No.154448

真・恋姫†無双 十√ 23

kazさん

拠点

萌将伝HPの着替え人気投票とかサンプルヴォイスとかを聞いてたらなんか色々ネタにしたくなったもので

2010-06-30 22:16:07 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:38553   閲覧ユーザー数:22374

 

魏の拠点、その玉座の間では魏軍の主だった面々がいた、いつもなら和気藹々としているのだが、

今この場所はまさに極寒地獄の様相を呈していた

空気が凍りつき魏の面々が武器を持ち出し今まで出した事のないような殺気を帯びて一刀に詰め寄る、

何故そんな事になったかというと

 

「妾は北郷の妻になるのじゃー♪」

 

一刀に抱きつく少女、名を袁術、真名を美羽という、この人物によって今この魏、そしてこの国の王北郷一刀は絶体絶命の危機に瀕していた!

 

 

時間は少し遡る

 

美羽と張勲、真名を七乃というは国を呉に奪われ北郷の元に向かっていた【詳しくは十√15参照】、呉と北郷とが開戦し中々領内に入る事ができなかったが赤壁の戦いが済み、空白期間のようなものが出来た為二人はその隙をついて魏に入り込む

 

ギョウに近づいてきた頃、美羽様が蜂の巣を見つけ(美羽様は蜂蜜に目がないのだ)、七乃の目を盗みそれを獲ろうと木に登った時、足を滑らせ川に落ちてしまう、溺れる美羽様!、気付いた七乃さんが助ける為に飛び込むが川の流れが速く届かない、意識を失う美羽様絶体絶命!その時!!!

 

ばしゃーーーん!ざぶざぶざぶ がしっ!

 

「君っ!大丈夫かっ!しっかりしろっ!」

 

偶然その付近を視察していた我等が北郷一刀さんが溺れてる美羽様を見つけ川に飛び込んで助けたのだ!

陸に上がった美羽様だったが水を飲み意識をうしなっている、一刀さんはそんな美羽様に人工呼吸と心臓マッサージ!

無事美羽様を助ける事に成功する!目を開けた美羽様、そんな美羽様に一刀さんは優しく

 

「大丈夫かい?もう安心していいから」

 

「お、おぬしは北郷…、あ、あり、がとうなのじゃ…」

 

「ん?あれ、もしかして君袁術?どうしてこんな所に?」

 

「そ、その、妾はそ、そなたに会いにきたのじゃ…」

 

「ん?俺に?よくわかんないいけどとりあえず城においでよ、

このままじゃ風邪引いちゃうしね ニコッ(ピカァッ!!!!=☆☆☆)」

 

どきゅうううううううううんん!!!

 

「あ、あううう~////(ぽっ!)」

 

一目惚れであった!そして初恋であった!その時間わずか1.2秒!一瞬で少女の心を射止める様はまさに愛のスナイパー!

 

こうして一刀に心奪われた美羽様は一刀と共に鄴へと向かう、その様子を美羽様大好き七乃さんは激怒するかと思いきや

 

(ああん♪初恋をされ乙女になった美羽様最高です!七乃はいつまでも美羽様のお傍にいますから~、

初めての夜も一緒ですから安心してくださいね♪

美羽様があんな事やこんな事で喘ぐ姿をを想像するだけで七乃は、七乃はもう…あんっ♪)

 

悶えていた

 

 

鄴に帰還した一刀と美羽達、雪蓮に追われた事を聞き二人を保護してあげようという一刀に多くの者は反対だったが、

結局一刀の覇王フラッシュに堕ちしぶしぶ承諾するのだが、ここで1P目の台詞が飛び出す

 

「な、んあななななななつまぁぁぁ???!!!!」

 

「落ち着け姉者、さて北郷、説明してもらおうか、色々…な」(ゴゴゴゴゴゴ…)

 

怖い、静かなる秋蘭の怖さを官渡で教え込まれた一刀さんはもう無抵抗状態、

普段は大人しい皆も戦場ですら見せたことのないような殺気を放っている

 

「ま、待て待て皆!俺だって今初めて言われたんだよっ!俺はまだ結婚とか考えてないって!ほんとに!信じて!!」

 

「ぬし様は妾の事好きではないのかや?(うるうるうる)」

 

「ぬ、主様って!い、いや、そうじゃなくて…「わぁーい♪うれしいのじゃー♪」」

 

そう言って一刀に抱きつく美羽様、

皆の何かが切れた音が聞こえた一刀さんはその瞬間己が運命を悟る ” あ、死んだな、うん ”

 

「ほんごおおおおお!!!!」 どどどどどどどどどどどどど!

 

「なんじゃ?お主らも主様の正室になりたいのかや?」

 

その美羽の言葉に全員がびたぁっ!と止まる、そして暗黒面から桃色面へ瞬時に変わる魏の面々

 

「な、なな何を言って、私は別に!///」

「およめさん…///」

「にいちゃんのお嫁さんかぁ…///」

 

「いいじゃろう!なら妾と勝負せい!もしお主らの誰かが勝ったら正室の座は譲ってやってもよいぞ、

まぁどうせ無理じゃろうがな、はっはっは!」

 

「ちょ、ちょっと君何勝手に決めてんの!皆今のなし、張勲さんも何か言って…」

 

「ああんさすが美羽様、いつの間にか正室の座を確保し、その魅力で主を篭絡この国を手中に収めるなんて、

美羽様、凄いぞこのう!えいえい」

 

「はっはっは、もっと誉めてたもー♪」

 

 

「火に油を注ぐような事言ってんじゃねーーー!!み、皆、今のなし!ほんと今のな…」

 

 

必死で訂正を求める一刀さん、しかしすでに誰も聞いていない!

 

「正室…////」

「お嫁さんですかぁ~////」

「か、一刀殿の正室…///ぷはっ!」

 

「え、えと君達、俺の話聞いてくれてる?」

 

「よおし!いいだろう!その勝負を受けてやろう!か、勘違いするなよ!私は勝負を受けたら逃げないだけだっ!

決して北郷のせ、せせ正室になりたいと言う訳ではないからなっ!!!///」

 

春蘭の言葉に皆も追従する、いつの間にやら話がなんか色々すりかわってる事に気付く者はいない

 

「いや、頼むから!みんな俺の話を聞いてっ!」

 

「「「それで勝負の方法はなんだっ!」」」

 

 

「だから頼むから皆俺の話を聞いてーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」

 

 

泣き叫ぶ我等が魏の覇王北郷一刀!しかしもう誰も聞いてない!一刀の覇王スキルも恋する乙女達のパワーにこの時ばかりは無力化していた!

 

「ふっふっふ、勝負の方法は歌じゃ!」

 

「「「「歌?」」」

 

「そうじゃっ!誰の歌が一番上手いかで勝負するのじゃ!」

 

自信満々の美羽様、実は美羽様は銀河の歌姫とまで呼ばれるほどの美声の持ち主なのだ、ここに来るまでの日銭も歌を歌って稼いだりしていた、美羽様の自信はその為であったのだが

 

「いいだろう、皆いいなっ!」

 

 

「「「「応っ!!!!」」」

 

 

武闘会とかなら正直恋の圧勝であろうが、歌となれば自分たちにも勝機はある!そう思った魏の面々はその提案に賛成する

そして散っていく皆、ちなみに美羽様も連れて行かれる、公平を期す為に勝負が決するまでは会うの禁止という事で、皆が出て行った後一刀さんは

 

 

「そうだ、匈奴に行こう」

 

 

なんかJR東海のキャッチコピーのような事を言って現実逃避の為この城から逃げ出した、でもすぐ捕まった

 

 

決戦当日

 

一刀の正室決定歌合戦の話は国中に知れ渡りその噂でもちきりであった

鄴の練兵所の一部を舞台化した場所、キャパは2千ほどであるが入場券を求める人々は数十万人にまで達する、

その後偽入場券問題とか転売屋が破格の値段で入場券を売買するなどの問題も起こったがなんとか無事開催に到る

 

魏の面々はすでに各々が趣向を凝らした曲目、格好、シュチュエーションを考えてきていた、普段は仲の良い皆も今日ばかりは敵同士!目指すは北郷一刀の正室の座!果たして栄冠は誰の手に!盛り上がる面々とは違いただ一人一刀さんだけは

 

「どうしてこうなった…」

 

「ぱんぱかぱーん!はいどうもお久しぶりです!今回司会を務めさせてもらうのは

皆大好き(天和ちゃーん!)皆の妹(地和ちゃーん!)、とっても可愛い(人和ちゃーん!)」

 

舞台上では知る人ぞ知る元黄巾党の三姉妹が司会、今は一刀の庇護の下、真名で慰問や士気向上の為に各地で巡業を行っている

 

「もうっ、何で私たちがこんな事」と忌々しげに言うのは次女の地和

 

「いいじゃない楽しそうだしー♪」と楽しげに語るのは長女の天和

 

「地和姉さん、これも仕事だから」と冷静に答えるのは三女の人和

 

いつものやり取りに盛り上がる観客席、そこに逃げれないように紐でぐるぐる巻きにされ何故かウエディングドレスを着せられ『賞品』という名札をかけられた一刀が現れ三人に挨拶をする

 

「三人とも久しぶりだね、元気そうで良かった、

今日はごめんなこんな変な事につき合わせちゃって ニコッ(ピカァッ!!!!=☆☆☆)」

 

ずきゅうううううううううううううううううううううううううううううううううん!

 

「あ、あの北郷さん、わ、私出会った時から北郷さんの事が大好きでしたっ////」

 

「ね、姉さん抜け駆けずるーい!ち、ちぃの方が北郷さんの事好きなんだからっ!!///」

 

「……好き///」

 

三人は一刀さんの種馬覇王フラッシュで一瞬にして堕ちるのだった、その時間わずか1.1秒!その様はまさに愛の撃墜王!

そんな様子を見ている観客からは憤怒の黒いオーラ、ほんとは罵声を浴びせたいが相手は魏の王!だが皆の心は一つであった!

 

 ”ち●こ もげろっ!!! ”

 

まぁそれはそれとして『一刀さんの正室の座をかけた歌合戦』が開始される

 

ちなみに少しルール変更があったり

本来なら一人ずつでの歌唱勝負なのだが、恥ずかしがって一人では出れないツンデレの方々(春蘭さんとか詠さんとか)の為、コンビなどでの参加が認められた、

優勝した場合はそのコンビで誰が正室になるかを一刀に決めさせる、というもの

あと衣装は一刀さんの造った『壱丸九』(一刀デザインのあらゆる衣装が置かれている店)協力によって万全の態勢であった。

 

 

「それでははじめましょー、最初の方どうぞー!」

 

 

最初に出てきたのは春蘭と秋蘭、衣装はバニーガール!普段とは違う魏武の大剣のそんな姿を見た観客は

 

おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!

 

戦場でも聞いた事のないような大歓声

 

「あ、あまりじろじろ見るなっ!馬鹿者っ!///」

 

「ふふっ、可愛いよ姉者」

 

おそらく秋蘭が『きっとこの服を着れば北郷は姉者に釘付けになるぞ』とか言ったのだろう、スタイルがいいだけにかなり決まっている、そして恥ずかしがりながら歌う春蘭と臆する事無く堂々とした秋蘭、さすが姉妹という息の合った歌でかなりの高得点となった

 

 

「では次の方どうぞーー」

 

次に現れたのは季衣と流琉、その姿は巫女服、ぶかぶかなせいか少し危ない感じだったり、そのあまりの可愛さに一部の観客は泣き崩れ拝む、そんな姿を見た一刀は想う

 

”大丈夫かこの国…”

 

「に、にいちゃんボク頑張るからねっ!だ、だから優勝したらその…毎日一緒に寝てもいいよね!///」

 

「わ、私も優勝したらその…毎日美味しいご飯を兄様の為にだけ作りたい…です、

それで兄様のほっぺについたご飯を取ってあげて…(ボッ!)////」

 

その言葉に観客から一刀さんに浴びせられる”このぺド野郎!”という視線、必死で反論する一刀さんだったが誰も聞いちゃいない、そんな中二人は元気に楽しく歌う、その元気さが評価されたのか同じく高得点

 

 

「では次の方どうぞーー」

 

続いて現れたのは恋と音々音、音々音はまったく乗り気ではなかったが恋に頼まれれば断るわけにもいかず一緒に参加する事にちなみに衣装は猫耳メイド、お尻からふりふりと猫尻尾が見え隠れするのもポイントだっ!

 

「恋、頑張る!ご主人様の奥さんになったらずっと…一緒(ぽっ)///」

 

「ねねは恋殿がやるから仕方なくやってやるのです!」

 

うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!

 

恋のメイド姿は禁止されていた、何故ならあまりにも可愛すぎるから、しかしこの歌合戦は勝てば正義、何でもアリなのだ!

観客席からは「呂ー布!」「呂ー布!」「呂ー布ー!」の大合唱、たまに「ちちち陳宮かわええええハァハァ!」などの声も聞こえる、二人は歌が苦手なのかあまり上手くはなかった、しかし一生懸命なその姿に高得点が与えられる

 

 

前半戦終了!

 

 

 

「では次の方どうぞーーーー」

 

次に現れたのは霞、沙和、真桜、凪の四人組、衣装はというと、わいしゃつに下着!決めたのは霞、ときおり見えてしまう下着に凪は霞に意義を申し立てるのだが「これはぱんつやないんや!ぱんつやないから恥ずかしゅうないもん!」とか訳のわからない事を言い出したり、その姿に観客席から鼻血の噴水が見られ運び出される観客多数!

 

「よっしゃほないくでー!優勝したらこの格好で一刀起こしたるからなーーー♪」

 

「沙和も起こしてあげるのー、それで、それでこうぎゅって抱きしめてあげるのー♪」

 

「うちはこの胸を枕にしてあげるでー♪」

 

「わ、私はその…、い、一緒にいていただければ…////」

 

再び一刀に向けられる観客からの憎しみの炎”この挿入人形!、生ける精子袋!”そんな事を心の中で想う観客たち

そんなの気にせず四人は息のあった歌とダンスで観客を魅了する、かなり練習をかさねたであろう歌とダンスで高得点を叩きだす

 

 

「では次の方どうぞーーー」

 

次に現れたのは月と詠、二人はナース服で登場、その姿に誰もが息を呑む、「白衣のツインエンジェル降臨!」「天使ちゃんっ!」

恥ずかしそうにしてる月と何かプンプンと怒ってる詠

 

「ボ、ボクはこんなの本当は嫌なんだかららね!でも月がどうしてもっていうから参加してるだけなんだからっ!」

 

ツンキターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!

 

観客から大歓声、すでに詠はツンデレ軍師として名が通っていたのだ!、そんな詠に優しくフォローする月に詠は「わ、わかったわよ///」

 

デレキターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!

 

再び観客から大歓声!盛り上がる中二人は歌い始める、月がメインで詠は笛のようなものを吹く、その声と音色は美しく、観客を魅了し高得点を叩きだす

 

 

 

「では次の方どうぞーーーーー」

 

次に現れたのは風、稟、桂花の軍師三人組、彼女達が着てきた衣装はぴしっとした軍服!某ガン●ムの女性士官のような服装だと思ってほしい、露出度的にも可愛いともいえない服装、観客の盛り上がりもイマイチ…かと思われたが!

 

 

「風達が優勝したら応援してくれたお前たちをこの靴で踏みつけてあげるのですよ~」

 

 

おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!

 

 

風のその言葉に「お、俺を!」「いや俺を踏みつけてください程昱様!」「俺は郭嘉様の靴でっ!」「じゃ、じゃあ俺は猫耳軍師様の靴でハァハァ!!!」狂乱状態で舞台ギリギリまで詰め寄る観客達!

 

「風!貴方何て事をっ!ひ、ひいいい!、こ、こないでっ!何なのですか貴方方はっ!」

 

「こ、こないでいやあああ!孕まされる孕まされるううううう!!!だから嫌だって言ったのよ!」

 

一番の盛り上がりだった、普段ふんわりしてる風さんのビシっとした軍服姿、桂花のスカート姿、稟の似合いすぎる軍服姿!そのどれもがレアな姿に加え”踏みつけられる”というサプライズッ!そんな風に盛り上がる中歌い始める三人、当然高得点を叩きだす!

 

 

「では、次は優勝候補の袁術ちゃんですーーー」

 

現れる袁術、正直袁術という名しか知らなかった観客達であったが、

アイドル風な姿で現れた美羽に一気にテンション上がりまくり

 

 

「妾の歌を聞くのじゃーーー!」

 

 

おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!

 

花火などで盛り上がる舞台と観客席、美羽の歌はほんとに上手かった、まさにアイドルマスター!

誰もが聞き入り、歌い終わると同時にスタンディングオベーション、拍手は鳴り止まないほどであった、優勝は美羽、誰もがそう思っていた、しかしそこに

 

 

「ここが会場か」

 

入ってきた一人の女性、ぶっきらぼうでいつもの服、観客の反応もイマイチだったが、

張三姉妹は魏の将なら誰でも参加OKなのを知っていたので

 

「え、えと、お名前は」

 

「華雄だ」

 

そう言うと華雄さんは歌い始める、曲名は

 

 

 

                         『真名をください』

 

                           (原曲:翼をください)

 

 

 

♪~♪~

 

 

華雄さんは歌う、心からの想いをこめて

 

 

その歌声はその場にいる全員の心をとらえる

 

 

心からの想い

 

 

誰もがその歌に聞き入った

 

 

 

♪~♪~

 

 

 

華雄さんはなおも歌う

 

 

全ての想いをどこかの誰かに伝えるかのように

 

 

誰も動けない、いや動けなかった、そしてその場にいる皆が同じように想う

 

 

 

” なんて… 悲しい歌なんだ… ”

 

 

 

全ての想いをのせた華雄さんの心の歌

 

 

 

全魏が泣いた

 

 

 

その場にいる全ての者が溢れる涙を止められない

 

 

 

♪~♪~

 

 

 

そして、華雄さんが歌い終わる

 

 

 

誰も言葉を発せなかった

 

 

 

誰もが感動に打ちひしがれていた

 

 

 

文句なしの優勝であった

 

 

 

 

普段は我侭姫の美羽様も歌に関してはとっても素直、潔く敗北を認め

 

「華雄とか言ったの、悔しいがお主の勝ちじゃ、主様の正室の座、お主に譲ってやるのじゃ!」

 

「ん?正室?何の事だ?私は歌合戦があると聞いて参加しただけだ、大体私には白蓮という心に決めた者がいる!」

 

そう言うと華雄はなんか賞品はないかと聞き、いくばくかの金を貰って白蓮の待っている幽州へと帰っていく

その姿に誰もが”漢”を見、その後華雄ファンクラブがいくつも設立されたとか

 

ちなみに我等の北郷さんは優勝者が辞退した為正室の話は無かった事になり

 

(助かった…、華雄…、いや華雄タンありがとう!!!)

 

ウエディングドレス姿で心の底から感謝したという

 

こうして一刀さんの正室争奪歌合戦は終了した、ちなみに大会前にこの報告を事前に聞いた蜀と呉の王が大会に密かに参加しようとしてたらしいとの噂があったが真偽のほどは定かではない

 

 

 

幽州

 

「帰ったぞ、白蓮!」

 

幽州に帰った華雄、しかし白蓮が見当たらない、いつもなら真っ先迎えに来てキスをしてくれるのに、とか想っていた

もしかして何かあったのか?と不安になり侍女達に聞く、すると厠の方で見たと聞き向かう

 

厠の近くにいると気分の悪そうな白蓮を見つけ

 

「白蓮!どうした!?」

 

「あ、ああ華雄、おかえり、すまない、ちょっと気分が… うっ!」

 

口を抑える白蓮、華雄はすぐさま白蓮の元に、

 

「私のいない間に何か変なものでも食べたのか!」

 

「い、いや、そんな事はないはずなんだが…、ここ数日、ちょっと吐き気がしてな…」

 

「なんだと!医者は何をやっていたのだっ!」

 

激昂する華雄に白蓮が優しく

 

「大丈夫だ、華雄、もう、収まった」

 

「そ、そうか、だがあまり無理をするなよ」

 

「ああ」

 

そう言って一緒に部屋に向かう白蓮と華雄、

 

「まったく心配させてくれるなよ」

 

「ああ、すまない華雄」

 

「そうだ、何か食べたいものはあるか?こういう時は何か食べるに限るんだぞっ!」

 

だがこの時、華雄は白蓮のある異変にまだ気付いていなかった

 

 

 

「…すっぱい…ものが、食べたいな…」

 

 

 

あとがきのようなもの

 

はい、エヴァ・破を見ました

 

萌将伝では華雄さんに幸あらん事を!

 

 

 

・22を少し修正、桂花さん部分をちょい足し


 
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