No.167680

魔法少女 華琳たんPART5

戯言使いさん

PART5です。
さて、今シリーズ始まって以来のバトル展開になります。ですが、バトルなど書いたことがないので、幼稚な文章になると思いますが、よろしくお願いします。あと、中二病全開です。


先日、友達にこの作品の『魔法少女華琳たん』の絵を描いてもらいました。みなさん、コメントありがとうございます。コメントが多ければ、友達が追加でまた絵を描いてくれるかもしれません。

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2010-08-23 17:23:37 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:4671   閲覧ユーザー数:3953

 

 

「それにしても、仮面ライダーレンって何かしら」

 

「『さぁな。魔法とかに詳しい俺でも、仮面ライダーってのは初めて聞いたぜ』」

 

華琳とホウケイが呉にやってきて数日がたった。

その間と言えば、実に気楽なものだ。思春や明命の情報を聞く以外には、特にすることもなく、街を散策している。

ちなみに、思春や明命たちから得た情報はあまり有益なものはなかった。そもそも、華蝶戦隊たちは呉に行く振りをしただけであって、実際に呉には向かっていなかったのだから、手掛かりがないのは当然なのだが・・・・。

 

しかし、華琳はそれに気がつかず、呑気に街を歩いていた。

呉の街はまさに平和。客に賑わい、活気にあふれる市場は、一国の王として素直に感服していた。

 

 

しかし、そんな時だった。

 

「泥棒だ!そいつを捕まえてくれ!」

 

「きゃあ!」

 

華琳は突然後ろから走ってきた大柄な男に跳ね飛ばされて、前に転んだ。

ぶつかった男は見向きもせずに裏通りへと逃げて行った。

 

「『お、おい。大丈夫か?』」

 

「え、えぇ・・・」

 

「『どうやら、あいつは泥棒らしいぜ』」

 

「ほぅ・・・・泥棒の分際で、この覇王曹操を跳ね飛ばすとは・・・・」

 

「『お、おい?まさか・・・・・』」

 

「えぇ。殺すわ」

 

華琳は急いで泥棒の逃げた裏道へと行くと、走りながら呪文を唱えた。

 

「ポエミ―マジカルピロピロリン!」

 

自動的に着替えられていく服。そして最後に魔女っ子帽子をかぶり

 

 

 

 

「愛と野望の魔法少女シニカル華琳たん只今参上!さぁ!逃がさないわよ!」

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

(???視点)

 

同時刻

 

「泥棒だ!そいつを捕まえてくれ!」

 

「きゃあ!」

 

 

そんな声が聞こえた。

 

「泥棒かしら・・・・まったく、懲らしめないと」

 

私は泥棒が入って行った別の裏道に行くと、そこで大きく息を吐き、そして呟いた。

 

「・・・・変身」

 

私の服装が一旦脱げ、そしてタイツのようなぴっちりとしたスーツに自動的に着替えられていく。そして甲冑を装備し、そして最後に大きな顔を覆い隠すヘルメットをかぶり、完了した。

 

私はジャンプして屋根に飛び乗ると、屋根の上から泥棒を探し始めた。

そして、泥棒を見つけ、そしてその後ろを追跡する謎の少女を見つけた。

 

 

「誰かしら・・・・?まぁいいわ。誰であろうとも、私は負けない」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁはぁ・・・・くそ!しつこいんだよ!」

 

「ふふふ、愉快ねぇ。ほらほら、逃げ回りなさい!死にたくなかったらねぇ!」

 

「『何度でも言う。魔法少女の言葉じゃねーよ』」

華琳は魔法少女の力により、いつもよりも倍以上の体力を持っている。なので、一度見失った泥棒も、あっと言う間に見つけることが出来た。

 

本来であれば、ラブリーツインドリルで息の根を止めるところだが、どうせなら死ぬほどの恐怖を味あわせてから殺そうと考えていた。

 

「そろそろ飽きたわ。いくわよ!ラブリーツインドリル!」

 

華琳の号令により、華琳のチャームポイントである両脇のドリルが外れ、そして高速回転をしながらその男の元へと高速で近づいて行く。

男も後から迫ってくる得体のしれない物に恐怖しながらも、必死に逃げようと足を走らせていく。

 

しかし、そのツインドリルの速度に敵う筈もなく、その男の金的に直撃・・・・と言うところで

 

 

 

 

ガキン!ガキン!

 

 

 

 

と、大きな音が鳴り響いた。

 

華琳と男は思わず足を止めてしまった。

 

なぜなら、さきほどまでいなかった人物がいたからだ。

 

どうやら、その人物により、ツインドリルをたたき落とされてしまったようだ。ツインドリルは力なく地面に落ちると、すぐさま華琳のもとへと戻ってきた。

 

しかし、あの人物は誰なのだろうか。高速回転しているツインドリルをたたき落とすなど、並みの人間には無理だ。

 

「だ、誰!?」

 

「・・・少し待ちなさい。まずはこの泥棒を退治するわ」

 

「ひぃ!」

 

男はその声を聞いて、金縛りが解けたように走りだした。

 

男の行動を見て、その人物は呆れたように軽くため息をつくと、

 

「はぁぁぁぁあ!」

 

と、膝を曲げて、大きくジャンプし、そして

 

 

 

 

 

「ライダーーーーーーーーーヒップ!」

 

 

 

 

 

と、お尻を突き出して男へと高速で向かって行った。

 

しかもその速度は速く、ついには赤く熱を持ち、そしてその熱と勢いと尻の大きさのすべてを攻撃力に代えて、男の脳天へと落ちて行った。

 

「ぎゃあ!」

 

男は断末魔をあげて、そして動かなくなった。死んではいなかったが、これから目を閉じると、迫ってくる巨尻を思い出してしまい、永遠に安らげる日がこないであろう。

 

「ホウケイ!あれは何!?」

 

「『しらねぇよ・・・・魔法少女ではなさそうだが・・・・だが、感じるぜ!あいつの腰に巻いてるベルトから魔法の力を感じる!』」

 

「・・・・そこのあなた」

 

顔全体を隠すヘルメットのせいで、声が曇っていた。だが、体型からも分かるように、どうやら女らしいことは華琳には分かった。

 

 

 

「呉に害をなすつもりであれば、死んでもらいます」

 

 

 

まるで機械のように感情を感じさせない喋り方は、華琳にとっては不快なものでしかなかった。その上「死んでもらいます」と言う、人を見下す態度はまさに華琳の大っきらいな人種だった。それに、楽しみにとっておいたお仕置きタイムを奪われた恨みもあり、華琳はカチン、と頭にきた。

 

 

「へぇ・・・・死んでもらいます・・・・ねぇ」

 

「『お、おい華琳さま?ここは素直に事情を話してだな・・・・』」

 

「いいわ。ちょっと平和な世界で退屈してたの・・・・かかってきなさい!」

 

それを聞いた華琳の目の前の人物は、ヘルメットごしでも分かるほどの盛大なため息をつき、そして膝を曲げて、現在で言うクラウチングスタートの格好を取る。

 

対する華琳はシニカルジーザスを手に取り、そのシニカルジーザスを腰に構え、

 

 

 

 

 

そして初めて、二人は名乗りを上げた・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「呉の守護神 仮面ライダーレン!推して参る!!」

 

 

 

「愛と野望の魔法少女 シニカル華琳たん!いっくわよー!!」

 

 

 

 

 

 

 

その頃の魏では

 

(桂花視点)

 

 

美少女軍師セーラー桂花たんに変身した私は、混乱していた。

 

だって、いきなりこんな格好に変身していたんだもの。

でも、それを風に問い詰めようとした瞬間、頭の中に何か知識が流れ込んでくる。その知識はどうやら、この美少女軍師のことで、この格好の意味、そしてどんな力を持っているかが一瞬にして伝わってきた。

 

「風・・・・華琳さまも同じ力を持っているのね」

 

「そうなのですー。ちなみに、桂花ちゃんは仮魔法少女ですからねー。これは、本来は風の力なのです。それを短期間だけ、桂花ちゃんの大事なものと引き換えに貸しているのです」

 

「えぇ。さっき変な知識が流れ込んで分かったわ。と言うか、風の力を貸してもらったと言うよりは、『風が私に魔法をかけて。私はこの力を得た』っていうことでしょ?」

 

「はいー。ですから、一つだけルールを守って頂きます。そうでないと、魔法が消えてしまいます」

 

「ルール?」

 

「えぇ。そのルールとは絶対に自分の正体がばれないこと、ですよ。華琳さまにも、それ以外にも・・・・もちろん、お兄さんにもね」

 

「分かったわ」

 

「もしバレてしまえば、魔法は解け、そして桂花ちゃんから貰った大事な物も消滅してしまうのです」

 

「そう言えば、私の大事なものって?」

 

最初に私にとって大事なものと引き換えに力を与えると言っていた。でも、私自身で何かがかわったことはない。ならば私の大事な人、つまり華琳さまに何かあった?ううん、そはないわ。だって、華琳さまを助けるためにこの力を得たんだもの。だから、きっと違う。

 

「えっとですねー・・・・桂花ちゃん。お兄さんのこと、どう思っていますか?」

 

突然の風の質問を不思議に思いながらも、いつものように「別に。大っきらいよ」と答えようとしたら

 

 

 

「大好きよ。当然じゃない」

 

 

と口が勝手に言っていた。

 

「あ、あれ!?どうして・・・・」

 

「つまりはですねー、桂花ちゃんの大事な物・・・・つまり『ツン』を取ったわけなのです。だから、桂花ちゃんはツンデレじゃなくて、デレデレになってしまったのです。これからはお兄さんに対して、堂々とラブラブ出来るのですよー」

 

「そ、そんなの最高じゃない!」

 

あれ?今、最悪って言おうと思ったのに。

 

「わ、私は本気で一刀が好きなの!」

 

あれあれ?「私は本気で北郷が嫌いなの!」って言おうとしたのに・・・・しかも、北郷じゃなくて一刀って言ってる・・・。

 

「言っておきますが、これはあくまで素直になったと言うだけで、けして偽りの気持ちではありませんよー」

 

「う、うぅ・・・・でも、これも華琳さまをお守りするため我慢するわ。一刀のこと大好きだけど・・・・って、また言ってる私!?」

 

「ほっほっほ、可愛いですねー」

 

「もぅ!風!」

 

「ほらほら、桂花ちゃん。こうしている暇はありませんよー。みんなには風が説明してあげますから、夜の内に城を抜け出してください」

 

確かに風の言う通りだ。春蘭たちに見つかれば何を言われるか分からない。

 

私は急いで自室に戻ると、簡単に荷物をまとめ、そして馬小屋へと向かった。馬小屋では風がすでに速馬の準備をしていてくれて、おかげで馬を選ぶ手間が省けた。

 

「風。とりあえず感謝はするわ」

 

「いいえー。お礼はお兄さんを助けてから聞きますー」

 

「ふふ、そうね。それでは、行ってきます!」

 

私は風に別れの挨拶をすると、一気に城を抜け出し、そして街道へと出た。時間が夜遅いので、旅人も行商もいない。近くの森ではフクロウが鳴いている。

 

「うぅ・・・・一人旅って怖いわね・・・・もし、男に出会ったらどうしようかしら!?・・・大丈夫よ。私には力がある。逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ」

 

でも、私がこうして怖いということは、きっと華琳さまも同じぐらい怖いのだろう。そして、敵につかまっている一刀はもっと怖いのだろう。

 

「まったく・・・・世話かけさせないでよね。一刀」

 

しかし、風は自分の正体がばれないように、と言っていたけど、どうしたらいいのかしら?華琳さまを見つけても、普通の姿では会いに行ってはいけないってことよね?

 

「私の活躍を華琳さまや一刀に見せれないのは悔しいわね・・・・でも、いいわ。私は華琳さまをお助けし、そして少しでも早く一刀を助け出したいの。まったく、帰ったらたっぷりサービスしなさいよねっ!一刀・・・・・・って、違うわ!一刀じゃなくて華琳さま!私は世界で一番、一刀のことが好きなんだから!・・・・・ってまた違う!」

 

 

・・・私、思ってたわ。『ツン』ぐらいなくなって、別に困らないって。逆に、大事な物と引き換えって言っていたわりには、安い物でよかったって思ってた。

 

 

 

「でも・・・・予想以上にいやーーーーーー!」

 

 

(桂花視点終了)

 

 

 

次回に続く。

 

 

 

 

 

教えて!?桂花たん!

 

 

「はーい、みなさんこんにちは。いよいよ、今日は私が風から受け継いだ力について説明するわよ!解説はもちろん、美少女軍師、桂花と?」

 

「『おう!カラクリ一刀だぜ!』」

 

「ついに、私にも魔法少女の力が・・・・うふふ、楽しみね」

 

「『えっと・・・・『美少女軍師 セーラー桂花たん』だっけ?』」

 

「えぇ。蜀が5人なのに、魏が一人だけっていうのも、比率に欠けるからって言うことで、急遽決まったの。ちなみに、元ネタは『美少女戦士 セーラームーン』よ。分かった人いたかしら?」

 

「『へぇ。だから月のオブジェの着いた杖・・・というか、ステッキを持ってたんだな』」

 

「そうよ。ちなみに、私の立ち位置、つまりこのお話における、『美少女軍師 セーラー桂花たん』はどういう役割なのか、と言うことだけど、それはセーラームーンのタキシード仮面みたいなところよ。華琳さまを陰ながら見守り、そして助ける。そんなキャラよ。だから、某リリカルな魔法少女が出るアニメのように、ライバルの黒い魔法使いを期待していた人、ごめんさないね?」

 

「『それはそうと、桂花たんはどんな魔法少女なんだ?』」

 

「本当であればセーラームーンみたいなことが出来ればいいのだけれども、残念ながらセーラームーンは名前だけを借りただけで、本質は魔法少女とは同じよ。ただ、私は武力よりも知力の方が優れているから、華琳たんと比べて、魔法の力は強いけど、体力は弱いわ。

どんな魔法を使うかだけど、

 

1、物体移動。これは、華琳たんも持っている力だけど、これは更に強力で大きな岩でも動かせちゃう。また、縄を結んだり、精密な動作も出来ちゃう。それに、飛んでいる物、例えば矢とかも跳ね返せちゃうわ。

 

2、『ムーンライトレーザー』セーラームーンにちなんで考えたわ。これは私の持っているステッキからビームを発射する攻撃で、一本から何十本まで、自由にレーザー光線を出すことが出来るの。

 

そして最後の3つ目は『メガンテ』これは自分の魔力を全放出することにより、自分を含めた周りに大きな爆発を起こすわ。でも本来であれば戦闘不能になってしまう技だけど、これは一日に一回しか出来ない大技で、それを使った後は、一日たたなければ変身できなくなるって言う設定よ。中二病設定でごめんなさいね?

 

何度も言うようだけど、これはさまざまな物をパロって作る、完全作者の妄想全力小説よ。あれ?どうして?とか、そんなの気にせず楽しみましょう!」」

 

 

「『ま、やりすぎちまうこともあるけど、見捨てずによろしく頼むぜ。『一刀の記憶喪失物語』みたいに、みんなに愛される作品を頑張るからよ!』」

 

 

「それでは、これで今日は終わるわ。次回は『仮面ライダーレン』について説明します!」

 

 

「『おぅ!それじゃあなー!』」

 

 

 

 

 

 

おまけシリーズ

 

 

『さぁーて、来週の華琳たんは?』

 

 

 

 

 

思春だ。

 

この前北郷が「思春って蓮華のストーカーだよね」と言っていた。「すとーかーとはなんだ?」と聞けば、どうやら天界で陰ながら特定の人物を守る、由緒正しき最高位の隠密のことだと言っていた。北郷にしては、良いこと言う。今度から私は「我が名は甘寧。我が主、孫権さまのストーカーだ」と名乗りをあげることにしよう。

 

 

先日、我々の娘たちが贈り物をくれた。どうやら、北郷の世界の『母の日』という、母親に感謝をする日があり、それを北郷から聞いたらしい。

 

娘たちからの贈り物は、母親をよく見ているらしく、祭殿には酒、明命には猫のぬいぐるみ、穏には本など、まさに自分たちの母親の喜びそうな贈り物をしている。

 

そして私も娘から贈り物を受け取った。

 

それは、北郷の形をした人形と、娘が書いた北郷の似顔絵だった。

 

なので、なぜ北郷なのか、と思い聞いてみることにした。

 

 

「どうして北郷・・・・父親の人形と絵なのだ?」

 

「だって・・・・母さまは、いつも父さまと蓮華さまが仲良くしてるのを、陰で見つめていたから・・・・きっと、父さまと一緒じゃなくて寂しいと思って」

 

と、言っていた。

 

 

 

 

 

 

 

・・・・さすが我が娘。私の気持ちをよく分かっている。さっそく部屋に飾ることにしよう。

 

 

 

 

 

 

次回、魔法少女華琳たんPART6

 

来週も見ろ じゃん、けん、ぽん・・・・・ふんっ

 

 

 

 


 
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