誰かが畑の真ん中で倒れている。
畑が荒らされて無いのを見て
「行き倒れかな?」
近くによって見ると珍しい白い服を着た男の人が倒れている……
「あの…大丈夫ですか?」
男の人を揺すって起こそうとしますが…
「てわわ…また無視されちゃいました」
念のため頬を軽く叩いて、反応を見ても眠ったままで
「ん~寝てるだけかな?」
とりあえず、家に運ばないと。
お姉ちゃんが作ってくれた台車を持ってきてこの人を乗せて家に連れて帰りました。
布団を敷いて男の人を寝かせようと思いましたが…
畑の土で汚れてている顔や服を見て、布と水を入れた桶を用意して
顔を拭き、服を脱がしてから布団に寝かせてから
近くに水と食べ物を置いて畑に戻りました。
「ここは…どこだ?」
意識がなくなる前のことを思い出すと
新作のゲームを買いに街を歩いていたら、工事中のビルの前で鉄骨が落ちてきて……
死んだのか…短い人生だった…寝よう――
もう一度、目を覚ますと……裸だった。
「目が覚めたんですね」
声が聞こえた方を向くと、小さな女の子がそこに居た。
「君は…?」
「諸葛です、あなたが畑で倒れてたのでここに」
「畑で…倒れていた?」
「覚えてませんか?」
「うん…ところでここって何処かな?」
「隆中です……てわわ、なんとお呼びしたら」
「あ、ごめん自己紹介がまだだったね、俺は北郷一刀、北郷でも一刀でも好きな方で呼んで」
「先ほども名乗りましたが諸葛均です…よろしくお願いしますね一刀さん」
諸葛…隆中…瑾…均…女の子…いやこんな可愛い子が女の子のわけ…
一刀さんが急に考え始めたので夕飯の支度をしようと
声をかけてから部屋を離れました……返事は無く
てわわ…無視されちゃいました。
今日は二人なので、いつもより多めに作り部屋に運んで
「あの…ご飯……食べませんか?」
そう言っても答えは無く
近くによって肩を叩いてもいつもの口癖が口から出る瞬間
「……そうか、ここは夢の世界か!」
「てわわ!?」
一刀さんの大きな声で驚き、ひっくり返り気を失ってしまいました。
金髪のグゥレイトゥ!様のイラストを見て
もしも、最初に一刀を見つけたのがこの子だったらと
妄想してみましたが…難しいですね。
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妄想、空想…
金髪のグゥレイトゥ!様お借りします