No.168287

真・恋姫無双 ifストーリー 現代演義 第3話

オトナシさん

前の作品を投稿してからだいぶたってしまいまして、ごめんなさい。

なるべく早く投稿できるよう善処しますので、今後ともよろしくお願いします。

コメントなど大歓迎です!

2010-08-26 16:13:21 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:9661   閲覧ユーザー数:7308

貂蝉が去った後俺は軍師のみんなにこの世界の道具の使い方を覚えてもらうことにした。

 

一刀「まずは軍師のみんなからこの世界の道具の使い方を覚えてほしいんだけど・・・」

 

桂花「はぁ?なんであたし達だけなのよ」

 

一刀「いきなり全員に説明をしたってたぶん伝わりきらないと思うんだよ。だからまずは軍師のみんなに覚えてもらって・・・・」

 

冥琳「その後で説明を私たちにも手伝ってほしい、か?」

 

一刀「そ、その通りです」

 

さすが歴史に名を残す名軍師。俺の考えなんかお見通しって訳ですか・・・・・。まぁその方が色々楽か。

 

一刀「駄目かな?」

 

冥琳「ふむ。まぁ、確かに効率的な話しをすれば北郷の言い分に利があるかもしれないな」

 

風「そうですね~。それじゃあ、お兄さんよろしくお願いします~」

 

一刀「分かった。けど、使い方の説明はできても原理とかそういうのは説明できないから聞かないでほしいんだけど」

 

詠「本っ当に使えないわね~あんたは」

 

風「まぁまぁ、詠ちゃん。どうせ説明されても風たちには理解できないだろうし、使い方だけでいいんじゃないですか~」

 

詠「まぁ、それもそうね」

 

風「ではでは、お兄さん。改めてよろしくですよ~」

まずは部屋の中にあるものから説明していくか。しかしいざ説明しようとすると自分の使い慣れたものって説明しづらいよな~。さて、まずは何から説明すればいいかな?

 

一刀「じゃあまずはこれかな。ここのこれを入れると明かりがつくんだよ」

 

稟「うわ!すごいですね・・・」

 

朱里「こんなに簡単に明かりがつくんですね・・・」

 

みんな驚いている。そりゃそうだろう。あっちでは明かりをつけるのもちょっと面倒だったし、明かりの強さだって全然違うしな。

 

一刀「次はこれ。テレビって言うんだけど、これは政治的なこととか娯楽とかいろんな情報を教えてくれたり楽しんだりするもので、たぶん一番一般的なものだと思うよ」

 

試しに電源を入れてみた

 

雛里「あわわ、箱の中に人がいます」

 

一刀「いや、中に人がいるわけじゃないんだけど・・・・・え~と何て言ったらいいんだろ・・・・・・・ゴメン無理だ」

 

冥琳「まぁその辺はさっきも言っていたが、説明をされても理解はできないだろうさ。ちなみに今このてれびとやらが言っているのはなんだ?」

 

一刀「ああ、今やっているのは天気予報だよ」

 

冥琳「ほう、天の国は天気までわかるのか」

 

一刀「わかるって言っても予報だから外れることも結構あるけどね。まぁ目安くらいにはなるよ」

 

冥琳「なるほどな」

 

風「お兄さん。あの上のほうにあるやつは何ですか?」

 

一刀「ああ、あれはエアコンって言って暖かい風を出したり涼しい風を出したりするものだよ」

 

風「おおぅ、これはなかなかいいですね~」

 

一刀「寝るなよ風」

 

風「おおぅ、先を越されてしまいましたよ」

 

ふぅ、必要最低限なのはこの辺かな。みんなは他のものにも興味を示していたが今はまだ使えなくても大丈夫と言って次に向かった。

次にやってきたのは風呂場だ。この寮には各部屋にはシャワーしかないが大浴場がある。この大浴場はものすごい。レジャー施設並みの豪華さがある。ちなみに混浴である。

 

一刀「まずこれ!シャワー(猫型ロボット風)」

 

桂花「は?なにやってんのよ。訳の分からないこと言ってないでさっさと説明しなさいよ」

 

一刀「はい。すいません。これはお湯とか水とかが出せるものなんだよ。これをこっちに捻ると熱くなってこっちに捻ると冷たくなる。んで、こっちのほうを捻るとシャワーが出て、こっちに捻ると蛇口から出てくる」

 

朱里「はわわ~。本当に便利なものが多いんですね~」

 

雛里「そうだね~。あ、ご主人様。これは何ですか?」

 

一刀「これはシャンプーって言って髪の毛を洗うためのものだよ。ちなみにそっちの同じような入れ物に入っているのは体を洗う用のものだよ」

 

穏「一刀さ~ん。あの部屋のような所は何ですか?」

 

一刀「あそこは蒸し風呂だよ。一般的にはサウナって言うほうが多いけどね。あの中はものすごく熱いからあまり無理して入らないほうがいいよ」

 

稟「何故そのようなものがあるのです?」

 

一刀「あれは汗をかいて体の不純物を出したりするんだったかな?最近は痩せるために入る人が多いかな」

 

冥琳「ではあれはなんだ?なんだか泡立っているようだが」

 

一刀「あれはジャグジーって言って、あの泡が気持ちいいんだよ」

 

冥琳「ほう、では後で入ってみることにしよう」

 

一刀「そうだ。そういえばこっちの世界では毎日お風呂にはいれるよ」

 

!!?一瞬殺気のようなものを感じたぞ。

 

桂花「北郷。それは本当でしょうね?」

 

一刀「お、おう。本当だぞ」

 

さっきの明かりの時もそうだったが風呂に入るのもあっちではかなり面倒な作業だったからなぁ。入れないときとかもあったからうれしいんだろうなぁ。

 

とりあえず風呂場に関する説明はこんなもんかな?

 

亞莎「あ、あの一刀様(/////)」

 

一刀「ん?どうしたの亞莎?」

 

亞莎「あ、あの、その、厠に行きたいんですけど・・・・(//////)」

 

一刀「ああ、あっち・・・ってトイレの使い方も教えないとな。あ、ちなみにトイレって言うのはかわやのことだから」

 

・・・・・・トイレに移動中・・・・・・・・

 

一刀「まぁ、使い方って言ってもここを押して流すだけなんだけどな。あと、この紙を使ってくれな」

 

亞莎「は、はい(///////////)」

 

亞莎がトイレから出てきた後みんなにも説明をした。

 

さて、これで大体説明が必要なところは終わったかな。あ、もう一箇所あったな。でもあそこは適した人たちがいるからその人たちに説明するか。

流琉「あの、兄さまどうして私たちが呼ばれたのでしょう」

 

今ここにいるのは流琉、秋蘭、祭、華琳の四人がいる。

 

一刀「みんなにまず覚えてもらったほうがいいと思ったところがあったからさ。四人には後から俺がほかの事を教えるからさ」

 

華琳「そう。ならいいわ。で?どこを教えてくるのかしら?」

 

一刀「来てくれれば分かるよ」

 

そう言って一刀を先頭に移動を開始した。

 

祭「ここは厨房かの?」

 

一刀「そう。流琉には料理作ってもらわないとみんな餓死しちゃうからさ。だからまずはここから覚えてもらおうって思ってさ。で、特に料理をやる四人に来てもらったんだ」

 

華琳「なるほど。そう言う事なら早く説明してちょうだい一刀」

 

流琉「あ!兄さまもしかしてこれって菎崙ですか?」

 

一刀「ああそうだよ。まぁ使い方も真桜の菎崙とほとんど変わらないから大丈夫かもしれないけど一応ね」

 

華琳「ねぇ一刀。こっちにあるやたら大きい箱は何かしら」

 

一刀「それは冷蔵庫だよ。食材とか調味料とかを冷やして保存しておくことのできるものだよ。ほらこんな感じに。ちなみにこっちは冷凍庫。こっちは凍らせて保存するんだ」

 

華琳「なるほど。これは便利なものね。でもここまで大きくする必要はあるのかしら」

 

華琳は冷蔵庫の上のほうを睨むようにしながら言った。まぁ、言いたいことはわかる。どうやら流琉も同じようだし。この冷蔵庫は家庭用というよりも業務用といった感じでめちゃくちゃでかい。つまり華琳や流琉では上のほうにギリギリと届かないのだ。

 

一刀「ほ、ほら。春蘭とか恋とか鈴々とか大食いの子達が多いからさ、たくさん入るように貂蝉が気を利かせたんじゃないか?」

 

華琳「まぁそう言うことにしておきましょう」

 

まだ不満気味だったが一応は納得してくれたみたいだ。

 

台所もこんなもんで良いかな。調理器具が色々違ったりと面倒かもしれないが、流琉たちならきっとすぐに慣れるだろう。

華琳たちに台所の説明をあらかた終えた頃ちょうど他のみんなも食堂のほうへやってきた。

 

一刀「もう終わったの?」

 

朱里「はい。手分けをして教えたので思ったよりも早く済みました。みなさん大体理解をしてくれたんですけど、まだ何人か危なっかしい人たちが何人かいます」

 

一刀「まぁ、そこら辺の子たちはやっていけばなれて行くと思うから、なるべく周りが気をつけるようにしよう」

 

朱里「そうですね」

 

そんな会話をしていると鈴々と季衣がやってきた。

 

鈴々「お兄ちゃん!鈴々頭を使ったからお腹が空いたのだ!」

 

季衣「兄ちゃん僕もお腹すいた!」

 

鈴々「真似するななのだ春巻き!」

 

季衣「うるさな!お前こそ僕の真似するなよ!」

 

一刀「ああ、はいはい。喧嘩するな二人とも。流琉、何か作れる?」

 

流琉「まだ慣れていないので、色々手間取ってしまうかもしれませんが・・・・大丈夫です。あ、でも兄さまが手伝ってくれると助かります」

 

一刀「ああ、字も分からなかったりするもんな。わかったよ」

しばらくして料理が完成しみんなで食べた。しかし流琉には驚いた。いつもとはまったく違う料理環境の中、素人目にはいつもとあまり違わないのではないかと思うくらいの手際の良さだった。やっぱり流琉は天才なんだなぁと思わせられる瞬間だった。

 

愛紗「それで、ご主人様。今後我々はどうしたら良いのでしょうか?」

 

貂蝉との話しは俺しかしていないからみんなは知らない。だから、そろそろ教えたほうがいいな。

 

一刀「そのことなんだけど。みんなには俺と同じ学校に通ってもらうことになった」

 

一同「ええええええええぇぇぇぇ!!!!!」

 

一刀「まぁ、この寮は学校の施設だからそもそも学校に入らないといられないんだけどな。それで、学校に通うにあたってみんなにはお願いと言うか、注意してほしいことがあるんだ」

 

桃香「?なぁにご主人様?」

 

一刀「そう!まずはそれ!」

 

桃香「ふえ?それってどれ?」

 

一刀「俺のことを今後『ご主人様』っていうのは禁止。もちろん『お館』とかも」

 

桃香「ええぇ?なんで?ご主人様はご主人様でしょ?」

 

一刀「いや、そんな風に呼ばれると変な誤解をうけるからさ、だから周りに誰かいる時だけでも俺のことは名前で呼んでくれ」

 

星「ふむ。一刀殿。こんな感じでよろしいか?」

 

一刀「うん。そんな感じで。みんなもお願いね」

 

渋々と言った感じで了承する者、恥ずかしそうにしている者、特に変わらない者などさまざまな反応をしたが一応納得してくれたようだ。

 

一刀「それから、みんなが学校に行くまでにはあと約一ヶ月くらいあるんだけど、それまでにさっきの道具のようにこっちの世界の読み書きとか常識とか決まりごととかその他もろもろも覚えてもらいます」

 

何人かが本気で嫌そうな顔をしている。もちろん言うまでも無く頭の弱い子たちだ。

 

一刀「一応言っておくけど、この辺のこと覚えておかないと満足に外にも出られないぞ」

 

その一言でなんとか納得してくれたようだ。勉強するのが嫌でも、必要だと言うことはわかっていてくれたみたいだ。

 

さぁ、言うべきことはあと二つ。だが、この二つうまくやらなければどちらも死にかねない危険な爆弾だ。さて・・・どちらから解体していくか・・・・・

 

一刀「じゃ、じゃあ次に紫苑と桔梗と祭さん」

 

紫苑「なんでしょうか?一刀さん」

 

一刀「えっと、三人には学校には行かないでここの管理をしてほしいんだ」

 

祭「管理?それは北郷の仕事であろう」

 

一刀「いや、俺はこっちではただの学生だからさ、ちゃんと大人の人が管理しないといけないんだよ」

 

桔梗「では、何故我らだけなのですかな?」

 

一刀「そ、それは・・・・(ダラダラダラダラ)」

 

三人「それは・・・・・・?」

 

一刀「こういう寮には綺麗なお姉さんが管理人をやっているのが定番的なんだよ!」

 

苦しかったか・・・・・。ものすっごいこっち見てるし・・・・

 

紫苑「嫌ですわ!綺麗なお姉さんだなんて」

 

祭「じゃが、悪い気はせんな」

 

桔梗「我らでよければその管理人とやら引き受けましょう」

 

一刀「そ、そう。そうしてくれると助かるよ」

 

な、なんとか切り抜けた・・・・。

 

雪蓮「ねぇねぇ、一刀。本当はどうしてあの三人に頼んだの?」

 

雪蓮さん。そんな面白そうに聞いてこないでください。

 

さて、最後に残った爆弾。はっきり言ってこれは絶対に爆発する。そして被爆するのは俺だけ・・・・・

 

一刀「それで最後にもう一つ。これが一番重要なことなんだ」

 

もうどうにでもなれ!

 

一刀「みんなの名前のことなんだけど、みんなの名前はこの世界の歴史に残っているからちょっと不自然になると思うんだ」

 

春蘭「はぁ?歴史に名を残しているのなら誇れば良いではないか!それのどこが不自然だ!」

 

一刀「一人か二人くらいなら大した事無いかもしれないけど五十人くらいの人間の名前が全員歴史の登場人物の名前だったらみんな変に思うって」

 

華琳「まぁ、あなたの言いたいことは分かったわ。それでその解決策はあるのかしら?」

 

一刀「一つだけあるけど、みんな怒らない?絶対絶対怒らない?」

 

華琳「ああもう!怒らないから早く言いなさい!」

 

一刀「真名を名前にしてほしいんだ。こんな感じに」

 

そういって俺は『曹 華琳』と書かれた紙を見せた。

 

春蘭「なんだと!貴様!神聖な真名をだれかれに構わず名乗れと言うのか!」

 

ああ、やっぱり怒ったか。まぁこの話しの内容で怒るなって方が無理か。俺、死んだかな・・・・・

 

華琳「おやめなさい!春蘭!」

 

春蘭「ですが華琳様!こやつは・・・」

 

華琳「やめろと言ったのよ」

 

春蘭「は、はい・・・」

 

華琳「一刀。確かあなたの世界では真名がないのだったわね」

 

一刀「ああ。だからこの方法が一番いい・・・・というかこれしか思いつかなかった」

 

もう決まっているからどうしようもなんだけどな・・・・

 

華琳「郷に入っては郷に従えとも言うし、仕方ないわね。これでいきましょう」

 

春蘭&桂花「華琳様!?」

 

華琳「二人ともこれは命令よ。いいわね」

 

春蘭&桂花「うう~。分かりました」

 

一刀「他のみんなも、そういう訳でいいかな?」

 

華琳が二人を言いくるめてくれたおかげで、思っていたよりもすんなり収まった。もちろん納得のいっていない子たちもいるが、周りが抑えてくれたり、説得したりしてくれている。

 

 

不安ばっかりのこの生活ではあるが、みんなの力を合わせればなんとかやっていけそうな気がする!俺はそう確信している!


 
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