「世界はそんなふうにできているんだよ」
君は言った。
「大神は全知で全能で、世界を統べる」
窓を背に君は続ける。西日に照らされ逆光の中、表情はみえないけれど。
「ぼくたちはそれに従い、羊と旅をする」
窓からの風にあおられてカーテンが君を隠した。
「それを忘れず生きてゆくことがいいんだ」
表情は見えないけれど、きっと君は
笑っている。
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