「蜂蜜はとり過ぎると下します」
「へぇ、そうなんだ。西園さんって物知りなんだね。
これからも、いろいろ僕に教えてよ」
「直枝さんがそうおっしゃるんでしたら……」
ゾノペディア
◆ 井ノ原真人 分類 男色
ガラッ、ターンと、勢い良くドアが開き、額に四つ
角をこれでもかと浮かべた真人が、ドカドカと教室に
入ってくる。
「誰だあんなでたらめをばら撒いたのは!西園か!」
机をひっくり返し、イスをぶん投げて、真人はどこ
にもいない目的の人物を探す。
「女子に変な目で見られたじゃねぇか!『やっぱりそ
うなのね、あのこのグループ男の子しかいないもの。
きっと鈴ちゃんも男の子としてみてるのね』とか言わ
れたぞ!」
◆ 宮沢謙吾 分類 男色
「どこだ西園!」
翌朝。まるでデジャヴのように、それは起こった。勢いよくドアを開け、額に四つ角
を作った謙吾が教室に怒鳴りながら入ってきた。
「メンバーの中で俺と真人が男色だとか、どういうことだ!カップルが成立してしまっ
ているじゃないか!」
「謙吾っち、そう怒鳴るなよ。俺は……悪くないぜ?」
「……お前、昨日なにがあったんだ……?」
◆ 棗恭介 分類 理樹萌え
「西園さん!どういうことなのさ!」
「どうしたんだ、理樹。そんなに怒って」
「恭介も西園さんを探してるの?もう、一言文句を言ってやろうと思ってさ」
「理樹……好きだぜっ!」
「えぇぇぇええええ!」
◆ 棗鈴 分類 理樹萌え
「西園さん!何で二日連続僕ネタなのさ!」
いつものように激しくドアが開き、理樹は教室に駆け込む。
「う……あう……」
理樹と目が合い、鈴はそそくさと教室を出て行った。
「恥ずかしさのあまり逃げ出したな」
「恭介!西園さん見なかった?」
「理樹……好きだぜっ!」
「それはもういいよ!」
◆ 棗恭介 棗鈴 直枝理樹 分類 三角関係
「いい加減にしてよ西園さん!僕たちはそんな関係じゃないよ!」
朝の定例行事が、今日も始まる。理樹は勢いよく教室に走りこんだ。すると……。
「これだけは譲れん……」
「ふっ、妹といえども、理樹は渡せないな」
「ぇぇぇええええ!」
ギャラリーに囲まれ、直枝理樹という賞品をゲットすべく、鈴と恭介は臨戦態勢に入
っていた。女生徒達は「王子様がいらしたわ!」と、理樹の登場にとたんに沸き立つ。
「ぼ、僕のために争わないで!って、なんだよこれ!西園さぁぁああああん!」
理樹の叫び声が教室中に響き渡る……。
同じとき。中庭の木陰に座り、西園美魚は「ほぅ」と小さくため息をついた。
「これは……素敵すぎます」
◆ 西園美魚 分類 腐女子
情報を要求する際は、ソースの正確さを吟味するべし。情報すべてを鵜呑みにし、
踊らされては意味のひとつもありはしない。
ゾノペディア……それは捏造と妄想の楽園。
Tweet |
|
|
4
|
0
|
追加するフォルダを選択
リトバスEX短編コンテ二作目。
皆さんもゾノペディアにはご注意ください。
ちなみにやっぱり小ネタをたくさん入れてたんだけど、容量オーバーでカット。
複数ネタを含ませるのは難しいね。