No.160436 太陽みたいな君と乙女♪-恋姫†乙女伝-Act.1月千一夜さん 2010-07-25 01:10:47 投稿 / 全8ページ 総閲覧数:29723 閲覧ユーザー数:23246 |
~人はふと、己のしてきたことを振り返ることがある
今までの思い出、出会った人のこと
様々なことを・・・振り返るのだ
そうすることによって、俺たちは自分が生きてきた証ってやつを・・・心に刻み込むのかもしれない
つまり、俺が何を言いたいのかというと・・・
「あらああぁぁぁぁん♪ 見れば見るほど、イ・イ・お・と・こ♪
どぅふふふwwwww」
「ひぃっ!?」
あぁちくしょう、どうしてこうなったーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!??
《太陽みたいな君と乙女-恋姫†乙女伝-》 ~略して《キミオト♪》~
第一話 動き出す乙女達
「はぁ・・・ギリギリセーフ!」
言って、思い切り掲げる手
周りの人たちの視線がすごいが、そんなの全然気にならないぜ・・・酸素不足でそれどころじゃないしねw
酸素ウマーーーーwwwww
「なんだ、間に合ったのか・・・つまらない男だ」
などと俺が地球の優しさに感謝しているとき、聞こえてきたのはいつもの声
幼馴染の、心底呆れたような声だった
ていうかさ・・・
「この薄情者! お前陸上部なんだから、ちっとは手加減して走れよ!」
「はいはい、バロスバロス」
「聞けよ!? いや、聞いてください!」
華雄のスルーに軽くハートブレイクされつつ、俺はそっと自分の席に着く
華雄の隣の席だ
そういえば言っていなかったが、ここは体育館
これから入学式なんだよなぁ・・・なんか、懐かしいなと思い出に浸ってみたりする
ちなみにこの学校は、見かけによらず結構自由だ
どれくらい自由かというと、俺の隣にいる幼馴染を見てもらえばわかる
周りの皆は制服を着ているのに、彼女だけジャージを着ているのだから
これは学校側に華雄が『制服着たくないんですけど』と言った結果、あっさりと許可を貰ったからだ
この今座っている場所・・・こういう集まりのときの席順もそうだ
学年ごとに決めた範囲内の、好きな場所に皆座っている
だから隣にいる華雄以外は、いつも近くに座っている人は違う
そう思いながら、ちらりと隣を見ると・・・座っているのは、金色の髪をクルクルツインテにした美少女だった
すげえ可愛い・・・というのが、素直な感想だ
「お、おはよう」
「っ・・・!」
とりあえず、挨拶してみる
すると彼女は凄まじい速度でこちらを見た後、これまた凄まじい速度で俯いた
そして・・・
「お・・・ぉはよぅ・・・」
という感じで、なんとも小さな声で挨拶を返してきた
その反応に若干ショックを覚えつつ、俺は苦笑いを浮かべる
「あ、あはは・・・」
やべ、またこの反応・・・はは、俺って相当女子に嫌われてんのなぁ
素直にショックだ
「華雄、俺ってなんかしたのかな?」
「さぁな・・・」
「おい、もう少し真剣に考えてくれよ~
このままだと俺、また今年も寂しい一年を過ごすことになっちゃうじゃん」
「何が寂しいだ・・・その・・・えっと・・・私がいるじゃない・・・か」
「華雄、今なんか言った?」
「っ・・・もげろって言ったんだ、この下半身からこんにちわが!!」
「だから、なにがもげるの!? っていうか、なんだその危なっかしいの!何だ!?何がこんにちわするんだ!?」
「えぇい、少し黙れ!そろそろ始まる!」
言って、ツーンとしたまま華雄は前を見る
誰のせいだよ!と叫びたくなるのを堪えながら、仕方なしに俺も前を見た
視線の先、壇上の上にはこの学園の生徒会の人たちが並んでいる
その中から一人・・・金髪ドリルのお嬢様が前に出た
生徒会長の【聖美 麗羽-サトミレイハ-】さんだ
彼女はマイクを片手に、一礼・・・それから、体育館をすっと見渡し話し始める
「皆様、おはようございます
生徒会長の聖美麗羽ですわ
入学式を始める前に、少しお話がありますの」
お話?
いったいなんだろ・・・
「今日は珍しく学園長がこの場にいらしております・・・皆様、くれぐれもご無礼のないようにしてくださいね」
そう言って、一礼し下がっていく会長
ん・・・ていうか、おかしくね?
「学園長なんだから、いて当たり前だよな?」
「お前、去年の話を聞いてなかったのか?
ここの学園長は『真実の愛を探しに行く』って言って、一年の殆どは学園にいないらしいぞ
行事にだって参加しないらしいし・・・」
「・・・それって、いいのか?」
「私に聞くな・・・」
そういえば俺、学園長のこと見たことなかったな
しかし・・・それは果たして、学園長としていいのだろうか?
学校の行事より『真実の愛』を優先するなんて・・・どんな、痛い人だよ
「それでは、学園長からの挨拶です」
ま、学園長なんて職につくくらいだ
きっと、それほど痛い人ではないはz・・・
「どぅふふふふふ、皆さんおはようございまあぁぁぁす♪」
・・・あいたたたた、なんかすごいの出てきちゃったよ
「うわぁ・・・」
隣にいる華雄も若干・・・いや、かなり引いている
無理もない
だって今壇上に立っているのは・・・ピンクのビキニパンツ一丁の、ムキムキのおっさんなのだから
これはもう、痛いなんてもんじゃない
正直、直視するのが辛い
これが・・・この学園の学園長だと?
「私が学園長の【チョウセン】よん♪
よろしくねんww」
言って、クネクネと体を揺らす壇上の化け物
うぇ・・・これは酷い
「なんか気分悪くなってきた・・・」
「奇遇だな、私もだ」
むしろ、これを見て気分が悪くならないほうがおかしい
新入生なんて何人か既に、『入る学校間違った』みたいな顔してんぞ
「さってそれじゃぁ、入学式をはじ・・・め」
俺たちが吐き気と必死に戦いながら学園長の話しを聞いていると・・・ふと、学園長の言葉が止まった
何事だ?と、周りの者達は首を傾げる
当然、俺たちもその中の一人だ
いったい、どうしたんだ?
そう思いながら、学園長がいたほうへと目をやった瞬間・・・学園長の体が、一瞬『ブレた』
その瞬間、聞こえてきた・・・
「残像よん」
という声
そして・・・目の前に広がるのは
ピンクの布地
そのピンクの中、膨れ上がる・・・小高い丘
「ウホっ・・・貴方、イイ男ねん♪」
再度聞こえて来る、野太い声
そこでようやく、俺はこれがなんなのか理解する
これは・・・
(^。^)<なんだ、ただのパンツか
「わあああぁぁぁぁぁぁああああああああぁぁぁああぁぁ!!!!!!???」
「きゃああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああぁぁん♪」
体育館・・・俺の叫び声とムキムキHGの叫び声(悦)が、凄まじい勢いで響いていった
・・・んで、話は冒頭に戻るわけだが
「んもう、こんなイイ男がいたんなら教えて欲しかったわん♪」
さっきから、俺の体をジロジロと舐めるように見回す学園長
ああ、激しく逃げ出したい
「あらん、思わず涎が・・・」
ひいいいいいぃぃぃぃぃっぃぃぃ!!!!!!???
すっごい勢いで、脳が危険信号を出しているぞ!!?
これはマズイ!!
このままだと確実に・・・ヤラれる!!?
俺がそう思い、お尻を必死にガードした瞬間だった・・・
「学園長・・・早く入学式を進めなくては、新入生がかわいそうじゃありませんか?」
俺の隣・・・先ほどの少女が、救いの手を差し伸べてくれたのだ
この時に俺、彼女が女神に見えたんだ
「あらん、すっかり忘れてたわんwぐおめんなさいねん♪」
彼女の言葉に、学園長はようやく俺から目を離してくれた
それからまた、さっきと同じように一瞬で壇上へと戻っていく
おいおい・・・アレ、本当に人間なのか?
ていうか、助かった・・・いや、マジで
「ありがとう」
俺は精一杯の感謝の気持ちを込め、隣に座る彼女にそうお礼を言った
彼女はそれを聞いて一瞬固まったのち・・・顔を一気に真っ赤にさせ、俯いてしまう
あるぇ~?
「やっぱ俺、嫌われてる?」
「私に聞くな・・・」
はぁ・・・この調子だと、今年も無理なんかなぁ
そんな感じでネガティブになりながら、俺は入学式を過ごしましたとさ
学園長の熱い視線に、激しい寒気を覚えながら・・・
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「マズイわね・・・」
薄暗い一室の中・・・一人の少女が、苦しげにつぶやく
「ついに学園長に見つかってしまった
このままでは一刀の『お菊門』が危ないわ」
そう言って頭を抱えるのは、先ほど一刀の隣に座っていた少女だった
彼女はそれから、すっと視線を前へと向ける
その先には、一人の少女が立っていた
その少女・・・猫耳フードを被った少女を見つめながら、彼女は静かに口を開く
「【桂花-ケイファ-】・・・何か、良い考えはないかしら?」
その言葉に、桂花と呼ばれた少女は・・・難しそうな顔で、しばらく何か考え込んだ後に
すっと、瞳を閉じた
「あるにはあります・・・が、恐らくは華琳様と全く同じ考えでしょう」
「そう・・・やっぱり、これしか手はないわね」
「「乱をもって、乱を制す」」
二人は同時にそう言った後に、ふっと微笑む
それから華琳と呼ばれた少女は、一枚の紙と筆を取り出した
「まずは、桂花・・・この四文字を学園に広めなさい!」
言って、ザッと紙に何か文字を書き・・・桂花に渡す少女
桂花はその紙を受け取った瞬間、ニッと不敵な笑みを浮かべた
「お任せください」
その紙には、こう書かれていた
『条約己死~条約、すでに死す~』・・・と
「この学園に伏す『龍』を解き放ち・・・一刀を守るわよ
そして私もまた、一匹の龍であろう!」
部屋の中・・・彼女の美しい宣誓が響いていた
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ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「マズイですわ・・・」
豪華な装飾の施された、広々とした部屋の中
一人の少女が、頭を抱えていた
彼女の名は聖美 麗羽
このフランチェスカの生徒会長だ
そんな彼女が何故、頭を抱えているかというと・・・
「ついに・・・ついに学園長に、あの方の存在がバレてしまいましたわ」
あの方・・・とは誰のことを指すのかは、想像にお任せしよう
とにかく、彼女にとってそれは余程の事態らしい
先ほどからずっと頭を抱えたまま、唸り続けているのだから
「ああ、このままではあの方の『城門』が突破されてしまいますわ」
そんなときだった・・・
「姫、大変です!!」
勢いよく扉を開け、一人の少女が部屋に飛び込んできたのは・・・
「【斗詩】さん・・・な、なにがありましたの!?」
その尋常じゃない様子に、麗羽は慌てて立ち上がった
そんな彼女に、斗詩と呼ばれた少女はバッと・・・持っていた一枚の紙を広げてみせる
「こ、これを見てください!!」
「こ、これは・・・!!?」
その紙に書かれていることに、彼女は大いに驚いた
そこには、大きな文字で『条約己死』と書かれているではないか
これに、彼女は・・・麗羽は、ふっと微笑を浮かべた
「なんということでしょうか・・・私たちが定めた『条約』は、既に死んでいたのですわね」
「姫・・・」
「気にしなくていいです・・・そうですわ
もう、これしか手はありませんのね
ならば・・・」
言いながら、彼女は筆と紙を取り出す
そこに、彼女は大きく何かを書いていく
「この四文字に、我が心情を連ねて書くべし!!!!」
勢いよく、書かれたそれに・・・斗詩は思わず息を呑んだ
それほどまでに、この紙に書かれたことが凄まじかったからだ
「姫・・・ついに、解き放つのですね」
「ええ、一年の時を経て・・・今再び、この学園に『龍』を解き放ちましょう
それしか、あの方を学園長から守る手はありません」
『条約己死、乙女正立~条約すでに死す、乙女正に立つべし~』
「『北郷一刀を見守る会』は終わりを告げました・・・」
そして、始まる・・・
「今後は『北郷一刀を愛でる会』と名を変え、ここに新たな戦いの始まりを宣言しますわ!!」
始まりを告げる・・・『新たな物語』が
動き出すは、恋に生きる乙女達
彼女達は、今この時・・・ついに、解き放たれたのだ
この学園という『天下』のもと
たった一人の男のために・・・
もちろん・・・
「くしゅんっ・・・風邪でも引いたかな?」
「安心しろ、馬鹿は風邪を引かないらしいからな(可愛いクシャミ・・・あぁ、今すぐ抱きしめたい)」
「ひどっ!!?」
本人の知らないところで・・・だ
★あとがき★
はい、爆発しましたwwww
なんかもう、すいませんww好き勝手やってますwwww
ここまで書いておきながら、まだまだ決まってないことがたくさんありますww
書きたいことも色々ありますww
1、メインヒロイン、まだ決まってないww
2、カオスwwだけど、感動もいれたい
3、華雄可愛いよ、華雄
4、明治美味しい牛乳+コーンフレーク=神
ひゃっはあああああww
もう、やるっきゃないよねww
それでは、またお会いしましょうww
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一話目、投稿しますたww
ノリ、勢い、カオスの三拍子が揃っておりますww