---翻訳開始から六日---
一刀「んーーーー、やっと終わったー、はぁ…」
両手を上に伸ばして、脱力…
北蓮「こっちも終わったよーーーー、はぁ…」
同じく、脱力……気持ちいいのは分かるけどね…
翌日、翻訳が終了したこと、並びにこれらを利用した政策を発表するために玉座の間に皆が集まった。
集まった主な面子
・孫堅 ・孫策 ・孫権 ・孫尚香 ・周喩 ・陸遜 ・黄蓋 ・北郷夫妻
現時点での翻訳終了書籍。
・菜園に関するもの
・手芸に関するのも
・紙の歴史
・囲碁の本
・工業については横文字が多すぎて、全ては翻訳不可と判断、使えそうなところだけ抜粋した。
・料理に関してはその都度、北郷蓮華が再現すればいいのでは?この結論に至り、手をつけていない。
・植物図鑑は絵が中心であるため、確認のための資料と位置付け、こちらも手をつけていない。
以上の事柄が報告され、優先順位として、
①品質の良い和紙の生産、専売。
②農地の改良、治水、灌漑。
③新しい布(編み物)の作り方を庶民に広める。
④製鉄技術の向上
要は①で得た資金で②③④をやることが提言された。
一刀「報告は以上です。なにかご質問は?」
孫堅「囲碁のやつはどうなった?」
一刀「仮にも公の場でしょうに…、こちらにありますので、あとでご覧下さい。」
孫策「お酒の…じゃ無かった。料理の方は?」
一刀「お酒の方は、逐次、再現していって、それを書き留めた方が良い、と判断しました。」
本当、似てるよね性格…
一刀「他に質問は…、無いようですね。それでは孫堅様、例の件お願いできますでしょうか?」
孫堅「真名の件じゃな?これでどうじゃ?」
と言って、木簡を手渡す。そこに書かれていたのは…
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・北郷一刀
姓 北郷、名 守息、真名 一刀
・北郷蓮華
姓 北郷、名 蓮華、真名 睡蓮
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北蓮(以後、睡蓮)「素敵な名ですね。ありがとうございます。」
一刀「俺の名を真名にするのはいいですけど、この【守息】って?」
孫堅「お主の名だが?「それくらいは分かります。」意味の方かい?」
一刀「息を守る?いまいち合点がいかないのですが…」
孫堅「守るはそのままだ。息は子どものことをご子息とかご息女などというではないか?」
孫策「親ばかの一刀にはぴったりでしょ♪」
一刀「親ばかとは酷いね。子は宝、宝を大事にする事の、どこがいけない?」
睡蓮「そうゆうことを言うから、親ばかと言われるのですよ。過保護は駄目です。」
一刀「はい……」しょんぼりと答える一刀。
周喩「息吹という意味にも取れる。この国の息吹、つまり命を守る者、そういう意味では良い名前じゃないかしら?」
一刀「ありがと、励ましてくれて……」まだしおれてるよ、この人は…
孫堅「では、改めて自己紹介といこうか。私は孫堅文台、真名は雨蓮(うれん)だ」
一刀「北郷一刀改め、北郷守息(しゅそく)、真名は一刀。雨蓮に忠誠を誓おう。」
睡蓮「北郷蓮華、真名は睡蓮(すいれん)。夫と共に忠義を誓います。」
その後、皆と真名を交わし、今日は宴だ~と行きたかったが、長沙はあまり裕福ではないらしく、
製紙事業がうまくいくまで、宴はお預けとなった…
「「「酒を飲ませろ~~」」」
あとがき
どうも、nakatakです。孫堅の真名は難産でした。
「紅蓮」が真っ先に出たんです。強そうですし。ただ、出るはずなんです。
既にほかの方が使っていて、それを見ているから…使っても問題無いんでしょうけど…
その後、「輝蓮」だとか「雷蓮」だとか浮かんでは消え…最終的に「雨蓮」になりました。
考え方は雪の親戚ということで…雨。
そんなこんなで、ここまでのキャラ設定を改めて…
北郷一刀
孫堅の勧めで名を「守息」に改め、「一刀」を真名とする。
北郷蓮華
孫堅より「睡蓮」の真名を授かる。
孫堅文台
真名 雨蓮
囲碁の腕前は、翻訳本によりレベルアップ。
勢力・孫
資金→不足?
ではまた。
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時間軸で言うと、三話の少し前になります。
孫堅や一刀達の真名も考えて×2、これにしました。
では、どうぞ。