No.167964 真・恋姫†無双 頑張れ一刀くん 現代風22010-08-24 23:45:14 投稿 / 全8ページ 総閲覧数:11803 閲覧ユーザー数:8624 |
一刀くんの公式設定
身長:118㎝
体重:21㎏
年齢:17歳
天の御遣いとして戦乱の世に降り立った際、小さくなっちゃった。
とりあえず可愛い。
現代版一刀くん設定
偶然孤児院の前を通った祭が一目惚れで引き取った。
本当の家族の所在は不明。
姉の雪蓮は昔、江東区の小覇王として有名だったとか。
何故か引き取られた時から身長、体重は変わらない。
むしろ変わって欲しくないのが周りの意見。
妹の蓮華は江東区の巨尻児として有名だったとか。
見た目は幼稚園児でも通用するが高校二年生。
保健室の紫苑先生の娘の璃々ちゃんと仲良し。
むしろメインヒロインとの呼び声が高い。
詠ちゃんはアニメ研究会所属。
とりあえず可愛い。
妹の小蓮は江東区の弓腰姫として警察からマーキング。
設定は増えるかもしれません。
「今日の昼飯は一人か……」
北郷一刀……ていうか俺は学校が終わって下校していた。
期末テストが終わって夏休みまで短縮授業なので食堂は開いてない。
母さんは仕事、雪蓮お姉ちゃんは冥琳先輩に連れだされて、蓮華は茶道部、シャオは友達の鈴々ちゃんと食べてくるし、桃香は軽音部だし。
「スーパーでなんか買って作ろうかね」
学校からの帰り道にあるスーパーによって行くことにした。
「暑いからソーメンにしよう」
確か家に麺はあったからネギと生姜を買って行こう。
買い物かごにネギと生姜をゲットした俺はお菓子コーナーに向かった。
「あった。雪蓮お姉ちゃんが好きなポテトチップス呉風味。せっかくだから買って行ってあげようっと」
他には魏風味と蜀風味があったがウチの家族は皆呉風味が好きだったりする。
桃香は蜀風味って言ってたっけ。
そんなことを思いつつ俺は棚に手を伸ばしたのだがそこで問題発生。
「と、とどかないだと……!」
目一杯手を伸ばして背伸びまでしても届かないという罠。
こんなところに孔明が潜んでいるとはやられた。
「よっ、ほっ、はっーーーー!」
ぴょんぴょん跳ねてみてもポテトチップスは俺を嘲笑うかのように見下ろしていた。
「届け、届け、届け、届け、届け…………届いてよぉーーーー!」
ドクン……
俺が覚醒しようとした時、俺の頭上から手が伸ばされその手にポテトチップスが収まっていた。
「…………ん」
ポテトチップスをとってくれた人は俺と同い年くらい(高校二年生)で赤毛の女の子だった。
2本のアホ毛がピクピクと動いていて可愛い。
「えっと、ありがとうございます」
「…………別にいい」
女の子は俺を見ながら少々顔を赤らめていた。
(…………ぴょんぴょん跳ねて可愛い)
そんなことを思われているとはいざ知らず女の子が持っているかごの中身をのぞいてみた。
豆腐、キムチ、牛乳、ドッグフード、秋刀魚。
ふむふむ。
秋刀魚がメインで冷ややっことキムチが付け合わせ、ペットにドッグフードと言ったところだね。
「お昼は秋刀魚ですか?」
何となく聞いてみたところ女の子は首を横に振る。
「…………麻婆豆腐」
「その材料で!?」
「…………(コク)」
アンビリーバブルや!
「ちなみに料理の経験は?」
「……今日がデビュー戦」
1RKOですね。
もしくはレフェリーストップだ。
「ご両親は?」
「…………お友達の結婚式」
なるほど。
初めての一人ということか。
「…………恋を一人にするのを心配してた」
「そうでしょうね」
とりあえずこの人は恋という名前らしい。
親御さんはさぞ苦しい思いで結婚式に出かけたのだろう。
「よかったらウチに食べに来る?」
「…………知らない人について行っちゃダメってお母さんに言われた」
ポテトチップスのお礼に俺特製ソーメンをごちそうしようと思ったのだが断られてしまった。
お母さんの言いつけをちゃんと守る恋ちゃん。
可愛い。
「でも俺たちこうして知り合ったよ。俺は北郷一刀。よろしくね恋ちゃん」
「恋は恋。…………よろしく」
なんとか恋ちゃんを説得した俺は家に招くことが出来た。
「すぐつくるからソファで寛いでてよ」
って言う前にすでにテレビを見ていた恋ちゃん。
しかも冷蔵庫の麦茶まで用意してあった。
ご丁寧に氷まで入ってるし。
俺は料理をするために風呂場から椅子を持ってくる。
これがないと色々と届かない。
母さん背が高いからなー。
「はいっ。お待たせ」
「…………ん!」
恋ちゃんはソーメンを見た瞬間、目を輝かせていた。
よっぽどお腹が空いていたのだろう。
「それじゃあいただきます」
「……いただきます」
ずるずると麺を啜る。
我ながら上手く出来たと思う。
ちらりと恋ちゃんを見ると、それはもう天使かと思いました。
食べて姿が可愛いのなんのって。
気付いたらソーメンはなくなっていた。
「おかわり」
意外に図々しいお方だった。
しかしあの姿をもう一度見るために俺は麺を茹でた。
「おかわり」
「はっ。また一口しか食べられなかった」
そして茹でる。
「おかわり」
「了解」
「おかわり」
「…………はい」
「おかわり」
「……か、勘弁してください」
家のソーメンはもうゼロよ!
「……美味しかった」
「それはよかったよ」
なんだかんだでその一言が何より嬉しいのである。
食べてホッとしたのか、恋ちゃんは可愛らしく欠伸をひとつ。
「眠いの?」
「…………(コクーン)」
すでに寝ていた。
クーラーつけてるからタオルケットをかけてあげよう。
そして近づくと抱きしめられた。
「ちょ、ちょっと恋ちゃん!?」
「…………」
返事が無い。ただの恋ちゃんのようだ。
「なんだか俺も眠くなってきた」
それから俺が眠りにつくのは早かった。
夕方になり誰かが帰って来たようだ。
「あー! 冥琳ってばガミガミうるさいんだから。自分はキャンパスライフをエンジョイしてるからって私まで外に連れ出さないでよねー。さっさとシャワー浴びて孫策無双Ⅴの続きやらなきゃ」
新作の孫策無双Ⅴをやりたくて仕方ない雪蓮。
「ただいまー。誰かいるーーーーって誰!?」
後ろ姿というか頭しか見えないがソファに誰か座っていることに気付く雪蓮。
「まさか泥棒!?」
しかし泥棒にしては様子がおかしい。
「あの触覚可愛いわね……」
ピクピク動くアホ毛が気にいったようだ。
雪蓮の声に恋の腕の中で眠っていた一刀が目覚める。
「ふわぁ~、雪蓮お姉ちゃん帰ったの~?」
「一刀? どこいるの……って誰よその女!?」
雪蓮は恋の腕に収まっている一刀を見つける。
「えっと、今日知り合った恋ちゃん」
「そこは私の特等席なのにー!」
それが悔しい雪蓮だった。
<おまけ>
「お母さん晩御飯なにー?」
「今日はソーメンにする予定だったんじゃが麺が見つからんのじゃ」
「……(ビクッ)」
「どうしたの一刀?」
「な、何にもないよ蓮華」
「そう?」
「うん」
「どこにしまったのかの?」
「母さん!」
「どうしたんじゃ一刀?」
「な、ないなら俺が買ってくるよ」
「そうか? それじゃあ頼もうかの」
「ソーメンって一刀がお昼に恋と――――」
「ワー! 行ってきまーす!」
完。
今日は恋ちゃんの回。
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し、仕方なく続くんだからね!