No.164280

僕と恋姫達の、何とも言えない毎日-萌将†妄想伝-

月千一夜さん

カオスですw
作者名を見て、存分に驚いちゃってくださいww

《注意》
星が可哀想

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2010-08-08 18:28:48 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:26279   閲覧ユーザー数:21231

「というわけで、俺は今ものすごく・・・愛紗とエッチなことがしたいんだ」

 

「何が『というわけで』なのか理解しかねますが、主・・・一言いいですかな?

   【もげてしまえ】」

 

 

部屋の中

向かい合う男女のうち、青い髪の少女は席を立ち上がると共に吐き捨てるように言った

それから話は終わったとばかりに、部屋から出ようとスタスタと歩き始める

 

 

「あぁ待ってよ、【足コキン】!

もう俺が頼れるのは君しかいないんだよ!」

 

「誰が【足コキン】ですか!?

主が『萌将伝』で抱いた私への印象が一発でわかりましたぞ!?」

 

「とにかく、一回落ち着いてくれ!

もうホントに、星しかいないんだって!

お願い!土下座でも種馬でも種付けでも何でもするから!!」

 

「それは普段と変わらんでしょうが・・・ま、まぁわかりました

主のため、少しでよければ話を聞きましょう」

 

 

あまりの必死さに、星は溜め息と共に座る

頬を微かに赤く染めながら・・・

 

口ではああは言っているが、好きな男に頼られるのだ・・・悪い気はしないのだろう

そんな彼女の様子に、天の御遣いこと【北郷一刀】は安堵の息をもらしていた

 

 

「よかった・・・流石は星だ

とりあえずまずは、これをみてもらいたいんだ」

 

そう言って、机の上に一枚の紙を広げる

それを星は、ジッと見つめた

 

「これは・・・」

 

「【ここ何ヶ月かの俺の閨に誰がいつ何回来たかという記録】なんだけど・・・ついさっき、【明命から没収した】」

 

「ほう・・・」

 

「でだ、これを見て・・・何か気づかないか?」

 

「そうですな、一つ気になるところがあります」

 

「そうか、やっぱり気づいたか」

 

「ええ、ここの所なのですが・・・」

 

 

そう言って、星は指を差す

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここ最近の【焔耶との閨の回数が異常なまでに多いのですが】・・・ご説明願えますかな?」

 

「え、あ、ちょっ・・・そ、そこじゃない!そこじゃないんだ!!」

 

「いえ、これはもう明らかに異常ですぞ

【二日に一回、しかも真っ昼間から乙ww】とまで書かれておりますが」

 

「ちょ、明命いぃぃぃぃ!!!」

 

 

頭を抱え、大げさに叫ぶ一刀

そんな彼の様子を、星は冷めた目で見つめていた

 

 

「主よ・・・焔耶の話は追々聞かせてもらうとして、早くその相談事の話にうつりませぬか?」

 

「あ、ああそうだな

実はこれを見てもらえばわかると思うんだが・・・愛紗がね、ないんだよ」

 

「ない、とは?」

 

「愛紗の名前だよ

そういえば俺、ここ何ヶ月かずっと愛紗とは一緒に寝てなかったなって・・・」

 

「ああ、なるほど」

 

 

言って、星は再びその紙に目をやる

そこには確かに、【愛紗】の名前がなかった

 

 

「確かに・・・ありませぬな」

 

「だろ?

俺、ずっと愛紗に助けてもらってきたのに・・・こんなことになっちゃうなんて、なんか申し訳なくてさ

エッチなことだけじゃなくて、今作は【俺との個別のイベントすらなかったし】」

 

「主が何を言っているのかよくわかりませぬが、まぁ要するに愛紗と久し振りにイチャイチャしたいということですな?」

 

「そうなんだ!さっすが星!」

 

「ふむ、しかし・・・それならば、直接本人に言えばいいのでは?」

 

「【『や・ら・な・い・か?』って?】」

 

「少し、いえ正直【かなり直球すぎます】・・・もっと他に言葉があるでしょうに」

 

「いや、あのさ・・・なんか久し振りだから、こっちから声かけるのがちょっと恥かしいっていうかさ」

 

「ああ、そういえばそうでしたな

主は普段も【朱里達の書く本の中でも】基本は受けですからな」

 

「・・・ごめん星、今なんかかなり聞き捨てならないことが聞こえた気がしたんだけど」

 

「おお、そうです

ここは一度、軍師の意見も聞いてみませぬか?

あの二人であれば、良い案が出るかもしれませぬ」

 

「なるほど・・・朱里と雛里か

確かに、あの二人なら何とかしてくれるかもしれない

つい先日【桂花の猫耳フードをなみ平の頭のカツラにばれない様すりかえる】という荒業をやってのけた、あの二人なら」

 

「まさかとは思っていたのですが・・・やはりアレは主の差し金でしたか

あの後、その桂花の姿を見た華琳殿が【泡を吹いて気絶した】時は本当に驚きましたぞ」

 

「うん、俺もまさかあそこまで驚かれるとは思わなくて・・・遠くから冷や冷やしてたよ」

 

 

その時のことを思い出しているのか、二人はどこか遠くを見るような目で窓の外の景色を眺めていた

だがそんな中、一刀は『よしっ!』と気合一発

勢い良く椅子から立ち上がると、星の手を握り笑う

 

 

「ここでジッとしてても始まらないよな!

とにかく、二人のところに行こうか!」

 

「主・・・そうですな、行きましょう」

 

「それじゃ、出発だ」

 

そう言って、星と手を繋いだまま歩き出す一刀

星はというと、微かに頬を赤く染めたまま・・・その後についていく

 

 

「ん・・・?」

 

 

(何か・・・忘れているような気が)

 

 

ふと、星の頭に浮かんだ疑問

だが彼女はすぐに、気のせいだと軽く首を横に振った

 

 

 

 

 

 

 

残念なことに、気のせいではなかったのだが・・・

 

 

 

 

 

 

 

《僕と恋姫達の、何とも言えない毎日-萌将†妄想伝-》

初級編 愛紗ー!俺だ!結婚してくれーーーーーー!!!!

 

 

 

「もげてください」

 

 

部屋にいって事情を説明した直後の雛里の一言がこれだった

かなり不機嫌そうなその様子に、一刀は勿論・・・星と朱里も一様に首を傾げる

 

 

「あ、あの雛里さん?

いったい、何があったのでしょうか?」

 

「わからないんですか?

そのチ■コはただの飾りですか?

もう脳みそまで、精液で一杯なんですか?」

 

「ぐふっ・・・」

 

「ひ、雛里よ

何があったのかは知らぬが、主に対してその物言いは・・・」

 

「【足コキン】は黙っててください!!」

 

「は、はいっ!!」

 

あまりの剣幕に、あの星までもが言葉を返せない

ボロクソに言われた一刀なんて、今にも泣きそうだ

そもそも、『あわわ』と言わない時点でおかしいのだ

 

 

そんな不穏な空気の中、雛里は一刀の持ってきた紙を見つめ・・・深い溜め息をついた

 

 

「もう一度、この紙をよく見てください」

 

 

言われて、三人は再び紙を見つめる

すると何かに気づいたのか、朱里がスッと手をあげた

 

「あ、あのもしかしてですけど・・・わかりました」

 

「流石、朱里だ

で、なんなんだ?」

 

「はい、ここなんですけど・・・」

 

そう言って、朱里は紙を指差す

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「焔耶さんの閨の回数の異常な多さに隠れていますけど、【思春さんとの閨の回数が次に多いんですよね】」

 

「ぶっ!!?」

 

「しかも小さく【少しデレたくらいで、調子にのりやがって】って書いてあります」

 

「明命いぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」

 

 

頭を抱え、叫ぶ一刀

その様子を他の三人は冷めた目で見つめていた

 

 

「それもそのうち追求するとして、朱里ちゃん・・・そこじゃないよ」

 

「へ? じゃあいったい・・・」

 

「わからないの?

さっすが、朱里ちゃん

あわわ、やっぱり【個別イベント、エッチシーンがある人は違うよねぇ】」

 

「あ、あの雛里ちゃん?

目が、目が恐いよ?」

 

「あわわ、そんなことないよ?

ほら、笑ってるでしょう?」

 

「はわっ!?

ひ、雛里ちゃん・・・本当にどうしちゃったの?」

 

 

雛里の体から、何か真っ黒なオーラのようなものが出ている

三人にはそう見えていた

 

 

「あ、主・・・」

 

「ああ、星・・・」

 

 

そんな中、お互いに顔を見合わせ・・・一刀と星は頷く

それから二人は朱里の肩を、ポンと叩いた

 

 

「「後は任せた♪」」

 

「はわわ!?ちょ、ちょっと待ってくださいよ!!

なんでそんな、無駄に良い笑顔なんですか!?

もともとお二人がこんな空気にしたんですから、責任とってくださ・・・」

 

「さぁ、行くぞ星っ!」

 

「合点承知!」

 

「ああ、ちょっと待ってくださ・・・」

 

「あわわ、朱里ちゃん?

どこに行くつもりなのかな、かなぁ?」

 

「ひっ・・・!?」

 

「朱里ちゃん・・・私達って親友だよね?

真の頃だって、二人で一緒に御主人様の閨に行ったよね?

なのに・・・なのにぃ!!」

 

「ひ、雛里ちゃん・・・やめ・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キャアァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー・・・

 

 

 

 

 

ーーーーー†ーーーーー

 

「さて・・・どうするか」

 

「主、いま朱里の悲鳴のようなものが・・・」

 

「よし、もう当たって砕けろだ!!

直接、愛紗のとこに行こう!」

 

(聞かなかったことにするつもりだ・・・)

 

一刀が真っ青な顔で歩いていく隣を歩きながら、星は静かにそう思った

無論、星はそのことについて言うつもりはない

それが正しいと、魂が叫んでいたからだ

・・・明日、悲惨なことになっていないことを祈るばかりである

 

 

「さって愛紗はっと・・・お、丁度いいところに

おーーーい、恋!!」

 

ふと、歩いていた一刀が大きな声でそう言いながら手をふった

その先にいる、呂布・・・恋にむかってだ

 

恋はその声に反応し、すぐさま一刀の方まで歩いてくる

 

 

「よっ、こんにちわ恋」

 

「ん・・・なに?」

 

「あのさ、愛紗を探してるんだけど・・・どこにいるかわからないか?」

 

「ぇ・・・?」

 

 

一刀が、そう言った瞬間だった

いきなり恋の顔から笑顔が消え、あのチャームポイントである触覚までもシュンとたれてしまったのだ

 

何事かと、一刀と星は顔を見合わせる

その二人のことを泣きそうな目で見つめていた恋だったが、やがて静かに口を開いた

 

 

 

 

 

 

 

「恋のこと・・・飽きちゃったの?」

 

「ぶほっ!?」

 

 

そして出てきた、凄まじい言葉

一刀はその場に膝をついた

 

 

「れ、恋?

あのさ、いったい何があったn・・・」

 

「恋、御主人様の為なら何でも・・・するから

だから・・・また前みたいに【『恋のお口は気持ちいいね』って褒めてくれる?】

また一緒に寝て・・・くれないの?」

 

「ほほぅ・・・」

 

「ちょっ、ま・・・っ!」

 

「お願い・・・恋のこと・・・嫌いにならないで」

 

そう言って、一刀に抱きつく恋

二人は状況が掴めず、軽く困惑していた

 

 

 

「すまん恋

主も私もさっぱり状況が掴めないんだが・・・」

 

「【足コキン】は・・・黙ってて!」

 

「は、はい・・・グスン」

 

 

流石は飛将軍と呼ばれる彼女だ

その殺気に、星はもう何も言い返せない

というか、軽く涙目だ・・・まぁ、それは殺気のせいだけではないのだが

 

 

「あ、あのさ恋・・・ちょっと、頭がついてかないんだけど

いったいどうしたんだよ?」

 

「御主人様、最近・・・恋のこと閨に、呼んでくれない」

 

「あ・・・」

 

「だから頑張って・・・恋から、言おうと思って・・・でも恋が行く時、部屋の中から【いつも焔耶の声がするから】・・・」

 

「ぐはっ・・・!」

 

「あ、主・・・」

 

「ち、違うんだ!

アレだ、長年待ってた時がついに来たって感じで・・・ついテンションが上がっちゃって

気づいたら、いっつも焔耶に声かけちゃっててさ

べ、別に恋のこと嫌いになったわけじゃないんだよ!?」

 

「ホント?」

 

「ああ、ホント!マジで!!」

 

「よかった・・・」

 

安心したように、パァッと笑顔になる恋

その様子に、一刀と星もホッと息をついた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それじゃぁ、恋・・・ねねの縄・・・解いてくるね」

 

「「えっ・・・?」」

 

 

・・・硬直する二人

そして気づいた

 

恋の両手に何か、赤いモノがついていることに・・・

 

 

「あ、あの恋さん?

その手についているのは、いったい・・・」

 

「ねね、酷い

真のころ、恋はちゃんと声かけてあげたのに

一人で、御主人様と・・・してた

だから・・・プチってした」

 

((プチって何ーーーーーーーーー!!?))

 

 

ガタガタと震える二人

そんな二人の様子など露知らず、恋は軽い足取りでさっさと歩いていってしまう

 

 

「な、なぁ星・・・ねねの奴、いったいどうなったn・・・」

 

「さぁて主、早く愛紗のことを見つけましょうか!」

 

(聞かなかったことにするつもりだ・・・)

 

 

わかっていても、一刀は何も言わない

それが正しいと、心が命じていたからだ

 

明日、惨劇がおこっていないことを祈るばかりである・・・

 

 

 

ーーーー†ーーーー

 

「さて・・・侍女さんから聞いた話だと、ここら辺にいるはずなんだけど」

 

「ああ、主・・・あそこにいますぞ」

 

「お・・・?」

 

言われ、見つめる城壁の上

そこに愛紗はいた

城下の街並みを、悲しげな表情で眺める愛紗が・・・

 

その切なげな表情に、一刀は胸が締め付けられるような感じがした

だからなのだろうか・・・

 

 

 

 

 

 

「愛紗ーーーー!!」

 

 

気づいた時には、彼女の名前を叫んでいた

その声に、今まで城下を眺めていた愛紗は慌てふためいている

 

「ご、御主人様っ!?」

 

「愛紗、ごめん!

俺・・・ずっと、気づいてあげられなくて!」

 

「きゃっ・・・!?」

 

駆け寄り、一刀は愛紗の体を抱きしめた

愛紗は始めこそ驚いたようだったが、すぐに頬を緩ませその背中に手を回す

 

「ごめんな・・・ずっと、寂しい思いをさせて」

 

「御主人様・・・」

 

「俺さ、甘えてたのかもしれない

【萌将伝が出たんだから、どうせ次は《艶牌亞亞図-エンパイア-ズ-》とかが出るって】

そんな風に、甘えていたんだ

そのせいで、愛紗に寂しい思いをさせてしまった」

 

「いいんです・・・私は、御主人様のお傍にいられればそれでいいのです」

 

「愛紗・・・」

 

「御主人様・・・」

 

 

見つめあい、それからゆっくりと近づいていく二人の顔

愛紗は静かに目を瞑り、その瞬間を待っている・・・

 

 

そして、ついに二人は・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの、お二人とも?

この場には、私もいるのだが・・・」

 

「「【足コキンは黙ってろ!!!!】」」

 

「ひぐぅっ!?」

 

 

 

 

これが・・・彼等の毎日

 

うん、今日も三国は平和だったww

 

 

 

 

 

・・・続かないよ?

★あとがき★

 

はい、やっちゃいましたwテヘ♪

もう、キミオトとは違ったカオスなネタが浮かんじゃって・・・読みきりの一発ネタとして投稿しました

 

 

ホントは夏祭り参加用に考えたんですけど

①夏祭りしてない

②それ以前に、夏ってない

③ベースソンさんに怒られそうww

という理由で、断念した迷作ですwwwww

 

 

 

温度差乙wwとか言わず、生暖かい目で見てやってくださいw

 

さって、次は・・・キミオトだなwwww


 
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