最近は守矢と紅魔館を行ったり来たりである。
まあ特に疲れるわけではないし、フラン様との弾幕ごっこにも慣れた。
そんなある日、緊急の依頼が入った。
そのため咲夜さんに依頼があるから今日は出てきますと言って指定場所に行った。
真名「それでこんな所に呼び出して何のようです?八意?」
永琳「言ったでしょ?あなたに依頼したいの。」
真名「内容は?」
永琳「月の民をこちらに来れなくするの。」
真名「なるほど・・・報酬は?」
永琳「これぐらいでどうかしら?」
真名「受けましょう。
最善は尽くしますが博霊が動くと確証はありませんよ?」
永琳「大丈夫よ。
お願いね、【永遠を歩む自動人形】さん?」
真名「わかりました。
よろしくお願いします。【月の頭脳】。」
永琳「あら?知ってたの?」
真名「ここまで策を弄して気付かないわけないでしょう?」
永琳「そうね。
詳しく話すけどあなたには一人で動いて貰うわよ。」
真名「了解です。
鈴仙さんとてゐは二人で動くんですね。」
永琳「そうね。」
真名「相手は博霊に隙間妖怪、庭師と亡霊に客分、幼き月に従者、普通と七色の魔法使いですか・・・
まあ途中で仲間割れして一組脱落・・・一斉に来るでしょう。」
永琳「それは向こうしだいね。」
真名「夜までゆっくりしてますか。」
しばらくし・・・
真名「範囲結界に反応あり数は・・・9ですね。
能力値の高さから予想通りかと。」
永琳「そう・・・じゃあ手筈通りにお願いね。」
真名「依頼は依頼です。
手加減なんてしませんよ。
たとえ相手が親しい人だろうと。」
少年移動中・・・
真名「来ましたか・・・」
魔理沙「真名!?」
紫「白虎の言うとおりになったわね・・・」
アリス「魔理沙、真名って強いの?」
霊夢「少なくとも弱くはないわ・・・」
真名「下に見てくれるほうがありがたいんですが・・・
そうもいきませんか。」
霊夢「素直にここを通してくれない?」
真名「無理ですね。」
魔理沙「なら無理やり通らしてもらうぜ!」
真名「そこは通れませんよ?」
魔理沙「嘘だぜ!(ガン!!
な、なんだ!?」
真名「言ったでしょう?
そこは通れないと。」
紫「能力ね。」
真名「流石は妖怪の賢者お見通しですか。
僕の能力の一つ【ありとあらゆる物を断つ程度の能力】です。」
霊夢「その能力でそこの道を断ったわけね。」
真名「ご名答。
解除したければ僕を殺すか気絶させるかです。」
アリス「厄介な能力ね・・・」
真名「強力な能力には制限があります。
この能力は一日一回が限度、無茶をすれば何度でも撃てますが・・・」
紫「・・・」
真名「お喋りが過ぎましたね、始めましょうか。
楽しい楽しい弾幕ごっこを!!」
弾幕ごっこ開始!!
真名「そこっ!」
アリス「っく!危ないわね!」
魔理沙「そっち見てると・・・」
真名「わかりきってますよ魔理沙さん!」
魔理沙「危な!」
八雲は・・・上か!
紫「隙だらけなのよ・・・」
真名「分割思考だけじゃ間に合いませんか・・・
ではもう一手高速演算・思考!」
アリス「?何も起きないわよ?」
紫「・・・まさか!?
アリスすぐにそこを離れて!」
真名「遅い!」
霊夢「させないわよ!」
真名「っ!閃光「ホワイト・グリント」!
無音「静かな雪崩」!」
紫「結界「夢と現の呪」!」
魔理沙「続いていくぜ!魔符「スターダストレヴァリエ」
真名「これは・・・厳しいですね・・・」
霊夢「なんだ大したことないじゃない。」
紫「油断しないで霊夢まだなにか持ってるかもしれないわ。」
真名「どうでしょうね?」
アリス「今度はこっちから行くわよ。
魔符「アーティフルサクリファイス」!」
真名「炎符「フィードバック」!」
アリスさんの弾幕を纏めて掻き消す
残りの三人から飛んでくる弾幕は最低限の動きで回避
真名「死想「メメント・モリ」!」
相手の視界を奪うほどの弾幕を撃つ、撃つ!撃つ!!
その攻撃はスキマに飲み込まれていた・・・
真名「厄介な能力です・・・」
紫「能力を四つも同時に使う人に言われたくないわ。」
魔理沙「四つもか!?」
真名「過大評価ですよ。」
紫「嘘はよくないわよ。」
真名「面倒は嫌いなんです。
では最後の一枚です。」
魔理沙「来い!」
アリス「魔理沙あんた出すぎなのよ!」
真名「原初「プリミティ・ブライト」!」
最後の一枚を放つ
今の僕の最大出力だ
残存する霊力、魔力に妖力を込めて放つ!
霊夢「夢符「二重結界」!」
紫「境符「四重結界」!」
魔理沙「魔砲「ファイナルスパーク」!」
アリス「魔符「アーティフルサクリファイス」!」
四対一数の差など既にない
拮抗する・・・が刹那押し切られる
ガアァァァン!!!
真名「っく!・・・負け・・・ですか。」
紫「・・・」
霊夢「やっと終わったわね。
どうしたの?紫。」
紫「何でもないわ。」
真名「鈴仙さん達大丈夫でしょうか・・・」
時は過ぎ・・・
真名「結局失敗でしたね・・・」
永琳「仕方ないわよ。
相手が相手なんだから。」
真名「ですが・・・」
永琳「気にしなくていいの。
それにもうすぐ月の使者が来るわ。」
真名「そのことなんですが・・・
月の使者達はここに来れないと思います。」
永琳「あら?なぜ?」
真名「えっとですね。
幻想郷は僕のいた世界とは異なる世界にあるんです。
正確に言うと幻想郷は結界によってまったく別の場所なんです。」
永琳「じゃあ計画の意味は・・・」
真名「あまり意味ないかと・・・」
永琳「そんな・・・
なんで言わないのよ!」
真名「やる気で満ちてる人にそんなこと言えますか!?」
永琳「まあそうね・・・」
真名「どちらにしろ僕達にしたら損でしたね・・・」
永琳「そうね・・・
姫様が変なこと考えないといいけれど・・・」
真名「無理でしょう。」
永琳「はっきり言うわね・・・」
真名「無茶振りをする方ですからね。」
永琳「そうね・・・」
輝夜「え~りん?そのうち肝試しでもしようと思うんだけど?」
真名・永琳「はあ・・・」
永琳「で?どうやるんです?」
輝夜「くじ引きで順番を決めるの。」
真名「人数的に一人余りますね。」
輝夜「まあいいんじゃない?」
~永遠亭・丑三つ時(午前2時)~
レミリア「あぁ、月が綺麗ね・・・」(うっとり
咲夜「そうですね、お嬢様」
何か月見してカリスマが減少中のレミリア嬢様と咲夜さん
霊夢「あんた達遅いのよ」
紫「まぁいいじゃない」
何かカリカリしてる霊夢とさんマイペースの隙間
アリス「何でまたあんたと行動を共にしなきゃいけないのよ・・・・」
魔理沙「別に暇だったんだろ?別にいいじゃないか」
苦労人アリスさんと魔理沙さん
幽々子「肝試しは絶対白虎ペアになる予感がするわ♪」
妖夢「え!?私は!?」
謎のフラグ立てた幽々子さんと苦労人その二の妖夢さん
真名「まぁ、守矢神社は平和だと思った」
白虎「何でも屋、ねぇ・・・働ける奴は羨ましいと思った・・・・」
真名「働けないの?」
白虎「某事情でな・・・・」
輝夜「皆、集まったようね」
永林「ひさしぶりね、真名」
真名「どうも、永林さん」
白虎「まぁ、早速本題に入ろう。順番とペアはどうするんだ?」
輝夜「ペアと順番をくじ引きで決めて肝試しをする、以上よ」
うわ~適当だなぁ・・・・
永林「補足すると待ってるあいだは、ここで順番待ち、ちなみにくじにはハズレがあるから」
白虎「はずれ?」
永林「ハズレは一人で肝試しよ」
妖夢「ええぇぇ~~!?」
幽々子「いきなり大きい声出してどうしたの?妖夢」
妖夢「へ!?い、いえ!なんでもありません!」
白虎「大丈夫だ妖夢、ハズレを引かなきゃいいだけだ」
妖夢「私は怖がってなんかいませんよ?だいじょうぶです!」(汗)
白虎「俺はまだ何も言ってないんだが?」
妖夢「あ!えっとその・・・」
白虎「まぁ、ハズレさえ引かなければいいだけだし、気に病むことはない」
妖夢「そ、そうですね・・・」
僕は確率論で引いておこう・・・
永林「じゃあ皆、適当にくじを選んで」
皆、竹筒に入ったくじを手に取る
一同「せ~の!」
え~っと僕の引いたくじは赤で三番
三番目ってことは一人はない
白虎「幽々子、お前は何番で何色?」
幽々子「桃色で四番よ?」
妖夢「あ!幽々子様私と同じですね!」
おや?まさかと思うけど・・・
白虎「じゃあ、霊夢は?」
霊夢「紫の一番よ」
紫「あら、私と同じね」
高くなってきた・・・
白虎「魔理沙、お前は?」
魔理沙「黄色の二番だぜ」
アリス「何だ、あんたとか」
白虎・・・生きろ・・・
白虎「レ、レミリア嬢は・・・・?」
レミリア「これは運命かしら。紅の三番だわ♪」
咲夜「私もです、お嬢様」
真名「僕もですね、紅の三番」
レミリア「あら♪」
ほぼ確定・・・・
幽々子「ちなみに白虎は?」
白虎「・・・白の・・・・五番・・・・」
妖夢「それってもしかして・・・・」
真名「君ってこういう時だけ勘が鈍いよね」
霊夢「流石白虎、キチンとフラグ回収したわね」
魔理沙「誰にも真似できないな」
アリス「むしろ真似したくないわね」
紫「十分の一の確率よ?ある意味当りね」
悪運が悪いことで・・・
幽々子「レミリア!あなた運命操ったでしょ!」(涙)
レミリア「さぁ~♪何のことかしら♪」
幽々子「不正よ!インチキよ!」(涙)
レミリア「じゃあ私が能力を使ったっていう証拠はあるのかしら?」
幽々子「う!・・・」
レミリア「勝手に人を犯人扱いしないでくれる?」
幽々子「うぅ~・・・・」
白虎「幽々子、諦めろ。レミリア嬢の方が上手だ」
まぁ、使ってないって証拠もないんだけどさ・・・・
幽々子「Zu~~N・・・・」
妖夢「Zu~~N・・・」
落ち込むお二方、っていうか幽々子さんの周りを浮いている幽霊がボトボトと音を立てて地面に落ちた
後、妖夢さんの半霊も・・・
で、五百歳児と千歳児のケンカも終わったところで肝試しが始まった
霊夢「じゃあ行ってくるわ」
紫「お先に失礼するわ」
白虎「気をつけてな」
-十分後-
レミリア「あら、おかえり。どうだった?」
霊夢「行けばわかる、んじゃ」
せっせと帰る霊夢、何かあったのか?
紫「私も寝るわ、おやすみ」
魔理沙「じゃあ次は私たちだな」
アリス「ほら、さっさ行くわよ」
白虎「何かアリス張り切ってんな」
-同十分後-
レミリア「おかえり、どうだ・・・」
魔・ア「行けばわかる」
レミリア「え!?」
そう言って二人は帰った
レミリア「え~っと・・・咲夜、真名」
咲夜「はい」
真名「何でしょうか、レミリアお嬢様」
レミリア「行きましょうか・・・・」
咲夜「はい」
真名「わかりました」
意気消沈して行くレミリアお嬢様
またカリスマブレイクですか・・・・
-十分後-
レミリア「・・・・ただいま」
白虎「お帰り、どうだった?」
といっても返ってくる答えは・・・・
レミリア「行けばわかる」
ですよねー、運命操れなくてもわかる
幽々子「妖夢、行きましょうか・・・・」
妖夢「はい、幽々子様・・・・」
ズルズル・・・・
白虎「行ってらっしゃい・・・」(汗)
人魂は引きずられているのか引きずってるのか・・・・
糸でもついてそうだ
妖夢さんの半霊も・・・・
ー十分後ー
白虎「俺の番か・・・」
顔が少し不安そうだ・・・
幽々子「ただいま・・・」
落ち込んで帰ってくる幽々子さんと妖夢さん
白虎「お帰り、どうだった?」
妖夢「行けばわかります・・・」
幽々子「じゃあ、先に帰ってるわね」
妖夢「おやすみなさい・・・」
白虎が一人寂しく出発しようとする・・・が
永林「ねぇ、白虎」
白虎「何だ?」
永林「さっきから姫の姿が見えないの。何か知らない?」
輝夜さんがいない?そういえば・・・・
白虎「さっき肝試しがどうのこうの言ってたような・・・」
永林「で?何処に行ったの?」
白虎「迷いの竹林に入っていくのを見た、ついでだから・・・・」
ドーーーーン!!!
始まりましたか・・・
白虎がすぐに爆音が鳴ったほうへと駆けていく
永琳さんが止めようとするが白虎は能力を使い颯爽と駆けていく
真名「せっかちだね~」
永琳「いたなら止めてくれてもいいじゃない?」
真名「僕にメリットがありません。」
永琳「そうだったわね・・・
大丈夫かしら・・・」
真名「白虎が止めるでしょうね。」
永琳「ならいいけど・・・」
真名「弾幕の音がなくなりましたね・・・」
永琳「そうね・・・」
白虎は無事でしょう・・・
まあ止めるのにあの手段でしょうし
真名「僕はもう戻りますよ。」
二神にばれたら早苗さんに怒られますからね・・・
ついでに永遠亭からお酒を頂戴しておきますか・・・
永琳「また何かあるときはお願いするわ。」
真名「値引きはしませんよ?」
永琳「わかってるわよ。」
真名「ではごきげんよう。」
さてお酒何本持って帰りますか・・・
とりあえず5本ほど・・・
少年移動中・・・
真名「お酒なんて今まで飲みませんでしたからね・・・
んっ・・・あれ・・・なんだか・・・眠く・・・(バタ
次の日
真名「・・・うう・・・頭痛い・・・二日酔いですか・・・まさかここまでお酒に弱いとは・・・
次に飲むときは能力を使いますか・・・」
すごく頭が痛い・・・
早苗「どうしたんですか?真名さん。」
真名「いや・・・昨日の夜にお酒飲んだんですが・・・」
神奈子「なんだい飲むんだったら誘ってくれればいいじゃないか?」
真名「自分がどれくらい飲めるかわからないのに他人を誘うのはちょっと・・・」
諏訪子「どれくらい飲めたの?」
真名「お猪口一杯しか・・・」
神奈子「たった一杯かい?」
真名「かなり弱いみたいです・・・」
早苗「ほとんど飲めないじゃないですか・・・」
真名「頭痛がします・・・」
早苗「お水持ってきましょうか?」
真名「フラフラしますが大丈夫でしょう・・・」
神奈子「だらしないねえ、男なら鬼に負けないくらい飲まなきゃ。」
真名「どれほど飲めと・・・」
諏訪子「あははは、そんなくらいだよ。」
早苗「はい、真名さん。」
真名「ありがとうございます・・・(ゴク
ふう・・・仕事はほどほどにしますか・・・」
早苗「あまり無理しないでくださいね?」
真名「ええ・・・この状態では大したことはできませんし。」
はあ・・・今日の仕事は力仕事がなくてよかった・・・
そうだ・・・白虎のところにでも行きますか・・・直感が訴えてくるし・・・
少年移動中・・・
バアアアアアン!!
ああ・・・またか・・・
彼も好かれてるね・・・
あの人数に・・・
そして毎回彼女等が言うのは・・・
幽々子さん、慧音さん、妖夢さん、妹紅さん、輝夜さん、にとりさん、文さん、レティさん、大妖精さん
「白虎と結婚するのは私です!!」
その言葉と同時に飛び上がり上空で弾幕が展開される
流れ弾が多数飛んでくる・・・難易度的にルナティックか・・・ん?なにを言ってるんだろ・・・僕・・・
まあいいや被害がこちらに来る前に防御結界を張っておく・・・
真名「ねえ・・・八雲・・・この被害はまた僕が払うの?」
紫「どうしましょ・・・これ以上被害が出るのはいやだし・・・う~ん・・・」
永琳「毎回すごいわね・・・」
何回目だっけ・・・七、八回目だったと思う
紫「あ~もう!皆やめなさい!重婚を許可するから!」
・・・・・・ん?空気がパーフェクトフリーズした・・・
っていうか・・・重婚?一夫多妻制許可?・・・
まあ僕には関係ないけど・・・しかし・・・
真名「面白そうじゃないか・・・」
永琳「あらあら♪」
白虎「・・・・・・なん・・・だと・・・」
まあ白虎の反応は普通だね・・・
白虎「紫!?どういうことだ!?」
紫「だって仕方ないじゃない!?これ以上幻想郷に被害出すわけにはいかないじゃない!?」
ごもっともですね、八雲
白虎「だからって皆が納得するとでも・・・」
一同(幽々子・慧音・妖夢・妹紅・輝夜・にとり・文・レティ・大妖精)
「不束者ですがよろしくお願いします///」
ってなるよね普通・・・あれ?おかしくない?
まあ彼女等は白虎と一緒にいたいわけだから妥協した感じでしょう
あれ?文屋がいない・・・ん?書置き?
文[新聞を書きにいきます]
真名「仕事が速いですね・・・文屋も・・・ん?(ゾクッ
なにやら寒気が・・・まあ気にすることではないでしょう
結婚式挙げるんでしょうか?参加したいですし
白虎「文はどこに行った!?」
真名「もう新聞作りにいきましたよ。」
白虎「・・・・orz
面白いですね・・・
白虎「終わった・・・俺の人生・・・」
真名「どっちかっていうと始まりだよね。」
白虎「くそう・・・」
真名「まあまあ、精のつく薬は無料であげるから♪」
白虎「お前は俺を励ましたいのか?それとも虐めたいのか?」
真名「両方♪」
いやあ・・・面白いね♪だから人を虐めるのはやめれないね♪
結婚式当日
真名「幽々子さん、慧音さん、妖夢さん、妹紅さん、輝夜さん、にとりさん、文さん、レティさん、大妖精さん
結婚式が終わったら血液もらいますね。」
幽々子「あら?どうして?」
真名「白虎に飲ませるんですよ。
飲ませるとその種族が混じりますから。」
慧音「なるほど。」
真名「じゃあ白虎の方にいってきますね。」
少年移動中・・・
白虎「ふう・・・」
真名「緊張してるの?君みたいな人でも?」
白虎「当たり前だろ・・・」
真名「それにしても(ジー・・・意外に似合ってるね。」
白虎「ああ、自分でも意外だった・・・」
挙式中・・・
真名「血を抜きますよ~」
幽々子「あら?少しフラフラするわ・・・」
そりゃあ貧血ギリギリまで抜きましたからね
貴重じゃないですか、幽霊や半獣に妖精に河童と鴉天狗と妖怪の血液サンプルなんて
実験にも使えるし
慧音「こんなに血を抜く必要はあるのか?」
真名「あるに決まってるじゃないですか。
八雲、これ持って行って白虎に渡してください。
そして飲ましてください。
全部ですよ、一滴も残さないように。」
紫「これだけ?」
真名「原液だと完全に種族が変わりますよ?
水で薄めてください。」
紫「なるほどね・・・で彼女らはどうするの?」
真名「後任しましたよ~」
紫「・・・・・・・」
少年移動中・・・
真名「試験管に移してっと・・・ふう・・・実験室でも作りますかね・・・」
自分の部屋が狭いことこの上ない・・・
何せ魔道書で三分の一で研究資料で三分の一
残りの三分の一も布団のスペースと月光の手入れ道具とかで埋まっている・・・
どうしよう・・・整理はできてるけど数が数だし・・・
部屋を使わしてもらってる身だし・・・一応神主だけど・・・
はっ・・・今思ったら・・・僕も挙式しなければならないのか・・・
避けねば・・・なんとしても避けねば・・・
いや早苗さんが嫌いなわけではないむしろ好意だと思う
でもそれは精々いいお友達くらいであって決して恋などを抱くほどではない
第一になぜ僕を選んだんだろ・・・自分は全然良い所なんてないのに・・・
諏訪子「真名ーー!!」
スパアアアン!グラッ・・・
真名「へっ?」
ドサ!ゴッ!!
真名「あう!?」
ものすごく・・・分厚い・・・魔道書の・・・角が・・・眉間に・・・
しかも・・・ものすごく・・・鈍い音が・・・
諏訪子「あれ?真名?・・・あっーー!早苗ーー!」
早苗「どうしました?諏訪・・・子・・・様ってキャー―真名さん!?」
神奈子「で今に至るわけかい。」
真名「そうですね・・・眉間が痛いです・・・」
諏訪子「部屋ならいくらでもあるのに。」
いくらなんでも世話になりっぱなしは嫌だからですよ・・・
早苗「それに真名さんは神主なんですから。」
真名「神主っていっても名ばかりじゃないですか。
信仰集めもしてませんし・・・」
早苗「その代わり仕事をしっかりやってくれてるじゃないですか。
神奈子様や諏訪子様は何もしてないんですよ!」
早苗さん・・・あなたは何気にひどいですね・・・
まあ報酬の七割を守矢神社に奉納してますからね・・・
なんかそのうち神格化しそうですね・・・まあないでしょうけど
早苗「それにしてもほとんどスペースないじゃないですか。
そうですね・・・神奈子様、諏訪子様一番広い部屋って空いてましたよね?」
神奈子「空いてたはずだよ?」
ああ~なんか展開がわかってきました・・・
早苗「じゃあ真名さん、その部屋使ってください。」
やっぱりか・・・
諏訪子「あの部屋って神主が使う部屋じゃ・・・」
早苗「なら問題ないじゃないですか。」
思い出したくもない・・・あれは詐欺の一種だと今でも思う・・・
神奈子「ん~まあいいか。
真名今度からその部屋使いな。」
そんな・・・狭い方がいいのに・・・そんなこと言ったらまた話がややこしくなるし・・・
真名「わかりましたよ・・・その部屋を使えばいいんでしょう?」
諏訪子「あの荷物を運ぶの?」
真名「大丈夫ですよ。」
早苗「手伝いましょうか?」
真名「彼らを使いますから大丈夫です。」
リンクス[なん・・・だと・・・]
使わないわけないでしょう
真名「手伝いなさい。
晩御飯をシシャモ一匹にしますよ?」
リンクス[全力で手伝わしていただきます!!]
真名「よろしい。
今日はやめておくとしてどこに行きましょうか・・・」
気ままに行きますか・・・
少年移動中・・・
???
真名「綺麗なところですね・・・
向日葵・・・花言葉はたしか・・・」
?「あら?めずらしいわね、人間が此処に来るなんて。」
真名「人間ではありませんよ。
残念ながら。」
?「そうなの?それにしてもあなた此処がどこか知ってて来たの?」
真名「自分の目で見たものを信じているので・・・
それにしても・・・随分と大きい妖力をお持ちのようで・・・」
?「わかるの?ますます怪しいわね・・・」
真名「自己紹介をしておきましょう。
僕は出雲 真名です。」
幽香「私は風見 幽香よ。
此処は太陽の花よ。」
真名「太陽の花ですか・・・あっ、殴りかからないで下さいね?」
幽香「あら・・・知ってたの?」
真名「知っていたわけではないですよ・・・
視えてたんですよ・・・まあ能力ですね。」
幽香「へえ・・・どれくらい強いのかしら?」
尋常じゃない量の妖力ですね・・・
想定内ですが・・・無傷は無理ですね・・・
幽香「どれくらい持つのかしら?」
傘を向けてくるのはわかってる・・・
どこに撃ってくるかもわかってる・・・
問題は・・・わかってても避けれるか否か・・・
3・・・2・・・1・・・今!
ガアアーーーーーーン!!!
真名「っく・・・なんとか・・・成功しましたか・・・」
幽香「余所見をする余裕があるの?」
その言葉と同時に振り下ろされる傘!
真名「まだ・・・!」
月光を抜き傘を両断しようとするが・・・
ガキイィィィィィン!!
真名「なっ!堅すぎる!!」
まさか月光で切れないなんて!
祖父がくれた月光は緋緋色金で作られた特別製なのに!
幽香「それくらいじゃ切れないわよ?
ほら、今度はこっちからいくわよ。」
今度は右から薙ぎ払われる!
真名「っ!弥生!」
なんとか型で受け流すがそう何度もできるわけじゃない・・・
現に今の一撃で少し刃零れをおこしている・・・
真名「不利にもほどがある・・・」
仕方ない・・・無詠唱魔法・・・身体強化発動・・・
真名「少しフェアじゃありませんが・・・これでその差も埋まるでしょう。
今度はこちらからいきます・・・
加減が利きませんから避けてくださいね?」
幽香「人間がそこまでの速度を出せるとは思えないけど・・・」
油断は負けを意味しますよ・・・風見 幽香・・・
上乗せした身体能力を最大限に発揮し懐まで一気に距離を詰める・・・
左の脇腹から一気に右肩まで切り上げる!!
キイイィィィィィン!!
・・・・・・弾かれた・・・
幽香「今のは危なかったわ・・・」
真名「最速の一撃だったんですが・・・」
まさか・・・避けずに弾かれるとは・・・
普通は懐に入られると下がりますからそこを両断するつもりだったんですが・・・
幽香「今ので全ての力を使ったようね?」
見抜かれましたか・・・
真名「全力を防がれるとは思ってませんでしたね・・・」
幽香「なら用はないわ。
死になさい・・・」
ブン!
グシャ!!
幽香「久しぶりに楽しめたわ」
クルリ
ムクッ・・・
真名「ひどいですね・・・
まさか撲殺とは・・・」
幽香「なんで生きてるの・・・」
知らないとそうなりますよね
真名「今さっき殺したはずと言いたげですね。」
幽香「当たり前じゃない!さっき確かに!」
真名「言った筈ですよね?僕は人間じゃないと・・・」
幽香「だからといって妖怪でもない・・・」
真名「ええ・・・人の範疇は逸脱してますが・・・
僕は死にませんよ?」
簡単には死ねませんしね・・・
幽香「どんな手品を使ったのかしら?」
真名「なに・・・ただの不老不死ですよ。」
幽香「へえ・・・それで?
どうするの?まだ戦うの?」
・・・なるほど・・・これ以上は無駄と判断しましたか・・・
真名「まさか、そちらにとっても無駄でしょう?」
幽香「頭は良い様ね?」
頭がいい・・・か
真名「・・・そんなことありませんよ。
じゃあ僕は他にも行くところがありますから。」
少年移動中
???
真名「花・・・しかもこの花は・・・」
?「おや?めずらしいね。
死人じゃなくて生きた人間と会うなんて。」
真名「ほう・・・死神ですか・・・僕もめずらしい種族にあったものです・・・」
?「・・・あんたと面識はないはずなんだが・・・」
真名「これは失礼、能力を使わしていただきました。」
?「ふ~ん・・・まあいいや、あたいは小野塚 小町だよ。」
真名「僕は出雲 真名です。
困ったことがあるなら守矢神社に依頼の手紙を送ってください。」
小町「何でも屋ってわけかい。」
真名「そんなところですね。」
?「小町?何をしてるのですか?」
小町「映姫様!」
真名「閻魔とは・・・まためずらしい・・・」
?「誰ですか?名乗った覚えはありませんが・・・」
真名「失礼、無断ですこし解析さしていただきました。」
?「あまり感心できませんが・・・
私は四季 映姫・ヤマザナドゥです。」
真名「僕は出雲 真名です。」
映姫「あなたは・・・たしか・・・あの夫妻の・・・」
あの夫妻?どういうことだ?
真名「僕の両親をご存知で?」
映姫「いえ・・・それより何故此処へ?」
真名「単純に知的好奇心ですよ。
それに僕は此処に来ることなんてもうないでしょうから・・・」
蓬莱人になった時点でこれるわけないですから・・・
映姫「そうですか・・・あなたも人の道を外れましたか・・・」
人の・・・道か・・・自分で選んだ道だ・・・後悔も悔いもない・・・
真名「後悔なんてありませんよ。」
映姫「ならいいです。」
真名「ところで映姫さんは何故此処に?」
本来ならずっと死者たちを裁いてるはず・・・
映姫「あっ!そうでした!小町!またサボってますね!」
小町「わあ~!真名!余計なことを!」
あ~オサボリ中でしたか・・・まあ助け舟を出しますか・・・
真名「あ~映姫さん?よろしければお仕事手伝いましょうか?」
映姫「え?でもあなたも仕事があるのでは?」
真名「今日は休みですよ。
正確にいうと部屋を変えるので使い魔達に整理さしているので。
まあ此処には興味半分ですし・・・」
映姫「ならいいのですが・・・」
仕事がないと寂しいですからね・・・
今日は早苗さんに禁止にされてますし・・・
真名「どんな仕事をすれば?」
映姫「ん~そうですね・・・書類仕事と外回りならどっちが得意ですか?」
書類と外回り・・・ん~
真名「どっちかというと書類仕事の方が得意ですね。」
映姫「そうですか・・・ならお願いしていいですか?」
真名「ええ、構いませんよ。
ただし!今度から依頼として仕事を頼んでくださいね?」
ちゃんと仕事の宣伝をしておかなければ・・・
依頼がないと食べていけませんからね・・・
映姫「・・・まあいいでしょう。
ついて来てください。」
真名「閻魔の書類仕事・・・興味の対象ですね・・・」
閻魔の書類ですよ?これに興味がないとは言わせませんよ?
少年少女移動中・・・
映姫「これです・・・」
真名「・・・これですか・・・」
え~と・・・うん・・・これは・・・想定外ですね・・・
一部屋丸々書類の山、山!山!!
真名「これをやれば?」
映姫「そうですが・・・私もやりますが量が量ですから・・・」
・・・まずどれだけサボればこんなに溜まるんでしょうか・・・
真名「・・・リンクス?いますか?」
リンクス[呼んだ?]
真名「早苗さんに遅くなると言っておいて下さい。」
リンクス[え・・・俺が言いに行くの?]
いやですよね・・・僕もいやです
真名「いやでも言っておいて下さい。
そうじゃないとさらに大変なことになりますよ?」
リンクス[・・・(あんぐり
真名「いやなら言って来て下さい。」
リンクス「とぼとぼ・・・」
真名「これで大丈夫です。」
映姫「じゃあ始めましょうか。」
少年少女格闘中(書類と)
五時間後・・・
真名「後はこれで終りっと・・・」
映姫「ふう・・・真名さんのおかげで随分早く終わりました・・・
私だけでは二、三日はかかりましたから・・・」
真名「これくらいどうって事ないですよ。
向こうでは教師の仕事なんかも手伝ってましたし。」
映姫「その年でですか?
って・・・今更でしたね・・・閻魔の仕事手伝ってましたし・・・」
結構楽でしたね・・・まあ小町さんがやる分なら納得ですが
映姫「真名さん・・・頼みがあるんですが・・・」
頼み?・・・厄介事じゃなければいいんですが・・・
映姫「仕事を・・・してくれませんか?」
真名「仕事って・・・これとは別にですか?」
映姫「その・・・補佐をしませんか?」
補佐?ああ小町さんのか
真名「いいですよ。」
映姫「ほんとですか!よかった・・・私一人じゃ大変で・・・」
ん?なんかおかしいような・・・
映姫「じゃあよろしくお願いしますね【閻魔補佐】♪」
WHY?E・N・MA・HO・SA?
真名「閻魔補佐?待ってください?
小町さんの方じゃなくてですか?」
映姫「小町には白虎さんがいますから。
優秀な人を二人もつけるのはちょっと・・・」
白虎・・・余計なことを・・・
白虎はもういい・・・問題はどう切り抜けるかだ・・・
映姫「人手も足りてませんし・・・
それに来るのは週一回くらいでいいですよ?」
真名「?人手が足りてないのでは?」
矛盾してません?
映姫「あなたにも幻想郷での生活があるでしょう?」
あるにはありますが・・・
映姫「あなたは善行も積んでますが悪行も積んでますから・・・
いいですか、あなたにこれから積める善行は幻想郷に利益をもたらすこと。
さらに!あなたに好意を持ってる人に気付くこと!
さらに!!周りを幸せにすること!以上です。」
好意を抱いてる人って・・・しかも周りを幸せにって・・・
難しいですね・・・第一僕に好意を抱いてる人って早苗さんぐらいしか・・・
どうなんだろ?幸せ・・・か
考えたことありませんでしたね・・・
まあいいです、閻魔補佐・・・か
真名「日程は週一回でいいんですね?」
映姫「はい。」
真名「まあそれでいいでしょう・・・
もうすぐですね・・・」
映姫「・・・何がですか?」
真名「彼岸花・・・ですよ・・・六十年ですか・・・」
映姫「知っているんですね・・・」
知っているも何も解析すればいいんですから・・・
真名「邪魔はしませんよ。
しばらくは荷物運びで忙しいでしょうから。
じゃあまた一週間後・・・」
少年移動中・・・
早苗「・・・遅いです・・・」
真名「・・・すみません。」
なんでこんなことになってるかって?
はは・・・ただいまの時刻午前4時です・・・
晩御飯?食べてない上に昼食すら摂ってませんが?
神奈子「ふあ~・・・やっと帰ってきたのかい・・・」
諏訪子「Zzzz」
一人寝てるじゃないですか・・・
そんなこと言うと弾幕が飛んできそうです・・・
早苗「今度からはちゃんとした時間に帰ってきてくださいね?」
心配性ですね・・・
真名「今度からは気をつけます・・・」
早苗「ならいいです。心配したんですからね///」
顔が真っ赤ですよ?
真名「ではもう寝ましょうか?
随分待たせてしまいましたから・・・」
早苗「そうですね。もう寝ましょうか。
お休みなさい。」
神奈子「ふあ~・・・お休み・・・」
諏訪子「Zzzz・・・」
世話をかけてしまいました・・・
少年睡眠中・・・
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・・・待っててくれる人がいて嬉しいですね
さて本日の更新です。
今更ながらキャラ崩壊やストーリーの崩壊などがあります。
そういうのが駄目な方は今すぐVOBで領域離脱(ブラウザバック)して下さい。
本編どぞ
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