No.158772

本・恋姫無双第十三話

nakatakさん

やっと、黄巾編終了です。
張三姉妹はどうなるのでしょうか。
それでは、どうぞ

2010-07-18 22:10:27 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:4362   閲覧ユーザー数:3631

---【濮陽】---

 

 

黄巾党の拠点であり、大規模な黄巾軍が発生した場所でもある。

 

 

そして、黄巾の中心人物達が此処にいた。

 

 

??「天和で~す♪」

 

??「地和で~す♪」

 

??「人和で~す♪」

 

三姉妹「「「数え役満姉妹で~す!!」」」

 

 

黄巾達「ほぁっほぁっほぁぁぁぁぁぁぁっ!」

 

 

地和「私たちに力を貸して~♪」

 

 

黄巾達「ほあぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

 

天和「私たちを犯そうとする役人たちを殺しちゃいましょう♪」

 

 

黄巾達「ほあぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

 

人和「みんなでぶっ壊しちゃいましょうー♪」

 

 

黄巾達「ほあぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

 

この光景を遠くから見つめる一つの影……

 

 

明命「なんとも恐ろしい集団ですね…えっと…眼の色は……『紅』…『紅』…『紅』と…冥琳様の『推測』は当たったようですね。にしても、よく見えますね、これ」

 

 

そう言って、筒状のものを『ポン』と軽く叩いた。そして、人知れず、闇に溶け込んだ…

 

 

---孫呉・陣幕---

 

明命「…報告は以上です。」

 

 

一刀(張角らも女の子になってるのか…それは想定内だが…)

 

 

冥琳「『張角』ら黄巾の首謀者とされた人物も【惑わされて】いる…下手をすると、あそこに【太平妖術の書】はないかもしれませんね…」

 

 

雨蓮「厄介だな、【太平妖術の書】が無くても、他人を【惑わす】事が出来るか…」

 

 

雪蓮「まるで、風邪をうつされるようにね…」

 

 

一刀「張姉妹にも、元々『力』があったんだと思う。そこに【太平妖術の書】が絡んで、暴走した…というところかな?」

 

 

百合「迷惑な話ですね…」

 

 

祭「ただ、幸いなのは、各個撃破してきたおかげで、敵の装備は貧弱、糧食乏しく、数も多くない。たとえ、【呪】を解けなくても十分戦える事かの。」

 

 

実際、黄巾の残り兵数は五万を切っていた。

 

 

一刀「【解呪】できればいうことはないが、明命の報告だと、大半の兵に火傷の痕があった事から、塩以外での【解呪】は無理だろう。当然、それだけの大量の塩は持ち合わせていない。故に、此処にいる黄巾は見捨てざるを得ない……ところで、明命、『それ』役にたった?」

 

 

明命「『望遠鏡』ですね?とても役に立ちました♪」

 

 

孫呉陣営で冥琳や穏は『眼鏡』をしている。ということは、『ガラス』とその加工技術があることになる。

 

 

そこで、冥琳になじみの『眼鏡屋?』を紹介してもらった。(ただ、一緒に宝石とかも売ってたから『ガラス』でも高級品だと思われる)

 

 

『眼鏡屋?』に『望遠鏡』の仕組みを教え、試作したのが、明命の『それ』である。

 

 

明命「あそこに【呪】が掛かって無い者が入ると、すぐ認識されて、侵入できませんでしたからね…」

 

 

祭「軍人の立場で言うと、理想的な『死兵』をつくれるんじゃな、【太平妖術の書】は…」

 

 

冥琳「だからこそ、絶対に封印・浄化が必要なんです。あまりに、甘美な毒なんです。【太平妖術の書】は…」

 

 

雨蓮「ま、奇襲も火矢も効かんだろうから、正攻法で攻めるしかあるまい。で、あわよくば、張三姉妹の捕縛か…」

 

 

雪蓮「基本方針はそれでいいんじゃない?細かい作戦は曹操や劉備らを交えてね♪」

 

 

---討伐連合軍・軍議---

 

 

曹操「で、正攻法しか方法が無いと…」

 

 

荀彧「厄介ですね」

 

 

諸葛亮「ただ、【濮陽】で良かったと思います。周りは平地で進軍を邪魔するものが無い。包囲しやすい城といえますし、現に包囲に成功しています。」

 

 

龐統「後は、ここからどう動くかですが…相手がいずれ糧食切れになるのは目に見えているので…」

 

 

兵士「申し上げます!!」龐統「あわわ…」

 

 

雨蓮「どうした!」兵士「敵、討って出てきました。!」

 

 

曹操「…あぶりだす必要はなくなったわね。総員戦闘態勢!」

 

 

兵士「はっ」

 

 

雨蓮「我らも配置につく、急げ!!」

 

 

劉備「私たちも行くよ!」

 

 

慌てて陣幕より出ていく…

 

 

結果を言うと、圧勝である。事実、黄巾は無茶な突撃をしただけである。そこに作戦の「さ」の字もない。

 

 

そして、それを命じた当人たちは…

 

 

地和「良し、今のうちに行くわよ」

 

 

天和「いいのかな~?ばれない?」

 

 

人和「今の私たちには行くしかないのよ」

 

 

??「残念♪そうは問屋が卸さないのよねぇ♪」

 

 

地和「誰!?」

 

 

雪蓮「孫伯符よ、張角、張宝、張梁。」天地人「!!」

 

 

やっぱり勘が鋭いね、この人は…

 

 

明命「それい!」三姉妹がひるんでる間に多めの『塩』を投げつけた。

 

 

天地人「「「ぎぃぃぃいやぁあぁぁぁぁぁぁぁっ」」」

 

 

『断末魔』がふさわしいくらいの叫び声をあげ、もがき苦しむ三姉妹。仲良く気絶した。

 

 

雪蓮「…大丈夫、心音はあるわ。」

 

 

各々の胸に耳をあて、確認をする雪蓮。

 

 

雪蓮「それじゃ、陣の方へ連行よろしく♪」

 

 

明命「はっ」

 

 

陣に戻り、塩を洗い流した後、事情聴取が始まった…

 

 

人和「初めはしがない旅芸人でした。ある日、黄巾をつけた人から、ある本を貰いまして…」

 

 

冥琳「【太平妖術の書】…でいいのかしら?」

 

 

人和「表題はかすれて読めませんでしたので、なんとも言えないのですが、それから私たちはいろいろな【呪】が使えるようになりました。」

 

 

地和「最初は【惚れさせる】程度だったの。【惚れさせた】相手はいずれ【心酔】に代わり、こちらの言うことを鵜呑みにするようになったの。」

 

 

天和「そんなある日、公演中に役人が乱入してきて私たちを逮捕しようとしました。…その時、黒い感情が湧いてきて…」

 

 

しばらく、沈黙が続き…

 

 

天和「…『この役人共をやっつけて』て言った途端、彼らは暴走しました。」

 

 

一刀「すると、『この役人共をやっつけて』が『役人共をやっつけて』になって、その命を実行していただけ?」

 

 

冥琳「可能性はありますが…莫迦馬鹿しいですね。」

 

 

人和「そして、暴走した彼らからの影響を受けたんでしょうか…私たちも『殺せ』や『壊せ』等の負の感情に支配されました。」

 

 

一刀「んで、今までの黄巾の乱に至ると…」

 

 

冥琳「では何故、逃げようとしたのですか?」

 

 

地和「『こっちにいらっしゃい』みたいな声が聞こえてそっちに向かっていただけよ。」

 

 

冥琳「最後に、例の本は今何処に?」

 

 

人和「乱が始まった頃にはもう、ありませんでした」

 

 

曹操「話はすんだかしら?」傍で聞いていた曹操が不意に話しかける。

 

 

一刀「ああ、粗方すんだ。」

 

 

曹操「そう…それで、彼女らの身柄はどうするのかしら?」

 

 

一刀「殺さない方向でいくのは、決定なんだが…」

 

 

曹操「では、こちらで預からせてもらうわ。」

 

 

雨蓮「まあ、いいじゃろう。お願いしよう。」

 

 

こうして黄巾の乱は終息し、首謀者は曹操が『討った』事になった。

 

 

その後、論功行賞が行われた。異動は以下の通りである。

 

 

・安定太守・董卓→雍州刺史を兼務へ

 

 

・北平太守・公孫瓉→幽州刺史を兼務へ

 

 

・南皮太守・袁紹→冀州刺史を兼務へ

 

 

・徐州刺史・陶謙→徐州牧へ

 

 

・義勇軍・劉備→平原太守へ

 

 

・曹操→兗州刺史と陳留太守を兼務

 

 

そして、孫堅は劉表の上奏も有り、新設された荊南刺史に就いた。

 

 

 

ただ、【太平妖術の書】は行方不明のままであり……

 

新たな乱の引き金となる……

 

 

 

あとがき

nakatakです。張三姉妹を塩漬けにしてみました……じゃなくて、黄巾編終了です。

戦闘シーンが浮かばない浮かばない…結局、多少無理に幕を引きました…反省。

 

次は拠点っぽいのを少し出そうかと思います。とゆうか図書館もっと活用しないとね…

 

ではまた。

 


 
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