「さて、この時代では孫堅は生きているのだろうが・・・・・・ま、行くとするか」
刑天は、孫堅が治める呉へとやってきた。とりあえず、飯屋で昼食を取りながらこれからどうするかを考えていた。
「手っ取り早いのは、軍に入ることだが・・・・・・そう都合よく兵の募集があるわけが―――」
そういって、ふと横の壁を見ると都合よく兵募集の張り紙があった。
「ふむ・・・・・・若干、都合が良すぎるとは思うが気にしないでおこう」
飯屋を出た刑天は城の方へ歩いていった。
呉の城の中では、孫堅と黄蓋が目ぼしい兵士を観察していた。
「なかなかいい兵はいないか」
「仕方ないじゃろう」
二人は、戦力の増強のために兵の募集をかけたのだが、来たのは素人が多かった。それでも、鍛えれば大丈夫と思うことにしたのだが―――
「む? 美蓮、あそこにいる男を見てみろ」
黄蓋が孫堅の真名を呼び指を指す。そこには、一人だけまとう空気が違う男がいた。身の丈以上の斬馬刀を背負って目を瞑り、腕を組み仁王立ちしている顔を斜めに渡りついている傷。
「あそこにいる男だけ雰囲気が違うわね」
「もしかしたら、いい拾い物をしたかも知れんな」
そして、この場にいる全員が呉の兵として働くことが決定。調練などを行い盗賊の討伐などで実戦経験を積むことになった。
「ま、呉に入ることは出来たか」
街の宿屋に部屋を取った刑天は酒を飲みながら夜空を見上げた。
「・・・・・・しかし、何故いつも俺は外史にやってくる時間がずれる?」
例えば、赤壁の戦いが行われる時に外史に介入しようと思えば、まるっきり違う時代に出る。
「うっかり属性はなかったと思うんだが・・・・・・」
貂蝉などの影響で余計な知識を付けた刑天。ぶっちゃけ、暗い部屋で顔に傷を持つ男がうんうん唸っている姿は不気味である。
1ページが短いと思いますが、そこら辺はご容赦を。
とりあえず、これからもよろしくお願いします。
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意外と、覚えていてくださった方が多くて感激です。
実を言うと、ただいま前期試験という厄介なイベントの真っ最中なので、更新は遅いです。