「えとえと干支・・・・・・」
はい!思いっきりパニクッています!
まぁ・・・当然ですよね?いきなりドラゴンやら未知の生物やらが回りにうじゃうじゃいたら・・・
てか、当然といって!?お願いだから!
そして・・・
「そして!何でお前は何故にのんきに俺の肩に乗っているんだ!」
「キュー♪」
さっきの蒼いミニ竜は、肩の上が気に入ったらしく、颯の肩にのってくつろいでいる状態です・・・
「あ!そうだ!携帯!」
かばんの中に携帯が入ってることを思い出し、わずかな希望とともに開いてみると……
「・・・やっぱり圏外が・・・」
携帯を開くも案の定圏外・・・
「んで?・・・こいつらはいったい・・・何?」
颯の周りを囲っているのは、3体のスライム・・・
緑色で、ぶよぶよしながら動いている・・・
「うへぇ・・・気持ち悪い・・・」
「・・・・・・・・・・・・!!!」
真ん中のスライムが、形状を突如平べったくし、形状を戻す勢いで、スライムが跳ねて襲い掛かってきた!
「うぉっと!」
俺は、右に移動してかわした!
『ベチャッ!・・・ジュゥゥゥゥ・・・』
スライムが着地した所は、酸で軽く溶けていた・・・
「うへぇ・・・当たったら結構やばめ?・・・」
スライム3体、一斉に襲い掛かってきた!
(右!左!真正面!後ろ下がれるけど前から来るからOUT!ノォォォ!)
そう思い・・・自然と颯は、目を閉じた・・・
「キューーーーー!!!!」
『ボゴァァァァァァ!!』
ミニ竜が高く鳴いた後に爆発音が!
「・・・ん?なんで爆発音?」
目を開けたら、焦げたスライムの残骸があるだけ・・・
「……つまり?」
「キューーーーー♪」
「お前が助けてくれたのか?」
「キュー!」
「・・・アハハハ・・・サンキュー!ミニ竜!」
「キュー♪キュー♪」
「やめろって・・・くすぐったいって・・・」
ほめられたのがうれしいのか、ミニ竜は、颯の顔に頬ずりしている・・・
その様子を一人の少女が物陰から見ていた
「ねぇ・・・ちょっとそこのあなた!」
「ん?誰?」
岩陰から出てきた女・・・見た目は・・・同い年ぐらいかな?
ただ・・・赤い髪に金目・・・どう見ても日本人じゃねぇな・・・
にしても・・・美人だな・・・あいつと同等の美人だ・・・
髪は、腰まであるストレートだし・・・目は・・・あ・・・きつそうだな・・・
ていうか、何!?なんでそんな睨んでんの!?
俺なんか悪い事した!?
ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなs……
「ちょっと!無視!?」
「あ・・・悪い悪い・・・軽いトラウマが……で?何?」
「そぅ…まぁ、いいわ!率直に言うわ!あなたのその蒼い竜!私に渡しなさい!」
「・・・はぁ?なんでだよ?お前に渡す義理なんてないだろ!」
「いいから渡しなさい!渡さないというなら・・・」
「いうなら?」
「実力で奪い取るまで!」
「・・・ップ♪ブアハハハハ♪無理無理!やめとけって!絶対に無理だし!男と女じゃ無理に決まってんだろ!?」
「なっ!言ったわね・・・女だからって・・・バカにしないでよ!」
「あぁ・・・悪い悪い・・・でも・・・クックック・・・やめといたら?一応ケンカは俺強いよ?」
「心配をどうもありがとう!でも、私もそこらへんのチンピラよりは強いから安心していいわよ」
「へぇ・・・じゃ・・・一応儀式といきますか・・・」
「儀式?」
「あぁ・・・ケンカをする相手は、一応名前を聞いとくんだ・・・俺は、神風 颯!お前は?」
「私は・・・紅いの暴風・・・ライア・ヴェン・アスカード・・・ライアでいいわ・・・」
「紅いの暴風?何じゃそりゃ?まぁ・・・いいや・・・来な!」
「・・・いくわよ!」
次回! ライア VS 颯
「・・・いくわよ?」
「こい!」
『ダンッ!』
ライアは、地面を強く踏み、俺との距離を一気に縮める!
「うお!はやいな!」
「はぁ!」
勢いをそのまま乗せてまずは、回し蹴りか…
髪にかすったが、なんとか状態をそらしかわせた・・・
「へぇ・・・ほんとに強いな・・・んじゃ行くか!」
「きなさいよ!」
俺も、ライアに一直線に突っ込む!・・・ふりをして、後ろに回る!
(は・・・はやい!)
「おりゃぁ!」
後ろに回り、そのまま背後を両手を組んで、地面にたたきつける!
「ッ!!」
すぐさま、ライアは上体を起こすが、颯は、目の前まで来ている・・・
「っく!」
「逃がすか!」
そのままバックしたライアを追いかけるように走る颯・・・
「…吹き飛ばすは、怒りの暴風、焼き尽くすは、地獄の業火・・・!!」
(何をブツブツ言ってんだ・・・?)
すると徐々にライアの手に火の塊が出来ていき、渦巻いていく…
『バッ!!』 手を颯のほうに向け・・・
「炎の暴風!!!」
瞬間!火炎と爆風が颯を襲う!
『ドゴォァァァァァ!!』
「んな!?なんだよそれ!?ウァァッァァア!!!」
「・・・やりすぎたかしら?」
あたりには、砂埃がたちこめ、目の前がまったく見えない・・・
「あ~あ・・・蒼い竜が死んでなきゃいいけど・・・」
「・・・・・・・・・俺の心配はないのかよ?」
「・・・え!?」
『トス!』
ライアの後ろから現れ、首に手刀を浴びせる
「・・・ッツ!!」
『ドサ・・・』
ライアは驚きながら意識を手放した・・・
「ふぅ・・・痛てて・・・さっきの爆発は何だよ・・・いろいろこいつに聞かなきゃな・・・」
「・・・ロープ系・・・こいつもってないかな?」
『ガザゴソ・・・』
ライアの荷物から、ロープなどを探す颯・・・
「お!あったあった!・・・あの岩にくくりつけるか・・・」
近くの岩にロープを使い、ライアを縛り付ける・・・
「ふー・・・これで、完了!」
「キュー!」
「お!さっきはありがとな!助かったよ!」
ミニ竜にお礼をいう颯・・・さっきとは、あの爆発のときだ・・・
爆発のとき・・・回想・・・
爆発時の回想・・・
「んな!?なんだよそれ!?ウァァッァァア!!!」
「キューーーーーーーーーーーーーーーー!」
『ブゴァァァァァ!』
「ミニ竜!?」
ミニ竜の口から、炎が吐き出され、立ってる場所だけの炎が、かき消され、軽い熱風だけが颯を襲う!
「ッツゥ!!ミニ竜サンキュウ!」
「キュゥ!」
「・・・炎が終わったな・・・おし!」
そうして、煙にまぎれて、ライアの後ろに回り、後頭部に一撃を入れてたのだが・・・
~回想終了~
「にしても・・・何なんだよ・・・さっきの爆風?おかげで腕に軽い火傷ができたし…」
「う・・・うぅん・・・」
「お!?気が付いたみたいだな・・・」
「・・・っ!!」
(私・・・縛られてる・・・当然か・・・)
「でだ・・・ちょいっと聞きたいことがあるんだが・・・」
「・・・やりたいならやりなさい!さぁ!殺るの?○るの!?どっち!?」
「ちょ!ストップ!ストップ!放送禁止用語言わない!何もしないから!話を聞きたいだけ・・・な?」
「・・・・・・で?何が聞きたいの・・・?国家機密?秘密の場所?ギルドの裏情報?」
「・・・いや・・・あのね?俺は・・・普通なことを聞きたいんだけど・・・」
「これ意外なことって何よ!」
「え~っと・・・ね?さっきの爆風っていったいどうやって出したの?元からなんか仕掛けてたの?」
「・・・はぁ?あんた大丈夫?・・・魔法に決まってんじゃない!」
「・・・魔法!?ぶ!ブハハハ!魔法なんてあるわけ・・・」
「ファイヤーボール!」
「ってうわぁぁ!ちょ!今の何!っていうか!殺す気か!?」
「ん・・・多少ね」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
颯は呆れと軽いショック状態をおこしている・・・
「それより・・・魔法を知らないってどうゆうことよ!」
「といわれましてもねぇ・・・」
「・・・しかも変な服着てるわね?どこの民族衣装よ、それ?」
(俺は今、学ランを着ている・・・変かな?ていうか、そっちの服装のほうが・・・)
「変・・・」
「何がよ!」
「あぁ・・・いやなんでもない・・・あのさ・・・日本て、しってるか?」
俺は、今一番聞きたくて、一番聞きたくない質問をしてみた
(もし・・・俺の予感が当たっていたら・・・)
「日本?どこよそれ?」
(あぁ・・・やっぱり・・・)
そのとき俺は、異世界に来たことを・・・確信した。
(はぁ・・・どうなってんだよ・・・)
「ちょっと!何考えてるかわからないけど!さっさと縄解きなさいよ!」
「・・・・・・クックック・・・」
「な・・・何笑ってるのよ!」
突然笑い出した颯に多少引いた目でみながら、ビクつくライア
「クックック・・・縄結んでるのはこっちだぜ?状況的に・・・こっちのほうが有利だよな?」
「だ・・・だからいったい何よ!」
「クックック・・・今だったら・・・何されても抵抗できないんだよな?」
颯!悪者バージョン全開中!
(どうせ異世界だ!何をしても大丈夫!)
「な・・・何をする気だ!」
「何って・・・放送禁止的な?R指定的な?」
「っく・・・やっぱりやるんじゃない!」
「何とでも言え~~~!」
「っく!」
颯が襲い掛かるのを見て瞬間に覚悟を決めたように目をつぶるライア・・・
・・・聞こえてきたのは・・・
『シュルシュルシュル・・・シュル・・・』
ライアは不審に思い、恐る恐る目を開けてみた・・・
「!!」
目の前には颯の顔がドアップだった!
そして、縄を解いている颯・・・
「何・・・」
「なにをって・・・縄を解いてるんだけど・・・」
「!!なんで?○すんんじゃないの?」
「はいはい・・・放送禁止用語を言わない・・・んなわけないだろ・・・」
「・・・・・・・・・・もしかしてヘタレ?」
「……orz]
ヘタレといわれた颯は俯くしかなかった…
(どうせヘタレだもん……あいつと良い雰囲気なったって手を出せないヘタレですもん…)
「・・・ふぅ!解けた!・・・我ながら無茶苦茶にやってたからな・・・解くのがむずかった・・・」
「・・・・・・・・・・」
ライアはまだ、目の前の男の言葉、やる事成す事に疑問だらけであった・・・
「なぜ・・・?」
「・・・ん?なにが?」
「なんで襲った私を助けたり、自由にしたりするの?」
「なぜって言われてもねぇ・・・まぁ、日頃の家族からの教え(調教)のおかげ?」
「・・・普通なら殺すか・・・奴隷にするか・・・売るぐらいよ・・・」
ライアは悲しい目をしながら下にうつむいた・・・
「・・・まぁ・・・いいんじゃね?俺は俺でさ!」
ニヒ!
そういって笑顔で笑うとライアは、呆れた顔になり、しまいには、笑った・・・
「アハハハハ・・・ホントあんたのする事は、おかしくて笑えるわ・・・」
「そりゃどうも!」
「・・・で、相談なんだけど・・・」
ライアは、ある相談を持ちかけた・・・
「で、相談なんだけど・・・」
ライアは相談を持ちかけた・・・
「なんだ?」
「いやね・・・その竜・・・私に頂戴!」
「・・・・・・・・・えーっと・・・ライア・・・」
「あ!渡してくれるの!?」
「また時があったらいづれ合おう!」
「ちょ・・・待ちなさいよ」
「さよならー!」
そう言って、自分の背の方向へ歩いていったのだった・・・
(はぁ!やっぱりだめね・・・使いたくは無かったけど・・・無理やり自分の使い魔にするしか・・・一応は・・・了承を得てからが・・・よかったな・・・)
ライアは、手を前に突き出した!
すると、手の前に青い魔方陣が、現れる・・・
「我、汝を必要とするものなり!我と契約し、我とともに生きよ!」
「ハァッ!」
気合をいれ、魔方陣を右手で突き抜ける!
すると、魔方陣は、ライアの右手に吸い込まれ、右手が青白く光る・・・
「契約!」
そう言い、颯に向かって走るのであった・・・
「契約!」
「・・・んあ?」
ふと、ライアの声が、聞こえたので、何気なく振り向く颯・・・
すると!ライアが右手を突き出しながら、走ってきた!
「ちっ!何する気だ!?」
「手出しはするなぁぁぁ!」
そう言い放ち、光る右手をミニ竜に当てようとする!
「させるかぁぁ!」
これまた危険を察知したのか、左肩の上にいるミニ竜を庇うように右手で、さえぎる!
「な!チョッ!私に触れないでぇぇぇ!」
「え!?」
だが、時、すでに遅し・・・颯は右手で、ライアの光ってる右手をつかんでしまった・・・
瞬間!
『カァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!』
その場から、目が開けられないほどの閃光がほとばしる!
「くっ!」
「キャァァ!」
二人とミニ竜は目を閉じた・・・
「・・・くっ!・・・なんなんだ・・・って・・・ん?」
『シュゥゥゥゥ・・・』
自分の右手の甲がやけに熱い事に気が付く・・・
「・・・!!アッチ~~~~~!アッチ!イッテ!アチチチ・・・」
「あ・・・あ・・・嘘でしょ?」
「フーフーフー・・・何がだよ?」
涙目で、手を冷ましながら、ライアに聞いてみる・・・
「・・・・・・っ!ちょっと!手見せて!」
「ん?・・・おぅ・・・」
言われたとおりに、手を見せる颯・・・
右手の甲には、不思議な模様・・・魔方陣が描かれてあった・・・
「あ・・・あぁぁぁ・・・最悪・・・・・・」
「お・・・おい?どうしたんだよ?」
「・・・っ!!なんで庇ったのよ!なんでかわさなかったのよ!竜ごと交わせば良かったでしょ!」
突然逆切れライアに驚くも反撃して返す
「はぁ?突然襲ってきたのはお前だろ!?お前が悪いじゃねぇか!大体なんだよ!この模様は!」
「っ!・・・そうね・・・私が悪かったわね・・・んで・・・その模様は・・・」
「模様は?」
「・・・使い魔として・・・契約したのよ・・・私たち・・・」
「・・・はい?」
「契約しちゃったの!これから死ぬまで一緒に生きなきゃいけないの!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・えぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」
「あぁ・・・もう最悪・・・」
どちらにしても最悪な二人であった・・・
「・・・あのさ・・・契約解除とか・・・」
「・・・・・・できない!」
「・・・離れて暮らすことは・・・」
「・・・できない!」
「んじゃ・・・一緒にいるのか?俺ら・・・」
「・・・・・・・いやだけどね・・・」
「おれは俺もおんなじだ!」
「ハァ・・・なんでこんなことに・・・」
「お前が悪いんだろ?いきなり襲い掛かってきて・・・」
「・・・ウ・・・ウッウ・・・ヒッグ・・・」
「え!?」
「ヒッグ・・・ヒッグ・・・」
(泣くのは卑怯だろ!?・・・なんか俺が悪いみたいジャン!)
「あ~っと・・・悪いな・・・理由・・・あったんだよな?・・・邪魔したみたいで・・・悪いな・・・」
「ヒッグ・・・いい・・・もん・・・ヒッグ・・・じぶ…ん…のせい……だも…ん」
(う~・・・気分重て~・・・あ~!もぅ!)
「っ!!ちょ!な・・・なにしてんのよ!?」
「なにって・・・ハグ?」
「疑問系にしないで…よ・・・ウ・・・ウ・・・」
「ん~……じゃぁ…「こ…」…こ?」
「コンチクショーーー!ウワァァァァ!」
「え…グブバ!?」
ライアの会心の一撃!!
颯は意識をなくした!!
「ウアァァァァ!!」
「…………」
「ウァァァァァァ…ァァ…ァ……」
「…………」
「スー………スー……」
「…………」
「キュー・・・」
「ッハ!……え~とどうゆう状況?」
「キュ・・・」
胸にはライアが・・・頭には、ミニ竜が寝ている颯・・・
つらい体勢のはずだが、その表情は・・・やっぱりものすごく辛そうな顔の颯であった・・・
「ハァ……どうすんだよ…いったい…」
「ぐ・・・ぐぐ・・・」
ライア達が寝始めて、かれこれ一時間・・・
一緒に寝たいとこだけど、ミニ竜が頭にのっていてそれを許さない・・・
さすがに首が沈んできた・・・かなりきつい・・・
うぅ・・・せめてライアがおきてくれれば・・・ミニ竜を移動できるんだけど・・・
「ん・・・んん・・・」
(お!起きる?起きるの!?早く起きて!)
「むにゃ・・・んはぁ~・・・ん?」
「おはよ~・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・/////////////////////////ッッッ!!」
「・・・ぶは!何顔赤くしてるんだよ!」
「うっさい・・・」
「はい?」
「うっさい!マグマ・フレイム!!」
「な!!・・・ぎゃぁぁぁぁ!やめてやめて!止めて~」
100もの炎の弾丸が逃げる颯に襲い掛かる!
颯は、何とか、避けている!
右!!右!!左!!右!!
ミニ竜は頭から落ちたがそれでも寝ていた・・・
(速いわね・・・身体強化でも使ってるのかしら?)
(あれ・・・?なんかいつもより早く動ける・・・これなら!ってやっぱムリだぁぁ!)
「あぁぁぁぁ!」
残り3分の1ぐらいになった炎弾をかわしながらライアに叫ぶ!
「これとめろぉぉぉ!!いや!!止めて下さいぃぃ!」
「・・・わかったわよ・・・」
『ボシュウ・・・』
「ゼェ・・・ハァ・・・ゼェ・・・ハァ・・・ハァ・・・」
「にしてもあんた・・・速いわね・・・肉体強化使ってるの?」
「・・・最初に言ったと思うけど・・・魔法知らないから・・・んなこといってもわからん・・・」
「え!使っても無いのにその速さはありえないわよ!」
「んなことしるかよ・・・なんかここでは、はやく動けんだよ・・・」
「・・・・・・ここでは?」
「あぁ・・・説明してなかったな・・・実はな・・・」
「というわけでさ・・・」
あらかたの説明をし終わって少し息をつく颯 (すみません。省略しちゃいました(笑))
「・・・異世界・・・ねぇ・・・なんかそう言われてもピンとこないけど・・・その服装と魔法を知らないってことが、少しありえそうね・・・」
「ま・・・そういうことだ・・・んじゃ・・・さよなら・・・」
そう言って反対方向に歩き出す颯・・・
それをただじっと見つめるライア・・・すると・・・30秒後
「ギャァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」
「・・・案外バカ?」
契約の事をすっかり忘れていた颯であった・・・
「な・・・いってぇ・・・これ以上前に進むと電撃が・・・なんで?」
「はぁ・・・契約したでしょ?忘れたの?」
後ろを見ると、ライアがこっちを気にしながら話しかけてきた・・・
「・・・あっ!ぐ・・・この忌々しい契約め・・・」
「・・・ごめんなさいね・・・こんな事になって・・・」
「・・・まぁいいけどさ・・・ただ・・・」
「ただ?」
「・・・お前・・・謝れるんだな~って♪強気の礼儀知らずだからてっきり俺は・・・」
「ウィンド・カッター!」
「え!ちょ!やめてー!いた!痛いって!」
「・・・かすっただけか・・・」
「何!その残念そうな顔!」
「・・・まぁいいわ・・・あぁ・・・にしてもお父様になんて言おうかしら・・・」
「・・・俺が使い魔になったこと?」
「そうよ・・・家はね・・・代々、青い竜を使い魔にしてきたのよ・・・」
「あぁ・・・それでこいつを・・・」
「そうよ・・・だけど・・・あんたが邪魔して・・・あんたが使い魔になっちゃったから・・・」
「・・・アハハハハ・・・」
苦笑いしか出来ない颯であった・・・
「ていうか・・・家は代々って言ったよな?そんなに由緒ある家なのか?」
「家はね!・・・まぁ・・・どのみち帰るんだし・・・帰ってからにするわ・・・」
「そか・・・んじゃさ・・・お前の家に帰るか?」
「そうね・・・そういえば・・・なんていうんだっけ?名前」
「颯だ!2回目だぞ!」
「颯ね・・・いきましょ!」
「うい!」
「キュー♪」
「あ・・・おきたんか」
「・・・そういえば・・・その竜の名前なんていうの?」
「あ~そういえば・・・決めてなかったな・・・」
「決めてあげたら?」
「う~ん・・・そうだな・・・」
(何がいいだろ・・・う~ん・・・あ!)
「よし!決まった!お前の名前は!ラウディ!ラウディだ!」
「キューーー♪」
うれしそうにミニ竜・・・ラウディは、飛んでいる
「ラウディ・・・ね・・・いい名前じゃない」
「へへ・・・そうか?」
「えぇ・・・それじゃいきましょ!私の家へ!」
「おぅ!」
颯・ライア・ラウディは、ライアの家・・・もとい街・・・に向かうのだった・・・
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ごく普通の高校生、神風 颯(カミカゼ ハヤテ)は、ある日の下校中に突風に見舞われる・・・
突風に飲み込まれた颯は、気を失ってしまう・・・目を覚ましたら・・・目の前に広がる不思議な光景・・・
ドラゴンや見たことの無い生き物が飛び回っている・・・この光景を見た颯は・・・
「・・・・・・・・・・・・・なんじゃこりゃーーーーーーーーー!」
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