帯電したニードルをガス圧で発射する小型スタンハンドガン。
装弾数40発。銃身を強化プラスチックとアルミ合金で形成。小さいながら20ｍの有効射程を誇る。直径4mmのニードル状の電極を弾頭として使用。薬莢内の前後二層に分かれた液化ガスをボルト刺突で混合、気化する際に爆発的に膨張したガスが帯電したニードルを押し出し、時速350kという平均的な拳銃弾に並ぶ初速を発揮、発射音もエアガン並に小さい。
ニードルは約8万Ｖで帯電し、対人の場合はニードルの刺突、貫通によるダメージと共に体表では威嚇程度の放電を筋内で発揮する事で即時昏倒させる程の効果を得られる。直径4mmとはいえ、拳銃弾と同速度での着弾は急所において十分に致死性を持つ。
発射毎にスライドのコッキングを手動で行い、薬莢の排出とマガジンから薬室へ装填の必要があり、連射には向かないが、これは発射音抑制と安全の為である。また、弾頭重量が1.1ｇと軽く、シングルアクション用の大振りなアルミスライドを往復させるには不十分な発射ガス量であることも挙げられる。マガジン内はダブルカーラム装填のニードルとバッテリーが前後に分かれ、フル充電で丁度40回の発射が出来、放電切り替えボタンの左に残量が（残数の右には「E」で荷電の有無が）デジタル表示される。また、充電が尽きてもニードルユニットのみを再装填する事でニードルガンとしても扱える。
その直接ダメージの低さとサイズにより民間自衛用や暴動鎮圧用として、発射音が小さく即効性も高い事から潜入用として、さらには帯電性を活かした対機械戦までその小さなボディで活躍してくれる。