No.165802

しろくろ3

紅蓮の猫さん

主に神と呼ばれるのは、何かしらの超越的創造力を持っており、人間社会に多大な影響を及ぼす者たちである。そして、それが害を及ぼす場合、多くが邪神と呼ばれるにいたる。他宗教の神を邪心と呼ぶのは、それが原因である。たとえそれがどんなに高尚で慈悲深く、実存する者であっても、その信仰の外にいるものにとっては邪神以外の何物でもない。彼らは気づいていないのだ。本当の邪神が、自分たちの信仰心であることに。そして、時としてその信仰心は深淵を生み出すことがある。そして破壊神、闘神、守護神は生み出されるのだ。かの神達の目的は、信仰でも救済でもない。ただ壊しつくし、焼き尽くし、己の使命を全うして燃え尽きることだけだ。全てを焼き尽くした後、そこに残るのは神でも人でも信仰でもないだろう。

2010-08-15 02:14:16 投稿 / 1000×500ピクセル

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