「がぶもんだーがぶもんだーっ」
「ちょっとまってヴィヴィオォオオオっ」
明るい声で抱きつかれ、もふもふとその手を動かされ、「彼」は絶叫していたけどそういう意味では閉言していた。
っていうか途方にくれていた。
パートナーたる青年に断って、自分たちの「世界」とはちがう小さなこの花園で、本当に花を愛でていただけだったのが、とんでもないのに捕まった。
とんでもない、というと彼女には失礼だろうか。
青と赤のオッドアイ。
相手は実に可愛らしい少女だ。
ただちょっと、自分に抱きついてくるときの力加減が乱暴ちっくなだけで。
・・・・・・・・・・あぁ多分、おかーさん似なんだ。・・・両方おかーさんだけど。
「ヴィヴィオ~、おかーさんは?なのはさんは?」
「なのはママもフェイトママもおしごとー」
「え"、そうなの?」
「うんーっ!だからね、お花みてたの。
でもガブモンが来てたからガブモンと遊ぶのーっ!」
きれいな目だった。
きらきらした、とっても純粋な・・・・・・
悪魔の娘の目だった。
「・・・・・・・あー。助けられなくて、ごめん」
「やまとぉおお、ぼくけがされちゃったよぉおおお」
数時間後。
いくらなんでも遅いと様子を見に来た相棒と、そういう意味では最悪のタイミングで駆けつけた彼女の母親たちに救出されるまで、自慢の毛皮がボロボロにされたガブモンは・・・・・・・泣いた。
・・・・・・・・
sts後ですが、まぁヴィヴィオはそれなりにおこちゃまってことで
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いつものアパートシリーズ。
なのはさんのとこの愛娘にプラス、
何故かそ知らぬ顔でデジモン初代組がらみというカオス。
ホントにどんなアパートなんだこれ
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