No.166648

夏、水着で 狂フ 焔耶

 ここ最近 別のモノを書いていて手付かずだったのですが、久々に恋姫SSを一作。
 MALIさんという極悪(主観)な焔耶スキーの影響を受けて、焔耶SSをまたひとつ生み出してしまいました。
 また頭のトチ狂った内容になっておりますが、広い心で見てやってください。

2010-08-19 00:48:51 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:7701   閲覧ユーザー数:6712

 

 

 北郷一刀は桃香と、川へ水遊びに来ていた。

 

 お供に焔耶も同行している。スキスキ大好き桃香さまのいるところ、この娘は何処にだって現れる。

 他の蜀陣営の面々は、仕事やらメンマ踊り食い大会やらで来られなかった。なので水場には この三人、一刀、桃香、焔耶しかいない。

 

焔耶「……ったく、何で余計なのがいるかなー?」

 

 岸辺でビーチパラソル(一刀発案)をセッティングしつつ、焔耶は ぼやいた。

 余計なのというのは無論一刀のことであった。恋姫の中では わりかし希少生物というわけでもない(ところが恐ろしい)レズキャラの焔耶は、三度の飯より桃香さまが好きな、桃香さま大好きっ子。

 桃香のことが好きなために蜀軍に加わったような不純な動機の持ち主で。そのスキスキ度は諸葛孔明から「コイツ マジ反骨ですからチャッチャと殺した方がいいです はわわ」などと暴言吐かれても我慢できるぐらいだった。

 

 そんな焔耶にとって、今日の水遊びは 大好きな桃香さまとキャッキャウフフができそうな千載一遇の大チャンス。

 

 今日の桃香は、水浴びで濡れてもいいように、巷で流行っている特別素材の水着を お召しあそばせていた。

 目の覚めるような純白の、ビキニ水着だった。

 胸回りと尻回りだけしか隠してない露出度の高い装束で、しかも生地は、肌にミッチリ張り付いているからボディラインが丸わかりだ。

 ヘソも丸見えだし鎖骨も丸見え、胸の谷間や尻の曲線まで露わにし、今日の大胆桃香さまに、焔耶は今や羽化登仙に上り詰めんほどのハイテンションに達していた。

 

焔耶「それなのに…………ッ!」

 

 焔耶の ご機嫌は悪い。

 例えるならば、極上の料理の回りでハエがブンブン飛んでるような わずらわしさ。

 

一刀「うっほほーいッ! 桃香ッ! その水着ギューだよギューッ! おヘソも見えるし鎖骨も見える、胸の谷間やお尻の曲線まで丸出しじゃないかーッ! ありがたやーッ!」

 

桃香「もうッ、ご主人様のスケベッ、水かけちゃうんだから、エイッ!」

 

一刀「うひょおうッ! 楽しい、マジ楽しぃーッッ!!」

 

 マジうぜぇアイツ。

 なんで あの男まで同行しているのだろうと焔耶は本当に、北郷一刀のことが目障りで仕方ないのである。

 アイツさえいなければ、今日の御幸は桃香と焔耶の二人きりであったはずなのに。ああやって桃香さまと水辺でキャッキャしているのは他でもない自分であるはずなのに。

 その座に一刀がいるために、焔耶はこうしてビーチパラソルの下にマットを引いたり飲み物を並べる役目に甘んじているのだった。

 裏方 超つまんない。

 自分だって、桃香さまの水着姿で お館に負けないくらいに脳内発狂しているのに。

 

焔耶「(半裸の桃香さま! 半裸の桃香さま! 半裸の桃香さま! 半裸の桃香さま! 半裸の桃香さま!)」

 

 邪念の渦であった。

 しかしその邪念も焔耶本人にとっては至極正当のものだ。

 崑崙の仙女よりも気高くて美しい桃香が、乳と尻以外は丸裸で野外をうろついているのだ。そんなムフフなシチュエーションに老若男女 発狂せずにいられるだろうか、イヤない。

 だから、ああして桃香と戯れている一刀が、脳ミソ壊れるぐらい浮かれる気持ちも決して わからなくもないんだが、わからなくもないだけに殺したいほど羨ましい。

 焔耶だって、桃香と一緒に水遊びしたいのだ!

 ああ! 今お館を棍棒で撲殺したら、自分が代わりに桃香さまと水遊びできるだろうかッ?

『ホーラ桃香さまー』とか水を掛けつつ、濡れた髪が肌に張り付く しどけない桃香さまを視界の中央に収めつつ、『お返しよー』などと水を掛け返されて、あわよくばポロリがあったりとかしないだろうかッ?

 その望みが叶うのであれば、今の焔耶にとって一刀をブッ殺すのも やぶさかではない。

 そんな風に焔耶の闇が溢れ出そうとした その寸前だった。

 

一刀「焔耶ー、どう、パラソル張り終わったー?」

 

 背後から いきなり声を掛けられ、妄想にふけっていた焔耶はブザマなまでに取り乱す。

 

焔耶「おおおおおおッ、お館ッ? なんだよ いきなりッ?」

 

一刀「イヤ、荷物の整理とか全部 焔耶に押し付けて、ソッコーで遊びまくっちゃったし、さすがに悪いかなと思って」

 

 などと言いつつ一刀は、水滴の滴る体でビーチパラソルの立て具合を確認し、「おお抜群の安定感」とか唸っている。

 焔耶は少し拗ねたように、

 

焔耶「気にしなくていい、私は元々護衛役として桃香さまに付き添っているのだ。雑事は すべてこちらに任せてもらっていい」

 

 心にもないことを言ってしまう。

 

一刀「そういうわけにも行かないだろ? 焔耶だって桃香と水遊びがしたくて来たんだろうし」

 

焔耶「んなあッ?」

 

 心のうちを簡単に見透かされて、焔耶は見事に狼狽してしまう。

 

一刀「オレは焔耶のことなら何でもわかる(キラン)」

 

焔耶「何 恥ずかしいこと真顔で言ってるんだ お館ッ! ち、違うぞ! 私は純粋に桃香さまの玉体をお守りせんがために……ッ!」

 

一刀「あっ、桃香がブラジャーがポロリと取れたー」

 

焔耶「えッ? ドコドコッ?」

 

 しかし目を皿のように凝視した桃香の水着姿は、上下ともにちゃんと揃っていた。水着パーフェクトジオ○グな状態で、先ほどと同じように水遊びに興じている。

 

焔耶「…………」

 

一刀「…………(ニヤニヤ)」

 

焔耶「……………………」

 

焔耶「………………………………ああそうだよ! 悪いかよ!」

 

 焔耶は開き直った。

 

焔耶「たしかに私は楽しみだったさ桃香さまの水着姿! 半裸だぞ? 胸と尻以外は素っ裸の桃香さまだぞ? こちとら その情報をつかんだ瞬間から今日のお出かけが楽しみで夜も眠れんかったさ! 昨晩なんか眠れるように腕立て5000回やって体力を消耗してなおギンギン眠れんかったわッ!」

 

 焔耶さん ぶっちゃげすぎです。

 ぶっチャゲ&飛鳥であった。

 そんな追い詰められて赤裸々なことまで語ってしまった焔耶に、一刀は、敵陣へ向けて桂馬を指す棋士のごとき鋭さで、言った。

 

一刀「なるほど焔耶、君の今日の水遊びに対する情熱の深さはよくわかった。しかし、その上であえて言おう」

 

焔耶「何ッ?」

 

 

 

 

 

一刀「君なんかより、オレの方が ずっと今日の水遊びを楽しみにしていたッ!!!」

 

 

 

 

 

 ババァァーーーンッッ!!

『一人で○ーン様を守ってきたのだッ!』と言い放つ魔影参謀のヒト並みに堂々と言った一刀に、焔耶は不覚にも圧倒されてしまった。何故かと言われると困るけど。

 

焔耶「なん……だと……?」

 

 ショックのあまり厨二病チックになる焔耶。

 

一刀「何日も眠れなかっただと? オレなぞ何週間も前から そうであったわ! 今日のことを想像し、昼夜の区別なく意識が向こうに飛んでいた。仕事も手につかなくて愛紗や華琳から怒られまくったほどだ!」

 

 それはマジ反省してほしい。

 

焔耶「なっ……、そんなことはない! 私の方が お館より今日を楽しみにしていた! 桃香さまの水着姿を誰よりも楽しみにしていた!」

 

一刀「ふっ、だから君は、オレに勝てないのさ」

 

焔耶「なんだとッ?」

 

 つーか なんだこの流れ?

 

一刀「たしかに、桃香の水着姿は素晴らしい。彼女の豊満な体に張り付く水着、水分をたっぷりに吸った生地の吸着感を想像しただけでイッてしまいそうだ。オレは それを楽しみに今日の水遊びの日を指折り数えていた。それは焔耶も同じだろう?」

 

焔耶「も、もちろんだ!」

 

一刀「だがそれゆえに、焔耶はオレに勝てないのだ!」

 

焔耶「だから どういうことだよ それはッ?」

 

 桃香に対する一刀の想いと、焔耶の想い。この二つが互角であれば、両者に優劣はつけがたいはずだった。

 

一刀「そうだ、オレたちの桃香に対する情熱は同じ。だがオレには、もう一つ、今日の水遊びにおける楽しみがあるのだ!」

 

焔耶「それは……ッ?」

 

 

 

 

 

 

 

一刀「焔耶の水着姿も見れるということだァァァーーーーーーッッ!」

 

 

 

 

 

 

 ドギャギャァァーーーーーンッッ!!!

『お前のファーストキスの相手は、このディ○だーーーッ!』とでも言わんばかりの勝ち誇った態度で、一刀は宣言した。

 

焔耶「ええッ?」

 

 指摘された初めて、焔耶は自分の着ているものを思い出した。

 水遊びに来ている以上、彼女だって水着姿なのである。

 総黒色のビキニは、桃香の白ビキニと好対照だ。

 蜀若手の中では恐らく最高値の巨乳は、黒いビキニブラを引きちぎらんほどに張り詰めており。その隙間から、上乳やら下乳がはみ出しまくりだった。

 蜀の主たる桃香の水着姿も一級品であるが、引き締まった焔耶水着も、それに勝るとも劣らない。

 

一刀「右手に桃香の水着姿、左手に焔耶の水着姿。これらを一挙に観賞することができるオレは、今日最大の勝利者だッ! 桃香だけを楽しみにしていた焔耶、君など敵にもならないのだよ!」

 

焔耶「そんなッ?」

 

一刀「と、いうわけで焔耶の巨乳を凝視させてください!」

 

 と言いつつ、焔耶の胸部3センチの距離まで眼球を肉薄させる一刀。

 一切迷いがない。

 

焔耶「うわああッ? やめろ お館ッ!」

 

 焔耶は顔を真っ赤にし、バストを押さえて飛びずさる。

 

一刀「では お尻の方を凝視させてください」

 

焔耶「うぎゃーッ!」

 

一刀「ありがとうございます! ありがとうございます!」

 

 恐るべし北郷一刀。

 彼の、プライドなんかチリ紙です的な迷いのない攻勢に、焔耶は はや落城寸前であった。

 二人の戦力差は明白。

 桃香を想う気持ちでは互角であっても、一刀には それプラス焔耶の水着に対する無双の妄執がある。この二つを合わせられれば、桃香Love心のみを武器にする焔耶には、手数において勝ち目がなかった。

 

焔耶「(どうすれば いいんだ、……どうすれば いいんだ?)」

 

 大ピンチの中、焔耶は思い悩む。……大ピンチ?

 

焔耶「(お館には桃香さまへの想いと私への想い。それに対して私には桃香さまへの想いのみ。この不利を盛り返すには……!)」

 

 そうだ。

 焔耶の中に、逆転の奇策が浮かび上がった。

 

焔耶「わかったぞ! お館に勝つ方法が!」

 

一刀「なんだとッ?」

 

 生気を取り戻した焔耶に、攻勢一辺倒だった一刀がひるむ。

 

焔耶「お館には桃香さまと私への想い、私には桃香さまへの想いのみ! ならば私の方に もう一つの想いを加えれば、二対二で互角になるッ!」

 

一刀「なにぃッ? では、何を加えると言うんだ? 君の、桃香スキスキという気持ちの他に、いったい何をッ?」

 

焔耶「フッ、それは私の………………」

 

 

 

 

 

 

 

焔耶「お館のことが好きだという気持ちだァァァーーーーーーッ!」

 

 

 

 

 

 

 

 ズドドドドーーーーーンッッ!!!

 石破ラブラ○天驚拳でも撃てそうな焔耶の大告白。

 一刀は桃香と焔耶が大好き。焔耶は、桃香だけでなく一刀のことも大好きになれば、二対二で両者の戦力は互角になる。

 ……書いててコイツら ただのヒトデナシじゃないかと思えてきた。

 

焔耶「フッ、これで私の勝ちだな お館!」

 

一刀「オレのことが大好きだとぉー? 具体的にはどれくらい?」

 

焔耶「具体的に? ……そ、そうだな」

 

一刀「オレになら、抱かれてもいいぐらいに好きかッ?」

 

焔耶「うっ、……そ、そうだ! 抱かれてもいいぐらいに好きだ!」

 

 焔耶は顔を真っ赤にしながら言い返した。

 

一刀「焔耶の着ている水着の、お尻の食い込みをパツンと直すのを目撃されても いいぐらいに好きかッ?」

 

焔耶「あぅあぅ……、そそ、そうさ! 他のヤツなら殴り倒すが、お館になら いくら見られてもかまわない! 何故なら お館のことが好きだからだ!」

 

 焔耶の顔が茹ダコだった。

 

一刀「オレのことが大好きかッ?」

 

焔耶「お館のことが大好きだ!」

 

一刀「もっと大きな声で! 何度もリピートして!」

 

焔耶「お館のことが大好きだ! お館のことが大好きだ! お館のことが大好きだ! 好きだ! 好きだ! 好きだァァーーーッ!!」

 

 落ち着いて焔耶、アナタ発言誘導されまくっている。

 しかし脳筋の焔耶が それに気づけるはずもなく、一刀の話術に誘導されるままに恥ずかしい言葉を引き出される。

 

焔耶「お館となら結婚してもいい! お館の子供を生んでもいい!」

 

焔耶「水着をちょっとズラして日焼けの跡を見せるのも、お館になら いいぞ! ホラ見ろ! 胸の谷間をチョットずらした白と小麦色の色調を見ろーーーーッ!!」

 

 そんなバカな大混乱を、外から傍観している人間が一人いた。

 桃香だった。

 さっきまで一刀が相手をしてくれたのに、今ではすっかり蚊帳の外。

 

桃香「(……アレ? なんか私、この状況を楽しみきれてない?)」

 

 一刀と焔耶が あんなに楽しげなのに、自分だけがイマイチそれに乗り切れてないのは何故だろう?

 状況を冷静に分析してみる。

 冷静に状況分析するぐらいなら あの二人のバカさ加減も しっかり分析してもらいたいものだが、その辺には完璧 見過ごして、とにかく状況を分析する。

 

 ご主人様は、私と焔耶ちゃんのことが大好き。

 焔耶ちゃんは、私のことも好きだし、ご主人様のことも大好き。

 ……私は?

 

 私だって ご主人様のことが好きなのは他に劣らずと自負しているが、焔耶のことはどうだろう?

 そこまで思い至って、ポンと膝を打った。

 

桃香「そうか、私が 今を楽しみきれていないのは、焔耶ちゃんスキスキの気持ちが足りてなかったからか!」

 

 変な結論に達した。

 しかし、桃香以外の二人が、お館好きだー、焔耶好きだー、桃香さま好きだー、と言い合ってメチャクチャ楽しそうなのは、二人以上を同時に好きであるからに他ならない。

 ホント ロクデナシだな コイツら。

 ともかく、そうとわかったら桃香の行動は早かった。川から上がって、水着姿のまま焔耶に駆け寄る。

 

桃香「焔耶ちゃん!」

 

焔耶「はい?」

 

 

 

 

 

桃香「私も焔耶ちゃんのことが好き!!!!!」

 

 

 

 

 

焔耶「はいぃーーーーーーーーッッ!!?」

 

 まさかの逆告白。

 夢と疑いそうな そのカミングアウトに、焔耶は天使のハンマーでブン殴られたかのような衝撃を受ける。

 

桃香「私も、私が ご主人様のこと大好きなぐらい焔耶ちゃんのことが好き! それなら私も、二人には負けないわッ!」

 

一刀「そもそも何の優劣を競ってたんだっけ?」

 

桃香「好きよ焔耶ちゃん好き好き好き! 一万年と二千年前から愛してるわ! 八千年過ぎた頃から もっと恋しくなったの!」

 

焔耶「ちょっと待ってください桃香さま! いきなりそんなこと言われても……ッ!」

 

一刀「ムムム! 焔耶 大好きな気持ちにかけてはオレだって負けられないぞ!」

 

桃香「なによ ご主人様! 私の焔耶ちゃんに ちょっかい出すつもりッ?」

 

一刀「ああ出すとも! オレは一億と二千年後も焔耶のことを愛してるぞ!」

 

 落ち着いて桃香と一刀、君らの愛の歴史 中国四千年でもカバーしきれない。

 

 二人はともかく、当の焔耶は いきなり複数の人間から求愛されてド混乱していた。

 一方の桃香は、焔耶からしても完全な一目惚れで、彼女目当てで蜀軍に入ったぐらいの想い人。

 一方の一刀は、最初こそ激しく嫌っていたものの、一緒に過ごしていくうちに否応なく惹かれていった愛しい人。

 その二人が今、自分を巡って争っているのだから焔耶・女冥利に尽きるというものだが、いかんせん こんな修羅場に出会ったことのない脳筋・焔耶、状況の複雑さに頭が爆発しそうだった。

 

桃香「ねえ焔耶ちゃん! 焔耶ちゃんは 私とご主人様どっちが好きなのッ?」

 

一刀「そうだッ! この際だから焔耶に決めてもらおう!」

 

 ついに焔耶へ水が向けられた。

 

焔耶「えッ? えッ? あの……?」

 

桃香「私を選ぶわよね焔耶ちゃんッ! 私、焔耶ちゃんとなら結婚してもいいよ!」

 

一刀「等価交換だ焔耶! オレの人生半分やるから お前の人生全部くれ!」

 

 何この状況?

 好きな相手二人から同時に求愛されるという椿事に、焔耶は思考がついてこない。

 そもそも好きな相手が二人いる時点でダメダメなのだが。

 

焔耶「あー! あー! あー!」

 

 水着姿で大混乱に陥る焔耶。今の彼女なら紐が解けてポロリが起きても30秒間は気づくまい。

 

一刀「ああもう どうした焔耶じれったいなァ! そんなに答えが出ないなら……!」

 

桃香「……二人同時でもいいのよ?」

 

 二人同時でもいいのよ?

 その言葉を聞いた途端、焔耶の脳内で壮大な『エクストリィィーム』が起こり、彼女と地球の記憶が直結した。

 彼女の脳内を、二人で一人の探偵的な表現で書き述べると、

 

 

 ――桃香 『マキシマムドライブ』

 

 ―― 一刀 『マキシマムドライブ』

 

 ――焔耶 『マキシマムドライブ』

 

 ――3P 『マキシマムドライブ!!!!』

 

 

 スポンサー特権でもらったユートピア(理想郷)なガイアメモリとの適合率が98%な焔耶の脳内は、まさに脳内ユートピア(理想郷)だった。

 アクセルなんぞ噛ませ犬。

 

 

 

焔耶「桃源郷ォォォォォォォーーーーーーッッ!!?」

 

 

 

 あまりに ふしだらな妄想のために ただでさえ回線の少ない焔耶の脳内は、簡単にショートして。

 彼女を一日使い物にならなくしてしまった一刀と桃香は その後、愛紗から たんまり怒られましたとさ。

 

 

                                終劇


 
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