No.160787

真・恋姫無双呉√アフター第九話 朝廷

米野陸広さん

次世代編、本編スタートですね。
まぁスタートなのでプロローグっぽいですけど、相も変わらず遅筆ですがよろしくお願いいたします。

第十話へhttp://www.tinami.com/view/161265
第八話へhttp://www.tinami.com/view/159208

続きを表示

2010-07-26 00:57:35 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:4705   閲覧ユーザー数:4091

どうも、夏休み突入ですね。

はい、先に魏ルートが上がりました。

ちょいと物足りない方のために、というかこれで新しいファンでもつけばいいなぁと言う下心がありますが、それはともかく。

さぁて告知どおり、呉√アフター本編突入です。

なのにプロローグです。

ごめんなさい、だって萌将伝、やってたら書く時間がなくなったんだもん。

そういうわけで、とりあえず初めてこれを読む人のための親切設計として、話の流れを整理します。

一ページ使いますので、もういいよ、そういうの、という方は次へお進みください。

 

この物語は、呉√アフター、しかもファミ通文庫より呉書外史を通過する形で語られる物語です。

そして何よりの特徴は次世代編です。

子供が出ます。

わんさか出ます。

そして、今活躍している呉の武将達は皆お母さんです。

それぞれの嫁は既に子を持っています。

ですが脳内グラフィックは年をとらないでいいかと思いますよw

では、親子を紹介しましょう。

子供の年齢順に、()内は真名

陸遜(穏)との娘、第一王女陸延(優)

周泰(命明)との娘、第二王女周卲(誠)

呂蒙(亞莎)との娘、第三王女呂琮(燐音)

甘寧(思春)との娘、第四王女甘述(想蓮)

黄蓋(祭)との娘、第五王女黄柄(宴)

孫権(蓮華)との娘、第六王女孫登(陽蓮)

孫尚香(小蓮)との娘、第七王女孫仁(大蓮)

太史慈(水拠)との娘、第八王女太史享(洪)

 

現在情勢は三国ではなく、蜀と呉の二国鼎立状態です。

漢王朝はまだ滅んでいませんん。

魏は……どこかに行ってます。

年齢設定は、あまりしたくないのですが、一応物語上せざるを得なくなったので、書いておきました。

上からグループが4の2の2で分かれると思ってください。

その年代が一まとまりです。

それぞれの性格はこれから物語っていくので、今までのお話はその芽生えくらいにとどめておいてください。

太史慈さんに関してはこちらでもグラフィックに注文が付けられないので、好きに脳内妄想してください。

いちおう、どっかの海賊王がモデルになってるみたいです。武器とか武器とか武器とか!!!

なのでその子供は、赤髪のクールなおじ様をモデルにしました。といっても、まだ子供ですから、将来そういう風に成長したらいいなぁですけど。

もちろん女性化するのを忘れないでください。

よろしくおねがしますよぉ。

 

それでは、説明不足かもしれませんが追記は次でしていきますので、何かあれば、コメントしていってください。

次の冒頭で触れるようにしていきます。

 

 

第九話 朝廷

呉王の執務室でのこと、一刀はふと思いついたように、資料を取りに来ていたついでに思いついたことを言った。

「なぁ、蓮華。今朝廷ってどうなっているんだ?」

「朝廷?」

「ああ、確かまだ献帝は都にいるんだよな」

「ええ、別に不都合がない限りはあそこにいてもらうつもり」

「ということは、まだ劉備も、蓮華も王なわけだよな」

「そうよ、三公のどれかをという話もあったけど、丁重に断ったわ」

「へー……って、三公!」

「それはそうでしょ、一応王朝の実権を握っているの私たちなんだから。もちろん劉備の所にも話はいっているはずだわ。でも断ってはいるはず。彼女自身、劉姓であることもあるけれど、私たちと同じく朝廷に与したくないというのが本音よ」

「そう、なのか?」

「それはそうよ。反董卓連合のときならいざ知らず、今となってしまっては、朝廷の役職なんてお飾りに過ぎないわ」

「あるだけ無駄ってことか」

「それどころか、逆に動きが縛られかねないしね」

今は二国間で同盟が成立している。しかしここに第三勢力として朝廷が入ってくるとなると話が変わる。

実質は違っても本来の権力者は帝だ。

その帝が、俺達を逆賊とするなら、白だろうと黒だろうと俺達は逆賊となる。

もちろん俺達はそれに対して反抗するだろう。

そして、戦いにはもちろん勝てる。

というよりも、朝廷に勝つ術がないからこうなっているというべきか。

「でも、そろそろそのことについて考えなければならないかもしれないわね」

「ん?」

蓮華が思案するように腕を組むので一刀は聞き返した。

「帝のことよ」

「好きにさせていて問題ないなら、いいんじゃないか? お飾りなんだろ? 帝って」

天皇と同じ認識で俺は捉えているが、蓮華が唖然としながらいう

「一刀、貴方って……そうね、天の認識だとそうなってしまうのかもしれないわ」

「どういう意味だよ、蓮華」

「それはね、一刀。帝というものは神聖で侵さざらるるものなのよ」

「えーっと、つまり」

「貴方、神を信じてる?」

「うーん、無神論者だけど?」

「ムシンロンジャ?」

聞きなれない言葉に蓮華は眉をひそめた。

「ああっと、神を信じていない人って意味」

「そう、じゃあ、なおさらね。でも私たちにとって、特に民にとっては帝という存在は神と同義なのよ」

「ああ、そういうこと」

その言葉で一刀はすぐに得心した。

「わかってもらえたかしら」

「うん、俺の国の歴史にも当てはまることだったから」

ある意味教育でどうにでもなることだ。洗脳という言葉はそれに近いものがあるかもしれない。

日本では教育勅語などがいい例だろう。俺の爺さんも、戦争中はなにやらといっていたし。

でもそれは今呉で実践している学校という制度を広めていけば解決していくような気もした。

「で、話を戻すけど、帝を……ごめんなさい、少し迂闊だったわ。これはここで話す内容ではなかった」

「まぁ、でも蓮華に朝廷は逆らえないんだろう?」

「悪政に虐げられてきた民がどちらに味方をするかと問われれば少なくとも朝廷ではないことは確かね」

「なら、かまわないじゃない」

半ば察していた。蓮華がこれから使用としていることは、俺の国の歴史で曹操がやったことだ。

「……一刀察してくれないかしら」

「俺に関係するのか?」

「そこまで話を持っていきたくないけれど、可能性はあるわ」

蓮華はもうその時期が来ていると考えている。王朝の交代。

すなわち、漢の滅亡。

そして、俺を主軸とする王朝の成立。

天の御遣いという名を利用しての。

「蓮華」

「なに、かず、んんっ、あ……」

言葉を奪うように唇を重ねた。

軽く唾液を交換すると、蓮華の目をよく見据えた。

澄んでいる。

これからすることに決意があるのだろう。

「俺のことは利用してもかまわない。でも、そうしたら俺は孫呉の一刀ではなくなるよ?」

「もう、いきなり、口付けしないで。子供たちが見てたら大変じゃない」

「そうだよ、父上、大変なんだよ」

「よよよよ、陽蓮!!」

「あ、あなた、いつの間に」

「母上が、目をとろんとさせてる隙にかな? それで、母上はそろそろ始めるつもりなの?」

陽蓮はすでに蓮華の言葉を理解していた。よい姉を持つというのは下の子にとっても影響が出るということだろう。

(というか我が子よ、さも当たり前のように情事をスルーされるのは、少しばかりショックだ)

一刀は自ら招いた種とはいえ無性に悲しくなっていた。

「ええ、また、戦が起こるかもしれない」

「相手は、蜀か」

「ええ、そうでしょうね」

「んーー、陽蓮は違うと思うよ」

口を挟まないの、と蓮華が口に人差し指を一本当てた。

「いってごらん陽蓮」

一刀はあえて促した。陽蓮のこういう冴えは、今のうちから磨いてやりたいと一刀は思うのだった。

「うん、だって、そうなったら蜀は蜀じゃなくなって漢になるから、蜀じゃないんだよ」

「劉家故にか」

「うん、どうかな?」

俺は蓮華に目配せする

「そうね、そんなこと劉備は思いもしないでしょうけど、諸葛孔明がそうするでしょう」

親子がまとまって、そんなことを考えていた所に執務室の扉がノックされた。

このノックが風雲急を告げる。

 

その日、大陸全土をある知らせが覆った。

献帝死す。

世界が動乱の動きを見せることは間違いがなかった。

 

あとがき

一日二作投稿って問題あったかな?

ふとそんなことをいまさら思う米野です。てか短いですね。次回は少し長くします。というかもうちょっと場面に変化を付けましょう。

場面変化させないと、このサイトの形式だと改ページさせにくいので。

さてあらためましてこんばんは。

萌将伝、やれてません。

いや、ものはあります。

でもやれてないんです。

本来なら一週目ぐらい終わっててもいいのに、コンセントが足りない、時間が足りない、……俺が何をしたって言うんだ。

それはさておき、そんなわけで、とにかくしばらくは小説に集中できるかもしれません。

ということは投稿スピードが上がるかも、しれません。

まぁ、夏休みに入ったので、ぎゃくに駄目になる可能性もありますが、出来ればそれは避けたい所。

で、魏√にも書きましたが、もう一つせっかくなのでコンテストの作品もちょくちょく書いていくつもりです。

テーマは夏でしたね。

まぁ、猛暑が続きますが皆さんお体にお気をつけください。

それでは、次回オリキャラ登場かも。

というか、これ以降この人なしで話が進むとかありえないんですがね。

イメージはぶっ壊して恋姫らしく仕上げようと思います。

 

米野は名古屋グランパスエイトを応援しています。

それではごきげんよう!


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
30
3

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択