No.164956

恋姫かもしれない2

前作を読んで下さった方お久しぶりです

今作から読んで下さった方初めまして

悠なるかなと申します

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2010-08-11 10:19:10 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:2795   閲覧ユーザー数:2161

予想以上に支援とコメントを頂いたのでがんばって連載してみようと思います

 

誤字・脱字などがありましたらご指摘のほうよろしくお願いします

 

 

一刀が朝食を終え、自室で登校準備を終えた頃、一刀の部屋の前に一人の女生徒がいた。

 

「きょ、今日こそは大丈夫だ・・・大丈夫。今日は逃げない。逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ・・・」

 

ある種テンプレと化したセリフを男子生徒の部屋の前でブツブツと呟く女生徒。十人中十人が見かけたら警察に即通報するレベルの危険人物である。

 

「いってきま~s・・・」

 

「逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ・・・」

 

そんな人物が扉を開けたら目の前に現れたというのはなかなかに貴重な経験といえるだろう。しかもまったく知らない人物ではないのだから。具体的にいうなら毎日教室で顔を見ている人物である。

 

「・・・斗詩さん?」

 

「ぴやぁ!?」

 

あ、かわいい悲鳴だな等と若干ずれた感想を考えつつ、目の前にいる人物に目をやれば真っ赤な顔で視線を高速で彷徨わせているクラスメイト。

 

「?どしたん?なんか用?」

 

「いや、あの、その、えと、別に用と言うほどのものもあるかもしれない可能性がなくもないような気がそこはかとなくするかもしれn・・・「ペチッ」はきゅ!?」

 

「よしちょっと落ち着こう」

 

「・・・はぃ・・・」

 

正直言っていることの半分も理解できないくらいの早口で言われ、とてつもなくテンパっているということはわかった一刀はともかく落ち着いてもらうためにデコピンをかまし、声をかけた。

 

「それで?なんで斗詩さんは俺の部屋の前にいたの?」

 

(しかもなんかブツブツいって)

 

「あ、その、ね?ちょっと、その・・・なんというか・・・」

 

(きょ、今日こそ言うんだ、一緒に学校に行こうって!!)

 

同じ寮内にいるのだから玄関で待っていればいいのだがそれをできないのがこの種馬である。玄関につくまでには必ず誰かに誘われ一緒に登校(女子率99%)なのだ。もげればいいのにこいつ。

 

「(ヨシッ!)っあ、あの!かずt「おい~っす、北郷」ぴやぁ~~~~!?!?」

 

 

「ん?おう、左慈か、おいっす」

 

「ん?誰だそいつ?」

 

「おまえクラスメイトの顔くらい覚えとけよ・・・」

 

「?こんなやつクラスにいたっけ?」

 

「おまえ最悪だな」

 

「まぁいいや、ガッコいこうぜ?」

 

「あっ・・・」

 

左慈は一刀を促し、学校へ行こうとするが斗詩はまだ用件を伝えてもいない。当然、

 

「ま、まって・・・」

 

「ん?」

 

斗詩の声に振り向いた左慈だが面倒くさそうに声を出す。

 

「何?俺たちこれから学校に行きたいんだけど?」

 

「あの・・・私、か、一刀君と・・・その・・・」

 

普段からあまり関わらないようにしている左慈相手に引っ込み思案な斗詩が一生懸命に自分の意見を言っている。この光景を彼女の親友が見れば涙を流して喜ぶか今日の天気予報が槍なのかの確認をすることだろう(無論後者だろうが)。

 

「あのさ、俺とろとろしているヤツ嫌いなんだよね。とっととしてくれない?」

 

「えっと・・・あ、あn「左慈」・・・えっ?」

 

「なんだよ北郷?」

 

「今から購買に行って焼きそばパンと牛乳とシャー芯買ってきてくれ、それと便座カバー」

 

「いきなり何言い出すんですかねこの人!?」

 

「あ、金はおまえ持ちな」

 

「鬼ッスか!?」

 

「うるせーな、とっとと行けよ!!」

 

「しかも逆ギレ!?」

 

「あぁ、俺はこのまま教室行くから教室に持ってこいよ」

 

「理不尽すぎやしませんかねぇ!?」

 

「頼んだの全部買ってこないとお前に理事長か学園長に告白してもらう」

 

「どんだけ鬼畜ッスか!?うわ~~~~~~~~~ん!?!?!?」

 

 

「よし、行ったか」

 

そう言った一刀の顔は一仕事終えたかのように晴れ晴れとしていたという・・・

 

「・・・・・・」

 

「?どうかした?」

 

「・・・えと、いいの?その・・・」

 

「ん?あぁ、左慈のヤツか、別にいいんじゃね?」

 

さすがにあれはかわいそうじゃないかなぁ、と考える斗詩だが一刀が言うのだから大丈夫だろうと結論づけた。恋は盲目なり。

 

「それで?俺になんか用?」

 

「え?」

 

どうやらなぜここにいるかを忘れたようだ。

 

「いや、なんか用があったんじゃないの?」

 

「!?そ、そうそう!あ、あのね、一刀君。わ、私と一緒にg「やっほ~か~ずと!」ぴぁ!?」

 

「ん?おぅ、焔耶か。おはようさん」

 

「おっはよ~、どしたの?こんなとこで?」

 

「いや、ここ俺の部屋の前だぞ・・・」

 

「おりょ?斗詩ちゃん?」

 

「聞けよ」

 

「なにしてんの?」

 

「なんか用があるらしいぞ?」

 

「ふ~~ん?」

 

「それで?どうしたの?」

 

自分が来てからずっと俯いたままの斗詩に声をかけてみると、

 

「えと、その、・・・な・・・」

 

「「な?」」

 

「なんでもないの~~~~~~ぉぉぉぉぉぉ・・・・・・・」

 

「「・・・・・・・」」

 

五輪出場も夢じゃない速度で走って行ってしまった。

 

 

「・・・なんだったんだ?」

 

「・・・あたしが知るわけ無いでしょ」

 

「そりゃそうか」

 

よく考えればこのあと教室で会うのだからその時に聞けばいいだろうと焔耶は考えたがそれを口には出さない。せっかくの二人きりの時間に野暮なことを言う必要はないのだから。

 

「んじゃまぁ、とりあえずガッコ行こっか」

 

「あ、ワリィんだけど先行っててくれ」

 

「Why?」

 

「冥ねぇに迎えに来いと命令された」

 

「ぶっちしちゃえば?」

 

「俺に氏ねと?」

 

「あたしには被害無いし」

 

「八つ当たりするぞ」

 

「HAHAHA!3倍返ししていいなら」

 

「ふふふふふふ・・・」

 

「くくくくくく・・・」

 

寮の廊下で不敵に笑い合う男女。なんだこれ。

 

「まぁ、と言う訳で俺は冥ねぇのトコに行く」

 

「一緒に行ったげよっか?」

 

「いくつだ俺は」

 

「いやどっちかというと冥琳さんが心配だから」

 

「人をなんだと思ってるのかしらこの子」

 

「鬼畜変態魔神」

 

「ぶっ飛ばすぞ?」

 

「やってみな」

 

寮の廊下でメンチきりあう男女。なんだこれ。

 

 

言い訳

 

はい二作目の投稿になります

 

思っていたよりも支援&コメントを頂けたので頑張って連載してみようと思います

 

リアルの方で試験なりなんありが結構重なってしまい投稿が遅れました

 

待って下さっていた方申し訳ありません

 

 

え~また設定の説明などを・・・

 

黄村 璃々(きむら りり)

紫苑の娘。祭の姪。イタズラ好きの耳年増。寮生が事ある毎にイロイロおしえるので相当マせている。寮内の仕事をよく手伝っており、偶に学園内でも目撃される。

 

甘田 思春(かんだ ししゅん)

聖フランチェスカ学園2年生。幼なじみその1。世話焼きのお節介。一刀には自分がついていないとだめだと思っており、何かにつけて世話を焼く。一刀にとって思いもよらないところで会ったりすることがあるがそれは一刀を見守っている(ストーキング)からである。

 

顔本 斗詩(かおもと とし)

聖フランチェスカ学園2年生。引っ込み思案な恥ずかしがり屋。1年の頃から一刀とクラスメイトでそのときに色々親切にされおちた。性格が災いして何かとトラブルに巻き込まれ損をするが一刀も巻き込まれていると一緒に叱られたりするのでそれはラッキーと思っている。

 

春原 左慈(すのはら さじ)

聖フランチェスカ学園2年生。バカ。ぶっちゃけ鍵様の春の物語に登場するナイスバカ。基本一刀のおもちゃ。時々周りも加わっていじられる。いと憐れ。

 

魏田 焔耶(たかだ えんや)

聖フランチェスカ学園2年生。ノリのいいクラスメイト。悪友的立場にいるが本人的には気に入っている立ち位置。良くも悪くも波長が合っているので何かあると一緒にいることが多い。中学生の頃からの付き合いなので何気に付き合いは長い。

 

 

・・・ツッコミはあまりしないで頂けると助かります

 

一応名字はそれぞれの姓を使ったモノにしています

 

あとオリ設定で姉妹になっていたりもします

 

このまま突っ走っていきたいと思うので生暖かい目で見守って下さい

 

最後まで読んで下さりありがとうございました


 
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