士4「ああ、ついて行くよ。何処までもな」

 

一刀「、、、やっぱり。お前も馬鹿だよ」

 

兵士4「そうかもな」

 

 

その数時間後、部屋では軍議が行われていた

 

一刀「来たのか。劉備が」

 

桂花「ええ、報告によれば劉備の所の主要な将全員の旗と、深紅の呂旗も確認されたそうよ」

 

一刀「恋か、厄介だな。援軍の方はどうなんだ?」

 

風「伝令は出しましたが、劉備さん達がここに来る方が速いでしょうね~」

 

一刀「そうか」

 

華琳「なら、軍は私が率いるとして、将は一刀、真桜、風、桂花がやりなさい。

   劉備は待ってはくれないわ。全員すぐに戦の支度を始めなさい」

 

全員「「「「御意」」」」

 

一刀「、、、、、」

一刀「多いな」

 

華琳「そうかしら」

 

出城の向こう、平野には劉備の大軍が見える

 

一刀「籠城しないのか」

 

華琳「最初から守りに入るようでは覇王の振る舞いとは言えないわ」

 

一刀「それもそだな」

 

桂花「華琳様、各所の指揮はどうしますか」

 

華琳「前曲は私自身が率いるわ。左右は桂花と風で分担、一刀には後曲の全権を任せる、

   押されている所があればすぐに援軍をまわせるようにしておきなさい」

 

桂花「はい」

 

一刀「わかった」

 

華琳「全員、戦の準備を急ぎなさい」

 

全員「「「御意」」」

 

 

華琳と劉備の舌戦(おそらく華琳の圧勝)が終わった後、戦い始まる

 

桂花「敵陣、動き出しました」

 

華琳「これより修羅道に入る!全ての敵を打ち倒し、その血で勝利を祝いましょう!全軍前進」

 

 

真桜「一刀様、風がもう少し兵を送ってくれって」

 

一刀「っっ、真桜、鳳薦隊の三分の一を率いて援護に向かえ」

 

真桜「でもそれじゃここの守りが」

 

一刀「左右どちらか一方でも崩れれば負けが決まる。いいから早く行け」

 

真桜「わかった。じゃあこれ兵の代わりにあげるわ。良かったら使ってや」 ポイ

 

一刀「ああ、」  パシッ

 

兵士4「桂花軍師からもう少し兵を送れとの連絡がきた」

 

一刀「っっ、、、、仕方ないな。お前が鳳薦隊を残り半分を退率いて援護に向かえ」

 

兵士4「俺は将じゃなくて兵だぞ!」

 

一刀「緊急事態だ、早く行け」

 

兵士4「仕方ねえなあ、お前ら行くぞ」

 

兵士達「「「ああ」」」

 

一刀「、、、、、まずいな」

 

兵士1「そうですね」

 

一刀「俺達はこんな所で終わる訳にはいかないな」

 

兵士1「はい」

 

一刀「、、、俺は華琳を助けに行く、ここはお前に任せるぞ」

 

兵士1「なっ、鳳薦様。お待ちを」

 

兵士2「どうするんだ」

 

兵士1「、、、、しかたありませんね。我々は他の隊と協力して城への道を確保します、

    荀彧様と程昱様に伝令を」

華琳「ふっ、私自ら剣を振るって戦う事になるとはね。しかし、それもまた良し

   雑魚は下がれ!私が相手をするのは強者のみ!誰か居ないのか!曹孟徳は此処に居るぞ!」

 

関羽「曹孟徳! いざ尋常に勝負!」

 

華琳「関羽か」

 

恋「、、愛紗だけじゃない」

 

華琳「呂布、、(さすがに関羽と呂布二人を相手にするのはまずいわね)」

 

 

一刀「あそこか、恋と関羽にかこまれているのか。真桜からこれを貰っておいて良かったな」

 

        ボン

 

関羽「何だっ!?何も見えんぞ!」

 

恋「、、、ましっろ」

 

華琳「これ、何、、、、、って、きゃっ」

 

一刀「いっきに抜ける、つかまっていろ」

 

関羽「曹操がいないぞ」

 

恋「、、、、逃げられた」

 

 

華琳「一刀、如何して貴方がこんな所に、後曲での仕事はどうしたの!」

 

一刀「もうやれることなど無い。このまま城に引くぞ」

 

華琳「私にここで兵を引けというの!劉備を相手に負けを認めろというの!

   嫌よ! あの子のような甘い考えに膝を折るなんて、私の誇りが許さないわ!」

 

一刀「ならこのまま勝ち目のない馬鹿な戦いを続けるのか」

 

華琳「馬鹿で結構。理想を貫く事が馬鹿だというなら、それは私にとっては褒め言葉だわ。

   それで野に散ったとしても、それこそ本も、、」

 

      パンッ

 

華琳「っ、、」

 

一刀「ふざけるなよ、華琳」

 

華琳「かず、、と、、?」

 

一刀「華琳、王がしなければならない最も大切なことは何だ」

 

華琳「、、、民を守ること」

 

一刀「そうだ、なら王を失った国ではいったい誰が民を守る!誰が民を救う!」

 

華琳「っっ」

 

一刀「華琳、お前は生きねばならない。民の為に、国の為に。

   それに一度や二度の敗北を負けとは言わない、命を、誇りを失わない限り負けじゃ無い」

 

華琳「、、、、、」

 

一刀「この世界に敗北を知らぬ者などいない、地に伏したことの無い人間などいない。

   敗者と勝者を分けるのは、そこから起き上がれるかどうかだ。

   華琳、お前はまだ負けてはいない。だからこそ、ここは引け、勝者になる為に」

 

華琳「一刀、、、ごめんなさい。どうやら劉備との舌戦で少し頭に血が上っていたようね。

   貴方の言うとうり一旦城に引きましょう」

 

一刀「ああ」

桂花「華琳様、ご無事で」

 

華琳「すぐに関羽の追撃が来るぞ!兵を収容し城門を封鎖しろ!」

 

桂花「既に収容は完了しています!城門の封鎖も終わりました!」

 

華琳「よし!総員城門の上に待機!籠城戦で敵を迎え撃つわ!

   何としても春蘭達が帰ってくるまで耐えきってみせるわよ!」

 

兵達「「「「おおおおおお」」」」」

 

 

関羽「曹操め、ようやく籠城か」

 

星「曹操の援軍が来る前に終わらせられるかどうかだな」

 

朱里「大丈夫だと思いますよ。雛里ちゃんの作戦もありますし」

 

星「まったく。あんな策を使うなど、軍師殿も可愛い顔をしてなかなかにお人が悪い」

 

 

一刀「春蘭達が戻ってくるかまで持つかどうか、正直ぎりぎりだな」

 

桂花「持たせるしかないでしょう、勝つために!」

 

一刀「分かっている」

 

真桜「一刀様、秘密兵器の準備手伝ってや」

 

一刀「わかった」

 

兵士「ほっ報告があります」

 

華琳「どうした」

 

兵士「そっ孫策と思われる軍団が此方に向かっているとのことです」

 

華琳「なん、ですって」

 

桂花「なんで孫策が、、、、」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

劉備達との戦いが始まる数日前

 

鳳統「はわわ、、、、孫策さん達にも一緒に曹操さんを攻めて貰いたんです」

 

孫策「袁術がそんなこと許すと思ってるの?」

 

鳳統「はい、袁術さん自身にも袁紹さん、袁家を破った曹操さんを倒せるという利益も

   ありますし大丈夫だと思いましゅ、、、」

 

孫策「なるほどね。冥琳、どう思う」

 

周瑜「曹操はこのまま放置しておくのは危険だろう。この先の事を考えれば悪い話では無いな」

 

孫策「そう、なら鳳統、劉備に伝えなさい。協力をすると」

 

鳳統「はわわ、ありがとうございましゅ!」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

風「まさか孫策さんと共闘をするとは思わなかったのです」

 

真桜「、、、これからどうなるんや」

 

一刀「今の状況でも厳しいんだ。ここに孫策が加われば、確実に負ける」

 

真桜「、、、、、、」

 

桂花「まだよ、まだなにか策が、、」

 

華琳「もういいわよ桂花。、、、兵達に攻撃をやめるように通達しなさい」

 

桂花「華琳様!」

 

華琳「劉備と孫策を相手にここから勝つ策は無い、、少し考えれば分かる事だわ」

 

桂花「なら、降伏をするのですか!」

 

華琳「まさか、私は最後まで戦うわ、たとえ死にぬことになろうとも。

   けれど兵達に勝てもしない戦いをさせる訳にはいかないでしょう」

 

桂花「華琳様、、、」

 

風「大丈夫ですよ。華琳様~」

 

華琳「何がかしら、風」

 

風「日輪は滅んだりはしません。だから華琳様はこんな所で死ぬような御方ではありませんよー」

 

一刀「風の言うとうりだな。まだ終わりではない」

 

桂花「この戦況から勝てる策があるの?」

 

一刀「いや、勝つことは無理だろうな。だが、華琳さえ死ななければ負けではないだろう」

 

桂花「、、私もそれは考えたわよ。けど劉備と孫策が相手じゃ、

   華琳様が逃げる時間を稼ぐことも出来ない」

 

一刀「出来るさ」

 

桂花「無理よ。たとえ兵の大半を残していってもすぐに城は破られて追いつかれるわ」

 

一刀「やってみせる。、、、それと残していくのは俺の隊だけで良い」

 

桂花「なっ」

 

風「えっ」

 

真桜「なあ」

 

華琳「、、一刀、貴方、死にたいの」

 

一刀「まさか、生きたいに決まっているだろう」

 

華琳「なら、どうして」

 

一刀「お前を生かす為だ」

 

華琳「嫌よ、貴方を犠牲に助かるだなんて、私は嫌」

 

一刀「その言葉、劉備と同じだな」

 

華琳「っっ、」

 

一刀「、、ここは戦場だ。ならば今のお前は華琳では無く、魏王曹操だろう」

 

華琳「どう、して。どうしてそこまで、私に生きろと」

 

一刀「華琳、お前は日輪だ。いずれ訪れる平和な世界を照らす日輪の一つ。

   だから、お前は死んではならない、日輪は砕けてはならない、

   砕ければ、その先で常夜の夜が始まってしまう」

   

華琳「、、、、、、」

 

一刀「ただの夜ならば恐れることは無い、夜が明ければ輝く明日が手に入るのだから。

   だが、常夜の夜は恐れなばならない、恐怖し、侮蔑し、蔑まねばならない

   永遠に続く夜などあってはならない、始まってはならないんだ。

   故に華琳、お前は生きねばならない、常夜の夜を始めぬ為に」

 

華琳「、、、、、、」

 

一刀「、、、、、、」

 

華琳「、、、、分かったわ。、、けれど一刀、貴方が死ぬことは許さない。

   生きなさい、どんな形でもいいから、、、、必ず」

 

一刀「ああ、わかった」

 

華琳「、、、、一刀、貴方に会えてよかったわ」  スタスタ

 

一刀「、、、、俺もだよ、華琳」

 

 

桂花「あんたは馬鹿ね」

 

一刀「最近良く言われる」

 

桂花「馬鹿だ馬鹿だと思ってたけど、救いようのないくらい馬鹿だとは思わなかったわ」

 

一刀「、、、、、」

 

桂花「けど、華琳様にはあんたが必要みたいだから。絶対に、死ぬんじゃ、ない、わよ」

 

一刀「ああ」

 

桂花「いい、死んでも、死ぬんじゃないわよ!絶対に!」 ダッ

 

一刀「分かったよ」

 

風「風は残るのです、戦場には軍師が必要なのですよ」

 

一刀「この戦いに軍師は要らない」

 

風「風にも出来ることがあるのです」

 

一刀「戦えない者は邪魔なだけだ」

 

風「、、、なら、たとえ風が死にそうになっても助けなくて良いのです。だから」

 

一刀「死体は転がっているだけで邪魔になる」

 

風「、、、、お兄さんは鬼畜なのです」

 

一刀「そうだな」

 

風「、、卑劣で、、、卑怯で、、、馬鹿で、、」

 

一刀「風、お前は日輪を支えるんだろう」

 

風「、、、、、」

 

一刀「行け、風」

 

風「、、、、絶対に死んではいけませんよ」

 

一刀「ああ」

 

風「約束なのです」

 

一刀「わかった」

 

風「風はお兄さんが好きなのです、だから、、、絶対に生きるのですよ」 トボトボ

 

一刀「ありがとう、風」

 

 

一刀「真桜」

 

真桜「嫌や、うちは残る。風とは違ってうちは戦える、邪魔にはならへん」

 

一刀「駄目だ、華琳の撤退を護衛する将が必要だろう」

 

真桜「、、、、」

 

一刀「、、、、お前は季衣や流琉、凪達ともにこれからの魏を率いて行くんだ。

   こんな所で死んではならない」

 

真桜「そんなの一刀様勝て一緒や!こんな所で死んだらアカン!」

 

一刀「俺は死なない」

 

真桜「そんなの、、嘘やもん」

 

一刀「嘘じゃない」

 

真桜「嘘や、、、、」

 

一刀「真桜」

 

真桜「、、、、」

 

一刀「男が女の為に血を流している時は、見殺しにするのが情けだろ」

 

真桜「そんなの、、知らんもん」

 

一刀「頼む、生きてくれ。真桜」

 

真桜「、、、、死んだらアカンよ」

 

一刀「わかってる」

 

真桜「、、、今度また、凪達と一緒に武術教えてや」 ダッ

 

一刀「ああ、、またな真桜」

 

 

一刀「守って見せる必ず、全員を」

一刀「聞いていたか、、」

 

兵士4「ああ」

 

兵士1「はい」

 

一刀「、、、、」

 

兵士4「一緒に来るかどうかなんて聞くんじゃねえぞ。俺にも、こいつにも、あいつらにも」

 

一刀「戦ってくれるのか」

 

兵士1「はい、それが我らの意思です。そうですよね、皆さん」

 

 

兵士2「はい」

 

兵士5「もちろんですよ」

 

兵士3「やりますよ、」

 

兵士7「ああ」

 

一刀の目の前には鳳薦隊の兵士達。平和の為、共に歩むと誓ってくれた者たち、

そして、その為に死のうとしている者たち、一刀が華琳達を救う為、犠牲にする者たち

 

その誰もが笑っている。戦いに巻き込んだ張本人である一刀に向かって

 

一刀「(俺は、犠牲にするのか。

    こいつらを、俺は平和を作る為に、華琳達を救う為に

    、、、どうやら俺は、根っからの悪人のようだ。

    それを分かっていてなお、歩み続けるのだから)」

 

一刀は握った拳から血を流す、二人の兵だけがそれに気づいていた

 

一刀「分かった。ならお前達、平和の為に泣いてくれ」

 

兵達「「「「「「はっ」」」」」

 

 

一刀「お前達に頼みたい事がある」

 

兵士1「何でしようか」

 

一刀「兵半分を連れて孫策の足止めに行って欲しい」

 

兵士4「良いのかよ」

 

一刀「この戦いは時間を稼ぐ事が第一だ。二つの軍が合流すれば一気に城門を破られる、

   孫策の到着を遅らせなければこの戦いに勝利はない」

 

兵士4「そっちじゃねえ、あんたの決めた策に口出す気はねえよ。

    俺が言ってるのは俺達が兵を率いて良いのかってことだよ、

    俺達は将じゃねえ、あんたの兵士だ」

 

一刀「率いる必要はない、先頭に立ってくれればいい」

 

兵士1「それを率いるというのでは?」

 

一刀「、、、頼む、お前たちの力で出来るだけ兵達を救ってやって欲しいんだ」

 

兵士4「、、、、、わかったよ」

 

兵士1「、、、、、わかりました、出来る限りの事はします」

 

一刀「ああ、頼んだ」

 

兵士1「ただ、兵には重すぎる仕事をするのです、なにか報酬が欲しいですね」

 

兵士4「そうだな」

 

一刀「将にしてやろうか?」

 

兵士4「別に今は将になんてなりたくもねえよ」

 

兵士1「ええ、そうです」

 

一刀「なら、何が欲しいんだ」

 

兵士1「そうですね。この戦いが終わったら、私達のことは名前で呼んで貰いましょうか」

 

兵士4「いいな、それ」

 

一刀「いいのか、そんなことで」

 

兵士1「ええ」

 

兵士4「ああ」

 

一刀「分かった。ならば必ず、生きて帰って来い」

 

兵士4「わかってるよ」

 

兵士1「はい。約束忘れないでくださいね」

関羽「桃香様、曹操さん達が城に少数の兵を残して撤退を始めたようです」

 

張飛「にゃ、兵を犠牲にして曹操は逃げるのか?」

 

超雲「そのようだ。桃香様、一気に城に攻撃を仕掛け城を落とし、曹操を追いましょう」

 

劉備「うん、早く終わりにしよう。戦いなんて」

 

 

・・・・一刀の魏での最後の戦いが、始まる。覚悟と願いと犠牲の名の元に・・・・

 

      後書き

 

次回で一刀は魏を抜けます。

 

なんだかまったく出番のなかった人々や序盤に少し出てきただけの人々が居ましたが、、

 

その点は申し訳ありませんでした。

 

しかし一刀が魏を離れてからもまだ魏の人々も出番はあります。一応、、、、

 

 


 
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